風もなくて、温かい天候となったマカオ滞在2日目。
ホテルのシャトルバスでフェリー乗り場へ向かい、荷物を預けたら、さんぽ開始。
マカオに来たからには行っておかないとまずいでしょ、ということで、マカオ観光の定番中の定番、聖ポール天主堂跡へと向かいました。
ガイドさんに連れられた人たちが、説明を聞きながらあんぐりと口を開けて見上げるファサードを目の前に、私にはしなければならないことがありました。
そう!V6ファンがマカオに来たからには、詣でなくてはならない像がこの広場にあるのです。どこだ?どこだよぅ~??
「なにやってんの?」との問いにまじめに答えたところで「あ、そ。」と、つき離されるのが関の山なので、無言で不審なほどキョロキョロする私。そのとき、斜め後ろの団体さんが移動を開始。その隙間に見えたあの像!あった!ありました!!
通りすがりの人に行き先を尋ね、言われた通りについていきながらゴールを目指す「どこ行くんですかゲーム」のin香港バージョンで、湾仔(ワンチャイ)のコンベンション&エキシビジョンセンターへ行くはずが、マカオに飛ばされちゃった長野くんと健くんが、おなじポーズをとっていた、その銅像です。
長野くんが女の子、健くんが犬でした。
テレビで見たあのときより、心なしかテカテカしている気が…。V6ファンがなで回しているのかしらん??
さ、目的は達した。帰ろっか。
…いや、せっかくだからやっぱり見ていきます。はい。
ファサードのアーチからは角度によって建築中の巨大カジノの鉄筋が見えてしまったりして…。
かなり景気のいいマカオは、カジノの建築ラッシュが続いています。不自然なカーブを描く鉄筋が何本も空に突き出る姿は、なんだかね…。
おみやげ屋さんの売り子さんの「試食して!」攻撃の呼び込みに負けず、元来た道をセナド広場へと戻ります。そこを起点に今度は、ランチ予定の店をめざして南へおさんぽです。
道々はヨーロッパテイストたっぷりの建物がたくさん。そこに漢字表記の看板がついてマカオテイストになっているのですね。
聖ローレンス教会は外壁修復中でした。
マカオには「歴史的建造物はできる限り保存する」という法律があるのだそうです。歴史あるフェリー乗り場をあっさりぶっ壊しちゃうどこかの政府に聞かせてやりたいですね。
のんびりとマカオの人たちの生活が垣間見られる裏道を30分くらい歩いたでしょうか。マカオの街を南下してついたレストランは、海湾餐廰(リトラル)です。
祝日ということでほぼ予約で満席。予約なしの私たちの対応に受付のスタッフもしばし悩んでいましたが、幸運にも残っていたらしい席に案内してもらえました。ポルトガルサラダ、白身魚のフライ、チキンのカレーグリル、パスタのグラタン風などなど、またしても食べまくり。
おいしいし、店内も清潔でサービスもいいしのですが、お値段もそれなりにいい!昨夜のフェルナンドの2倍以上のお値段でした。まぁたまのことだからいいとしましょ。
腹ごなしにさらに南へ歩きます。
ペンニャの丘の上に、眺望のすばらしい教会があるというので見に行くことにしました。坂を上がり、さらに上がり……なんだか
ラマ島の風車探し再び?な雰囲気の中、ヨタヨタしながら教会にたどり着きました。丘の頂上にある教会の敷地内からは、海側のマカオタワー、その奥にタイパ島もきれいに見えます。
海にたずさわる人たちが安全を祈りにやってくるという教会なのだそうです。
石づくりそのままの造りに、ちょっとはげかけたステンドグラス。華やかさとは無縁の素朴な教会で、訪れる人も絶えません。人気のある教会なのですね。帰ってから知ったのですが、夜はライトアップされるのだとか。丘の上に浮かび上がる石造りの教会。きれいだろうなぁ。
入ってもいいのかなぁ?とドキドキしながら聖堂内へとおじゃましてみると、なにやら話し声が。神父さまがミサの打ち合わせでも…?とその姿を探すと、声の主は真ん中の席にずるりと浅く座って電話をしていた警備員さん。追いかけるように突如ガッハッハー!!と大笑い。おいおい、神様の前で、そんなんあり? でも、響くポルトガル語に「太陽の国」的な大らかさを感じて、私も心の中でガッハッハ-!
勝手ながら抱いていた「教会=厳粛」のイメージをちょいと裏切られて、なんか楽になっちゃった。そうよ、そうよねー。異国情緒たっぷりのマカオだって、中華圏なんだもん。100%カッコつけてなんていられないわよね! なんて考えながらタクシーでフェリー乗り場に向かったのでした。帰宅後、ネットパニックが起こるとも知らずに…。
やっぱり、好きですマカオ。
食べ物はおいしいし、マカオ中心部以外は高い建物がなくて空が広いし、そしてやっぱりちょっとアバウトだし。
また散歩しに行きたいです