goo blog サービス終了のお知らせ 

開心香港街市

ほいさむほんこんがいしぃ
~気づけば在住6年目。香港のおいしいもの、おもしろいこと、ときどき…。在ホンコン的趣味生活~

Made in シンセン

2007年07月14日 | おでかけ雑記
めーでぃんじゃぱん! めでぃんじゃぱん! 愛が広がるぅ~♪ 

愛しい彼らのライブツアーが発表になって浮かれております。また厳しいチケット争奪戦が待っているのかと思うと胃が痛くなりますが、ソコを乗り越えれば彼らに会える!
私の引っ越しが落ち着くのを待ってくれるかのような日程に、「日本へ戻る私を、彼らが『おかえり』と迎えてくれるってことなのかな?」なんて妄想を広げてます。
だって、そういう風に考えると、香港を離れる淋しさが多少は軽減されるもん…。


「Made in Japan」とか歌いながらも、今日の話は「Made in 深圳(シンセン)」です。

まだまだ「日本へ戻る」なんて話がカケラも出ていないころから、香港人の知り合いに「日本に帰るときには、深圳でカーテンを作って行きなさい!」と言われていたのでした。「荷物の超過料金を払ったとしても絶対に安いから」と。
そんな“すり込み”があったため、引っ越し先が決まってまずしたことは、カーテンのオーダーに深圳へと出向くことでした。



イミグレを抜けると、そこはもう簡体字の世界。読めなーい。そんなの漢字じゃなーい。(←VIVA繁体字派!)

治安が良いとは決して言えない場所なので、もっと安いところがあるとは知りつつも、値段よりも多少不安要素の少ない場所を取って向かうは羅湖商業城。羅湖駅ターミナルのすぐ目の前にある商業ビルです。たくさんの外国人がやってくるので、英語もなんとなく通じます。


昨夏、洋服を作りに行ったとき、同行した友人がカーテンの下見をしたいと数店舗回っていたので、心当たりはいくつかありました。ぐるりと見て回ってから、店の広さは狭いながらも、取り扱う布の種類が多い店にオーダーすることに決めました。ビルの上層階で隅の方にある店なので、下層階で目立つ店よりも値段も安いようです。



店内に下がっている生地から素材や柄が気に入った物を見つけ、その同列シリーズの布見本張を見せてもらいます。私は、カーテンはシンプルな方が好きなので、柄物ではなく織りで変化のあるものを選びました。写真では淡く見えますが、黒と茶の織りが混ざった濃い焦げ茶のものと、濃いめのオリーブグリーンで縦に織りの変化が入った生地なんです。いかがでしょうか? ちょっと落ち着き過ぎかなぁ

 

外側に付ける薄手のカーテンにガーゼのような手触りが気持ちいいコットンカーテンを選んでみました。手入れが面倒かも…と思いつつも、肌触りに惚れてしまって~。
でも、カーテンってそんなに触りまくったりしないですよねぇ。ナイロンカーテンの方が楽だったかなー。

さて! 注目のお値段です!
大小のサイズを取り混ぜながらの合計6窓分。メインカーテンとレースカーテンのダブルで、総額2150元(約32250円)でした。まぁ、びっくり!
日本で気に入ったカーテンを買おうとしたら、ひとつの窓分だけで2万円くらいしちゃいますよね。やっぱり教えは正しかったようです!

他店で総額の概算を出してもらったわけではないので、ここが一番安いのかどうかはわからないのですが、質は満足できたし、店員さんの真面目な態度もいい感じでした。ひとり英語と広東語のできる人がいたので、中国語のできない私でもぎこちないながらもオーダーすることができましたので、ここにご紹介します。

麗彩窗簾(Li Cai Curtain)
深圳市羅湖商業城5楼歓楽廣場5516舗 ℡00186-755-82323078



ついでと言ってはナンですが深圳まできたら、やっぱりお洋服をオーダーしたいなーと。
前回、思いどおりの服を作ってくれた店が上記カーテン屋さんの斜め前だったので、雑誌の切り抜きを手に立ち寄ったのでした。

とはいえ、たくさんの服を作って帰れるほど引っ越し荷物容量に余裕がないので、今回は厳選した一着のみをオーダー。しかしながら、思いきり今年風なものを頼んでしまったので、「せっせと着なくてはならないやん!」ってことに気が付いたのは家に戻ってから。引っ越し作業はTシャツ短パンが必須ファッションなのに、こんなのいつ着るんでしょうねー? 彼らのライブ? え?えぇ?

 

生地はレースコットン。裏地も薄くてやわらかいコットンを選びました。雑誌では、もっと丈が長くて袖もないノースリーブワンピースとして紹介されていましたが、私は基本的にスカートをはかないので、ジーンズに合わせて着られる丈にして、フレンチスリーブ風の袖も付けてのアレンジを加えてもらいました。
これは、生地代40元(約600円)、仕立て代90元(約1350円)でした。ユニクロ価格でオーダーメードですわ。おお!



3人のお針子オーナーさんがひとつの店舗で営業している店なので、ガラス面に3つの店名が出ています。その店名を指さして、ここ!って言えばオーナーさんが出てきてくれますよ。私が指定で行くところのオーナーさんはカタコトながらも英語OK。生地選びも納得するまでつき合ってくれて、仕上がりもていねいです。雑誌の写真では見えない部分をどうするかもきちんと聞いてくるし、仕立て代も日本人だからとふっかけることもなく妥当な料金を出してくるので(それでも値切っちゃうけど…)気持ちよくオーダーできますよ。

東方時装洋服行(黄安寧さん)
深圳市羅湖商業城5楼歓楽廣場5102舗 ℡13798347289


カーテンも洋服も注文から仕上がりまで1週間。再び足を運ばなくてはならいけれど、このお値段の為なら国境越えますよー。最近はだいぶ治安が良くなったと聞きますが、それでも表に現れない犯罪は起こっているの思います。もし行ってみようと思う人がいらしたら、自分の身の回りに充分気を付けてくださいね。


5日後に船便の荷物が出るのに何もしていません! 働けオラ!の叱咤ポチいただけるとうれしいです。
人気blogランキング

ライチで満腹なり

2007年06月25日 | おでかけ雑記
この木なんの木 気になる木~
名前も知らない木ですから~
名前も知らない~ 木になるでしょぉ~





いえ、果実の名前は良く知られているんですけどね。木そのものを見る機会は少ないかもしれません。この木は…



ライチの木です。


昨日、深圳(シンセン)にライチ狩りに行ってきました。
中国語で聞き取れるのは「シャンガン(香港)」と「リーベンレン(日本人)」の2語だけ。数字すらわからんので、出国も入国も手取り足取りの「ライチ狩りツアー」なるものに参加しての深圳行き。深圳行きはいつもドキドキするけれど、今回はとってもらくちんです♪

バスにゆられて約1時間半。深圳市南山区西麗湖畔にあるライチ園に到着。この辺一帯はライチの産地として有名で、かの楊貴妃もこちらのライチを食べたのだとか。まだ輸送手段、梱包技術などが乏しい唐の時代、この地から都の長安までは、ライチを竹筒に詰めて口をロウで密閉して輸送した、とガイドさんが話してくれました。



「食べ放題ですよー!」の声に見送られて、ライチ畑へGOGOGO!
あぜ道のような小さな道を挟んで左右には、鈴なりとはこのことよ!状態のライチがいっぱい。果実の重みで枝がしなり切っています。



 

もぎたて果実は果汁たっぷり、果肉はプリプリ。

いただきます♪と言うのももどかしく、ええい!と口に投入。じわっと甘みが広がると同時に軽い弾力の心地いい歯ざわり。とっても美味~
…ん???

種まで到達したところで、あれ?と気づく。
これ、糯米滋(ノウマイジー)じゃない…。

果実が大きいのに、種がお米のように細い。そして甘みも天下一品。つまり食べごたえ満点の品種のライチが糯米滋なのです。5年前にライチ狩りに参加した際にその知識を伝授され、以来、ライチといえば糯米滋!と思いこんでしまっている私なのです。

「どこだ~。どこだ~。糯米滋の木は~」と、なんと36度にも達した炎天下の中、ライチ畑を彷徨います。すると、果実が鈴なりの木と、そうでない木があることに気が付きました。果実があまりない木は、もう既に取り尽くされたのでしょう、手の届かない高いところにしか果実が残っていません。
さらに。その残るわずかな果実をねらって、木に登る大人たち。おっさん、そんなガタイでそんな細い枝に登ったら折れるって!!!



そーなんですねー。みなさん当然、その美味しい糯米滋のことを知っていますから、他の品種は置いておいて、まずはそこから狙うんですね。で、もうライチシーズン終盤と言える今なので、主だったところはあらかた取り尽くされてしまい、どうしても糯米滋を食べたければ木登りをして収穫をするしかないと。




じゃ。登りましょ。
そばにいたおばあちゃんたちに、「あらあら、大丈夫?」みたいな言葉を背中にかけられながら(中国語なのでよくわからず…)、小学生のとき以来の木登りをしましたよー。糯米滋を食べるために! 街市に行けば、20ドルくらいでそれなりの量が買えるとわかってはいても、糯米滋の実がなる木が目の前にあったら、登るでしょう。登るしかないでしょう!

比較的背が低くて横に広がる木のため、昔取った杵柄をご披露するには到らなかったのですが、おばあちゃんたちの心配をよそに、3つの木に登りそれなりの収穫を得ましたよ~。



日陰に入って、ライチの木越しに遠くの山を眺めながら、皮を剥いて再びいただきます! おいしー!(←『喰いタン2』終わっちゃいましたね…)
やっぱりシャクシャクした果肉からにじみ出る甘さが、ほかの品種より強いです。美味なり美味なり

実は、香港人のお友達ふたりに「ライチ狩りに行くんだー!」と意気揚々と話したところ、揃って「ライチも熱気(いっへい)だから、食べ過ぎるな!」と注意を受けたのでした。
熱気とは、身体によけいな熱がこもること、またこもらせてしまう食べ物のことを言い、医食同源の考え方が根付いている香港では、諸悪の根元的な扱いをうけています。(でも、みんな食べてるけどね。)
私なんぞは、食べたいものを食べたいときに食べるという、本能のおもむくままに生きているので気にしたことがなく、例えば風邪気味のときに揚げ物なんかを食べようとしてしまい「それは熱気だっ!食べるな!」と結構な剣幕でお叱りを受け、コーヒーを淹れていたりすると「そ・れ・は、誰が飲むのかなぁ?」とすごまれたりするのです。私の身体を気遣ってくれてのことなのですが、コワイよおねえさま…。

なんでもライチは、ひとつ食べると3つの熱を身体にもたらすとか。ふつうの熱気の3倍の熱気ってことなんですね。ふえー。注意を受けていたにも関わらず、そんなものをワタクシ、21個も食べてしまいました~。あーあ。




ライチのシーズンは7月中旬まで。そのあとは龍眼(ロンガン)が美味しくなるのだそうです。ココのライチ園は龍眼狩りも行っているそうです。
ほら、その証拠に園のキャラクターもライチちゃんとロンガンくん(←勝手に命名)だもん。



ゆるキャラと呼ぶのもはばかられるゆるすぎるキャラ、やっぱり中国ねぇ。あか抜けなさがいいですねぇ。なんてつぶやきながら、これからランチだというのにライチで満腹になってしまったお腹をさすっていたのでした。


深圳ライチ狩りツアー 参加費用HKD500(約7500円)
(往復バス送迎、ガイド、ライチ園入場料、昼食、ライチ1㎏分のおみやげ込み)
主催:パンダトラベル


地道にがんばります。ポチどうぞよろしくお願いいたします。
人気blogランキング

マカオ日帰り食い倒れ記その2

2007年06月04日 | おでかけ雑記
ニホン的には「応急処置」としか思えないものでも、ホンコン的には「完璧な修理」。まぁ、再び冷気がでるようになったのでヨシとしましょう。汗と共に記憶も流れてしまうかと思いましたが、間一髪。マカオ日帰り食い倒れ記のラストは、まっとうな室温の部屋からお届けします~。



ふたたびお腹いっぱいになって黒沙海灘(ハクサビーチ)を離れた私たちが向かったのは、セナド広場。マカオ観光の基準となるところといっても過言ではないほど、誰もが訪れるマカオ半島の中心地です。そこからすぐに前回も訪れた聖ポール天主堂へ向かう……はずが、私の「コーヒーが飲みたくなった!」発言により、寄り道決定。せっかくマカオに来たのにスタバじゃなんだから、とガイドブックに載っていたカフェへと向かいました。金船餅屋(Pastelaria Caravela)という名のその店は、西洋人のお客さんがたくさん。ってことは、コーヒーの味も期待できるかも!ということで即入店。



とりあえずはコーヒーをオーダーしたものの、ポルトガル名物のケーキ、木糖布甸(セラデューラ)の文字をメニューに見つけてしまった私は、ムラムラとわき上がる「甘い物 も 食べたい!」という気持ちを押さえきれず。先ほど夕食を終えたばかりだというのに、店員さんに「これもおくれ!」と叫んでいたのであります。



木糖布甸は冷たいクリーム(冷蔵で保存できるのでアイスクリームではないのです)とビスケットを層にしたポルトガルスイーツ。布甸(プリン)という名のとおり、カップに入ったものが一般的ですが、こちらのように、ケーキ状大きくに作ってカットして出すお店もたくさんあります。

ひんやり冷たいこともあって、お腹いっぱいでもスーッと入っていきます。適度に水分をすったビスケットもしっとりとして、いい口当たり。乳脂肪分たっぷり~なはずなのに、あっさりひとつ食べちゃいました…。肝心のコーヒーは、えーと。すいませんそんなに印象に残ってません~。
余談ですが、この数日後、マリービスケットと生クリームで、なんちゃって木糖布甸を作ってみたのですが、チョコレートも入れよう!ナッツも入れよう!と欲張ったため、「……。」という結果とあいなりました。勝手なアレンジは自滅へ直行ですな!




もう何も入らない状態で、予定のルートに戻ったのですが、大三巴牌坊(聖ポール天主堂)に着いときには6時10分前。6時クローズのため、既に入場不可となっていました。私が「コーヒー!」などど言ったがために、ファサードから市街を見下ろすことができなくなってしまいました。す、すみませんっ!

仕方がないので敷地外からちょっろっと裏側見学…。

 

表側の装飾とは正反対で、裏側には飾り気一切なし。レンガづくりのシンプルな壁だったのですね。前回登った時には、ファサードからの眺めに気を取られていて、ファサード自身の裏側には全然意識が行っていませんでした。

その足で、ファサードの横のあるモンテの砦(大炮台)へ登ってみました。17世紀の初めにイエズス会信徒によって建築されたものだとか。マカオ侵略を狙ったオランダ軍を撃退した大砲がそのまま残っていて、実際に手で触れることができます。砦だけに見晴らしもよく、遠く市街地を眺めることができます。こうして大砲越しに市街を眺めてみると、建築中の巨大カジノ「ニューリスボア」を狙っているように見えなくもないような…。

 

夕暮れ時のマカオの街を眺めながら、のんびり高台から下界へ降り、そろそろフェリーターミナルへ向かいますか~なんて話をし始めたところ、突然上がった「マカオタワーへ行こう!」の声。えーっ!私、歩道橋すら怖いほどの超高所恐怖症なんだってばっ!! と、抗議をしてみましたが、「さっき予定外のコーヒーにつき合ったじゃん」と言われてしまったら、二の句がモゴモゴ…。上海の金茂大厦の88階展望台に続いて、高所恐怖症の無謀すぎる冒険。マカオタワーへGO! あああ~。




マカオタワー行きのバス停へ向かっている途中、発見! 
あっち方面で何かと話題の、バンコデルタアジア(澳門匯業銀行)。おおおー。NHKのニュースで見るその姿が目の前に。これかー!これが、あの! 
あっち方面がどっち方面なのかは、なにかのはずみで検索にひっかかるとね、ちょっとね、なのであえて書きません~。


マカオタワーに到着したときには「よし!」と覚悟を決めていたのですが、エレベーターで58階の展望台へ急上昇するときに、時折見えてしまう外の景色に、やっぱり発せられる声は「ぎえええっ!!」 根本的な性質というか体質というかは、覚悟を決めたところで変わるわけがなく…。高い!怖い!地上があんなに遠いっ!! 
エレベーターの隅に逃げ込み身を縮めていながらもつい外に目を向けてしまう私。恐怖心が強すぎると判断力を完全に失うようです。怖いのに見ちゃう。目を閉じればいいのに大きく見開いちゃう。頭ではわかっていても行動に移せないの。おかげで展望台に着いたときには軽い貧血状態でフラ~ッと。のぼった以上、同じだけの高さを下りなくちゃいけないと気づいたときには、思いきり自分を恨みましたよ。

「見てはいけない! 見てはダメだ!」とうなりながらエレベーターを降り、そのまま凝固。そりゃもちろん展望台ですから、ぐるりと一周見事なまでのガラス張りです。もう結構です。帰ります。

…でもたったひとりであのエレベーターに乗る勇気はありません。
…なので、エレベーター前で凝固しているしかないんです。

そんな私に、展望ガラスに張り付きながら「ココまで来たら1000ドルあげるよーん!」なんてエサをちらつかせる一行。
その声のする方向へ「1000ドルなんかいらんから写真撮っておいてくれ~!」と震えながら叫んだ、いじらしいブロガーな私。

眼下にはこーんな綺麗な夜景が広がって いたそうです!





展望台はさらに上、61階にもあるのですが、当然、そんなところに移動なんかできるわけもなく、私はひとりお留守番。(←エレベーター前で固まったまま)
ちなみに61階は半野外展望台で、希望者はそこからバンジージャンプができるようになっています。あー、まったくそんなところから飛び降りようと思う人がいるなんて! しかもお金を払ってまで! 信じられなーいっっっ!

締めくくりが恐怖とは「まったくよ~」って感じでしたが、それもまた私ひとりだったらできない体験だもん、終わってみれば笑い話のいい経験。(ってコトにしておきましょう!) 
念願の朝ご飯から恐怖のマカオタワーまで、約11時間のマカオ滞在は思った以上に充実したものでした。もう少し時間に余裕があったら、もう1食くらい食べてみたかったけど、ま、楽しみは少しくらい次回に持ち越したほうがいいってことで!

というわけで、マカオ日帰り食い倒れ記、以上で終了です。おつきあいいただき、ありがとうございました


マカオ日帰り食い倒れ記

2007年06月01日 | おでかけ雑記
近頃あれもー!これもー!と遊びすぎて、書けないまま朽ちていくネタいっぱい。うう。もったいない~。

ほら、気が付けばマカオに行って3週間が経とうとしているじゃありませんか。記憶も怪しくなってきた今日この頃。エアコン修理のおっさんの作業を見守りながら、PCに汗がたれないよう首にタオルを巻いたガテンな姿で続きを書いてみました。みなさん、もう「んなもん、もういいよ」状態かもしれませんが、よかったらご覧くださいませ~。


さてさて。お腹いっぱいの朝食をポウサダ・デ・サンチャゴで楽しんだ後は、半島+2つの島からなるマカオの、1つ目の島タイパ島へ行くことにしました。

バスの運転手さんにも確認して乗り込んだというのに、バスが動き出してみたらマカオ半島をぐるりと一巡りしたの後にタイパへ向かうという、すごーい大回りルートのバスに乗ってしまったことが発覚。あーあ。橋を渡ればすぐタイパって場所にいたのに~。

 



約40分ほどの旅を終えてタイパの観光メインストリート官也街へ到着。両脇にマカオ料理のレストランやおみやげ屋さんが並んだ小さな道です。
とりあえず、有名なおみやげ店の鉅記餅家で、目的のエビに唐辛子をまぶした蝦乾と日本の甘食のような懐かしい味の加蛋餅を購入。満腹なので食のストリートにいたところで何もすることがありません~。となれば、やっぱり裏道散歩でしょう!

 

ごく普通の民家ですら、色と形がアジアとは思えない雰囲気を醸し出しているんですよね。警察署はかわいらしいピンク。でも、おまわりさんに道を尋ねたら「知らない…」って言われちゃった。


南欧の雰囲気の合間には、中国スタイルの廟がちらほら見られます。混在しているのだけれど、ちゃんと調和もしている、それがマカオの不思議なところですよねー。

 


散歩を楽しんだら、再びバスに乗ってコロアネ島(路環島)へGO!
ほら、またココにきちゃいました。




はい。ここです!



ポルトガル風エッグタルトの名店、ロードストーズベーカリー(澳門安徳魯餅店)へまたも行ってしまいました。というか、ここはスルーできないって!
今回は時間も早いこともあって、店内に様々なパンが並んでいました。そうでした。ココはエッグタルト屋さんではなく、「ベーカリー」なのでしたね~。
あれこれと買って帰りたいけど、気温も高いなか持ち歩くのも不安なので、今回は写真だけでガマン…。

 



川縁の木陰のベンチに腰を下ろして、川向こうの中国の珠海を見ながらエッグタルトをいただきました。やっぱりおいしいなぁ~。香港のものより「濃い」気がするのは、この雰囲気の中で食べているからなのかなぁ~。

近くの天后廟にお参りして、菩提樹の日陰でしばし休憩。湿度がまださほど高くないので、木陰が気持ちいい。



 


さぁ、ここまで来たなら行かねばならぬところがもうひとつ。黒沙海灘(ハクサビーチ)のポルトガル料理の店、法蘭度餐廰(フェルナンド)。ココで食事をしなければマカオに来た気がしないのよ! と、いいながら、先にエッグタルトを食べてしまったものだから、またちょっとお腹が張って…(苦笑)

 

バスに揺られて、コロアネ島を西から東へ。バスの終点にもなっている博サービーチは、砂が黒いことからそのまま「黒沙」の名前となったとか。香港のビーチはほとんどが白砂なので、黒砂というのもそれはそれで新鮮かも。砂遊びに興じたり、水際を走り回る子供たち、海ではウインドーサーフィンをやっているひとも結構いました。
左手奥には、前回宿泊したウェスティンリゾートホテルも見えますねー。




空腹を感じてはいないけれど、フェルナンドへ行ってみましょうー。
ランチにしては遅く、ディナーにしては早すぎる時間帯なので、ガラガラかなぁっと思いきや、結構席が埋まっているではありませんか! うーむ。人気のほどが伺えますねぇ。



肉、魚、野菜! ひと通りの注文を終えると、さっきまで満腹だったはずなのに、食欲が沸いてくるのが不思議です。環境の良さと、適度なざわめきと、今までの経験から「絶対においしい!」って保証されていることが、胃袋を刺激するんでしょうね。

 

 

牛肉とジャガイモの煮込みは、脂身の少ない部位をよーく煮込んであります。少々パサつき気味にも感じられるほど脂がないのですが、さっきまで満腹だった私たちにはちょうどいい。デミグラスソースも見た目よりさらりとしていて、味もあっさり。
タラのガーリック焼きは香りだけで食欲をそそりまくり。オリーブオイルで焼かれたニンニクの香りが抜群にいい~! タラもこれだけ大きい身なのにプリプリです。塩コショウのシンプルな味付けなのに、かなーり感激の味でした。
知らず知らずのうちに適食適胃(←そんな言葉はない)なメニューをセレクトしている自分たちに拍手っ!




まだ陽は傾きはじめたばかり。
バスでマカオ半島へ移動して、最後の観光へと参りましょう!




続きは、またいつか。
忘れないうちに書きたいと思っては……、います

マカオで朝食 @ポウサダ・デ・サンチャゴ

2007年05月14日 | おでかけ雑記
そうだ、マカオに行こう!
マカオのあこがれのホテルで朝食を食べよう!


そんなわけで、惰眠を貪りたい土曜日の朝、気合いで早起きしてマカオへ行ってきました。

あこがれのホテルとは、17世紀に他国からの侵略者からマカオを守るためにポルトガル軍が築いた要塞「バラの要塞」を、原型を保ちながらホテルに改装した、ポウサダ・デ・サンチャゴ(聖地牙哥酒店)。内装もインテリアも純ポルトガル様式という全室たったの23室のホテルです。






生い茂る木々で木陰になったホテル入り口は思ったよりも小さいものでした。植え込みに少々隠されながらも、ホテル名の書かれた「アズレージョ」というポルトガルの絵タイルがお迎えしてくれました。

そっと扉を開けてみると、そこにはいきなり洞窟が! 両脇に水が流れ、オレンジ色の小さなライトのみで照らされた石壁に被われた階段をゆっくり上がると、そこがホテルエントランスです。途中の壁には要塞が作られた年、「1629」の年号の入った、飾り棚なのかな?小さな暖炉のような造りのものがありました。

 


食事がしたい旨を告げると、そのまますぐ奥にある小さなレストランへ案内されました。大きな窓から光が射し込む素敵な空間。思い描いていた通りの場所に、食事への期待も大きくふくらみます!





ブレックファストメニューから、何も食べずに来た気合い充分チームはセットメニューを。空腹に負けて軽く食べちゃったチームはパンケーキ系をオーダーしました。


 

淹れたてのコーヒーをいただきながら待っていると、まず登場したのが、温かなクロワッサン。マンダリンオリエンタルでクロワッサンに開眼した私なので、いきなり感激。しかも、ちぎるとせっかくのサクサクの生地がこぼれ落ちてしまうので、ホテルレストランだけで失礼してダイレクトに口の中へ。バターの風味が口と鼻にほわわわーっと。中がちょっとだけモチッとしているところも正統派な感じでたまりません~。
そして、マカオブレックファーストセットにはミネストローネ、ポウサダ・デ・サンチャゴブレックファーストセットにはオートミールが登場しました。同時にサラダ代わりのフルーツも。スイカ、メロン、パパイヤの3つから好きなものが選べます。


いよいよメイン登場~。



こちらはマカオセットです。全粒粉のトーストの上にベーコン、タマネギ、そして半マッシュのポテトがミックスされたスクランブルエッグがのっています。




こちらは、ポウサダ・デ・サンチャゴセット。一見、マカオセットと同じように見えますが、ベーコンではなくハムを使っていて、ポテトはミックスされていませんでした。私はこちらをいただきましたー。

どちらも塩コショウのシンプルな味付けなので、飽きることなく食べられますが、とにかくボリュームたっぷり。クロワッサンにオートミールで既にたっぷりの炭水化物を摂っているにも関わらず、付け合わせにはハッシュド・ブラウン。マカオセットにはベイクド・ポテトがまるまる1コですよ。すごい量ですよねー。


軽く食べちゃったチームのメニューはこちら。ちょっとずつ味見させてもらいました。

 

フレンチトーストは見た感じが「香港スタイル…?」って感じですが、パンとパンの間にカヤジャムが入ってるようなものではなく、ちゃんとたっぷりの生クリーム入りの玉子液にパンを浸して焼いたものでした。外はサクッで中しっとり。上品な甘みのメイプルシロップがおいしかったです。
バナナパンケーキは、生地にバナナが練り混まれているのかと思いきや、輪切りがトッピングされてきましたー(笑) ふんわりというよりはしっとり度の高いしっかりとした生地だったので、4枚も食べたら、かなりお腹一杯になりそうです。そうそう。レーズンとメイプルシロップって合いますねー!意外な発見!

コーヒーを3杯もおかわりして、満腹で大満足。宿泊客は既にチェックアウトしてしまったのか、ほぼ貸し切り状態でゆっくりとした朝食が楽しめました。



トイレに立ったついでに、ちょっとホテル内を見物したりして。

 

客室へ繋がる階段の脇にもアズレージョがふんだんに飾られていて、レースのカーテンを抜けた光がそこに反射してとってもきれい。でも、ここから先は宿泊客しか入れません…。
くるりと振り向いてみると、階下には磨き込まれたカウンターとアンティーク家具の置かれた小さなレセプション。光とタイルと時を受け継いだもの。すごく神秘的に思える絵図が見えました。


 

レストランのテラス席の奥には小さなチャペルがありました。18世紀に造られたもので聖母マリアとポルトガル軍の守護神が祭られているのだそうです。ここで結婚式を行うこともできるんだそうですよー。海の見えるチャペルで結婚式かぁ………ぐふふっ(←妄想の世界へ旅立ちましたっ。)




 


泊まったみたいと思い続けながらも、なかなか願い叶わずにいたので、せめて食事だけでも…と思ってきたら、かえって想いが募ってしまいました。いつか必ずオールポルトガルアンティークのインテリアに囲まれてみるわっ。

さて!と、ポウサダ・デ・サンチャゴを離れたのが午前11時。マカオ日帰りさんぽはまだ始まったばかり。アレもたべなきゃコレも食べなきゃの、食のスケジュールはぎっちりよ。空腹を感じるヒマもなく食べ歩いたマカオの1日、また後日ご紹介してもいいかな?


Macau Breakfast 110パタカ(約1650円)/
Pousada de Sao Tiago Breakfast 110パタカ(約1650円)/
French Toast 32パタカ(約480円)/ Banana Pancake 32パタカ(約480円)

聖地牙哥酒店(Pousada de Sao Tiago)
Avenida de Pepublica Forta lezade Sao Tiago da Barra
℡3781-1111

インドネシア ビンタン島旅行記その2

2007年03月03日 | おでかけ雑記
          

ホテルの朝食はビュッフェスタイル。中でもお気に入りだったのがヌードルバーです。
シンガポールのラクサ風のココナッツ&カレーのスープとクリアスープの清湯が1日おきに出てきました。麺はフォーか玉子麺か板麺から選べました。野菜不足を少しでも補おうと、フルーツと共に毎日いただきました!

 


さて。今回、ビンタン島でしたいと思っていたことは2つ。
まず、本を読む。これは、持参した高村薫と馳星周の2冊、読み切ったので達成~!
もうひとつは、マングローブツアーに行く、なのでした。

ホテルにチェックイン後すぐにツアーの申し込みをしたところ、3日後まで空きがないとのこと。かなり人気のツアーのようです。それでも何とか空きを確保して参加してきました、マングローブツアー!



セバン川流域のマングローブを、10人乗りのボートで進みます。海水域、汽水域、淡水域、と3つの水質があるセバン川には良質のプランクトンが豊富で、水中栄養価が高く、その水を効率よく吸収するために木々とその根の成長が良いのだそう。また、魚もたくさん生息しているので、その魚を餌にする動物たちも多種集まっているのだそうです。

そんなレクチャーを受けたあと、ライフジャケットを身につけたら10人乗りのボートに乗り込み、マングローブへ出発です!

 

水しぶきをあげて、ボートは川を上ります。風が気持ちいい~!


          

川の途中にある漁師小屋やマングローブ木材を炭にする炭窯などを見ながらボートは進み、いよいよルートは川幅が狭くて鬱蒼とした樹木に覆われた域に入っていきます。

 

下から上へ成長する不思議な根を持つ木々などに囲まれると、体感気温がぐっと低くなります。先ほどまで直射日光にさらされてジリジリと焼けていた肌が、やわらかな空気に包まれるような感じです。緑の力の偉大さ再確認!

 

午後3時ではまだ動物たちも休息中なのでしょうか。残念ながら鳥を数羽と、あとはプールサイドで追いかけ回した“ちっちゃいドラゴン”と木の枝に絡まって眠っているヘビしか動物には出会えませんでした。

「生き物に会う」という意味でのツアーとしてはいまひとつだったかもしれませんが、それでも日常目にすることのない植物の中をゆっくりとボートで進むのは、ちょっとした探検心の刺激になって心地の良いものでした。

それに、川の上から見た、森の緑、青い空、白い雲は生きた色でした。自然の色って力強いですよね。

          

          



「あ~、のんびりしたねぇ」だけで終わるはずだった今回の旅行も、ちょっとアクティブな体験が加わったことで、メリハリの利いたものとなりました。貧乏性で、何かしないともったいない…って思ってしまう私にはちょうどいい場所だったかも。
ビンタン体験者の対極の意見では、わたしは「良かった」の方に軍配をあげるかな。でも、「二度と行かない」とまで言わしめた旅って一体どんなだったのかもはげしく気になる! こんなみやげ話をしつつ、彼女にインタビューしなくっちゃ。

青い空に癒されて、再び香港の街に帰って参りました。
どんよりした空だけど、でもやっぱり好きな街で、また日々の生活が始まります。

          

インドネシア ビンタン島旅行記

2007年03月01日 | おでかけ雑記
2月23日から4泊5日で、インドネシアのビンタン島へ行って来ました。

珍しくちょろりとネットを巡って下調べしたところ、ビンタン島はインドネシア政府とシンガポール政府がとが共同開発したリゾートアイランドで、熱帯雨林などの自然は保護しつつ、ホテルやゴルフ場などの施設を作っている島なんだそうです。

そして、ビンタン経験者の友人ふた組から、それぞれ「良かった」と「もう2度と行かない」の両極端の意見をもらい、なにがそういう対極の意見を生むのか??と、ちょっと頭の中が混乱したところで出発です!

          

空路、香港からシンガポールへ。シンガポールからフェリーでビンタン島へ。「かなり揺れる」というこの海路。船酔いを心配して酔い止めを飲んだら、普段そんなものを飲まないせいかあっという間に強烈な眠気に襲われて、出航すら気づかぬまま45分爆睡でビンタン島到着~。怖いくらい効きすぎの薬、何かに悪用できるかも。あの人に飲ませて、あんなことやこんなこと…(頬を染めつつ駄妄想)


迎えてくれたビンタン島の空は、香港では決して見ることのできない青い空。濃淡すらないひたすらの青さ。もうそれだけで癒されます。


                  

宿泊先はアンサナリゾート&スパ ビンタン。プールには私好みのかえるさんご一行がお揃いだし、庭の池には睡蓮の花がきれいに咲き乱れているし。あー。リゾートねぇ。


今回の旅は思いきり雨期(乾期は6月~9月)。波が高くて海では遊べませんでしたが(最初から遊ぶつもりはなかったけど)、一滴の雨に降られることもなく、青い空に癒され続けられたのは、無欲の勝利ってところでしょうか。

プールサイドでひたすら本を読みふけり、時々やってくる大とかげを「ちっちゃいドラゴン~!」と呼びながら追いかけまわし、なんちゃってナシゴレンの屈辱を果たすべく本物のナシゴレンを食べ、日が暮れていく海を眺め…


          


「ザ・リゾート」にどっぷり浸っていると、やっぱりうずき出す「なんかおもしろいことない?」の野次馬根性。




ということで、ホテルアクティビティの中から、「バイクトレッキングツアー」なるものに参加してみました!
インストラクターの引導のもと、ビンタンの自然の中をマウンテンバイクで走り回るというものです。

          

シマノの7段変速のマウンテンバイクにまたがり、ヘルメットを装着して、れっつごー! インストラクターのヨーガさんの後に続いて参加者3名が走り出します!

最初こそそれなりの道を進んでいたヨーガさんですが、「あっち行くよ~!」の声と共に、どんどん道とはいえない道の方へ進んでいきます。砂地にタイヤを取られ、あやうくひっくり返りそうになりながらも、置いていかれたら大変!の思いで必死にペダルをこぐ私。リゾート地でなに歯を食いしばってるんだか~。

          

最初の見学ポイント、フィッシャーマンズビレッジに到着したときには、早くも汗だく。マウンテンバイクなんて、都内のアスファルトの上を走り回った程度にしか乗ったことないのに、なぜリゾート地で体育会ノリで走っているのでしょう??


このとがった貝はここにしか生息していない貝で、男性の精力増強に効果的な貝なんだそうですよー。



さらに進むと、ヨーガさんが「これからジャングルに行くから、虫除けのクリーム塗って~」と。
は? ジャングル~?

バイクの轍でできた道と言えば道かも…という道を進み、小川というか溝?ににかかった丸太の橋を渡り、ぬかるみがそのまま固まってしまったでこぼこ道にハンドルを取られてヨロヨロ~。回りの景色を見回す余裕すらないまま、それでも「置いていかないで~」の一念のみで進みます。

          

ジャングルコースの終点は、干潮の海。そして、その先にあるのはスネークアイランド。コブラを初めとしたヘビがうようよしている無人島だそうです。

汗でハンドルを握る手も滑る状態になりつつ、約90分のバイクツアーは無事終了。平坦な道に戻ってきたところで、ヨーガさんが言いました。

「いつもはもっと平凡な道を行くのだけれど、今日はスペシャルコースを行ったんだ!」

あのー?その判断基準は? なにが彼にそんな決断を下させたんでしょうか? 
自転車をこぐにふさわしい、私の立派なふくらはぎかしらん??

こいでいるときは必死だったけれど、終わってみれば汗だくも気持ちいい。ジャングルを自転車で行くなんてそうそうできる体験じゃないし、はぁはぁ息を切らせたって、これだけ空気のいいところなら肺も喜ぶことでしょう~!

          

部屋へ戻りシャワーを浴びたら、これがまぁ気持ちいいこと。体がぽやーんとしてきて、その後はひたすらゴロゴロ。でも頭はすっきりクリアなので、読書が進みました。
汗をかくのもリゾートを楽しむための条件だったりするのね~、なんてことを悟ったのでした。


マングローブ編へとつづくのであった…

マカオさんぽ記 2日目

2007年01月13日 | おでかけ雑記
風もなくて、温かい天候となったマカオ滞在2日目。




ホテルのシャトルバスでフェリー乗り場へ向かい、荷物を預けたら、さんぽ開始。
マカオに来たからには行っておかないとまずいでしょ、ということで、マカオ観光の定番中の定番、聖ポール天主堂跡へと向かいました。

ガイドさんに連れられた人たちが、説明を聞きながらあんぐりと口を開けて見上げるファサードを目の前に、私にはしなければならないことがありました。
そう!V6ファンがマカオに来たからには、詣でなくてはならない像がこの広場にあるのです。どこだ?どこだよぅ~?? 
「なにやってんの?」との問いにまじめに答えたところで「あ、そ。」と、つき離されるのが関の山なので、無言で不審なほどキョロキョロする私。そのとき、斜め後ろの団体さんが移動を開始。その隙間に見えたあの像!あった!ありました!!

通りすがりの人に行き先を尋ね、言われた通りについていきながらゴールを目指す「どこ行くんですかゲーム」のin香港バージョンで、湾仔(ワンチャイ)のコンベンション&エキシビジョンセンターへ行くはずが、マカオに飛ばされちゃった長野くんと健くんが、おなじポーズをとっていた、その銅像です。

長野くんが女の子、健くんが犬でした。

テレビで見たあのときより、心なしかテカテカしている気が…。V6ファンがなで回しているのかしらん??

さ、目的は達した。帰ろっか。
…いや、せっかくだからやっぱり見ていきます。はい。

 

ファサードのアーチからは角度によって建築中の巨大カジノの鉄筋が見えてしまったりして…。
かなり景気のいいマカオは、カジノの建築ラッシュが続いています。不自然なカーブを描く鉄筋が何本も空に突き出る姿は、なんだかね…。


おみやげ屋さんの売り子さんの「試食して!」攻撃の呼び込みに負けず、元来た道をセナド広場へと戻ります。そこを起点に今度は、ランチ予定の店をめざして南へおさんぽです。

道々はヨーロッパテイストたっぷりの建物がたくさん。そこに漢字表記の看板がついてマカオテイストになっているのですね。

 

          



聖ローレンス教会は外壁修復中でした。
マカオには「歴史的建造物はできる限り保存する」という法律があるのだそうです。歴史あるフェリー乗り場をあっさりぶっ壊しちゃうどこかの政府に聞かせてやりたいですね。


のんびりとマカオの人たちの生活が垣間見られる裏道を30分くらい歩いたでしょうか。マカオの街を南下してついたレストランは、海湾餐廰(リトラル)です。

 

祝日ということでほぼ予約で満席。予約なしの私たちの対応に受付のスタッフもしばし悩んでいましたが、幸運にも残っていたらしい席に案内してもらえました。ポルトガルサラダ、白身魚のフライ、チキンのカレーグリル、パスタのグラタン風などなど、またしても食べまくり。
おいしいし、店内も清潔でサービスもいいしのですが、お値段もそれなりにいい!昨夜のフェルナンドの2倍以上のお値段でした。まぁたまのことだからいいとしましょ。


腹ごなしにさらに南へ歩きます。
ペンニャの丘の上に、眺望のすばらしい教会があるというので見に行くことにしました。坂を上がり、さらに上がり……なんだかラマ島の風車探し再び?な雰囲気の中、ヨタヨタしながら教会にたどり着きました。丘の頂上にある教会の敷地内からは、海側のマカオタワー、その奥にタイパ島もきれいに見えます。



海にたずさわる人たちが安全を祈りにやってくるという教会なのだそうです。
石づくりそのままの造りに、ちょっとはげかけたステンドグラス。華やかさとは無縁の素朴な教会で、訪れる人も絶えません。人気のある教会なのですね。帰ってから知ったのですが、夜はライトアップされるのだとか。丘の上に浮かび上がる石造りの教会。きれいだろうなぁ。

 

入ってもいいのかなぁ?とドキドキしながら聖堂内へとおじゃましてみると、なにやら話し声が。神父さまがミサの打ち合わせでも…?とその姿を探すと、声の主は真ん中の席にずるりと浅く座って電話をしていた警備員さん。追いかけるように突如ガッハッハー!!と大笑い。おいおい、神様の前で、そんなんあり? でも、響くポルトガル語に「太陽の国」的な大らかさを感じて、私も心の中でガッハッハ-!

勝手ながら抱いていた「教会=厳粛」のイメージをちょいと裏切られて、なんか楽になっちゃった。そうよ、そうよねー。異国情緒たっぷりのマカオだって、中華圏なんだもん。100%カッコつけてなんていられないわよね! なんて考えながらタクシーでフェリー乗り場に向かったのでした。帰宅後、ネットパニックが起こるとも知らずに…。


やっぱり、好きですマカオ。
食べ物はおいしいし、マカオ中心部以外は高い建物がなくて空が広いし、そしてやっぱりちょっとアバウトだし。
また散歩しに行きたいです

マカオさんぽ記 1日目

2007年01月10日 | おでかけ雑記
クリスマスとその翌日は香港は祝日です。2006年のその日、マカオに行って来ました。ジェットフェリーで1時間と、身近にあるところなのに、2003年6月以来3年半ぶりの訪問です。
マカオといえばカジノですけれど、コンサートチケットのエントリーで年に1度の大ばくちを打つ以外のギャンブルには一切興味がないので、フラフラと街を歩いて、おいしいポルトガル料理を食べる、そんな地味な目的のマカオ旅行なのでした。

          

クリスマスホリデーということで、ジェットフェリーは乗船まで2時間待ちの大にぎわい。マカオ着後はホテルのシャトルバスの出迎えが遅れに遅れ、自宅を出てから6時間後にようやくホテルにチェックインという異常事態。6時間あったら、日本の実家に帰れるよなぁ~。


24時間を切ってしまったマカオ滞在。時間が惜しい私は他の3人にしばし別れを告げて、ふらりひとり旅~。

大好きなエッグタルトを食べに行きました。目指すはコロアネ村にあるローズストーズベーカリー。前に訪れたのは3年半も前とはいえ、その味に感激しただけに記憶は鮮明。迷うことなくお店に到着しました。



香港で販売される時はホテルのカフェで“高級”っぽさを装っているエッグタルトも、本来はこんなごく普通の街のベーカリーで売られているんです。店の周辺ではあちらこちらにエッグタルトにかじりつく人たちの姿が見られます。私も、いそいそと店内に入り、すぐ食べる自分用の1コと持ち帰り用の4コ、合計5コを購入。ひとつ6パタカ(約90円)でした。

すぐそばの川縁のベンチで、夕陽を浴びながらエッグタルトをいただきました。
サクサクのパイ生地に、玉子っ!牛乳っ!と2大素材がしっかり主張している濃厚フィリング。あー、やっぱりおいしい!!

 

夕陽の傾く先、対岸は中国の珠海です。


つかの間の感激を味わった後は、口の回りのパイのカケラを払いながら周辺を歩いてみました。

街灯と石畳に異国情緒を感じます。

 

川沿いを少し行くと、夕日を浴びて光るクリームイエローの教会が現れました。聖フランシスコ・ザビエル教会です。日本の教科書でもおなじみの宣教師の名を掲げた教会は、小さな街に多くの主張をすることもなく当たり前のように建っていました。
写真を撮ろうと近づくと、オルガンの音とともに聞こえてきた「もろびとこぞりて」。午後5時ちょうど、クリスマスミサが始まったのでした。よそ者が入れるような場でもないので、小さな窓から様子を覗いてみると、聖歌隊がろうそくを捧げながら入場するところでした。1年でいちばん厳粛な時をおすそわけいただいたようで、うれしかったな…。




ローズストーズベーカーリー最寄りのバス停には、なぜか大きなファンタの像があります。コレを見ると「来たぞー!」という気分が盛り上がる私です。反対方向のホテル方面のバス停にひとり座ってバス待ちをしていたら、昔々、好き勝手にひとり旅をしていたときのことが懐かしく蘇ってきました。誰も知らない土地で、言葉の分からない土地でひとりになるのが好きでした。特に予定も決めずフラフラ歩く楽しみ、しばらく忘れていたなぁ…。

やって来たバスに乗り込み、曲がりくねった坂道を揺られていたら、停留所でもないのにバスがストップ。エンジンまで切ってドライバーさんが降りてしまいました。「え?なになに?」と思っていたら、ドライバーさん、いそいそと道ばたのトイレへ~。あはは。なんかいいなぁのんびりしてて。


ホテルへ戻るともう夕食タイムです。
相変わらず予定なし、予習なしの旅でしたが、夕食だけはココで食べると満場一致で決めていた店がありました。

黒沙海灘(ハクサビーチ)にあるポルトガル料理の店、法蘭度餐廰(フェルナンド)です。マカオのはずれにあるというのに、その名前は知れ渡っていて多くの人でいつもにぎわっている店です。週末、祝日は予約を入れられないため、店に着いたらまずウェイティングリストに名前を書き込み、待つこと約1時間。やっと席に着けました!

 

スープ、サラダ、ローストチキン、いわしのグリルなどなど。デザートのプディングまで、素朴で味わい深いポルトガル家庭料理を堪能しまくって大満足。コレで一人当たり100パタカちょっと(約1500円)とは、人が集まるのも当然というものです。


食後はバスに揺られてフェリーターミナルすぐそばにできた、澳門漁人碼頭(フィッシャーマンズワーフ)なるテーマパークへ行きました。
マカオ政府が力を入れて作り上げた、大人から子供まで、食からギャンブルまで楽しめるテーマパークだそうですが、あまりに人工的で私にはむなしい場所にしか映りません。目の前を歩くおじょーさんは、「I Love this place!」と、わかりやすい英語ではしゃぎまくっていたので、このノリについていけないのは歳だからなぁ?などと思ってみたり。
再びバスで、きらびやかなネオンもなく変に浮かれまくる人もいない海沿いの静かなホテルに帰ってきたら、なんだかホッとして星空を眺めるヒマもなく眠気に襲われてしまったのでした。


2日目の話も聞いてくれる??

上海に上海湯麺は… 後編

2006年11月10日 | おでかけ雑記
それにしても、困ったのは。

字が読めない!!



香港で書く中国語は、「学」が「學」、「会」が「會」っていうような、「じーちゃんがこんな字書いてたっけ…」って、昔どこかで見たことのあるやたら画数の多い繁体字。でも中国大陸で使うのは、画数を減らすために意図的に簡略化しちゃった簡体字。わっかんない!! 元がなんだか全然わっかんない!!

以前中国語を習ったとき、見本を見ながら書いてるくせに簡体字がどうしても書けなくて、描き出される不思議な幾何学模様に先生が頭を抱えてたっけ。そんな風に初めの1歩から簡体字とは相性が悪いんだよぅ。



字とは相性が悪いけど、食べ物とは相性バッチリ!

ホテル朝食をガツガツ食べたくせに、朝も早よから生煎包を食べに行きました。小ぶりの肉まんのお尻部分を揚げ焼きにしたような食べ物です。





店先でチケットを買い、それを焼き係のおねーちゃんに渡すと、お皿に盛ってくれます。それを持って店内へ入り、食べるわけです。
ココもまた日本人に有名なようで、列に並んでいても、店内に入っても、日本語が聞こえてきます。




香港の上海料理の店で食べたことはあるのですが、本場はやっぱりおいしー!! 皮の焼けたところがパリパリで、中には肉団子と、小籠包のようなスープがじゅわわわ~! 

こんなことなら、ホテル朝食なんて抜けば良かった~!!

もっと食べたい。でも、満腹。
悲しい葛藤は胃袋の勝利。だって他の物が食べられなくなったら、それもせつないもん。

小楊生煎 生煎包 4個で3元(約45円)



初めて「中国」という国を意識したのは、中学生の時に借りて読んだ漫画でした。そのタイトルを『南京路(ナンキンロード)に花吹雪』といいます。

日中戦争勃発寸前の上海で、対日テロ阻止に奔走する男ふたりの物語なのですが、そこはホレ、一応少女漫画ですから、そんな重い歴史をただ綴っているわけではありません。
物語はお耽美な要素と共に展開していくわけですよ。主人公がチャイナドレス来て絶世の美女に変身しちゃったり、阿片吸っちゃったり、裏道を逃げまどったり、そして笑顔で殺人なんかしちゃうわけです。

上海を「東洋の掃き溜め」と称したその世界がねー。子供心に「イケナイ世界だわぁ~」とあこがれと共に浸みましたねぇ。前編の冒頭に書いた“廃退的な上海”のイメージとは、実はこの漫画からきてるんです。

その漫画のラストシーンは確か、「今、南京路にアカシア並木はない…」というひとことだったと記憶しております。その南京路っていったいどんなところなんだろう、行ってみたーい!!と、これまた短絡的な希望により連れて行ってもらいましょた。

東洋の掃き溜め。廃退的な上海。その象徴、南京路は、じゃじゃーん!!



          


銀座??

綺麗に舗装された道に、ひっきりなしに行き交う人。両脇には商店が建ち並んで活気に溢れてます。

うーん。たしかにアカシア並木はない。でも、憧れていたイケナイ世界もソコにはない。ものすごい勢いで発展し続けている上海だから、そんなよこしまな考えで歴史を求めちゃいけないんだろうけど、イメージとかけ離れすぎて、ちょっと悲しい…。



続いて、上海で一番高いビル金茂大厦の88階展望台へと向かいました。
高所恐怖症な私なので、「行かない!」とダダをこねましたが、ひとり地上に残されるのもそれはそれで怖いので、仕方なくお供することとなりました。

が、なにせ「霧に煙る上海」。
なーんも見えません。近くのテレビ塔は見えますが、それ以外はもやぁ~んと霞の中。面白くもないけど、怖くもない。

とりあえず、記念に、完成後は世界一のノッポビルになる上海森ビルの建築中の姿を撮影してきました。



コレができたら、台北101も世界一から陥落してしまうのね…。


ふらふらと准海西路を歩いていると、せっせと何かを仕込んでいる姿が目に入ってきました。近づいてみると、お饅頭を焼いておりました。肉入り饅頭と餡入りまんじゅう。皮はどちらも薄皮です。

もちろん。食べます。



甘みのある肉汁が皮にじゅわっとしみこんで、あらおいしい。あんこの方は、ナッツとドライフルーツが入ってしかりたした歯ごたえの餡。これまたおいしい。似たような物ばかり食べているけれど、素朴な味って全然飽きない。

キャーッ!!

饅頭にすっかり意識を奪われいたら、突然デジカメの電池が切れました!
突然のシャットダウーン! ひーん!!

出発前、携帯の充電は忘れなかったけど、デジカメの充電を忘れたの。
ブロガーの命ともいうべきデジカメのケアを忘れるとは、あってはならない失態なり。うっ。


で、「上海に上海湯麺は…」の結論ですが。
2泊3日の中で、見かけたお店には、「上海湯麺」なる食べ物はありませんでした。おおおおー。上海に住んでいた方も「見たことないなぁ」と言っていたし。
天津に天津甘栗がないように、福建に福建炒飯がないように、上海に上海湯麺はない!! たぶん、きっと!!