GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

コロナに慣れすぎて危機感が無くなってきてないか

2020-11-12 23:35:03 | Talk is Cheap

本日、某飲食店で「あぁ、こんなに油断しちゃってるのか。そりゃ増えるわ」って思わされた出来事があった。

大阪梅田の阪急三番街地下の食堂街。あえて店名は隠す。某なんとかモンのようにマスクをしてるしてないでもめて、嫌がらせの電話が鳴りっぱで休業に追い込まれた餃子屋の例もあるしな。(と一応気をつかってみました)

その三番街のある店で、店員がもう新型コロナ感染予防危機感0なのが丸わかりだった。もう慣れちゃったのかなぁって感じ。詳しくは後で。

 

連日増え続ける新型コロナの感染者数。

12日は北海道で236人(過去最多)。東京は393人でお隣の神奈川で147人(過去最多)。大阪は231人でお隣の兵庫県は81人(過去最多)。

どう考えてもGoToナンチャラのせいだとわかっているが、それでも「ペイだ」「ポイントだ」「キャッシュバックだ」「還元されるぞ」「お得だぞ」って未だに煽りつづけてる。政府はもはや意地になっているのか何かに取り憑かれたのか。

 

ポイントもクーポンも興味ない俺にとっては、GoToだろうがなんだろうが踊らされる気はないのだが、最近はまた外食に行き始めた。

別に「コロナ禍で打撃を受けた飲食店を救済」なんてボランティア精神で行くわけではないよ。理由はこれまた後で書くが、そんな崇高な志は持ち合わせてはおりません。

 

以前はほとんど毎日なんらかの形で外食してた。年365日、モーニングからランチ、晩飯だったり晩酌だったり一人のみだったり。打ち合わせだったり宴会だったり接待だったり、そして飲んだ後の〆だったり。

まぁ、ほぼ毎日のようになんらかの形でいろんなタイプの飲食店に行ってたのだが、ここ数年、なぜか足が遠のいてた。

一つは、増えまくった訪日観光客だらけの店にうんざりしたからってのもある。

今まで行ってた店がインバウンド景気かなんか知らんが、忙しくなったからか接客が横柄になってたり、味や質が落ちてたり、新規の店では「いやお前、この値段はないやろ」って強気の観光客価格が設定されてたり。

行くたびに落ち着かへんし、ガッカリすること多々あって、これなら自分で作って食った方が安上がりだし、美味しいぞって。

そして新型コロナが蔓延し出して、ほぼ行かなくなった・・・。

 

で、最近またなんで行き出したかというと、料理を作るのに飽きたとかではない。

材料の買い出しも調理も苦ではないし、レパートリーもそこらの主婦よりは持ってるから悩むこともない。冷蔵庫の残り物で何品か作れと言われりゃ作るよって、深夜食堂のマスターみたいなこと言えるレベルだ。

もちろん片付けが面倒だとか億劫だとかでもない。常にシンクや鍋はピカピカだし、食器やグラスは整然と並んでる。

 

しかしそんな俺でも家で作らない料理というのがある。

『揚げ物』である。

鳥の唐揚げ、トンカツ、牡蠣フライ、アジフライ、エビフライ。俗に言われるフライものである。コロッケも無理だし、ましてや天ぷらなんか絶対超ムリ。

唯一、家で揚げ物をするのはワカサギを手に入れた時だけ。揚げたのをそのままコンロの前で立ったまま食うのだ。もちろんお供はビールね。

ワカサギに衣付ける→油に入れる→揚がる→キッチンペーパーの上で余分な油を取る→熱々を食べる→次のワカサギに衣をつける→油に入れる→揚がる→キッチンぺー・・・。無くなるまでエンドレスで続く。

そう、油ハネが怖いとか、熱いとか、後の油の処理が面倒とかではない。ただ材料の準備と調理の手間と味と値段のバランスは、どう考えても「お店で食った方が早くて安くて美味しくね?」なのだ。

カニクリームコロッケなど家で作ろうと思うことさえない。そしてトンカツとか天ぷらなんかは店で熱々を食う方が絶対うまい。

 

さぁ話がだいぶ脱線したが、今日はその揚げ物が食べたかったのだ。

トンカツだ。

揚げたてのカリッとしたのをソースで食う。キャベツ食う。飯を頬張る。味噌汁を飲む。カリッとしたのをソ・・。無くなるまでエンドレスで続く。

実は先日『火曜サプライズ』というバラエティ番組で、綾野剛がウエンツ瑛士とDAIGOにもてなしを受けるって企画で出てて、そこで貝料理専門店の次に訪れたのが、ミシュランにも掲載されてるというお店の、希少ヒレのトンカツ。

これがまた綾野剛の食いっぷりがいいのだ。よくある芸能人のグルメリポートみたいに、一口含んで上を見上げて「ん〜ん」とか言ったりしないのだ。

ただ、バクッとカツを食う。そして無言で今度はキャベツをムシャッと食う。続けてガツガツッと飯を喰らい、ぐびっと味噌汁を飲む。そしてまたトンカツをバクッと・・・。そうまるで上記のエンドレス状態なのだ。

その食いっぷりは、それこそ下手な芸人のグルメリポートや、アイドルの「おいしい〜」としか言わない絵より、ましてや「まいう〜」とか「なんとかの宝石箱や〜」とかよりも、よっぽど見てるこちらの腹がどんどん減ってくる映像。まさに飯テロ。

俳優だからうまそうに食べてる演技をしてるのかもしれないが、綾野剛はほんまに美味しそうに食う。まるで『孤独のグルメ』で松重豊演じる井之頭五郎の食べっぷりを彷彿させる食い方なのだ。

 

で、俺の頭の中は「今日はトンカツを食うぞ」だったのだ(前振りが長くてゴメン)。

 

しかし、梅田の名店『豚晴(とんはる)』は、それこそこのコロナ禍でホワイティのお店も無くなった。頼みの綱はKYK。

しかし、先に用事で梅田LOFTに行ったのが裏目に出た。

ロフトからの戻り道、すでに時計は3時を回っている。ランチタイムも終わり、店も空いているだろう。

かっぱ横丁にトンカツ屋ってなかったっけ?と覗いたが無かった。(CHAYAMACHIなんとかってインバウンド目当てで新設されたとこには当然ない)

そのまま又地下2階に降りて三番街食堂街へ。フードコートに『矢場とん』がある。しかし、今日俺が欲してるのは名古屋味噌カツではない。スルーして歩く。

 

歩いていってると蕎麦屋を発見してしまった。通路挟んで二軒の蕎麦屋が真向かいであるのだ。(これじゃぁ店名言ってるのと一緒か)

そういや綾野剛は所さんの『笑ってコラえて』って番組の困ってる人を手助けする「貸しますの旅」のコーナーに出演。(今、綾野剛は北川景子との映画『ドクターデスの遺産』の番宣で結構いろいろ出てる)

長崎から東京の大学に入って上京してきた二人組の女子。二人とも今月(収録10月)が誕生日月だが、コロナでリモート授業ばかりで東京の友達ができないまま。

そんな二人にサプライズで登場した綾野剛が、服を選んであげて麻生十番の高級割烹で誕生日を祝ってあげる。そこで蕎麦も出てきてたような気がするなと。

蕎麦も食いたいぞ。

 

蕎麦とトンカツ。変な組み合わせだがどちらも食いたくなった。こうなればトンカツではなく、カツ丼でもいい。それなら蕎麦とのセットとかあるんじゃないか?

サンプル飾ってるショーウィンドー見てみると、片方の店には親子丼や天丼はあるけどカツ丼はなかったが、もう片方の店にはカツ丼があるじゃないか。

もうここでいいや。

店内を覗くとガラガラ。っていうか一人も客が見えない。暇そうなおばちゃん(正確にはもうおばあちゃんだろうけど)店員が一人いるだけ。以前ならこんな状態の店は危険で入らないが、今のコロナ禍ではありがたい。

一応入り口には「大阪市・府公認新型コロナ感染予防対策してますよ店マーク」が掲載されてるしな。

 

入り口で手の消毒して奥の席に通される。上着を脱ぎつつ席についてふと見ると、入り口からは死角の場所に先客が一人おられた。なぜかちょっとホッとする。

メニューに目を通す。カツ丼単品だけでなく、ミニ蕎麦とセットにもできるみたいだ(または蕎麦とミニカツ丼セット)。

セットで注文する。待つ。この時間が好き。

BGMもない店内なんだが、あれ?油で揚げる音が聞こえないや。カツは作りおきなのかな?それともランチの繁忙期が過ぎた今の時間だから、油の火一度落としちゃったのかな。まぁいいや。

厨房からは音がほぼ聞こえない。蕎麦の湯切りの音も聞こえないなぁ、時間かかってるなぁとちょっと不安になってきた頃に盆に載せたセットが出てきた。

 

見た目ですぐわかる。これはカツ丼じゃない。カツとじ丼だ。カリッとサクッとが食いたかったのだがまぁいい、カツとじも嫌いじゃない。

天丼あさひや吉野家が見たら怒りそうな見事な上げ底の丼のカツをまず食う。

「・・・」

これはカツを一度揚げて作り置きしておき、オーダーが入るとレンジで温め、ご飯の上にカツを置いたらその上から卵を溶いた出汁をかけたってやつだな。

普通カツとじというのは、揚げたての(作り置きでもいい)カツをネギなんかと出汁で煮込んで仕上げに溶き卵をかけ火を止めたやつのことだが、どうやらこれは違うみたいだ。ネギなんかくたっともしてない。

蕎麦はどうだ。うーん。茹でたてではない。これも茹でたのを作り置きしておいて、オーダーごとに湯通しして熱い出汁に入れて出すという阪急そばや都うどん形式ね。

しかもこの店は『十割そば』が売りの店なんだが、どうもこれは違う。メニューを見てみたが、セットのそばはどうやら違うそばみたいだ。注文はよく見てからしようね。

 

これでは綾野剛みたいに、むしゃむしゃガツガツいけない。失敗だったなぁ。

しかし、味のことはどうでもいい。本題はここからだ。

 

俺が食べ始めてしばらくすると向かいの入り口からは死角の席に座っていた女性が立ち、レジに向かった。

おばちゃん店員特有の妙に抑揚にある「ありがとぅごずあいましたぁ〜」の後、テーブルの食器を片付けた。そこまではいい。

テーブルの上を軽くなでるように布巾で拭いたら、おばちゃんはまたレジのとこへ。

各テーブルにスプレイヤーに入った消毒液が置いてあるから、てっきり入り口で消毒し忘れたお客様用を兼ねて、お客様が帰られた後にしっかりテーブルや椅子、七味の容器などを拭くために置いてあるんだと思ってたが、どうやら違ったみたいだ。

っていうか、それでは絶対消毒はできてない。言い切ってもいいぞ。

表の公認マークは偽りアリだな。ただの飾りか?

 

先日同じく三番街の洋食屋『ロン』という店に行ったのだが、そこの店員さんは見事にテキパキとお客様が帰られるたびにテーブルや椅子の消毒を入念にしてたぞ。

人気店だからランチや夕飯時以外の時間でも結構次々とお客様が来られるのだが、ちゃんと清掃・消毒が終わるまでは入り口でメニュー見てもらって待機させてた。

若いウエイトレスさんなんだが、一人でレジをし、接客をし、オーダーを聞き、配膳をし、なおかつ片付け消毒も完璧にこなしてた。

こんなウエイトレスさんのいる洋食屋ならウイルス感染なんて心配ご無用だが、この手抜きおばちゃん店員のいる蕎麦屋なら超不安だ。

 

そして、もうひとり店員登場。年齢は先にいたおばちゃん店員と変わらないくらい。レジ周りでなんか二人で喋ってる。GoToのクーポンやシステムのことについて話してる。二人とも声が大きいから内容は全部丸わかり。

もはや俺のことなどお客と認識されていないのかもしれない。

一人のおばちゃん店員はよくわかってないみたいであぁでもない、こうでもない、ようわからんわぁと愚痴ったり、ややこしいなぁと嘆いたり。

さらに厨房から社員のような男の人が出てきて、中央の上の棚からなんか袋取り出し、二人に説明しだす。どうやらクーポンやチケットの実物を見せて、それがお客様から出されたらこうレジ処理しろとかなんとかかんとか説明してるみたいだ。これも静かな店内、内容まる聞こえ。

 

なんで俺はこんなうるさい会話をBGMにこのクソまずいカツとじ丼もどきと、小麦粉だらけの蕎麦を食っているんだろう。

しかも、前に誰が座ってたのかもわからない消毒も不十分なテーブルで・・・。

 

すっかり食欲の失せた俺はお茶のおかわりを頼んだ。

さっきまで三人でぺちゃくちゃしゃべってたところに置いてあったポットを持ってきた瞬間「そこに置いてあったんかい!」と言いそうになった。

で、しっかり手袋もはめてない素手で湯のみ持たれて注がれそうになったので、「もう結構です」と丁寧に断らせていただいた。

そして先にいたおばちゃん店員は「もう時間や、はよ帰ろ。医者行かなあかんねん。最近腰が痛うてなぁ」

この瞬間に「もう頼むから黙っててくれへんか?ここあんたらの家なんか?」って言っちゃったよ。キレてないよ、冷静にだよ。こんな人ら、怒っても無駄だよ。

だって何が悪いかわかっていない、そう、悪気のない人なんだから。

 

悪気のあってやってる人は怒ったり蹴りを入れたりすりゃ態度改めたりしてくれる。または反論してきたりするがまだ会話・対話になる。

今日エレベーター(四人乗り)に乗り込んできたおばちゃん二人組みの一人もそうだった。マスクもせずにもう一人のマスクしてるおばちゃんにずーっと喋ってるの。狭いエレベーターの中だ。つい思わず「黙れ!」と言ってしまったのだが、慌ててカバンの中からマスクを取り出してた。なんや持ってるんやん。

これは悪気のある人の例ね。

マスクをしろと世間で言われてるのだから、ほとんどの人は素直にマスクしてる。

「俺は大丈夫」って変に自信のある人は別にして、コソっと気づかんフリして外してる人は、言われた途端「ヤバイ!」ってつける。自覚してるんやね。

 

でも、悪気のない人はそもそも自覚がないのだから改善も改心しようもない。子供のいたずらみたいなもんで怒っても一方通行だ。

今日の蕎麦屋の店員さんも一部は悪気あってやってる行動で、一部は悪気にない行動だ。

お客様が帰られた時のテーブルや椅子などの消毒はかなりうるさく言われてるはず。でも、バレないと思ってるのか面倒臭いと思ってるのか手抜きをする。

面倒だからと手抜きしてるならこれは悪気ある行為だからまだ改善の余地はあるが、もし「そんなに気にしても仕方ないやん」と思ってるのなら悪気がなくやってるのだから、さっさとクビにした方が店のためだ。クラスター発生さすぞ。

お客さんに背(ケツ)を向け大声で喋るのも、お客様がいること自体全く意識していないからできる無自覚行為だから悪気はない。本人は悪いことしてる、気分害されることしたなどと思っちゃいないからね。だからこれはいくら注意しても治らない。

 

そういや三番街ってインバウンド景気で浮かれてた時は、飲食街で店に入ろうと思わなかったな。唯一インデアンカレーくらいだな。

それくらいどこも並んでたし混雑してた。そういやこのお店もいつもいっぱいだったなぁ。表に並んでたもんな。だから来たの(入ったの)久々だもん。

インバウンド景気の時はパートでもバイトでも、とにかくオーダーとって配膳して、帰ったらテーブル片付け、とにかく次の客を早く通す。そのルーティーンに慣れ切っちゃったんだろうね。

だから今みたいなコロナ禍でガラガラになった時、良い店員さんと悪い店員さんがはっきり見えてしまうようになった。

経営が厳しくなった店は従業員を減す。今いるバイトのバイト代を下げるわけにはいかないからね。やめてもらうまでもなくバイトのサイクルは基本早い。新たに採らなければどんどん少人数になる。それが今の現状か。

 

新型コロナの新規感染者数は連日増えている。

もはや7月後半から8月のピーク時に匹敵するくらいだ。

 

 

どんだけ感染者が増えても都庁や通天閣は以前みたいに色が変わらないし、誰がどう考えてもGoToナンチャラのせいだが、やめる気はないみたいだ。それどころか来年のG.W.まで続けるとかなんとか言ってるからほんま悪気がないんだろう。

 

政府の新型コロナ感染症対策分科会は、「一口食べたらすぐマスク、またひとくち口に入れたらすぐマスク」ってのを推奨。はっきり言ってアホである。

尾身茂分科会長はジェスチャーを交え「食べる時は左手で(マスクを)外して食べる。その時は喋っちゃいけません。食べる時は喋らない。飲み込んだら再びマスクをつける」を推奨だって。

その前に「人と一緒に食べに行くな」と言った方が早いだろ。

つまりGoToナンチャラ止めましょうだ。言えないのかね。

 

大阪都構想の住民投票終了後、真っ白に燃え尽きたあしたのジョーのようになりながらも、なんとかとこらえて頑張ってる維新・吉村知事。

しかし、ちょっと頭が切れてるのかもしれない。

大阪の新型コロナ感染者の連日増に伴い不眠に警戒を呼びかけ、「静かに飲食。そしてマスクの徹底。」だってさ。もうみんなやってるっての。

いやいや、もう「複数では食べに行くな(喋るのわかってるから)」「飲みに行くな(大声で騒ぐから)」と言え。

マスク売りたいからか?

 

 

コロナ禍のせいで売り上げの落ち込んでる飲食店や、観光業を救いたいという気持ちはわかる。

だけど、ちゃんと見極めてくれ。

もう政治家も、飲食店側も、従業員もお客様も慣れてきちゃって油断してるぞ。

これからインフルエンザのシーズンだ。

これで外国からの渡航客を緩和しだしたら一気に増えるぞ。

そうなったら、イギリスやスペインやN.Y.のようにまたロックダウンだ。

次はもうマジでヤバいぞ。