往年のロックンローラーがまた一人亡くなられた。
リトル・リチャード。
『のっぽのサリー(Long Tall Sally)』が有名ね。若い世代は名前は知らなくても、この曲を聴いたら知ってるはず。BEATLESもカバーしてる。下手すりゃビートルズのオリジナル曲と思ってる人もいるかもしれない。
50's,60's,というロックンロール創世記の方々は、ご存命ならみなさん良いお歳なんだから、87歳のリトル・リチャードがお亡くなりになられても仕方がないっちゃぁそうなんだけどさ。ロックスタ−=早逝ってイメージがあるので、「まだ生きておられたんだ」って失礼ながらちょっとビックリしてる。
2G.+B.+Dr.のバンドスタイルを作ったバディ・ホリーは22歳(1959年没)
WhoやT.REXもカバーした名曲『Summer Time Blues』のエディ・コクランは21歳(1960年没)エルビス・プレスリーでさえ42歳(1977年没)だもの。
『のっぽのサリー』と並ぶロックンロールのスタンダードナンバー、『ジョニー・B.グッド(Johney B.Good)』のチャック・ベリーは享年90歳(2017年没)だから、こちらもかなり長生きした方だ。
とはいえ世代が違うから、この人たちのライブは見たことがない。映像や画像で残ってるのを見たことはあるが、ほとんど曲を知ってるだけだ。その曲もリアルタイムで知ったわけではない。
よく「ラジオから流れてきてたあのナンバー」ってな感じで歌詞になったりしてるが、俺がラジオを聴いてた頃は、もう既にエアロスミスやクィーンが流れてたもの。
KISS、LED ZEPPELIN、DEEP PURPLE、AC/DCなどハードロック
ポップなとこでいえばスーパートランプとかナックとかビリージョエルとかね。
でも50'sあたりの曲は、親父がなぜかアメリカンロックやフレンチシャンソンなどのテープ集を持っていたからね。それ聴いてたから一応は知ってるのよ。
でも、別にバンドで演ろうとは思わなかったの。日本のロックンロールってキャロル〜YAZAWA、グリースorポマード、リーゼントに革ジャンって感じだったしね。そのちょっと前まではエレキテケテケとかGSって時代だもの。
俺はその頃あたりからYMOのようなテクノポップにハマリ、フォークギターをエレキギターに持ち替え、そしてストレートなパンクロック/ガレージロックにハマっていった。
亜無亜危異(アナーキー)の1stアルバムでは、CLASHの『白い暴動(White Riot)』の他に、『ジョニー・B.グッド(Johney B.Good)』もカバーされてて、それでこの曲のルーツがわかった。
こんな風にフィフテーズの曲は、いろんな人がカバーしてるのを聞いて「わぁかっこいい曲」って、改めてルーツを探ってから「えっこの人の曲だったの」って元演奏者や元曲を知った方が多いな。
ビートルズは結構50'sアメリカンロックをカバーしてるよね。ジョン・レノンもカバーした『Sweet Little Sixteen』が元はチャックベリーの曲だということも、で、それをビーチボーイズが替え歌にしてヒットしたのが『Surfin' U.S.A.』っていうのも後で知った。
Ben E. Kingの『Stand By Me』は、ジョン・レノンのカバーバージョンも結構好きだ。
そのビートルズでさえ、いろんなアーティストがカバーしてる曲から遡ったくらいだ。
RCサクセション(忌野清志郎)もかなり50'sカバーしてるよね。H.I.S.や甲本ヒロトと一緒にチャック・ベリーの『Roll Over Beethoven(ベートベンをぶっとばせ)』をカバーしたり、それこそCOVERSで「原子力発電所がまだ増える」って歌ってた前出の『Summer Time Blues』とかね。そういやこの曲は布袋寅泰もブライアンセッツァーと一緒にライブで演ってるね。
誰もが知ってるフィフティーズ・ロックンロール。チャック・ベリーの独特なギターの弾き方、リトル・リチャードの激しいピアノ。彼らのライブはもう見れないけど、名曲のメロディやリフ、プレイスタイルは受け継がれていく。
Rock'n Rollは永遠に引き継がれていくんだろうね。
偉大なる先人たちよ、ありがとう。