開心香港街市

ほいさむほんこんがいしぃ
~気づけば在住6年目。香港のおいしいもの、おもしろいこと、ときどき…。在ホンコン的趣味生活~

1950年をうかがいに

2006年10月27日 | 香港食記
ものすごーく美味しいわけでもなく、特徴のあるメニューがならんでいるわけでもないのに、日本のガイドブックでも取り上げている有名な店にいってきました。





1950年の開店当時の趣を今でも保っていて、古き良きってこういうことなんだろうなぁっていう雰囲気がウケるんでしょうね。かくいう私も、その雰囲気に浸りたいがために行きました。

店内は1階と2階に別れています。以前、行く前に諸先輩方より「迷わずより雰囲気のいい2階へ行け!」とアドバイスをうけ、いざ実行!と思ったら。2階は清掃中だとかで入れてもらえなかったのでした…。そのリベンジということで、今度こそ2階に!!と気合い充分で店に足を踏み入れ階段を上ろうとしたとたん、再び「今、行けないよ」と店主のおじさんの制止の声。「なんで?」と理由をたずねてみましたが、おじさんには聞こえなかったようで、ソコに座りなよ~とレジ脇の席を指さされてしまいました。なぜかご縁のない2階。悲しい~


排骨飯が有名なんだそうですが、そこまでヘビーなものを食べる気分でもないので、茶餐廳(チャーチャンテン)でお茶するときの私的定番、腿蛋三文治(ハムと焼いた玉子のサンドイッチ)と温かい奶茶(濃厚ミルクティー)を注文しました。





美都餐室と契約しているミルクの会社なんでしょうねー。どこのテーブルにもこの黒白淡奶のウシさんカップが乗っています。これまたレトロな絵柄と色使い。いいわぁ。

確かに聞いていたとおり、有名店とはいえお食事内容は普通の茶餐廳。ただその辺の茶餐廳だと、パンにバターも塗らず素パンにハムと玉子を挟むだけなんだけど、ココはうっすらバターが塗ってありました。そこが老舗のこだわり、かな??

店の奥ではご近所さんなのかなぁ、3人で仲良くウシさんカップを並べてお話しています。天井にはシーリングファンと横文字で呼ぶのがはばかられる天井扇風機が回っています。
音楽も流れていないし、混み合う時間でなければぼんやりと過ごすのにいいかもしれない。





奶茶にスプーン半分の砂糖を混ぜながら、そんなまったりしたレトロな雰囲気を味わっていたとき、ふと目がいきました。

店主さんが履いているのはニューバランスのスニーカー。店主夫人に至ってはナイキの多機能シューズ。ソックスもナイキでそろえてます!
足下は先端行。うむ。そのアンバランス。嫌いじゃないかも。


腿蛋三文治 HKD14(約210円)/熱奶茶 HKD11(165円) 


美都餐室(Mido Café) 油麻地廟街63號 ℡2384-6402
8:00am~9:30pm