GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

29日は肉の日

2018-03-30 06:06:50 | FOOD&DRINK
昼下がりに街を歩いてると人だかりがあった。
なんで行列してるんだろう?と見たらステーク&ハンバーグのお店。
そうか29日は肉の日ね。

日本人てそういうの好きね。土用の丑の日になるとうなぎを食べなきゃ、節分には巻き寿司丸かじり、クリスマスはケーキとチキン。見事に踊らされてる。正月にお雑煮やお屠蘇を飲むのとはちょっと違うのだけどね。いつ29日が肉の日になったのかよくわからないが、だからと言って並んでまで肉が食いたいのか。今日は安いのか?それともサービスで大ボリュームとかか?

肉は好きだ。
ガシガシ食うと幸せを感じる。俺の中に流れる原始人の血がそうさせるのか、それとも俺は肉食獣の生まれ変わりなのかってくらい肉を食うのは好きだ。最近でこそ魚も好きになったがやっぱり肉が好き。一緒に野菜を食べなきゃ体に悪い?それならライオンや虎はすぐ死んでるよって感じで、野菜など見向きもせず肉を食う。だいたいあのロースターとか鉄板とかに玉ねぎとかピーマンとかかぼちゃとか載せるやつに限って、肉を食うのに一生懸命で気づいた時は黒焦げにしてたりする。せいぜいキャベツ(生)かキムチをたまに箸休めで食うくらいでちょうどいいのだ。

ステーキは塩と胡椒だけでレアで食いたい。凝ったソースなど要らない。ニンニクのスライスがちょこっと載ってるくらいでいい。
ランプ(腿の付け根〜背)のステーキもいいが、やっぱり一番はサーロイン・ステーキだ。リブロースとかヒレ(フィレ/テンダーロイン)ってのも嫌いじゃないが味はサーロインの方が旨い気がする。シャトー・ブリアンは今まで一度しか食ったことがないからよくわからん。最近はボリューム満点のTボーン(サーロイン+テンダーロイン)ステーキとか厚切りとか流行ってるけど、せいぜい厚さ3cmまでだな。以前中国系のお金持ちさんに、どっちが縦か横かよくわからんステーキをご馳走になったことがあったが(サイコロステーキじゃないよ)食いにくいだけだった。

ステーキを家で焼くなら
1,肉は冷蔵庫から出して常温に戻しておく(この時に塩胡椒を振りたくなるが我慢)
2,フライパンは強火で熱くする
3,牛脂をひいて、ニンニクスライスを入れたらすぐ弱火にする(ニンニクはすぐ焦げる)
4,ニンニクの香りがたったら取り出して(そのままだと焦げてしまうから)、強火に戻す。
5,肉を置いて塩と胡椒を振る。(ニンニク焼き作業をしてる時に振っておいても良い)
6,強火で30-40秒たったらすぐ裏がえす(料理本では裏面に行く前にここで濡れ布巾かなんかの上においてとか書いてるが俺は一気に行く)
7,裏面も30-40秒くらいでもう一度表面にひっくり返して火を消す
8,フライパンにそのまま置いて余熱で温める(ここでプロはワインとかブランデーをかけてマッチで火をつけたりするが、俺はそんな芸当はできないのでしない)
9,皿に移す(さっきよけておいたニンニクチップを上に乗せる)
10、ガシガシ食う

一切れ食って、もし塩コショウが足りないなって思ったらフライパンに残った脂に日本酒と醤油を入れてもう一度火をつける(すぐグツグツと沸騰する)それをかける。
基本は塩胡椒だけの方が上手い。わさびとかホースラディッシュが合うという人もいるし、市販のステーキソースをかける人もいる。人それぞれ好きに食ったらいいと思う。
店で食うならともかく、家で食うならこのステーキ肉とライスだけで俺は充分だ。最近はステーキの時はライスもパンもなくてもいい。ステーキのみをガシガシと、ワイン飲みながら食う方が多くなった。

とにかく肉は焼き過ぎないのがコツだ。ローストビーフのように中が赤い肉を食うと幸せを感じる。生焼けはダメだよ。ちゃんと火が通ったレアね。
アメリカはステーキの国のくせに店で肉を「レア」と頼むと「おい、これ、生やん」ってくらい冷たかったり、「じゃぁミディアムで」って頼んだらウェルダンを通り越す
くらい焼きやがるので悲しくなってしまう。
でも日本のステーキハウスもホテルに入ってるとことか高級な店以外はバイトの子が焼いてるからさ、それなら俺が家で焼いた方が美味い肉が食える。

まぁ、家で食った方が安上がりってのもあるんだけどね。
焼肉も好きなんだけど、最近2980円食べ放題とか、3980円食べ放題+ドリンク飲み放題とかのお店はちょっとパス。ロースとかカルビとばっかりで俺の好きなハラミとツラミはなかったりする。スーパーや肉屋で一人3000円も出したら結構な量が買えるよ。煙が大変?それなら野外でバーベキューのほうが安あがりか。

そういや大阪城公園が花見用バーベキューは有料にしたらしい。コンロや網、ベンチまで用意して一人いくらって。予約はすでに埋まってるらしい。
実は大阪城はもともと園内全面火気厳禁でバーベキューなんてもってのほかだったんだが、そこは大阪人。毎年どこでもかしこでもバーベキューコンロを持ち込んで、中には「焼肉屋の出張か」ってくらい本格的なバーベキューやってる団体までいた。業務用LPガスボンベまで使ってる会社員の団体も見たことがある。
駐車禁止の標識の下に平気で車を止める大阪人。火気厳禁とかバーベキュー禁止って立て札の横で平気でやってたな。管理側もさすがに多すぎて今まで見て見ぬ振りだったのだが、最近は訪日観光客が増えたから規制し始めたのかね。だって奴ら後始末しないもん。網とか平気で捨てていくし、まだ火の残ってる炭も平気で捨てていく。こうなるとインバウンドがどうのこうのってあんまりありがたくないなぁ。

焼肉は女の人も好きね。ステーキを食うよりは焼肉の方がハードル低いのかな。ロースとかカルビとかガシガシ食べてるもんね。タン塩もあまり焼きすぎず片面炙ってレモンで食ってたり結構堂に入ってる。一応栄養バランスを考えてるのか野菜もガンガン食べてる。
でも女性はホルモン嫌いな人が多いね。ミノ(牛の第一胃)はまだOKだけど、ハチノス、センマイ、ギアラ(それぞれ第2,3,4胃)は好んでは食べない見たい。マルチョウ(ヒモ/コプチャン=小腸)やシマチョウ(大腸)なんかは食べ放題の焼肉屋にはないし、スーパーでもあんまり扱ってない。食べ慣れてないせいもあるのかもしれないけど、これらは焼くととんでもないくらい煙がでるから、それも苦手の原因かな。家で鍋パーティーはやっても焼肉パーティはしないのかな。

最近はガキ同伴で親子連れが焼肉店に来てたりする。ガキが「僕、骨つきカルビ」とか言ってるの聞くと「100年早いわ!」って思ってしまうくらいイラっとする。お前らのせいで生レバーが提供禁止になったんだ。お子様は家でハンバーグとかソーセージを食べてろよ。
回転ずしと食べ放題焼肉店にはそんな家族連れがいっぱいいるってのを聞いたことがある。まぁ俺は行かないからいいんだけどね。育ち盛り食い盛りだから元は取れるのかな。ガキの頃から贅沢だな。

最近梅田の東通商店街でも、天満の裏通りでも、ミナミでも、やたら焼肉屋だらけになった気がする。
俺が住んでる町も焼肉屋は多い。在日の方が多く住んでるせいもあるが、焼肉屋と焼き鳥屋とお好み焼き屋はめっちゃある。でもさ個人のお店はまだいいんだけど、チェーン系列とかはどこもかしこも似たり寄ったりなのよね。

A5和牛がとか、希少部位だとか謳い文句にしてる店も結構あるけど、なんか胡散臭い。
カタを「サンカク」といい、肩ロースを「ザブトン」というのはまだいいが、中バラを「カイノミ」ランプを「イチボ」と呼び換え、更に有難さをつけるために「一頭の牛からわずか何gしかとれない希少部位」って。どんな部位でも一頭からわずかしかとれないわ。
そのくせハラミとサガリは一緒くたにしてたり、カルビと上カルビ、ロースと上ロースって「上」ってつけたら値段を高くしてもいいと思ってたりする。結構いい加減。よくわからん。
ブランド牛だって神戸牛、但馬牛、松坂牛、飛騨牛、近江牛、米沢牛・・・。そんなに流通してないのに毎日確保できるのか?さすがに見島牛とか石垣牛ってのは書いてないけどさ。

これ書いてて思い出したんだけど、先日ひらパー(V6岡田准一君が園長やってる)で有名な枚方市のふるさと納税の還元品がA5肉のはずがA4肉だったって。
届いた人が「味が違う」って市役所にクレーム入れて発覚したってニュースが流れてた。
これって絶対嘘くさい。絶対内部告発だろうよ。届いた肉を食べて「これはA5肉ではない、A4肉だ」なんて神の舌でも持ってない限りわからんはずだ。

肉の等級は国の指定格付け資格員が牛枝肉取引規格に従って、枝肉一枚ずつ判定してるものだ。格付けは枝肉の第6,7肋骨缶を切開しその切断面を見て判断する。
歩留7等級はロース部分の面積・皮下脂肪・筋間脂肪の厚さから可食部分の割合をA・B・Cで三段階で判定。
肉質等級は5段階で、霜降り(脂の量ね)や色択などによって上から5・4・3・2・1となる。
さぁ、届いた肉を見ただけでA-5肉かA-4肉ってのは判断できるのでしょうか?冷凍で届くはずだしね。更に食ってみて「これは違う」ってありえないやろ。もしそれが本当に分かったというならその人は絶対味覚の持ち主か、生まれてからこのかたA-5肉しか食べたことがない人か。ミスジを食べて「これはカタだ」って言い当てれたり、大間のマグロを食って「これは戸井のマグロだ」とか、関アジを食べて「これは岬アジだ」(どちらも対岸の漁港に水揚げされたもの)などと言い当てれる味覚の持ち主なのだろう。海原雄山かな。

俺は和牛にはこだわらないし、アメリカンビーフでもオージービーフでも好きだ。玉ねぎを擦った中に漬けたり、ビールに漬けたりすると柔らくなる。豚肉(ロース)は蜂蜜を塗るだけで信じられないくらい柔らかくなる。美味しければそれで良いのだ。
美味しんぼに載ってた肉の下処理で、肉の塊(ランプでもOK)をワイン(安物で良い)とネギとかと一緒に浸すやり方。これやると魔法のように柔らかう美味しいよ。
ぜひ、一度おためし下さい。