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開心香港街市

ほいさむほんこんがいしぃ
~気づけば在住6年目。香港のおいしいもの、おもしろいこと、ときどき…。在ホンコン的趣味生活~

ミルク&ジャムトーストは茶餐廳だから美味し。

2007年06月07日 | 香港食記
香港の方々って、家で朝食を摂る人って少なくて、出勤前に外で食べてくる人もあれば、外賣(take away)してきてオフィスで食べる人もあり。
私は「朝ご飯は家で食べる」派なので、職場で繰り広げられる朝食風景にあまり興味も示さなかったのですが、ある時ひょっと見やった同僚の食べるトーストが、なんだかとってもおいしそうに映りました。

「なにそれ?」とたずねると「奶占多(ないじむどぅ)だよー」と。トーストにジャムを塗り、さらにその上からコンデンスミルクをかけたもの。「奶」は奶油(コンデンスミルク)の奶、「占」は果占(ジャム)の占、「多」は多士(トースト)の多。通常、メニューにその名はのっていないけれど、奶油多、果占多ともあるので、なんでもありの香港、それを合体するなんて当たり前のコトなのであります!

トーストにコンデンスミルクをかけた奶油多(ないゆどぅ)はときどき食べるのですが、ソコにジャムが加わるとこんな魅力的な甘い香りを発するとは~!
基本的にジャムがあまり好きでないため、気にしたことすらなかったトーストメニューに突如魅せられてしまい、二度目の朝ゴハンを食べに茶餐廳へGO!(←おいっ!仕事は??)

マカロニスープに目玉焼き、あーんどトーストという定番朝食メニューを食べる人が多い中、店員のおばちゃんに「奶占多!」とメニューには記されていない品名を告げたとき、ちょっとだけ香港人に近づけた気がしました。ちょっとだけ。ちょっとだけねっ。


待つこと3分。奶占多、奶茶(香港風ミルクティ)と共にご登場です!



見た目は素トースト。でも、ぺろんとめくってみると、じんわりしみこんだ奶油とリンゴジャム。同僚ちゃんが食べていたものよりちょっと塗られている量がそれぞれ少な目な感じだけど、細かいことは気にせず、いっただきます!

 

ありきたりな食パンがトーストされて、かじりつくとじゅわっとトーストからしみ出てくる甘み。地味っ! かなり地味なのに、なんかイイ!

パンのおいしさとか、ジャムの果実の風味とか、そんなの全然ないんだけど、地味な味が三位一体となって、より地味な味を作り出しているところがイイ! 同じものを高級素材を使って作ったとしても、ちっともイイ味にならないと思う。安っぽい味を、茶餐廳でモソモソと食べるからイイのよ、きっと。



茶餐廳で軽めの食事といったら、火腿煎蛋三文治LOVEだった私ですが、今日を持って甘いメニューも仲間入り。明日の朝ご飯、家で食べるのをパスして、奶占多いっちゃおうかなー、なんて思うほどハマってしまってます


この日は朝食セット(好きなトースト+温かい飲み物)でHKD(約195円)でした。
セットのない時間帯だと、トースト類はHKD7~8(約100円~120円)程度です。


遅ればせながら参加してみました。ポチしていただけるとうれしいです。
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愛しのナポリタンと茶餐廳でAセット

2007年05月30日 | 香港食記
今日は、トリオ・ザ・シャキーンの『愛しのナポリタン』の発売日でした。

なーんて言ったって、真っ当に生きている方々はなんのことやら?って感じだとは思いますが…。
はい。それは、愛しの彼がピンで参加しているユニットで、ドラマ『喰いタン2』の主題歌です。

シングルは1枚のみ、ベスト盤は出たもののオリジナルアルバムはなしだった昨年に比べると、2週連続でオタクビルに買い出しに行けるなんて、ありがたいやら不安やら。あまりに枯れ日が続いていたため、一気にうるおいを与えられても「いいんだろか?」と素直に受け入れられない複雑なファン心理。

実は『ジャスミン』の時のように、買い出し後にどこかでお食事、なんて考えていたのですが、なんと、リビングのエアコンがまたまたまたまた…故障。(←何度目だろう?もう、数えるのも馬鹿らしいよぅ…) すでにエアコンなしでは過ごせない暑さとなっている香港なので、優雅な買い出しを見送って修理の立ち合いをする羽目になってしまいました。ちぇーっ!

とはいえ、欲しいものは欲しいので、昼休みに気合で旺角までGO! オタクビル滞在時間約7分で初回版を購入してきました。
ナポリタンはさすがに香港にはないと思われるので、優雅なお食事はイタリアンでも…のはずが、限られた時間の昼休みゆえ、CD購入後に食べたのは茶餐廳でAセット! 

「ナポリタンと同じ炒めた麺だしー」と頼んだ干炒牛肉河粉。平べったいお米麺の河粉を牛肉と炒めて醤油で味付けしたものです。ナポリタンはピーマン、人参、玉ねぎの野菜たちにウインナー入りで栄養バランスもいい(というような歌詞がでてくるんです)けれど、こちらはほぼ麺のみ。ちらほらともやしと牛肉も見えますが、圧倒的に麺ばかり。ビバ!炭水化物っ! 恋の炎を燃やして炒めたナポリタンとは大違いさっ!



その独特のチープさに時々無性に食べたくなるのだけれど、いつも頼んで後悔。油が多すぎて途中でもたれてしまい、最後まで食べきれたことがありません。今日もやっぱり…。うーん。「食べ物を残したら作ってくれた人に申し訳ないですよ」と、喰いタンにお叱りを受けてしまいそうですね。


それにしても『愛しのナポリタン』のジャケット、NHKの「おかあさんといっしょ」とか、「みんなのうた」のCDかい?って感じですね。ま、メインターゲットは子供たちだそうですから、当然といえば当然なんですけけど。でも、歌詞カードの中身がきっちりオタク仕様なのは、さっすがジャニーズ・エンタテイメント!(←発売元)



まったくCDと関係はありませんが、帰宅路で見た空がとても綺麗だったので…。



その名はー?そして、その味はー?

2007年05月29日 | 香港食記


窓の外には緑あふれる湿地帯。




小洒落た黒いラタン風のイス。集いし老若男女。

果たして、その場所とは…!?









大家楽。英店名、CAFE DE CORAL。


香港ゴハンのファストフード店です。人のいるところに大家楽あり。香港内に120店舗以上の支店をもつ一大チェーン店ですよー。
まずレジで注文をしてお支払い。そのレシートを持ってカウンターへ並んで料理を受け取り席に着く、逆カフェテリア形式です。

120店舗での料理提供の他、香港の学校には給食というシステムがないため、お弁当を持参できない子供のため、また温かい食事を食べたいという子供のために、学校へのランチデリバリーなども行っているそうです。商売上手ですね~。



あら、三角のうつわにスパムと目玉焼き。チンゲン菜の青さも光ってきれいじゃない。麺、出前一丁だけど…。




こちらは本日のおすすめカレー。てんこ盛りゴハンの横に添えられた野菜が免罪符っぽさを醸し出しています。




チキン&ウインナーに付いてきた土鍋の中身はフカヒレもどきスープの碗仔翅。すごい組み合わせだけど、これでセットなの。







どれもこれも、


うん! まずい!!


麺に添えられてスパムはすごーいヘナヘナで「こんな加工肉食べて大丈夫か?」と不安を煽るし、加工肉ではないカレーの牛肉はパサパサ。味付けもカレーじゃないし~。土鍋スープは見ているだけで……。

過去の経験から普段ならどんな事があっても入ることのない店だけど、香港湿地公園内およびその周辺には、ここしか食事できるところがなかったんだもん!
ちゃんと食事してから行けばよかったんだけど、なんだかズルズルと現地まで来てしまったの。
おいしくない物でお腹がいっぱいになってしまう悲しさ。なぜこんなもので私の胃は満たされなくちゃいけないの…?


…それは、空腹をガマンできなかったからです。

みなさん、ご利用は計画的に。じゃなくて、お食事は計画的に。


もちろん価格も安いし、ファストフードの看板どおり待たずにすぐ食べられます。でも、街の中いたるところに同じような価格でそれなりの味の店があふれているというのに、どうしてこの店がこの味で安定した経営ができているのか、それが香港の不思議。

そして、この店が作ったものを、学校が認めた食事として育ち盛りの子供たちが昼食として食べていることも、いいのか?とかなり疑念の色の濃い疑問として頭をもたげるのでありますっ。


オープン1年で入場者120万人を突破した、う・わ・さの香港湿地公園。
期待いっぱい、まずい物でおなかもいっぱいのこももによる湿地公園レポはまた後日!

ジャスミン、『ジャスミン』を買って「八月花」へ

2007年05月24日 | 香港食記
昨日、5月23日は『ジャスミン』の発売日でした!
一体この日までに何回「ジャスミン」と言ってきたでしょうか…。しつこくてホントすみません。

終業と同時に会社を飛び出し、一路、旺角(モンコック)へ。
香港人のブイ友、renkoちゃんと待ち合わせて、信和中心(シノセンター)のCDショップへ向かいました。今回は初回版A、Bと通常版の3種発売。通常版はいつでも買えるので、後でHMVで香港版を買うとして、とにかく初回限定版を両方手に入れねばならぬ!(義務!)

今まで何度も足を運んだ信和中心だけれど、地元香港人renkoちゃんの「こっちよりこっちの店の方が安いよ~」なんていうアドバイスを受けながらのお買い物はやっぱり楽しい。

そして手に入れた爽やかで美しいジャケットのCD3種。あれ、3種?
実物を目の前にしたら、「通常版は後で買おう」なんて計画なんてどこへやら。「やっぱ買う!」と言い放ってしまったのでした。
あああ~。やっぱりいいわぁ、この6人…(うっとり)

「目的を達したらごはんを食べようね」と約束していた私たち。浮かれている私にrenkoちゃんはすばらしい店をコーディネートしてくれました!

その名も八月花!




八月花?
だから、なに? って思うでしょう~。

ちょっとカメラを引いてみると、八月花の下には英語の店名が…








その名も「JASMINE」です! ジャスミンよっ!ジャスミン!!

ジャスミンを手に入れて、浮かれきったジャスミンがジャスミンでお食事。パーフェクトじゃぁありませんか!


広東料理をベースにした創作中華のお店で、店内はオールドモダンな上海テイストで、インテリアもで小物の色使いも個性的。とってもおしゃれなお店です。ジャスミン、慣れない空間で少々緊張~。




まるで美しい写真集のようなメニューを広げて、まずはお茶を選びます。
もちろんその店名になっているくらいですから、ジャスミンティー(香片)の種類も豊富。ブレンドされているお茶を変えて、温かいものだけでも4種ありました。私たちはその中から銀毫香片(HKD20)をお願いしました。

お食事もきれいな写真の数々に目移りしまくりながらも、ここでもrenkoちゃんのツボを押さえたアドバイスにより、点心、お肉、ご飯、野菜とばっちりのオーダー!
そして、一足先に届いたお茶をいただきながら、お食事を待つ間はもちろん、買ったばかりのCDの品評会~。
きゃーっ。『ジャスミン』てんこ盛りよっ 




まず登場したのは、脆脆BB猪。ベイビーちゃんのブタで作ったローストポークです。みつをかけながらローストした、皮はパリパリ身はしっとりのとてもおいしいお肉でした。ベイビーちゃんだけにお肉もとてもやわらかかったですよー。付け合わせの野菜にかかったドレッシングは酢がきいていて、お肉の甘みと相性ばっちりでした。



 


かわいらしい小さな桶に入っているのは、白身魚の炊き込まれたご飯と梅菜と鶏肉が炊き込まれたご飯。(すみません。興奮のあまり、品名および価格のメモをすっかり忘れていました…。)
炊き込みご飯シリーズだったら、具と味付けを変えて作るのが普通のお店ですが、なんとこちら、具に合わせてお米まで変えています。魚の方は普通の白米。梅菜のほうはもち米でした。あっさりさらりの魚ご飯、もっちりあまじょっぱい梅菜ごはん、どちらもおいしい~!
野菜は、アスパラのかぼちゃソース煮。かぼちゃソースがお皿に広がっているものだったので、すくい取るのに少々苦労。少し塩が強めでしたが、ポタージュとしていただくのに充分な濃厚なかぼちゃ味だったので、すくい取れない分が残ってしまってちょっともったいなかったなぁ~。

 


2段重ねのバスケットに入って登場したのは、点心盛り合わせの雀籠点心(128ドル)です。上段には、あわびがトッピングされた焼売、大きめの蝦餃、貝柱と青菜の焼売の3種の蒸しもの。その段をはずすと、下段には、蝦とハムと野菜が巻き込まれた春巻き、大根餡のパイ、そしてツバメの巣のエッグタルト(!)の焼き物揚げ物3種が入っています。なんて豪華!
一緒に醤油が出てきましたが、点心ひとつひとつに繊細な味付けがされていて、それだけで充分。あわび焼売は、トッピングだけでなく具にもアワビソースを和えているようで、ほんのりと上品甘みがありました。
初めて食べたツバメの巣エッグタルトは、ツバメの巣だけだと無味、エッグタルトだけだと食後には重い、でもその2つを合わせると、食事のシメにをちょっと甘みが欲しいな~ってところにバッチリはまります。ツバメの巣のプリプリとパイ生地のサクサクもとってもいい食感でした。

 

こちらのお店、食事を終えると小さな飲み物がサービスされるんです。ミントが浮いたそれは、オリジナルのジャスミンティー。最後の最後まで“ジャスミン”で、もうジャスミン大感激です。

 

し・か・も!
このオリジナルジャスミンティー、はちみつで甘みを添えているのです。はちみつといえば、そう!『HONEY BEAT』!!!
なんてV6な飲み物なんでしょう。「ジャスミンHONEY BEAT」なんて~!! まるでこの日が、私たちが、こうしてやってくることを全て見越したような演出の店ですわね。ありがとう!美心集團!!(←飲茶でおなじみの美心の系列店なんです。)

別冊になっているデザートメニューは、残念ながら満腹すぎのため見るだけに終わりましたが、その中にはジャスミンティーを使ったクレームブリュレなどもありました。本当にいたれりつくせりのジャスミンで、大満足でございます!
renkoちゃん、本当にありがとう~

「胸のジャスミンへ」のジャスミンは私のことだよね…
なーんて、こんなに楽しい今日だけは思い込ませてもらちゃおっと。
彼らの『ジャスミン』がハッピーに咲き誇ることを祈りながら。



以上のものを2人でいただいて、トータルHKD370(約5250円)でした。

八月花(JASMINE) 九龍塘又一城商場G25號舗
℡2333-0222 
月~土 11:00am~4:30 6:00pm~10:30pm/日・祝日10:00~

正しい茶餐廳 祥興珈琲室 

2007年05月21日 | 香港食記
香港の食べ物屋さんの店員さんに愛想を求めるのはそもそも間違えというものなので、仏頂面だろーが、「あ”あ”っ??」と眉間にしわを寄せて注文を聞き返そうが、料理を投げてよこそうが、どーってことない。それがフツーだもん。

茶餐廳の店員さんと言えば、愛想のなさでもぶっちぎりの1位になりそうなもんだけど、祥興咖啡室の店員さん、というか店のお嬢さんなのかな、小柄の美人なおねーさんは、とっても感じがよかったの。私のたどたどしい広東語の注文をちゃんと聞いてくれて、お会計の時にはカウンターに貼ってある写真を指して、「私の子供なのよっ」なんて教えてくれた。

その後は、菠蘿飽(パイナップルパン)をテイクアウトするばかりで、なかなか席に座って食べる機会がないままに月日は流れ~。


 

久々に、祥興咖啡室へ行って来ました。
戦後まもなくオープンした老舗で、有名人もたくさん訪れるので、店内の壁にはたくさんのサインが飾られています。香港にあまたある茶餐廳のなかでも、美都餐室金鳳茶餐廳蘭芳園などと並ぶ有名茶餐廳です。


 

達筆すぎて判読不明のサインばかりのなか、神田うのと方力申(アレックス・フォン)だけはしっかりわかりました。画数が少ない方がわかるってヤツなのね…。

 

調理場との間にあるカウンターの壁には、細かな色タイルが貼られていました。白と赤で目がチカチカしそうな色合いなのに、時間がうまい具合に落ち着きを加えているんですねー。
そして、壁際の席は、クッションのカケラもない、木材のみを直角に組み合わせたベンチです。これぞ茶餐廳の正しい座席です!

老舗茶餐廳に来ると、なぜか頼んでしまう私的定番メニュー、火腿煎蛋三文治(焼いた玉子とハムのサンドイッチ)と熱奶茶(温かい香港式ミルクティー)。今回もご登場願いました。


玉子こんもり型♪      


玉子をコンパクトにまとめて焼いているので、パンの真ん中がすこし盛り上がった形がなんだか可愛いです。しかも、他店ではパンに具をダイレクトにはさむのが普通なのですが、こちらはうっすらとバターが塗られていました! これは珍しい! バターとハムの塩味で、なんの味付けもされていない玉子もおいしくいただけます。

熱奶茶はちょっと渋みが強かったかなー。いつもより多めに砂糖を入れてしまいました。いつも思うのだけれど、この茶餐廳のコーヒーカップ、地が厚すぎて、カップから口を離すときに、一滴カップの縁に残っちゃうのよ~。残った一滴。これが気になるの。どうやったら上手く飲めるのかしら??

ドヤドヤと団体で入ってきたオヤジたちに押し出され気味に席を立ち、お会計カウンターへ。
あ!あの美人のおねーさん登場です!


「あー。25ドルね」

…今回は、まったく愛想なし。正しい茶餐廳の店員となっていました。
茶餐廳学を学んだのね、きっと。


火腿煎蛋三文治 HKD14(約210円)/熱奶茶 HKD11(約165円)

祥興咖啡室 跑馬地奕蔭街9號 ℡2572-5097
6:00am~6:00pm

山と海と太陽のハンバーガー

2007年05月11日 | 香港食記
mountain、ocean、sun、から取った店名を持つ、日本生まれのハンバーガーといえば……






モスバーガーでっす

「モス」にそんな意味があるなんて知りませんでした。店頭でもらったチラシを見ていたらそんなことが書いてあってビックリ。へぇ!へぇ!へぇ!とトリビアの泉状態でしたよー。
頭の片隅に、「モスとは『MORINAGA's』の略である」という誤った認識の断片があったため、目からウロコ。そうか。そうだったのか。
うむ。そういえば森永のバーガー店は森永ラブだったもんね…(←覚えてますか?)


モスバーガーの香港上陸は2006年10月。香港ではまだまだ新参者です。でも、觀塘(クントン)の第1号店オープンを皮切りに、我がブログでは聖地化しつつある朗豪坊(ランガムプレイス)内に2号店、そして香港島にも進出して康怡(コーンヒル)にも3号店がオープン。と立て続けに支店を増やしているんです。すでに4号店の予定もあるんだって。

「モス食べたーい!」とモスバーガーへの思いが募っていたのも、台北にお住まいのけんこうさんのブログ「つれづれなるままに台湾暮らし」でおいしそうなモスの写真を拝見したからなのです。なんと台湾にはすでに100店舗を超えるモスバーガーがあるのだそうですよ!

訪れたのはもちろん“聖地”のモスバーガー。ランガムプレイスのグランドアトリウムにあるお店です。「喰いタン」騒動のとき、剛くんを2時間半待った末に撃沈した、例の場所の真正面に位置しています。あああ~。(←思い出し泣き)

けんこうさんのところで拝見していた海洋珍珠堡(シーフードライスバーガー)を食べる自分をイメージしてオーダーの列に加わります。なのに! 列に並んでいるあいだにオーダーを決められるように貼られているポスターメニューの写真を見ていたら、あまりの懐かしさに予定変更。ライスバーガーの元祖ともいえるキンピラライスバーガーがメニューにあるじゃぁありませんか!! なつかしい。モスといればコレだったのよ。これは食物繊維が豊富だから、と自分に言い訳して食べるファストフード。ああ、懐かしいー。



香港モスには、A、B、Cと3種のセットメニューがあります。それぞれ好みのハンバーガーを選び、その価格にプラスしてセットを作ります。(もしかして日本のモスも同じシステム? もう記憶も飛んでしまっていて…。)

Aは、プラス15ドルで、ポテトとドリンク
Bは、プラス18ドルで、モスチキンとドリンク
Cは、プラス20ドルで、グリーンサラダとドリンク

今回は、金平牛蒡珍珠堡(キンピラライスバーガー)Aセット、ドリンクは抹茶鮮奶(抹茶ラテ)をチョイス。

 

このキンピラ。日本の味だよぅ。自分で作るキンピラとは違うモスのおいしさ。ごはんのホッコリとした柔らかさも日本のままじゃない~

まわりを見回すとライスバーガーを食べている人は皆無でした。あのー。まさかマックのダジャレ系バーガーと同レベルに考えて避けているんじゃないでしょうねー?
ライスバーガーはモスが元祖なのよ。あんなボロボロヘニョヘニョごはんじゃないから!おいしいから! ひぜ食べてみてよぅ~! なんてキンピラを口いっぱいにほおばりつつ、購入待ちの列の人たちに念を送ってみたりして~。


そんな、ささやかな日本食(?)ランチタイムの話をしたところ、「私も行きたい! 連れってって!」なんて声があがり、2日後もまた行ってしまいました。ちょっと横から写真を撮らせていただいたのでご紹介。



チキンはすごくクリスピーでジューシー。ラードで揚げた香港のチキンウイングもそれなりにおいしいけれど、こういう味を食べるとホッとします。




サラダの鮮度はまぁ、ファストフードですから期待してはいけませんが、少しでもヘルシーな食事をしたいって時にこういう選択肢があるとうれしいですよね。一緒に写っているのは元気漢堡(ヘルシーバーガー)。「元気」と訳されているところ
がツボでした。トマトがずるーってずれちゃって少々食べづらかったけど、これはおいしい。肉、野菜、パンでとりあえずのバランスはいい感じだものね。

まだどこの店舗も私的には「気合いを入れていく」場所にしかないため、ちょっとお立ち寄り~ってできないのが残念。
これから台湾レベルまでジャンジャカ支店を増やしてもらえるととうれしいなぁ。
でも、熱しやすく冷めやすい香港人の興味を、どこまでひっぱれるか、そこが問題なんだけど。
がんばれモス! ヘンに香港に迎合したメニューを作ったりせずに、大和魂見せつけて大きくなれー!(…って、なにモスに肩入れしてるんだろ、私。)

記(ヨンキー)のお持ち帰り弁当

2007年05月08日 | 香港食記
中環(セントラル)の記酒家(ヨンキーレストラン)は、有名店にして名物のローストグースが大人気のお店です。

周囲の小さな店たちとは格が違う堂々としたたたずまいに、凝った店内の装飾。見るからに高級店です。まだ2度しか行ったことがないのですが、有名なローストグースを初めとした焼味(ロースト肉全般)はとてもジューシーで、そのおいしさにあっという間に平らげたものでした。
もちろん、店構えもお味もよければお値段もそれなり。そうそう通えるわけがなくって、よよよよ。

 

ってことで、今日は外賣(おいまい=Take away)で焼味ごはんを買ってみました。

豪華なドアを「アタシだって客ですわよ!」と堂々と通り、外賣のカウンターで注文して先にお支払い。そのレシートを持って待つこと5分。調理場のカウンターに2つのお弁当箱が登場しました! 来た来た~
係りのおにーさんにレシートを渡して、ちゃんと添付されるべきソース類を入れてくれたことを確認したら、ありがとうの声もそこそこに外へ出て即タクシーへ乗り込みます!

向かうは香港公園! カメを見ながら豪華お弁当を食べるんだい!



親子連れで混雑する中ベンチを確保して、いざランチタイム!
堂々とした店名が書かれた赤いパッケージ。なんとかっこいい。どっしりとした重みと、伝わってくる温かさに食欲が湧きまくりです。



いざ、中身とご対面!

 

右はチャーシューと切鶏(蜜を使わずローストした色白のチキン)、左はチャーシューと焼鵝(ローストグース)。思った以上にボリュームたっぷり! ごはんもかなりてんこ盛られていて、どうりでどっしりとしていたわけだわー。

いただきまーす! と、食べはじめたところ、香港公園には付き物のウエディングドレス姿の花嫁(結婚登記所があるのです)が、通りすがりに「おいしそう…」と。そして、後ろに続くタキシード姿の花婿が「記のだね…」と。あらー。準備に忙しくてちゃんと食事していないのかしら。誰か何か食べさせてあげてー。

チャーシューは脂身が少ないので、食感だけを言えば日本のチャーシューに近いです。もちろんお味は、何度も蜜をかけて焼いた香港のお味です。何とも言えない上品なタレがチャーシューだけじゃなくご飯にも浸みていて、リピートが止まりません~!

切鶏にはネギしょうが油を付けていただきます。これがおいしい!油なのにさわやかで、淡泊なチキンの味がぐーんと良くなるんです。チキンだけでなく、ご飯にちょっと付けてもおいしいんですよね~。

店の看板、焼鵝。店で食べると表面がパリパリですが、ちょっとご飯で蒸れてしまいました。それでも全然問題ないくらいのうまみが口に広がります。こちらにはプラムの入った蜜タレを付けるのですが、この酸味と甘みがまたいいんです!

はぁ。満腹。どっしり弁当を完食してしまいました。ごはんを少し残そうと思っていたのに、タレのうまみで結局食べきってしまったの…。ああ、苦しい。

 

天気はいいし、前は池の清掃でいなかったカメも数は激減しながらも復活していたし、丸くせり出したお腹といっしょに、気分も丸くなった休日でした。

はい、有名店の豪華弁当のお値段は…↓↓


叉焼切鶏飯 HKD34(約510円)/焼鵝叉焼飯 HKD36(約540円)

記酒家 中環威霊頓街32-40號 ℡2522-1624
11:00am~11:30pm

チョンキンマンション TAJ MAHAL CLUB

2007年05月05日 | 香港食記
超有名な多国籍雑居ビルの重慶大廈(チョンキンマンション)は、行き交う人も多い分、スリも多い。けれど、自らが危険な行為をしなければ犯罪に巻き込まれるようなこともない…らしい。用がなければ近づかないに越したことはなく、用があるなら寄り道をせずにさっさと済ます。ちょっとドキドキしながら足を踏み入れる地帯といったところ、かな。
えー。そんなところで、どういう訳か迷子になりまして。

エレベーターホールの長蛇の列を見て「3階までだから階段で行こ」と、目の前の階段を上ってしまったら深みにはまってしまいました。

 

なぜかさらに奥にあるこんな階段を上るハメになり、壁に取り付けられた大量のメーターにビビリ、階段側からは入れないドアに翻弄され、たどり着いたのは看板もなくドアのガラスには目張りがされた怪しい店。たまたま出てきたその店のおにーちゃんが親切にもエレベーターまで誘導してくれて、なんとかグランドフロアまで戻ることができたのでした。…オンナふたりでなにやってんだー。

振り出しに戻った、いざリトライ!と思っていたら、以前紹介したテイクアウトのカレー屋さんの前で、カレーレストランの勧誘にあいました。ネームカードを見ると、有名店の皇宮印度餐廳(TAJ MAHAL CLUB) 。お腹も空いてるし、まだ行ったことのないし、ちょっと行ってみる?


 

ターバンを巻いたおじさんがお辞儀をする像に迎えられて、なぜか青い蛍光灯が光る店内へ。空腹に任せてオーダーしたのは、サモサ、カレー2種、ナン、ライス、ラッシー。かなりインドカレー優等生な注文ですねぇ。


 

オーダーから少々待たされてまず登場したのはラッシー&サモサ。私はマンゴーラッシーを選びました。が、使用しているマンゴーは生ではなく、カンヅメのピューレのよう。わずかながら薬っぽい味がしました。濃厚な感じはよかったのですが…。
サモサはジャガイモたっぷり。カレー色に染まってますが、そんなに辛くありません。チャツネなど添えて味を変えながらいただきました。アツアツではなかったので、作り置きのようです。




メインのカレーは、エッグカレーとほうれん草チキンカレーです。片や玉子が丸ごと2個、片やチーズタップリで、どちらもボリューム満点。辛さは全くと言っていいほどなく、とってもマイルドで上品なお味です。それはそれで良いのだけれど、多少の刺激が欲しかったなーというのが正直なところ。それでも、ナンとごはんとに順番に付けながら、しっかりばっちり食べちゃいましたが~。

 


お腹も満たされて落ち着いたところで、「なんで迷子になったのか」を検証したところ、重慶大廈は見た目ひとつのビルに見えますが、中はAからEまでの5ブロックに分かれていて、各ブロックごとにエレベーター、階段も異なっているということが判明しました。
…というか、そんなことも知らずに、そこに階段があるからとズンズンと進んでしまう私たちってどーなの?? 幸い今回は、怪しげな店の店員さんながらも親切なおにーさんのおかげで何事もなくゴハンまで食べて帰って来られましたが、「ギャー!ココどこよ?」とか言いながらも写真なんか撮ってる場合じゃなかったんだ…と深く反省したのでした。
本来の目的地へは、きちんと住所を確認してから訪問することにします…。


ラッシー HKD20(約300円)/サモサ HKD20(約300円)
エッグカレー HKD45(約675円)/ほうれん草チキンカレー HKD35(約525円)
ナン HKD10(約150円)/ライス HKD10(約150円)

皇宮印度餐廳 尖沙咀重慶大廈B座3楼-B4
℡2722-5454 11;00am~3:00pm 6:00pm~0:00am


そして、勧誘のおじさんがいた場所のテイクアウトのカレー屋さんが系列店であることも知ったのでした。ってことは、何度もこの味を食べていたってこと、よねぇ。うーん。いかに私の味覚がいいかげんかが露呈してしまいましたっ!

本日のGOGO Cafe

2007年04月27日 | 香港食記
あのGOGO Cafeに久しぶりに行って来ました。

大好きな店だけど、秘密にしておきたい店なので(とか言いながらブログに出してどーする!)、一緒に行く人を選ばざるを得ないのです。なので、ひとりで行く以外は、なかなか行けなくって…。
今日ひさびさに訪れたのは、香港人のお友達にご披露したからなのでした。というのも、以前彼女が彼女自身の“秘密のお店”に連れて行ってくれたので、そのお礼も兼ねて、ね。




本日のGOGO Cafe、午後1時。
ちょうどお昼休みスタートの時間にかぶってしまい、早足気味に駆け込んだ店内にはまだ2組のお客さんのみ。「よかったねぇ」なんて席についたとたん、どやどやと連続でお客さんが入ってきて、小さな店内はあっという間に満席です。

今日のランチは、パスタ2種、カレーライスのアレンジ物、ツナのサンドイッチ、サラダプレートの5種。その中から、アンチョビとマッシュルームのパスタをチョイスしました。とうがらしの辛さを加えたパスタだそうなので、楽しみ楽しみ



まずはグリーンサラダ。
4種のリーフレタスとプチトマトに、オリジナルのドレッシングがかかっています。このドレッシング、なにを使っているのでしょう? オイルを使っているのにさっぱりしているし、酸味もほどよくさわやかです。何よりも見た目がグリーンなのに青臭さがない…ということは青菜類を混ぜ込んでいるわけではなさそうで…。緑色の素材はいったいなに? 実に不思議でおいしいドレッシングなのです。




お待ちかねのパスタです。
うーん。パスタそのものは、ちょいと香港風入ってるかなぁ。アルデンテ完全無視のクタクタゆですぎって方じゃなくて、固めに茹でたパスタを一度冷まして、それからパスタソースと和える、って方の香港風です。
でも、すっかりクタクタ茹ですぎパスタに慣れっこな私なので、ソースのおいしさでパスタの扱いなんて吹っ飛んでおります! マッシュルームとピーマンをにんにくで炒めて、アンチョビ、とうがらしを加えています。アンチョビのちょっと強めの塩がパスタ全体に絡みつつ、にんにくの風味も上品に相まって、すごーいおいしいー! 後味にちょっとピリッと来るのがとってもいい感じです。これでパスタがアルデンテだったら、片岡護もびっくりって感じかも! なんて、そこまで言ったらほめすぎというものね。(←アルポルトの片岡さんのファンでして…えへへ)


かなりなボリュームのパスタを全部お腹に納めた後、ココで食べなきゃオンナが廃る、ってことで、やっぱり食べましたオリジナルホームメイドケーキ! 5種のToday's cakesのなかから、オレオ ベイリーズ チーズケーキを選びました。

 

ケーキの土台部分がオレオでできていて、その上にクリームリキュールのベイリーズを混ぜ込んだチーズケーキが乗っかっているという、濃度の高いケーキなので、ひとつを2人で半分こしました。
NYチーズケーキ系のどっかりしっかりのクリームチーズに、ふんわりと香るアルコール。クリームリキュールだから全然きつくなくて、チーズを引き立てるように香ってきます。これもまたまたおいしいよぅ。もう、ここのケーキはどんどん新作ファンになってしまうので、リピートがおいつかないよぅ。


 

さて、毎回気になるコーヒーカップのチョイス。今回の私は外は濃紺、中はダークグリーンのシンプルなものでした。おお! これは以前、妄想を炸裂させたがばっかりに子供扱いされたあのときに、友人に出された大人っぽいカップではありませんか! やったー! 今日は大人のオンナ扱いしてもらえたようです!! 

ルイ・アームストロングが流れちゃったりして、今日も変わらずおしゃれなGOGO Cafe。おしゃれなんだけど気取ってない、やっぱりなーんともいえず居心地がいいのよね。近いウチにまた行かなくちゃ。次回はどんなランチとどんなケーキに出会えるか、とっても楽しみー


アンチョビ&マッシュルームパスタセット HKD50(約750円)
カフェオレ ランチセットにプラスHKD13(約195円)
オレオベイリーズチーズケーキ HKD32(約480円)

今回は住所を載せないでおきます…。

あの北角鶏蛋仔が湾仔にも!

2007年04月26日 | 香港食記
独特の甘い香りが漂ってくると、ついついフラフラ~と買ってしまっていた鶏蛋仔。でも、名店の北角鶏蛋仔の味を知ってから、もうココ以外では食べられなくなってしまいました。行列には並ばなくてはならないけれど、その分間違えのない作りたてだし、外はサクッでなかはモチッ。日本人心をくすぐりまくる食感と、しつこさのない甘みが抜群です!
下手な店で買ってしまうと、変なアレンジが加えられていて妙にココナッツ臭かったり、へにゃへにゃとした食感だったりするんですよぅ。

ただ、ちょっと行きづらいのよね…。エリア的には一応レギュラーの行動範囲内ではあるのだけれど、位置的に日常の生活圏からは微妙にずれているのよ…。

先日、湾仔(ワンチャイ)周辺をウロついていたところ、ふわっと鼻をくすぐる甘い香りが!
ゆういれいのごとく、その香りに導かれてフラフラ~っと発信源をたどってみれば、なんと湾仔なのに「北角」と地名を掲げた看板が!! おおおー。なんとあの名店の支店ができているではありませんか!すごーい!すごーい!

 

早速列に並びます。待ち人3人で待つこと5分。比較的早く買えました。
おまちどー!と渡された鶏蛋仔は焼きたてのアツアツ。若干あら熱を取ってから渡してくれるのですが、それでもかなり熱くて写真を撮るために握っているのがちとつらい。でも、それこそが真の鶏蛋仔なんだもんね。



サクッとして中はモチッ。あー。やっぱりコレよコレ!
鶏蛋仔のポコポコを2つに割ってみると、生地がつまっているところと空気の層とが半分半分になっています。これが、ココの抜群においしい鶏蛋仔の食感を生み出しているんだそうですよー。




北角と湾仔どっちが便利か、といわれたら私的にはどっちもどっちなんだけど、それでも同じ味が買える店が増えたことはうれしー

店の前に立って、ひとり感激に浸っている最中、あっという間に行列は10人越え。店が増えたら増えただけ行列も増えるのかー。すごいなー。どこへ行っても本当に人気者なのねぇ。


鶏蛋仔 ひとつHKD10(約150円)

北角鶏蛋仔 湾仔軒尼詩道150号D3 ℡2832-6665