開心香港街市

ほいさむほんこんがいしぃ
~気づけば在住6年目。香港のおいしいもの、おもしろいこと、ときどき…。在ホンコン的趣味生活~

ところにより、超どしゃ降り

2006年11月29日 | 香港雑記
朝。いつもの通勤路。
信号待ちをしていると、突然、じゃじゃじゃじゃー!!という音と同時に右肩がびしょぬれ。
きゃーっ!すごい豪雨!!

                

でも、局地的な豪雨だとしても、「右肩だけ」ってなんで??

                

遠巻きに野次馬たちが豪雨を見つめる中、白バイの警察官まで駆けつけてきたし。







            

見上げれば、そこにはビル屋上から滝のように流れ出す水!
なんだかの工事中にうっかり配水パイプをぶっ壊しちゃったんだそう。あら、まぁ。
でも、ココは香港。そんなことも珍しいことではな~い。
とりあえず、あびたのが汚水でなくてよかったわよん~

天然水で飲茶 川龍村「瑞記茶楼」

2006年11月26日 | 香港食記
味やサービスは抜きにして、「飲茶をする環境」だったら“おっさんの園”最強! あの狭っくるしさがなんとも好きなんです。

と同時に、ず~~っと行きたいと思いつつも、「遠いから」という理由で足を運べずにいるうちに記憶の向こうに追いやられてしまった、もうひとつの“おっさんの園”もありました。
先日、ちょっと調べ物をしていたら、偶然にもそんなanother“おっさんの園”が検索にHIT。行ってみたーい!という思いが再び首をもたげてきました。

営業は朝6時から午後2時まで。でも、点心が売り切れたらそこでおしまい。

きゃー。休日は惰眠を貪りたい私にとっては、なんともデンジャラ~スな営業時間。売り切れって平均何時なのよ?? と、叫んでいても始まらない。目覚まし2個使用で早起きだっ!

MTR荃灣の終点「荃灣(チュンワン)」駅まで行き、そこからミニバスで20分。たくさんの緑に囲まれた山道をグイグリと登り、終点までいくと、そこが川龍村。そこにある「瑞記茶楼」が私の目指す、another“おっさんの園”です。


            

なんでも本来の飲茶屋の姿である「鳥自慢」が未だに行われている店なのだそうです。大切に育てている自慢の鳥を連れてきて、茶を飲みつつ、あーでもないこーでもないと鳥談義を繰り広げる…。昔は街の中の飲茶屋さんも、フツーにそういう姿が見られたそうですが、衛生面での問題からどんどんとそんな姿が店から消えていってしまったそうです。
なのに、なぜココは未だに鳥自慢OKなのかといえば、半分野外だから。テラス…というにはあまりにもムリがある、えーっと…広めのベランダ? そんなところに鳥かごを置き、その横のテーブルで飲茶をするわけです。



そして、この店は「天然水でお茶が飲める」としても有名です。緑に囲まれた土地だけに、まだ水がきれいなのでしょう。わき水を涌かしたお湯でお茶を入れるのです。一応、中国茶のうんぬんを囓った身としては、そりゃ試してみなくちゃね

店に入り、鳥自慢席の横にある、テラス…えーと、広いベランダ? のひと席を確保。すぐに、給湯室へ行き、自分で箸だの茶碗だのを取ってきます。なかなか年期の入った茶碗たちで、刻まれた歴史なのかただの汚れなのか分からない変色があるので、とりあえずその場で洗杯。お茶でジャブジャブ食器を洗う、アレです。

         
            
               
それから、無造作に置かれた茶葉入りバケツの中から、好みの茶葉をレンゲですくってティーポットへ。飲茶屋で何も聞かずに香片茶(ジャスミン茶)を出されると「なめんなよ!」と怒るくせに、なぜか今日は香片茶を選んでしまいました…。あれ~??

そして、そこへ給湯器からジョボジョボ~と天然水のお湯を注ぎます。コレか、これが天然水か! バケツ茶葉をも美味しくしてくれる天然水か!

茶の準備ができたら、階下に降りて、でっかいセイロとテーブルの上の点心から食べたいものを持ってきます。別に何も言わずに持って来ちゃってOKでした。お会計は、テーブルの上のお皿とセイロの数で計算してましたから。

             

そのほかの食べたいものを、オーダー票に書き込んでおっちゃんに渡したら、やっと着席。いただきます!!

作り置きの点心は、やっぱり味が落ちますね…。焼売もちょっとべたついちゃってました。でも、オーダー物はちゃんとできたてなので、美味しかったです。叉焼飽は生地がすごくしっかりしていて、皮の食感が楽しめるタイプ。中の叉焼餡もしつこくなくて良かったです。蝦餃は大きな粒の中にしっかりとしたエビが3匹。なかなか食べ応えがあります。どの点心もちょっと味が濃いめかな、って私は思いました。なのでたくさんお茶を飲んだので、天然水で入れたお茶を楽しみにしてきた私的には結果オーライって感じでしょうか~


             

肝心の天然水で入れたお茶ですが。テキトー保存のバケツ茶葉なのに、まろやかな口当たりだったのは、やっぱりお湯がイイからなのかなー、って思いました。茶葉の悪い物って口の中がクワクワ~ってするでしょ。それが全くなくて、柔らかくノドを通っていきました。持参した茶葉を使っている人もいたので、次回は私もお気に入りのお茶を持っていきたいと思います。

食べている間、ずっと隣のエリアからピーチクピヨピヨ~と鳥の鳴き声が聞こえ、山の緑が見え、犬の昼寝が見え…。のんびりしていいねぇ。外気にあたりながら飲茶なんて、他ではできないよねぇ。(超高級店とかならあるのかなー?) 
天気が良ければ遠方に海も見えるそうですが、残念ながら曇り空のため絶景は望めずでしたけれど、まったりとしたおやじ的雰囲気は充分堪能できました!



食べたものは全部で点心6品、叉焼ひと皿、白飯。叉焼が一皿55香港ドルなのは分かっていたのですが、他の物はいくらなのかどこにも表示がなくわかりません。「食べ過ぎちゃったね」「200ドルくらいいっちゃったかもねぇ」なんて言いつつ、お会計をお願いしました。

全部で90ドル。約1350円。わお! 
店員のおじーちゃんが、「えーと…、いっこー、にこー」って皿を積み上げながらの暗算ではじき出した数字なので、もしかしたら何かの間違いかもって心配になっちゃう額に少々とまどいましたが、おじーちゃんは、「ありがとよ!」の一言のあと片づけに入っちゃって私たちを気にする様子もないので、ありがたくその場を立ち去ったのでありました。

            

尖沙咀(チムサーチョイ)からならからMTRで20分、そこからミニバスで20分。1時間もあれば飲茶もひと味違う物になるんですねぇ。お手軽価格で天然水での飲茶が堪能できて、なかなか楽しい小旅行でした。


瑞記茶楼 荃湾錦公路川龍村58號 2490-5246
6:00am~2:00pm(点心が売り切れたら、2時前でも営業終了)

パイナップルパンと牛バラ肉麺とハンコとスイカタピオカ

2006年11月24日 | 香港食記
香港に来てまだ3ヶ月という方とお知り合いになりました。会話の端々に「B級グルメ大好き」という雰囲気がにじみ出ていて、“仲良くなれそう~♪”とひとり喜んでいたところ、グッドタイミングで聞かれました。「菠蘿油ってどこで食べられるの?」って。

菠蘿油(ぽーろやう)とは、私の大好きな菓子パン菠蘿飽にバターをはさんだもの。しからば、ご案内いたしましょう~。ついでにアレコレ食べちゃいましょう~と朝9時スタートでツアーをして参りました。

参加者4名。「朝ご飯は食べないように」との指令を忠実に守り、空腹で金鳳茶餐廳に到着しました。

           

焼きたてあつあつ菠蘿飽にバターがジュワーっとしみこんだ菠蘿油を食べる3人を眺め「どや?」と尋ねてみると、声をそろえて「美味しい~!」と。なんともうれしいリアクションです。案内した甲斐があるというものです。

で。「ココが名店だ!」と案内した張本人が、腿蛋三文治(焼いた玉子とハムのサンドイッチ)食べてるのはどーゆーこと? というツッコミはあえて無視!

           

火腿煎蛋三文治 HKD12(約180円)/熱奶茶 HKD11(約165円)


その後、湾仔(ワンチャイ)の露天街市を散策してクリスマスカードを購入しMTRで中環(セントラル)へ移動。

お次は牛バラ肉麺の名店、九記牛腩へと向かいました。お昼時とあって、道すがら見るお店はどこも満員。ってことは、当然、九記も並んでるよなぁ~、って思ったら。



はい。やっぱり、並んでいました。4番目という位置で順番待ち。
人が美味しそうに食べている姿を見ると、ついさっき腿蛋三文治と奶茶を食したというのに、しっかりお腹が空いてくるもんですねぇ。約15分の待ち時間の間にすっかり空腹になってしまいました。

席に案内されると後は早い! 注文から2~3分で麺がキター!!

           

いつもは牛腩“麺”を頼むのですが、今日はちょっと軽めに牛腩河粉にしてみました。私は、お米の麺のほうがお腹にずっしりこないように思えるのですけれど、それって気のせいなのかなぁ?

牛腩河粉 HKD22(約330円)


小さく見えるけれど、器にみっちり入った麺に「結構量あるよね」なんてイイながらも軽くクリアし、次は歩いて上環(ションワン)の文華街へ。ココは、別名ハンコ街といって、手軽にハンコが作れる小店舗がずらーっと並んでいるのです。



クリスマスカードの封筒に住所をスタンプしちゃおう~と思い、初めて私もオーダーしてみました。
名前と住所を中文と英語で併記して、ブルーのインクで、と作ってもらって、翌日以降の引き渡しでHKD100(約1500円)。こういうスタンプって個人で作ったのは初めてなのですけれど、これって値段的にどうなのでしょう?高いの?安いの??
ちなみに、1時間の特急仕上げはHKD200(約3000円)でやってくれるそうです。

           

なんとも事務的な見た目のハンコでしょ。これで、ベンベンとスタンプしたいと思います。





そこからまた10分ほどタラタラと歩いて西港城(ウエスタンマーケット)へ。ランガムプレイスにも入っている満記甜品でデザートタイムです。(余談だけど、『喰いタン香港sp』に満記甜品は出てこなかったね…

           

私は、西瓜西米露(スイカタピオカ)、菠蘿油ちゃんは芝麻糊加豆腐花(豆腐のごま汁粉かけ)、妊婦の友達はお腹の赤ちゃんのために椰汁燉燕窩(ツバメの巣入りココナッツミルク)。赤白黒。見事にバラバラな色合いが、私たちのキャラ同様でなんか楽しい。(ひとり早退のため3つしかありません~)

西瓜西米露 HKD18(約270円)/芝麻糊加豆腐花 HKD18(約270円)/
椰汁燉燕窩 HKD50(約750円)

時期的にスイカの甘みは少なかったけれど、さっぱりとした糖分と水分の補給になって満足。
よし!次に行くわよ!!って再び気合いが入ったところでタイムアウトとなってしまいました~。あら、残念。


朝からほぼ半日、3回の食事で、私の場合で63香港ドル。約945円。1000円切ってます。ハンコオーダーとちょっと値の張る(?)お買い物もあったけれど、まぁなかなか手軽なB級ツアーだったかなーって思ってます。
こんな胃袋強行軍がお好きな方、ぜひ次回ご一緒してください~

go cake? go! go!

2006年11月21日 | 香港食記
性別不明なたぶん女の子と、性別不明なたぶん男の子にダブルでお給仕された今日のGOGO Cafe。なぜか性別不明率の高いGOGO Cafe。
はい。また行って参りました。

ああ。ブルーと白の縦縞のエプロンを付けてお給仕してくれるのが彼で、まさにその名の通りのcafeだったら毎日通うのに…。いや、住むな。通うどころじゃない。ココに住むな!

あ。えー。妄想はコレくらいにして。


今日は、前回のレポの時に、「GOGOのケーキは美味しい!」というコメントをいただいたので、ケーキを主目的にV6友達、略してブイともと行って参りました!

季節だもんねぇのターキーサンドイッチで軽く食事を済ませたあと、いよいいよデザートへ! 

私が選んだのは、ブルーベリーチーズケーキ。
どのケーキにするか思案しているときに、性別不明なたぶん男の子がやって来て「今、ブルーベリーチーズケーキが焼き上がりました~」と知らせてくれたので、進められるがままに、それを。


            


パッと見、チーズケーキに見えないでしょう~。
ブルーベリーが粒ごと練り混まれたチーズケーキの上に、サクサクしたキャラメル生地がのっているんです。キャラメルってしつこさが残るのであまり好きではないのだけれど、こちらのは別! 別格! 甘さ控えめなだけでなくでシナモン風味を効かせてあるんです。そのシナモンがしつこさを消して、後味をさっぱりさせてくれます。
チーズケーキ部分は、どっかりとしたアメリカンタイプでありつつ、しっとりふんわりした軽さもあり、まさに私の好み、ど真ん中! 性別不明なたぶん男の子が、わざわざ焼き上がりを知らせてくれただけのことはある! とお皿に向かって拍手を送った次第です。


            


こちらは、お友達のアールグレーティチーズケーキ。
紅茶の葉っぱがふんだんに入ってます。ひと口味見させてもらったところ、フワーッと口いっぱいに紅茶の風味が広がりました。そして後からチーズの味もしっかりやって来て、なんとも爽やかなチーズケーキでした。
次はコレを食べたい! と思ったのですが、その日によって焼き上がるケーキの種類が違うそうなので、通わないと食べられないのかも…。もう、住むか! これ食べられるまで、ココに住むか!


一緒にコーヒーもオーダーしました。
前回も書きましたけれど、こちらのお店は統一のカップがなく、コレクションの中から選んで出してくれるのです。


            


お友達はシックなダークブルーで大人の雰囲気のカップ&ソーサー。
対して私は、おうち柄のポップなカップ&ソーサー。
可愛いけど…。この差はなに~? 外見の差? 落ち着きのなさを見破られたのかしら? 縦縞エプロン妄想が顔にでちゃったのかしら? やばっ!

よし! いつかGOGOでシックなカップ&ソーサーを出してもらえるようになイイオンナになるようにがんばる! 顔に出さない妄想の仕方、勉強する! 目指せ大人のオンナ。GO!GO!!


ターキーサンドイッチランチ+ブルーベリーチーズケーキ+コーヒー 
HKD87(約1300円)

GOGO Cafe 銅鑼湾加路連山道11 ℡2881-5598
12:00pm~11:00pm 日曜定休

街角のいとおしい日本語 part9

2006年11月18日 | 香港雑記

ツーリストは20%の割引と資格を与えられる。

まぁ! 割り引いてくれる上に、資格までいただけるの~!!

資格は何でもいいのかしら?
でしたら、一生食いっぱぐれのないように、医者か弁護士の資格をお願いします
あぁ、でも伝統工芸系も捨てがたいわー。花火師の資格もいいわね
花火も打ち上げられる弁護士、ってどうかしら?




はっ!!!!

資格うんぬん以前に、私、ツーリストじゃない…。
割引すらしてもらえないんじゃん…

豆腐料理専門店 B級編

2006年11月16日 | 香港食記
「豆腐料理」というと、「おいでやす~」な高級店をイメージしてしまうかもしれません。
でもでも、香港B級バージョンは、チープで庶民的なおいしさでございます!

「美味しいんだよー」と連れて行ってもらってから、すっかり虜になっている豆腐店。今日もお昼に友とふたりで行って参りました。

          

まずはご飯として炒麺と焼き豆腐を注文。

炒麺は、おかゆ屋さんのものだと「麺のみ!」ってものが多いのだけれど、こちらはもやしや青菜に加えて油揚げが一緒に炒まっているのがいい! もやしのシャキシャキ感と油揚げのフニッって食感が細麺に合います。

そして、お豆腐に魚のすり身をくっつけて焼いた魚肉煎醸豆腐。最高です! 店先の鉄板で香ばしく焼き上げ、注文に応じてアツアツを出してくれます。カリッとした表面にふんわりとした中身。魚のすり身はプリプリとくれば、あなた! 言うことないでしょう~。私は、コレにほんの少しのお醤油とすっぱ辛い辛椒醤をつけて食べるのが好きです。いつもは一皿4つなのに、今日はなぜか5つのってました。ラッキー



この2つをふたりでシェアしたわけですが、もちろん、これだけで食事が済むわけありません!
デザートを食べたいために、食事を控えめにしたのであります!うひひ!


                  

私が頼んだのは冷たい紅豆沙豆腐花。お豆腐に冷たいお汁粉をかけたものです。
これがさっぱりしていて美味しい。なんのひねりもない、とっても素直なお汁粉だからこそ、その優しい味がやわらかなお豆腐にぴったり。豆×豆だけれども、ヘビーさは全くなくて、さらさら~と入っていきます。

お友達が頼んだのは、温かい薑汁豆腐花。しょうがのシロップがかかった豆腐花です。風邪気味のときなどには、身体が暖まってとってもいいのです。

他にも、チョコレートかけやクルミのお汁粉かけなど、デザートのバラエティはたくさん! 次は何にしようか悩んじゃう~。

ヘルシーで安くておいしい。文句ナシ! ごちそうさまでした~


魚肉煎醸豆腐 HKD9(約135円)/豆ト芽菜炒麺 HKD9(約135円)/
紅豆沙豆腐花 HKD15(約225円)/薑汁豆腐花 HKD12(約180円)


人和荳品廠 堅拿道西15號地下10G號舖 ℡28342393 
11:00am~10:00pm

「アンティーク」 デビュー

2006年11月15日 | 香港食記
エッグタルトの超有名店、泰昌餅店が閉店に追いつめられた理由は、家賃の高騰でした。(現在は移転して営業再開
相当な上がりっぷりだったようなので、泰昌撤退の後がどうなるのかちょっと気になっていました。


その場所は早々に洒落たケーキ屋さんに生まれ変わりました。その名を「ANTIQUE」といいます。



店名を見た瞬間、ドラマ『アンティーク~西洋骨董洋菓子店~』から取ったな!って分かりました。はい。タッキーのパティシエ姿見たさに、毎週見てましたから~。(でも、私は今井翼派だったりする)

こんな高級そうな店、いつまでもつんだろうねぇ~、なんて前を通るたびに思いつつ、月日は流れました。すると、いつしか聞こえてくるようになった良さそうな評判…。

気が付けばSOGOの地下に支店まででき、勢いに乗っている気配。う。気になる!

と、そんなところへ、お使いものを用立てねばならぬ機会到来。チャ~ンス!とばかりに行って来ました「ANTIQUE」へ! 本店へ! アンティークデビューしちゃいました!!

ショーケースには15~6種類の繊細なケーキが並び、その上にはホールケーキが。テイクアウトのみかと思いきや、少々狭いながらもティーコーナーまであるではありませんか。あら、素敵~

バラエティに富んだ美味しそうなケーキを横目で見ながら、お使いもの故、私の好みは置いておいて、チーズケーキをホールで注文。少々じれったいくらい丁寧にラッピングをしてくれました。




まるでおしゃれな帽子やさんのケースのよう。結んであるリボンにも金色の「ANTIQUE」の文字。洒落ています。


こっそり開けて写真を撮ってしまいました。(内緒ですよ…。あ。もうバレてる?)



飾りはチョコレートのプレートとラズベリーひと粒とシンプルだけれど、持ち上げるとしっかり重みがあります。クリームチーズをちゃんと使っている証拠ですね。


切り分けていただいたケーキは、それは美味しゅうございました
ベイクドチーズケーキとチーズケーキスフレとの中間のような柔らかで、とってもしっとり感があります。甘さは控えめで、上にかかっていたヨーグルトソースの酸味がさらに後味をさっぱりとさせてくれます。

聞くところによると、添加物の類は一切使わず、素材だけで食感もおいしさも作り分けているとか。これは、各種試さずにはいられない! 

ああ。もはや別腹だけではこなしきれない…。甘い物専用の胃袋がもうひとつ欲しい…。


Signature Cheesecake(6インチ)HKD200(約3000円)

ANTIQUE 香港中環擺花街32號地下 ℡2542-2816
11:00am~8;30pm 

生まれ変わってしまったスターフェリー乗り場

2006年11月13日 | 香港雑記
時計台が11月12日午前0時の鐘を打つと同時に、中環(セントラル)の天星碼頭 (スターフェリー乗り場)が閉鎖されました。48年の歴史にお別れです。
日々の暮らしの中に当たり前にあった場所が閉鎖されてしまうというのはとっても悲しいです。ペンキがところどころはがれ少々情けないところもあれど、まだまだ充分その役は果たせただろうと思うのに。


           


IFCができて、バスターミナルが海沿いにできたこともあって、そちらに移転されてしまいました。今まではMTRから地下道くぐってすぐ、って感じでアクセスがよかったのに、今度はバス以外の乗り物からだとかなり歩かなくてはなりません。はっきり言って不便です!ふ・べ・ん!!


昨日、尖沙咀(チムサーチョイ)からフェリーに乗って新しい碼頭を利用してみました。今までだって5分程度の短い船旅だったけれど、港がもっと突き出る形になったため、あっという間に到着してしまいます。短すぎるよ…。


           


新しい碼頭の2階通路には、中華菓子を売る奇華やハーゲンダッツなど、ちょっとした売店が並んでます。乗り場入り口にはスターバックスも入っているし。なんか小洒落ていて落ち着かない。


           


なんだか「ディズニーランド?」ってテイストの新天星碼頭、慣れる日はくるのかなぁ。

旧天星碼頭(写真はこちらに)は来年早々に取り壊されて埋め立てられてしまうとか。いろいろな人のいろいろな思い出のこもった場所だろうに…。淋しいね。

上海に上海湯麺は… 後編

2006年11月10日 | おでかけ雑記
それにしても、困ったのは。

字が読めない!!



香港で書く中国語は、「学」が「學」、「会」が「會」っていうような、「じーちゃんがこんな字書いてたっけ…」って、昔どこかで見たことのあるやたら画数の多い繁体字。でも中国大陸で使うのは、画数を減らすために意図的に簡略化しちゃった簡体字。わっかんない!! 元がなんだか全然わっかんない!!

以前中国語を習ったとき、見本を見ながら書いてるくせに簡体字がどうしても書けなくて、描き出される不思議な幾何学模様に先生が頭を抱えてたっけ。そんな風に初めの1歩から簡体字とは相性が悪いんだよぅ。



字とは相性が悪いけど、食べ物とは相性バッチリ!

ホテル朝食をガツガツ食べたくせに、朝も早よから生煎包を食べに行きました。小ぶりの肉まんのお尻部分を揚げ焼きにしたような食べ物です。





店先でチケットを買い、それを焼き係のおねーちゃんに渡すと、お皿に盛ってくれます。それを持って店内へ入り、食べるわけです。
ココもまた日本人に有名なようで、列に並んでいても、店内に入っても、日本語が聞こえてきます。




香港の上海料理の店で食べたことはあるのですが、本場はやっぱりおいしー!! 皮の焼けたところがパリパリで、中には肉団子と、小籠包のようなスープがじゅわわわ~! 

こんなことなら、ホテル朝食なんて抜けば良かった~!!

もっと食べたい。でも、満腹。
悲しい葛藤は胃袋の勝利。だって他の物が食べられなくなったら、それもせつないもん。

小楊生煎 生煎包 4個で3元(約45円)



初めて「中国」という国を意識したのは、中学生の時に借りて読んだ漫画でした。そのタイトルを『南京路(ナンキンロード)に花吹雪』といいます。

日中戦争勃発寸前の上海で、対日テロ阻止に奔走する男ふたりの物語なのですが、そこはホレ、一応少女漫画ですから、そんな重い歴史をただ綴っているわけではありません。
物語はお耽美な要素と共に展開していくわけですよ。主人公がチャイナドレス来て絶世の美女に変身しちゃったり、阿片吸っちゃったり、裏道を逃げまどったり、そして笑顔で殺人なんかしちゃうわけです。

上海を「東洋の掃き溜め」と称したその世界がねー。子供心に「イケナイ世界だわぁ~」とあこがれと共に浸みましたねぇ。前編の冒頭に書いた“廃退的な上海”のイメージとは、実はこの漫画からきてるんです。

その漫画のラストシーンは確か、「今、南京路にアカシア並木はない…」というひとことだったと記憶しております。その南京路っていったいどんなところなんだろう、行ってみたーい!!と、これまた短絡的な希望により連れて行ってもらいましょた。

東洋の掃き溜め。廃退的な上海。その象徴、南京路は、じゃじゃーん!!



          


銀座??

綺麗に舗装された道に、ひっきりなしに行き交う人。両脇には商店が建ち並んで活気に溢れてます。

うーん。たしかにアカシア並木はない。でも、憧れていたイケナイ世界もソコにはない。ものすごい勢いで発展し続けている上海だから、そんなよこしまな考えで歴史を求めちゃいけないんだろうけど、イメージとかけ離れすぎて、ちょっと悲しい…。



続いて、上海で一番高いビル金茂大厦の88階展望台へと向かいました。
高所恐怖症な私なので、「行かない!」とダダをこねましたが、ひとり地上に残されるのもそれはそれで怖いので、仕方なくお供することとなりました。

が、なにせ「霧に煙る上海」。
なーんも見えません。近くのテレビ塔は見えますが、それ以外はもやぁ~んと霞の中。面白くもないけど、怖くもない。

とりあえず、記念に、完成後は世界一のノッポビルになる上海森ビルの建築中の姿を撮影してきました。



コレができたら、台北101も世界一から陥落してしまうのね…。


ふらふらと准海西路を歩いていると、せっせと何かを仕込んでいる姿が目に入ってきました。近づいてみると、お饅頭を焼いておりました。肉入り饅頭と餡入りまんじゅう。皮はどちらも薄皮です。

もちろん。食べます。



甘みのある肉汁が皮にじゅわっとしみこんで、あらおいしい。あんこの方は、ナッツとドライフルーツが入ってしかりたした歯ごたえの餡。これまたおいしい。似たような物ばかり食べているけれど、素朴な味って全然飽きない。

キャーッ!!

饅頭にすっかり意識を奪われいたら、突然デジカメの電池が切れました!
突然のシャットダウーン! ひーん!!

出発前、携帯の充電は忘れなかったけど、デジカメの充電を忘れたの。
ブロガーの命ともいうべきデジカメのケアを忘れるとは、あってはならない失態なり。うっ。


で、「上海に上海湯麺は…」の結論ですが。
2泊3日の中で、見かけたお店には、「上海湯麺」なる食べ物はありませんでした。おおおおー。上海に住んでいた方も「見たことないなぁ」と言っていたし。
天津に天津甘栗がないように、福建に福建炒飯がないように、上海に上海湯麺はない!! たぶん、きっと!!


          

上海に上海湯麺は…

2006年11月07日 | おでかけ雑記
霧に煙る上海。なんてロマンチック…。

         


と思ったら!!!
なんと、空気が汚染されて煙っているだけでした。

なんてすごい! 空気が汚い事にかけては香港の上を行くところなんてないと思っていましたが、あっさりとその座を譲ってしまったようで。着くなりノドがちょっといがらっぽい…。

でも、全てがかすんだ状態が「上海に行ってみたい~」と思うきっかけとなった漫画の中の廃退的な上海ぽくって、それはそれでいい感じ。
そう! 物は考えよう!
これは公害じゃないの。雰囲気なの。そう思えばいいのさ~。


上海に行くからには、絶対に行ってみたかった「南翔饅頭店」本店。いつも下調べ抜かりまくりの私だけれど、ココだけはちゃんと予習していました。



ふむ。400年以上も前に造園された中国式庭園「豫園」の中にあるとな。そんな由緒ある庭園にあるからには、環境も良くてのんびりとした雰囲気で……なーんてのんきな想像していたのですが、各方面から話を聞くと、「そんな夢見てたら、一生待っても小籠包なんて食べられないよ!」と。
かなり激しいバトルの末、やっとありつける食べ物らしいです。そうなのか~。そうなんだ~。小籠包をめぐるバトル。それはそれで燃えるわね!



土曜日ということもあって、豫園そのものがものすごーい人出。園内全部香港SOGO前交差点状態。うわー。人混み慣れしてる私でも驚くわ。
そして南翔饅頭店店内は、食べている人のすぐ脇にぴったりと陣取って、席が空くのを待っている人と、その隙間をセイロを持って行き交う店員とで、超ごった返し!! そして、日本人率高し!! 上海に遊びに来る人はみんな立ち寄るんでしょうね。どこのテーブルからも日本語が聞こえてきます。

待つこと10分。やっと席に座れました。そしてさらに15分。小籠包がやって来ました~。香港南翔饅頭店の小籠包と比べると、ひとつひとつが小さめで、キュッと引き締まった感じ。皮はモチモチとして素朴な味わいで、その中にはこれまたシンプルな肉のだんごとたっぷりのスープ。美味しい~。



1セイロ16個を3セイロ。それを総勢4人で食べたので、ひとり12個。うむ。満足!

1セイロ 18元(約270円)


2年前の夏に4夜連続で放送された「一番大切なデート」という、知ってる人しか知らない超マイナーなドラマがありまして。上海ロケもあるドラマで、その中で永作博美演じる主人公がひとりでお茶をするシーンがあるんです。そのお茶屋さんがとっても素敵で、これまた「行ってみたーい!」と思い続けていたのでした。

出発前夜、借り物のガイドブックを熟読していると、なんとそのお茶屋さんは、豫園の中、しかも南翔饅頭店の目の前にあるそうじゃありませんか! だったら行くでしょう~。行くしかないでしょう~。



こちら湖心亭は、1784年に建てられた何とも歴史ある建物を使ったお茶屋さん。店内は、磨き込まれた柱、木の床、レトロな家具で趣たっぷり。木枠の窓から豫園の緑が見えたり、隣のお店の屋根が見えたり…。そとはすごい人混みでも、この店の中はまったりしていて、ボソボソと聞こえてくる話し声以外の音がなくていいわー。

窓際の席に座ってゆっくりとお茶をいただけば、うーん、私も永作博美。日本に置いてきた彼は井ノ原快彦。……だったらどんだけ幸せか!!

はい。イノッチが主人公の彼役で出ていたドラマなんです…。どこ行ってもコレですみません~。



永作博美は茶葉とお花を組み合わせて球状にして、お湯にいれるとぱぁーっと花が咲くような工芸茶を飲んでいましたが、私は、ちょっと気取って西湖龍井をいただきました。日本の緑茶に近いまろやかな甘みが美味しい。とってもさっぱりしているので、小籠包の後の口の中を落ち着かせてくれました。

西湖龍井(お茶菓子3品付き) 60元(約900円) ←食事の何倍の値段だ??


このあと、冒頭写真のような景色を見ながら外灘を散歩し、夕飯は上海ベジタリアンフード。食後は上海雑伎団を鑑賞して、1日の締めくくりはマッサージ! と、超ベタベタ、旅行会社のパンフレットの行程例のいちばん始めに出てきそうな旅をして参りました。
4名のうちのひとりが、「上海は何回行ったかわからない」というくらい通っている(通わされている)強者なので、全てお任せ。アレしたいコレしたいと、わがままを言うだけで、なにもしない以下3名。なんてラクチン


コンビニでお茶を買ってからホテルに戻ろうとしたら、通り道にあるホテルに人混みが!! 
私のミーハーなレーダーがビビッ!と働きましたね。出待ちだ!!と。

「中村獅童だったらどうする?」「そしたら上戸彩もいるってこと? 生は勘弁してよ!」
……なーんてバカな話をしつつ、その人混みに潜り込むと、ファンの子が持つボードにはハングル文字。うむ。全く読めん!!

だれ?だれ?とキョロキョロしていると、それまでざわついていた人並みが突然シ~ンとなり、その間をひとりの男性が通過してきました。無言で男性に向かってシャッターを切るファン。

え? この人? この人なの??

キャー!とかワーッ!とか言わないので、え??と目の前を通過するのを普通に見送ってしまったけど、彼が通過してバスに乗り込むと、ドドッと一部のファンの子達がタクシーで追跡を始めたので、アレがスター様だった模様。

別の子が持っていたパネルで確認したところ、韓国の6人組の人気グループ、神話(SHINHWA)の方だったようです。6人のうちの誰かは不明ですが、「Jin」と書いたボードを持った子はその場にとどまっていたので、それ以外の誰かでしょう。

日本の某6人組だったら、目の前通過されたらそれだけで失神しちゃうけど、神話の名前は知ってるけど顔なんて全然知らないのでフツーに見ちゃった。もったいない? ファンの方、ごめん。
それにしても、なんておとなしいんだ上海の追っかけは~!! カルチャーショーック!!


なぜか韓国スター出待ちのカルチャーショックで終わった上海第1日目でした。