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開心香港街市

ほいさむほんこんがいしぃ
~気づけば在住6年目。香港のおいしいもの、おもしろいこと、ときどき…。在ホンコン的趣味生活~

心地いい日の豆腐花 PCぶっ飛び編

2007年04月19日 | 香港食記
香港にこんな気候があったとは~!って驚くぐらい、昨日今日とさわやか。
ときおり髪が揺れるくらいの風も吹いていて、とっても気持ちいい。

こんな日は仕事がはかどりそうね~。まずアレを片づけて、アレを用意して、アレをやっておくと来週少しラクができるかな…。
シュミレーションはばっちり! 気候がいいと、朝からちゃんと頭が回るものなのね。




「おっはよーございます!」 
あいさつもさわやかに、PCオン! まずはメールチェック。

ピッ! ぷぅ~ん…。


一瞬にして全部消えたと思ったら、画面真っ青! 
大変! 血の気を失ってるわっ! 

白い文字でPCが訴えることには、

「コノ システムハ ダメージヲ ウケマシタ」

まぁ。なにヘコんでるのかしらこのPC。こんなにいい天気の日に…。
立ち上げただけでまだ何もしていない私にそんな訴え方するなんて、重傷ね。
でも、申し訳ないけれど、私にあなたを奮起させる知識なんてないのよぅ。


あーあ。なんにもできなくなっちゃった…。
だけどまぁ、天気もいいし、気にしなーい。


PCだって慰められるなら若い子のほうがいいよね~。
と、カワイイオトコノコに復旧を任せて、とりあえずコーヒーでも買いに行こーっと。



あ。やっぱり冷たい豆腐花にしよ。こんなにいい天気なんだもん。
でも、持って帰ってぬるまっちゃうより、その場で食べたほうが絶対においしい!
だから、勤務時間中だけどちょっと失礼~。




ふわふわにやわらかくてなめらかな豆腐に、甘味を抑えたおしるこがとろり。小豆もふっくらやわらかでいい食感。シンプルな組み合わせだけに、手抜きができない味よね~。
程よい冷たさがまたいい! 冷えすぎちゃってると、お豆腐のうまみがよくわからないもんね。




開けっ放しになっている店のドアから、時折さわさわと心地いい風が入ってくるし、豆腐花はおいしいし、ちょっと幸せ。
PC飛んじゃっても、なんだか余裕の今日。


さて、と。戻るとするか。
PCのご機嫌直ってるかな? たった30分で直るわけないか~。
大事な写真がてんこ盛られてるPCだけど、天気がいいと焦る気持ちも起こらないものなのね。ま、なんとかなるでしょ。


紅豆沙豆腐花 HKD15(約225円)


人和荳品廠 堅拿道西15號地下10G號舖 ℡28342393 
11:00am~10:00pm



私が「なんとかなるでしょ」といって、なんとかなったためしは、ないっ!!

客家(ハッカ)風ヤムチャ

2007年04月18日 | 香港食記
秦の始皇帝の中国統一以来、内乱や王朝交代の折りに中国北部から南下して各地へ散らばった漢民族の末裔を指して客家(ハッカ)と呼ぶそうです。衣食住において独特の風習があるそうで、香港にも客家の人々がまとまって暮らす「客家村」がいくつか存在します。観光コースでその客家村を訪れるものもあるようですが、残念ながらまだ私は行ったことがありません。

その客家料理を取り入れた飲茶があると情報をいただき、早速その情報主に連れて行ってもらいました。



客家料理専門店は経験ありですが、客家風飲茶とは初耳です。まぁ、「飲茶」って段階でかなり香港風にアレンジされたものであることが容易に想像できちゃうけれど、ものは試しっていうもんね。試さにゃ損そん。

点心メニューは約70種と今日の(今週の?)おすすめ約15種。ところどころに他店ではみたことのない品名や頭に「客家」の文字のついた名前のものなどが並んでいるところに期待が高まります~。






「客家」の文字の入ったデザインのおわんや湯飲み。お皿には箸をのせることができる切り込みがはいっていました。箸がころがることなく置いておけるので便利です! 切り込み入りどんぶりは持っているけれど、お皿とは珍しい。これ、欲しい!!

まずやって来たのは、マンゴーとエビの春巻き「香芒鮮杏巻」。海鮮物に果物という異色の組み合わせは、意外にも揚げたことでマンゴーの酸味が立ってきていて、あっさりさっぱりで美味しい! 皮に着いているアーモンドスライスが香ばしさをプラスしています。
そして、お野菜系メニューではめずらしい、小白菜をXO醤炒めた「XO醤娃娃菜」は、シャキシャキ感と葉っぱの部分の柔らかさがいいコンビネーション。ちょっと後味に唐辛子の辛みがあるのがいい!




こちらは「百花玉子豆腐」。イカの団子にカニ子が添えられ玉子豆腐にのっています。プリプリとプチプチの食感が、なめらかなあっさりあんに包まれてつるん♪といった感じで口にはいって行く上、玉子豆腐はフルフル。これはおいしい~! 今日の飲茶で一番のヒットでした!




 

笹の葉に包まれているのは、「客家咸茶粿」。柔らかいお餅の中に、挽き肉やみじん切りの竹の子など百合根かな?シャキシャキした食感のものが、甘しょっぱく煮込まれた餡がはいっていました。お餅の中に同じような餡を包んで揚げた、ポピュラーな飲茶メニュー「咸水角」のあっさりバージョンって感じです。お餅の柔らかさがとっても良くて、即ホレのひと品でした。
お饅頭は「客家扣肉包」。具が細切り肉と竹の子が、チャーシュー餡のようなこれまた甘しょっぱい味付けになって生地に包まれていました。竹の子がはいっているからでしょうか、叉焼飽よりもさっぱりとした後味です。


 

デザートは、擂沙湯圓と楊枝甘露。
擂沙湯圓のお餅がおどろくほど柔らかで、ふわーっと伸びるんです! これは感激でした。マシュマロのようなやわらかさで、でもしっかりお餅の弾力あり。その中にたっぷりの黒ごま餡がとろーり。まわりのきなこも香ばしくて、これはひとり一皿いけちゃいそうです!
楊枝甘露は、見た目ごく普通なのですが、シロップにパイナップルが混ざっていたようです。マンゴーピューレの濃厚さとパイナップルの酸味がとってもよく合います。お腹いっぱい点心を食べた後でも、この味ならデザートまで無問題でたべられると思います。

どこまでが客家料理でどこからがアレンジなのか、知識もなくタダ食べるばかりの私には線引きができないので、その辺の専門的なことはちょっとパスさせていただいて、と。
他店では見たことのない点心の数々に対面できて、それがまたおいしくて大満足でした! 字すら読めなくてどんな物かも想像できないメニューもまだまだたくさんあったので、食の冒険をいとわない友を誘って、またぜひ行ってみたいと思います!

しかもこのお店、月曜から土曜は、午後12時15分までにお会計をすると、全点心半額! どうりで早い時間から混んでいるはずだわー。
次回冒険は半額で! 半額ならば相当な冒険できそうだもの♪

(今回は、6人で約350ドル=約5250円でした。)


客家好機(Hak Ka Hut) 銅鑼灣波斯富街99號利舞台廣場21樓
℡2881-8578 10:30am~11:00pm

4月1日から5日間、こんなん食べましたけど…

2007年04月11日 | 香港食記
最高気温28度、その翌日は最高気温14度。その差14度。Tシャツ1枚でも「暑い~っ!」って言っていた翌日には、ジャケットにマフラー巻いても「寒い~っ!」。身体おかしくなっちゃうってー! っていう気候の中、両親が来港。一足先に来ていた妹たちと合流して団体様いっちょできあがり!

家族旅行ですら、「何年ぶり?」って記憶をさかのぼれないほどなのに、こんな地で一家勢揃いしちゃうとは、いとおかし。

しかもこの一家。よく食べる!
まぁ、私と血がつながっているのだから当然といえば当然なのだけれど~。妹の食べたいものと親の食べたいもの、リクエストが食い違っても「両方食べればいいじゃない~」っていうんだからいい度胸しているっていうか、いい胃腸してるっていうか~

香港アテンド記というよりは、食日記。こんなもの食べました!の記録ご覧ください~。







前回「さいくん!」との熱いリクエストにお応えしたところ、よっぽどうれしかったのか、再度熱烈希望の旨を述べてきました。基本ビビりな甥っ子(6才)がどういう反応を見せるのかも興味深いし、じゃぁ、行ってみますかってことで、到着早々に西貢(サイクン)へGO! 日曜日ということもあってすごい人出。水槽の魚介類を冷やかしつつ歩いていると、道の真ん中にカブトガニが~!! これかー!噂に聞いたカブトガニの放し飼い(?)は!! なぜか1匹だけ裏返しにされていて、その足の作りがちょいと気持ち悪い~。

 

 

全記海鮮菜館の分店にて、蒸したエビやホタテのガーリック蒸し、シャコの唐揚げなどオーソドックスなメニューにマテ貝のオイスターソース炒めをプラスして、今回も豪快に海鮮をいただきました! 



南翔饅頭店(銅鑼湾)にて小籠包。



セイロを4つ積み上げてご満悦。皮のふっくらモチモチ度が他店より高いところがウケていました。このほか酸辣湯やもち米の焼売や中国の餅料理「年糕」や炒め野菜やらがテーブルにのりきらないほど。もちろん全てお腹におさめました!



美心皇宮(中環大會堂)にて飲茶。



 

やってくるワゴンひとつひとつをのぞき込み、あれもこれもと食べまくり。最大のヒットは「なすの蒸しもの」と以前ご紹介したこともある「揚げ牛乳プリン」。甘い物よりビールが好きなはずの妹が「これおいしー」とハートマークを飛ばしまくり、軽く二皿たいらげましたよ~。



太興焼味(銅鑼湾謝斐道店)にてローストご飯。



これは私が食べた「5つ星」と冠の付く「焼肉飯」です。皮をパリパリに焼き上げた豚肉を大胆にカットして、ご飯にのせています。皮はパリパリ身はしっとりの食感もボリュームも大満足の一品なのに、たったの28ドル(約420円)。このほか、チャーシューと切鶏(チッガイ)というローストチキンをダブルでのせたご飯が好評でした。チープなものも楽しめる一家でよかったわい。



乗り物好きの甥っ子のために、ゴンピン360へ。

 ←コレは10カ月の姪っ子

私が以前行ったときは霧が立ちこめて途中から何も見えなくなってしまいましたが、この日はなんとケーブルカーに乗り込んだとたんに雨~。ああーん、残念。と思ったら、意外にも景色はちゃんと見えて、遠くに大仏を望みながら、山頂付近の石のミステリーサークル(←勝手に命名)もちゃんと見ることもできました。

 

雨降りの中、大仏まで連れて行くのはかわいそうなので、姪っ子は乳母(私)とゴンピン村のお茶室でお留守番。やれやれと席に座ってメニューを見てびっくり! 「お茶1杯いくら」ではなく、茶葉を購求して淹れてもらうというシステムなのだけれど、一番安いお茶でも120ドル(約1800円)。驚きの高価格。さすが観光地。それだけ支払うのだから当然といえば当然だけれど、ちゃんとタイミングを見てお茶を注いでくれたりとサービスは行き届いていましたよ。
私のだっこでもご機嫌の姪っ子。えらいえらいちゃんと私も「ごはんをくれる人」として認識しているのね、と思ったおったら、店のねーちゃんにもお愛想ふりまくり。ちっ!誰もいいんかいっ!!(乳母スネまくり)



羅富記粥麺専家(中環徳輔道)にて朝粥。



朝から中環(セントラル)までタクシーをとばしてお粥を食べに行きました。いいお出しでとろとろに煮込まれたお粥はやっぱりおいしい。定番の「皮蛋痩肉粥」(ピータンとブタの赤身の細切り肉入り粥)は18ドル(約270円)。こういう値段でおいしく食べられるものがあるってことに感動の一家なのでした。



チープなご飯も良いけれど、やっぱり食べてみたい!というリクエストで魚翅城酒店(時代広場店)でフカヒレにご対面!



姿煮なんて初めて食べますよ…。というか、見るのも初めてですよ…。妙に緊張しちゃいますよ…。
コリコリとした食感が印象的なフカヒレですけれど、それは姿煮ではあり得ないことなんだそうです。高品質のフカヒレを丁寧に下処理してじっくり煮込んであると、口のなかでとろけてしまうとか。なにせ食べたことがないので、いままでそんな説明にも「へー」としか言ったことがなかったのだけれど、これからは違いますよ。大きな声で同調します。「そうですよの。本当に口の中でなくなってしまってよ! おっほっほ~」


このほか写真を撮る間もなく「いっただきまーす」状態だった四川料理や鼎泰豐(ディンタイフォン)の小籠包などなど。さらには許留山のドリンクやロードストーズベーカリーのエッグタルト、満屋のマンゴープリン&マンゴーパンケーキetc.を「くるしい~!もう入らない~!」を繰り返しながらも、モノを目の前にすると元気に食らいつくパワーを見せて、短い時間ながら食の都を満喫して一家は帰国の途についたのでした。

一方残されたこのアタクシ。アテンドとはいえ、しっかりばっちり同じだけの量を食べまくったおかげですっかり胃が大きくなってしまったようで…。過食が止まらず困った事態に陥っています~~

マンダリンオリエンタル香港のクロワッサン

2007年04月10日 | 香港食記
浜崎あゆみの香港公演の一連騒動も昨日の帰国でようやく落ち着いたようです。
香港に到着した日から、ショッピングや遊園地でアトラクションを楽しむ様などを積極的に公開して、公演前から香港ファンを盛り上げていました。テレビ画面に次々と映し出されるそれらの様子が、なんだか「必死」な感じがして、痛々しく思えてしまったのは私だけでしょうか。ちょっと前ならローカルメディアなんて相手にもしなかったでしょうに…。

その歩姐は、今回はマンダリンオリエンタル香港にご宿泊でしたね。通りかかったときに出待ちをしている子たちをみかけました。前回ご宿泊のペニンシュラホテルからは今回宿泊を拒否されたそうですから、マンダリンもドキドキのご提供だったでしょうね…。





そのマンダリンオリエンタルで最近、目からウロコ。考えを改める出会いをしてしまったのでした。

「食事パンはシンプルイズベスト」。食事として食べるならベーグルやバゲットのようなシンプルなパンが一番! クロワッサンなどもってのほか! こってりとバターの味がするパンなんて、おかずがまずくなる~!! って今まで思い込んでいました。

そんな偏見を抱いていたのは、どうやら今までおいしいクロワッサンを食べたことがなかったからだったようです。マンダリンの全面改装に伴って2階に移転したケーキショップ&ベーカリー「THE MANDARIN cake shop」で、深い考えもなしになんとなく買ってしまったクロワッサンが、何とも言えないおいしさですっかり魅了されてしまったのでしたー!



パイの層がふっくらとしていて、軽く触る程度ではへこまないしっかりとした固さがあります。2つに割ったらパイがポロポロとこぼれてしまいそうなので、ちょっとお行儀が悪くかぶりつきます。すると、手で触ったときには固いと感じたものが、サクッと軽い歯触りで割れるんです! パイの層が崩れながら口の中にはほんのりバターの風味が広がっていきます。決してくどくなく、でもちゃんと味わいはあるところが使用しているバターの質の良さ現していますよね~。

一緒に食べたのは、オイルを使わずあっさり目に作った野菜のスープ。クロワッサンのバター風味に負けちゃうかな?なんて思ったけれど、そんなこともなく、メリハリの利いた味わいとなっていい感じでした。

噛むとヘニャーとしてジュワーと油が口に広がるアレは一体なんだったのでしょう? 今まで何を食べていたんだ私??

前日の午後に購入して、食べたのは翌朝。それだけ時間が経ってしまってもしっかりそのおいしさを保っていたんです。…ん?ってことは、もしかしてすぐ食べたらもっともっとおいしいってこと?? とすっかりの虜になった私は近くを通りかかるたび、ふら~っと引き寄せられるようにマンダリンオリエンタルの2階へと向かってしまうのでありました。

でも、1コ10ドル(約150円)。お腹いっぱい食べるわけにはいかないお値段が、カロリー摂取のセーブにもなっているのが、うれしいんだかせつないんだか~~。


THE MANDARIN cake shop  ℡2825-4008
月~金 8:00am~9:00pm 土・日・祝日 8:00am~7:00pm

おかげさまで2周年! 許留山でカンパーイ!

2007年04月01日 | 香港食記
1周年の時にも素直に驚いたくらいですから、まさか2周年なんて日を迎えられるとは思ってもみませんでした。

ご覧くださる皆様に支えられて、開心香港街市も2周年を迎えました!


わー。自分で書いていて、改めてびっくりだわぁ…



1年目にupしたネタは200本でしたね。2年目は計算してみたところ184本でした。
仕事が忙しくなったこともあり、ちょっとペースが落ちていますが、不思議なことにこの飽きっぽい私のやる気だけは落ちていません!

それもこれも、みんな温かいコメントや励ましをいただいているからに他なりません。それと、変化し続ける大好きな香港の街のパワーと。本当にありがとうございます!!

こんな文章でおいしさは伝わってるのか? とか、こんな説明でおもしろさはわかってもらえるのか? なんて日々試行錯誤の連続ですが、仲良くしていただいているブロガーの方々から少しずつ勉強させていただきながら、これからもぼちぼちやって行きたいと思います。

地味でささやかな“街市”ではありますが、今後ともよろしくお願いいたします!


          

下戸な私なので、許留山のマンゴーアロエゼリードリンクでカンパ~イ

いまさらながら、クリスピー・クリーム・ドーナツ

2007年03月28日 | 香港食記
脳下垂体のためのヘルシーで健康的な食生活を目指していたはずが、たった1日で断念。

だって、ムカついたんだもん! 
ヨガレッスンの正式な契約解除手続きをしたはずなのに、「あんたの契約は今月まで残ってるよ。契約のとき言ったとおりだよ!」と解約手続き時とは全く違う言い分を押しつけられてしまいました。解約時に「これで支払いも止まるんだね?」とさんざん確認したのに、今はその時の担当者がいないからと、話はなかったことにされ1度もレッスンを受けていないのに今月の支払いも発生してしまいました。解約の時のやりとりは書面がないから、契約時のサインを見せつけられたら何も言えないじゃん…。

香港のヨガスタジオ、PURE YOGAは、設備はいいしインストラクターも良いのですが、契約がかなり強引で一方的です。契約後にレッスン予約のシステムが変わったりしても、営業に不利な内容のことは連絡してきません。香港でヨガを始めようと思っている方は、くれぐれもご注意ください。


で。必死に「金返せ!」と訴えまくったのに徒労に終わり、もうグッタリ。血糖値上げないとやってらんない!って時に、クリスピー・クリームのクーポンがカバンの中に入っていることに気が付いてしまったのです。
3月28日までのクーポンだから、使っちゃわないともったいないしね。…というのは言い訳で、半分ヤケ食いモードだったのでした。

         

昨年8月に香港1号店がオープンしていらい、すでに3店舗を開業していますが、今は正直「大丈夫か~??」ってくらい人が入っていません。時々テイクアウトのボックスを持っている人は見かけますが、オープン当時の行列は今はいずこ。今日、私が行ったときに店内にいたお客さんはひとりでした。

クーポンはドーナツどれでも2個とコーヒー1杯で25ドル(約375円)になるというものでした。オリジナル味のドーナツの定価が10ドル(約150円)、コーヒーは1杯16ドル(約165円)ですから、かなりの割引率ですよね。

         

ドーナツはシンプルなものに限る!って私なので、20種ほどあるドーナツから、オリジナルグレイズドとグレイズドチョコケーキを選びました。


 

グレイズドチョコレートケーキは、ミスタードーナツの「チョコレート」っぽいのかなー?と思っていたのですが…。作ってから時間が経ってしまっているのでしょうか。それとももともとこういうものなの? 回りのコーティングが、シナシナ~ってしてしまっていて、ドーナツそのものもなんだかベタついてる…。味はきっと悪くないと思うのだけど、そのベタつきが邪魔して、なんだかよくわからない~。4分の1食べて、ギブアップ。これ以上この物体を口に入れることはできません。

 

この店の看板とも言えるオリジナルグレイズドは、オープン当時に一度食べたことがありました。パンっぽい生地が懐かしい食感で、囓ると回りのコーティングはパラパラと散るほど新鮮な感じだったのですが…。

これも作ってからかなり時間が経ってしまったのでしょう。生地はふにゃふにゃ。コーティングは油を吸ってしまって白さを失い、もはや透明になって生地と同化をはじめてしまっています。ドーナッツが置いてあった紙に油がべったりとくっついていることでも、はっきりとダメっぷりが示されています。

やっぱりといおうか、なんといおうか。3~4ドルでおいしいエッグタルトや焼きたての菓子パンが食べられる香港で、1つ10ドルもするドーナツが売れ続けるわけがないじゃない…。売れないからドーナツの鮮度が落ちる。鮮度が落ちればおいしくないから売れない。まさに悪循環そのもの。
こんなクーポンを配って客引きしていたわけがよくわかったわ。

         

人影に邪魔されることなくカウンターの写真が撮れるってことで、状態をご想像いただけると思いますが…。

いや、もしかしたら銅鑼湾(コーズウェイベイ)店だけがこんな状態で、タイムズスクエア店やセントラル店は違うのかもしれないけど~。
日本支店が新宿のサザンテラスにオープンしたそうですが、そちらはどうなんでしょう? 

不当に取られた月謝をどう奪還するかで頭が痛いって言うのに、まずいドーナツでお腹も痛くなってきたよん。今日はなにもかもがダメダメ日。もう寝ちゃお。寝るしかない!
そして、やっぱり思う。ドーナツはやっぱりミスタードーナツだな!

Habibi Cafe のエジプト料理ランチプレート

2007年03月27日 | 香港食記
脳下垂体が病んでいるそうですよ…。
先日足ツボマッサージに行ったところ、かつてないほどの強い痛みを感じたツボが脳下垂体だったんです。脳下垂体が悪いってどういうこと? っていうか、脳下垂体っていったいどこ?って表情に「?」が出ていたのでしょうか。マッサージ師のおばちゃんが追いかけるようにひとこと言いました。「ストレス!」

はぁ。そうですか。やっぱりですか。
最近、自分でもかなりストレスたまってるなぁと感じてるくらいなので、足のツボにも顕著に現れていたってわけね。きーっ!って怒りが顔に出そうなのを必死でこらえて、引きつり笑顔を浮かべていた分、脳下垂体がダメージを受けていたのか…。


残念ながらそのストレスから逃げることはできないから、とりあえずそんなものに負けないように脳下垂体のケアをしてあげなくちゃ。がんばれ、あたしの脳下垂体。
ということで、まずは食。善は急げで今日のランチはヘルシーなエジプト料理にしてみました。



以前も紹介したことのある中環(セントラル)のヒルサイドエスカレーターの始点近くにあるHabibi cafe。こじんまりとした店内ながら、天井は高くて、いくつものランプが下がる合間でシーリングファンが回っています。店員さんの頭にはトルコ帽。文字盤がアラビア数字になっている時計やさりげなく飾られたピラミッドのオブジェなどなど。狭いながらもアラブな雰囲気はばっちりです。



ランチセットは日替わりでベジタリアンメニューとミートメニューの2種類。今日は、ベジタリアンがなすのムサカ、ミートはラムのソーセージ。
お隣の席で見るからにブリティッシュ!なオジサマが食べていたソーセージもおいしそうだったけど、今日の目的はストレスに負けない脳下垂体づくりだから、肉ものよりは野菜でしょ! なすのムサカでお願いします!



小振りのボウルスープ、サラダ、パスタライス、ツナのペースト、そしてムサカ。コンパクトに彩りよくまとめられていて、その見た目だけで体に良さそうな感じが伝わってきますよー。


野菜のうまみがでまくったやさしい味のスープ、かなりの時間をかけて煮込んだのでしょうね。ピタパンの素朴な粉の味とよく合います。
サラダドレッシングはオイル控えめでやや酸味が強めなところが私好みです。そして、ムサカ。かなり大きめに切ってある、なす、トマト、ピーマンがやわらかく、でも形が崩れるほどではなくというなんともいい具合にトマトソースで煮込まれています。クセはないけれどしっかりした良い味は、さまざまなスパイスを使って味付けしたのだと思いますが、どんなスパイスを使っているのかなんてさっぱりわかりません。鈍い舌で申し訳ないです…。

 

ライスには様々なパスタが混ざっているんです。エジプト版そばめしって感じなのかな。ピタパンはもちろん自家製。カウンターの奥にあるオーブンで焼いていました。

ペーストのツナ以外は肉、魚類一切なし。それでも満足感も満腹感も二重丸。見た目では物足りない感じも受けますが、なんのなんの。ベジタリアンメニューで「ふぅー」とお腹をなでてしまうくらいですから、ミートメニューを選べば男性だってかなりの満足感を得られると思います。



アイスコーヒーでしばし食後のまったりタイムを過ごし、ごちそうさまでした。

体に悪いものっておいしいけど、体にいいものもやっぱりおいしい。どうかしら。私の脳下垂体、少しは元気になったかしらん?

ちなみに脳下垂体とは「脊椎動物の体に存在する器官のひとつで、多くのホルモンを分泌する内分泌器官」なんだって。図解で見たら、その名のとおり脳の真下にある小さな器官でした。そんなところでストレスと闘っているなんて…。
うー。負けてらんねぇ! なんか闘志が湧いてきましたよー。みなさまも脳下垂体をお大事に。


Daily Combo Lunch(11:00am~3:00pm) HKD60(約900円) 

Habibi Cafe 中環威靈頓街112-114 ℡2544-3886
11:00am~0:00am

能登半島沖の地震での被害はありませんでしたか? 心からお見舞い申し上げます。

ビッグなハンバーガー Triple O's

2007年03月23日 | 香港食記
昔、マイアミのマクドナルドのドライブスルーを歩いていたとき(本当はそんなところを歩いてはいけません!)、メニューに特大サイズのビッグマックを発見して、思わず少し前を歩いていた友人に大声で叫んでしまいました。「ねぇねぇ!トリプルビックマックだってさー!!」

そしてすぐそばのスピーカーから聞こえてきた「ぷっ!」の笑い声。
きゃー。そうだった。ドライブスルーのメニュー脇にはマイクがあるんだったー。恥ずかしー!と走って逃げた思い出の冬。
でも、あのマイクっていつもオンになってるの??それとも、ドライブスルーに紛れ込んだ変な小娘がモニターに映ったんで、スイッチいれたのかしらん??

そんなことを思い出させる、分厚いハンバーガーを食べに行きました。




カナダから上陸したという、「Triple O's」というお店です。このお店のモットーは「カロリー以外は健康食品」なのだとか。(←かなり曲解しています!)
全てオーダーが入ってから作るので、いつもできたて。さらに、ビーフはオージービーフを冷凍せずにチルドで輸入、チキンやその他の素材もチルドで取り寄せているのだとか。バンズも自前で焼き上げたふっくらパン。それから、えーと…。あれこれありすぎてあとは忘れちゃったー。


オーダーから待つこと約7分。番号が呼ばれて、お待ちかねのハンバーガー登場です!



フレンチフライ、ドリンク、ハンバーガーが乗ったトレイの重いこと。どっしりしています。

ひとつの厚みがこれですもの!
       
 


とにかく大きい!という話を聞いていたので、ちょっと弱腰になっていた私がオーダーしたのは、Veggie Burger。肉を使わずジャガイモと野菜だけでうまみを出したパテをサンドしたハンバーガーです。野菜がタップリはいった揚げていないコロッケが挟まっているっといった感じでしょうか。



このコロッケ(←コロッケと呼ぶなー!)、ミックスされた多彩な野菜の甘みがちゃんと感じられて、おいしいです。
見た目マヨネーズタップリ系かな、と思えたオリジナルのドレッシングが意外にもあっさりしていてコロッケの味とよく合います。レタスもシャキシャキしていい感じ。
バンズの上にちょこっとのった帽子のようなものは、ピクルスです。中にサンドせず、上に添えるのがTriple O'sスタイルのようです。

ちょっとOriginal Burgerも味見させてもらいました。ちゃんと牛肉の味がするんですよー。おお、肉を食べている!って感じます。

ちゃんとジャガイモのほくほく感があるフレンチフライもキレイサッパリと食べたのに、全然もたれなかったのはやはり素材がいいからなんでしょうか? マックのものは、ハンバーガーだけでももたれてしまうのに…。

お値段もそれなりなんですけれど、どうせハンバーガーを食べるのなら、ちゃんとおいしいものを食べたいから、私的にはこの店アリ。まぁ、本当にたまにしか利用しないと思いますがー。

使用している素材やその産地を明確にして、安全であることを全面に出しているものの、カロリー表示は一切なし。ってことは「カロリー以外は健康食品」というのも、あながち曲解でもないような気もするけど、ねっ。


Veggie Combo HKD61(約915円) /Original Combo HKD51(約765円)

Triple O's 金鐘太古廣場Great Food Hall LG1-9
℡2873-4000 10:00am~10:00pm

○○とご対面。健康保証付き麺

2007年03月21日 | 香港食記
人工的な色素や化学調味料、防腐剤などは一切使用せず、『保證絶対健康』とメニューに明記している店「飴軒」に行って来ました。



ここのスイーツは何度か試したことがあるのですが、麺を食べるのは初めて。麺のスープって、化学調味料が使ってある物だと食後に強烈にのどが渇いてくるので、「化学調味料不使用」っていうだけで期待は高まります。

墨魚丸(イカのすり身団子)をトッピングした、水晶麺なるものを頼んでみました。水晶麺って、店によって様々な形態の物を指すようですね。透明なきしめんタイプのものだったり、やわらかな春雨風のものだったり。

登場した墨魚丸水晶麺は、他店に比べると断然に多くのっている青菜が目を引きます。この日の青菜は通菜(空芯菜)。これは通年なのかな~? 好きだからいいけど、思いきり季節はずれですねぇ…。(通菜の旬は夏です!)



青菜の他に目に付いたのが、粗めにひいてある黒こしょう。かなり香りも感じます。
ではでは、その健康保証の麺をいただきます! とまずスープをひと口。おお。たしかに化学調味料の味はしない。思ったよりも塩気の強い濃いめの味です。黒こしょうがかなりピリッと効いていい風味を出していますが、私、こういう麺にはこしょうじゃなくてラー油を入れるのが好きなのよね…(涙)


こちらの水晶麺は、元気な「マロニー」って感じのものでした。鍋に入れるマロニーってまだ売ってるの? あれは煮るとすぐクタクタになってしまいましたが、これはコシというか歯ごたえが残っています。




墨魚丸はところどころに粗めの粒を残してあって、イカの食感もちゃんと楽しめます。プリプリでおいしい~。

団子を箸に突き刺していただきつつ(お行儀がわるいんじゃなくて、そうしないと箸から逃げちゃって食べられないんだもん!)、元気なマロニーをすする。そしてその合間に季節はずれの通菜を食べ…をくり返して黙々と麺をいただいていたら。あああー!!

その通菜の中からゲスト登場! 1センチほどの青虫さんとご対面ー!
かわいそうに青く茹で上がってご臨終となっていました。あららー。

日本にいたころは、極小の虫が浮いていただけで大騒ぎでしたが、香港暮らしではあまりに日常茶飯事のこと故、すっかり図太くなりまして。この程度じゃ「あらら」程度にしか思わなくなった自分がこわい。

いやー。青虫がここにくるまで生きていたってことは、この通菜は農薬散布が少ないものなのかも。野菜まで「健康保証」とは、やるね飴軒!

そう思ってもいいんでしょうか? いいのよね!?


墨魚丸水晶麺 HKD20(約300円)

飴軒 湾仔蘭杜街2號麗都大厦7號 ℡2537-4230
12:00pm~0:00am

アニエスベーのフレンチレストラン

2007年03月18日 | 香港食記
たくさんのバスが行き交い、道の反対側にはベタなローカルパン屋さん。おおよそおフランスにはほど遠い立地に、2006年10月にアニエスベーがプロデュースしたカジュアルフレンチレストラン「agues b. le pain grille'」がオープンしました。

          

アニエスベーとは、あのデザイナーのアニエスベー。彼女がレストランを手がけるのは、ここ香港がはじめてなのだとか。ということは、いまのところ世界でただひとつ。only oneなフレンチレストランです。

最近はあまり着ませんが、以前は彼女の服を好んだものでした。それに、アニエスベーは私の好きな明和電機のスポンサーでもあるんですよねー。
そんなわけで勝手ながらなんとなくご縁を感じていたあこがれのレストラン。幸運にも予約が取れたのでちょっとおしゃれして行って参りました!

          

40人程度しか入れないこじんまりとした店内は、アンティーク調のライトやインテリアに囲まれています。カフェカーテンがかかっているものの、大きく取られた窓から光が差し込んで、クロスやプレートの白さを引き立てています。

          

          

ランチセットメニューは、シンプルに2種。前菜、メインの2種のコースか、それにデザートを加えた3種のコースか。日替わりのそのメニューはボードに書かれていて、スタッフがタイミングを見て席へ見せに来てくれます。



「写真を撮ってもいい?」と声をかけると、恥ずかしがってボードで顔をかくされちゃいました。メニューの説明のあと、「お店からのお願い」として付け加えられたのが「お料理の写真は撮らないでね」ということ。あら、残念。でも、カジュアルとはいえフレンチレストランですもの、当然といえば当然か~。

そんなわけで、お料理の写真はありませんが、コースから私が選んだのは、マッシュルームのスープとビーフの赤ワイン煮込み。ちょっとこってり目?ってチョイスにしてしまいました。

スープは、スープボウルというよりは、ラーメンどんぶり(どうしてこんな表現しか出てこないかなぁ…)くらいの大ぶりサイズの器にタップリと。これにパンをいただけばそれだけで1食になりそうなほどの量です。
クリーム系のスープとはいえ、さらりとした軽めの濃度に仕上げてあります。マッシュルームがふわーっと香りつつ、ときおり感じるコリッとした食感。塩味もやさしくってとってもおいしい。

メインのビーフの赤ワイン煮は、ナイフなんて必要ないほどの柔らかく煮込まれていて、口の中でほどけるようでした。酸味のあるワインを使っていたようで、後味もさっぱり。友達は「もうちょっと味が濃いほうがいい」と言っていましたが、私には煮込み具合も塩味もちょうど良かったです。ジャガイモとフレンチいんげん、にんじんのグラッセの付け合わせも、いい食感。白、緑、オレンジ、そして煮込まれたビーフの赤で、真っ白なプレートが華麗に彩られていました。

          

コースデザートは、ベリー各種にバニラアイスが添えられていました。しっぱりした玉子の風味にアイスクリームにバニラビーンズたっぷり! 濃厚でホームメード感満点のアイスクリームに、ベリー類の酸味がとってもよく合います。ちょっとアイスが濃厚すぎて、スプーンですくおうとするとベリー類に埋もれていっちゃうのはご愛敬ってことで



珍しくこんな素敵なお店を訪れたのには訳があります…。
長いこと仲良くしてもらったお友達が日本へ帰ることになり、その送別会でした。メールだ電話だと日本と香港の距離を埋めるアイテムはたくさんあれど、やっぱり「ねぇねぇ!」と気軽に話すことはできなくなってしまうのは淋しいものです。

いつもどおりのたわいもない話しかできなかったけど、雰囲気やホールスタップのスマートな対応、そしておいしい食事で、最後のひとときに華を添えることができたかな。彼女の日本での新生活に幸多かれ~!


set lunch 3cousre HKD185(約2775円)

agues b. le pain grille' 銅鑼湾禮頓道111 ℡2577-2718 
日~木 12:00pm~11:30pm/金、土 12:30pm~0:30am