太った婦人とカドガン卿との雑談

ハリーポッターをこよなく愛する「いい大人なはず」の人間が雑談してます。カドガン卿ですから、多少のことには目をつぶって。

6巻読書後 超ネタバレ JKRさんインタビュー判明事項2前編

2005-07-26 01:03:36 | 姐式!
初めていらした方はまずこちらへ 自己紹介etc.

皆様、こんばんわ。6巻は読み進んでおられますか? 

今回は6巻発売後に行われたJKRさんのインタビューを紹介しますので、ネタバレになります。十分にご注意ください。
毎日繰り返してすいません。最後にどうなるかだけは「書いて」ございません。
6巻全体ネタバレしてます。 

以下の記事は、JKRさん&TLCのメリッサさん&MuggleNetのエマーソンさんの対談のうち、「お。」と思った内容を抜粋しています。とても長いのでかなりの抜粋&意訳&省略です。
これは前編です。

<JKRさん&TLCのメリッサさん&MuggleNetのエマーソンさんの対談>
--------------前編----------------------
☆Q: スネイプは悪者(evil)なんですか? 共謀とか申し合わせがあるっていうセオリーもあるんです。
JKR: じゃあ、一抹の希望にすがってれば?笑 ハリー-スネイプ(の人間関係)は、ハリー-ヴォルデモートと比較できるくらい個人的(personal)なものになっているし。もちろん質問には答えられません。次に彼らが対面する時の事を考えればインパクトが大きすぎて、何を言ってもスポイラーになりかねないから。

☆Q: ダンブルドアは人々の良い面を見るのが好きだっていう事は分かりますが、彼は人を信じすぎてしまって、時々無謀とも思えることがあるんですが?彼ほど知性の高い魔法使いが正常な判断が出来ないなんてどうして?
JKR: 7巻で更に情報があるわ。でも5巻~6巻でわかったように、頭が良くても感情的な誤算をしないとは限りません。ダンブルドアはそのケースの典型。彼は大変に優れているから回りに同等(equal)な人がいません。彼がいつも深い洞察と知識を与える立場で、彼の見識こそが彼を孤立させてしまっている。マクゴナガルは有能な代行でしょうけれど、彼女は同等(equal)ではないでしょう?

☆Q: ダンブルドアが孤独(lonely)だというのはとても興味深いです。
JKR: 私から見れば、彼は孤立(isolated )していて、第三者的な超然とした(detatched)人物なのよ。 なぜ最初からダンブルドアが直接手を出さないのか、っていう質問はよく受けるけれど、助けを与えずに自分でやらせた方がその人のためだと思ってしているのね。

☆Q: なぜヴォルデモートは、リリーに生き延びるチャンスを与えたんですか? リリーがそれを受けたなら、本当に生かしておいたんでしょうか?
JKR: 答えられないわ。でも、ヴォルデモートは確かにオファーをしたのよ。 それより、ジェームズの犠牲の死によって何故リリーとハリーにプロテクションがかからなかったのか不思議に思ったことはなかった? それが答えでもあるのよね。彼女は生き延びることも出来たのに死を選んだからよ。ジェームズはどちらにせよ殺されたの。彼はチョイスを与えられなかったの。リリーは自分の命を救うことが出来たかもしれなかったのに命を差し出した。 母親なら、「どけ」と言われて息子の前からどかないでしょう。リリーは意図的に自分の命を差し出した。彼女には明白なチョイスがあったの。 ジェームズにはチョイスは与えられなかったの。

☆Q: リリーはハリーの前で身体をはったことによって、どんな影響が生じるか知っていたんですか?
JKR: いいえ。シリーズの中で明確にしてきたつもりだけど、今まで一度も起きたことがないことが起こったんですもの。誰もあの呪文で生き延びた者はいなかった。だから彼女は勿論、知る由もなかったわ。

☆Q: ペティグリューが仕組んだマグルの大量殺人の現場で、シリウスは本当に笑ったんでしょうか?
JKR: そう思うわ。私がつくったキャラですもの。彼は多少極限状態(on the edge)にあったのよ。彼は手に負えない危険な(loose cannnon)ところがあるでしょう? シリウスには欠点があって、少し精神的に未発達なところがあった。Phoenixでそれは良くわかると思うわ。シリウスはハリーに対して友達的な関係を望んでいたけれど、ハリーが求めていたのは父親像だった。これはシリウスには無理だった。 あの笑いは、ジェームズの死によって、彼が精神錯乱状態になってたのよ。 彼とハリーは、友達に家族的要素を求める点で似ているわね。 彼は自分が何を失ったか分かっていたから、とても混乱して笑ったの。 それはユーモアの全く無い笑いだった。

☆Q: 6巻を執筆中に、ニヤニヤ笑ってしまっていた箇所があったと聞いていましたが?
JKR: 何だったかしら、ルナのクイディッチ試合でのコメンテイターの様子だと思うわ。 あれは、最後のクイディッチ試合だったの。書いている時に、これがクイディッチ試合を書く最後だって知っていたわ。 実を言うと、いつもクイディッチ試合には困っていたのよね。読者はハリーがクイディッチで活躍するのを読みたがるけれど、ストーリーには色々な事が起こらなくてはならないし、クイディッチとの折り合いがつかなくなってきたのよ。 

☆Q: どうしてダンブルドアはピーブスを城から追い出さないの?
JKR: 追い出せないの。あれは建物に棲みついていて、とてないの。ダンブルドアは少しだけピーブスの扱いが上手なだけ。

☆Q: Umbridgeは今でもいるんですか? これからも出てきますか?
JKR: 彼女は今でも魔法省にいるわ。 彼女をいじめるのはすごく楽しいから、まだ登場してもらうわ。

☆Q: ヴォルデモートがボガートを見たら、何になるんですか?死体?
JKR: それが私の出した結論よ。彼は彼自身が死んでいるのを見るでしょう。

☆Q: ヴォルデモートが「みぞの鏡」を見たら?
JKR: 完全にパワフルで永遠な彼自身の姿を見るでしょう。それが彼の望みだから。

☆Q: ダンブルドアが「みぞの鏡」を見たら?
JKR: それには答えられないわ。

☆Q: ダンブルドアのボガートは?
JKR: それも答えられないわ。なにかセオリーを考えたいなら、6巻をよく読むこと。

☆Q: 6巻が終わった時点でのハリーが「みぞの鏡」を見たら?
JKR: 彼が見るのは、ヴォルデモートが死んで終わっていなくなっていること。なぜなら、それが達成されるまで彼には平和も安らぎもないんだって分かっているはずですもの。

☆Q: 7巻のラストの単語は今でも"scar"なんですか?
JKR: いまのところそうよ。でもそのままかどうかは分からないわね。

☆Q: 組み分け帽子が未だかつて間違っていたことはありますか?
JKR: いいえ。

☆Q: すると、組み分け帽子は、帽子がしゃべっているというよりは、だれかの声を伝える媒体をしている?もしかして・・・
JKR: ホグワーツの創始者たちよ。

☆Q: 7巻で、ホグワーツの創始者たちに係わる事柄は出てきますか?
JKR: いくらかね。6巻の終わりでみんなが想像したとおりよ。

☆Q: R.A.B.とは誰?もう私たちが知っている人物? Regulus Blackではないかと思うんですが?
JKR: そうね、う~ん、私が思うには、そうね、悪くない憶測だと思うわ。

☆Q: Regulus Blackはシリウスの弟だから、もうひとつMirrorを持っているとか?
JKR: そのMirrorについては、ノーコメント。 

☆Q: 今まで書いた中で、書き直したい箇所とかはありますか? 必要なかったな、と後から思ったようなサブ・プロットはありますか?
JKR: Phoenixは長すぎたわ。でも、それは、ハリーを色んな場所へ実際に連れて行かなければならなかったからよ。 行ったことのない場所へ沢山行かなければならなかったし、だから時間がかかった。 サブ・プロットに関して言えば、全てのサブ・プロットが重要だったから、削るようなサブ・プロットは今までにどこにも無いわ。

☆Q: 5巻で、ダンブルドアがヴォルデモートにかけようとしていた呪文は何だったんでしょうか?
JKR: う~ん・・・・・ これから分かるっていう可能性もないわけではないわ。 この先、もっとダンブルドアについて知ることになるでしょう。 これについては、私、もっと気を付けて発言しなくては。

☆Q: ダンブルドアだけに関する本を書いてもらえませんか?彼のライフ・ストーリーとか。お願いします。
JKR: ええ、いいわよ、でも絶対に約束するわけじゃないですからね。

☆Q: マグルと魔法使いの比率って、どのくらいなんですか?
JKR: 最初に「賢者の石」を考えていた頃、まず、ハリーと同学年の子供たちを40人作ったの。とても気に入ったわ。どの寮で、どんな両親構成で、といった個人的詳細をまとめたの。 だから、その時点で頭にあったのは、40人。 で、その後、何人くらいいるのかと聞かれると、頭の中ではその40人がありつつ、反面、600くらいでいいかしら、とも思ったので、そう答えたの。 そうしたら、他の子たちはいったい何所で寝泊りしているのかって質問されてしまって・・・。その辺はつじつまが合わないのよ。 魔法使いはとてもレアなの。比率は言えないけれどね。 魔法使いの家庭の子供が全員ホグワーツに行くことを考えてみれば、マグルに比べてかなり少ない事は分かるでしょう? 中には、両親がホグワーツへ子供を行かせたくなかったような変わった子供はいるけれど、イギリス中のうち600なら少ないでしょう。 そうね、イギリスで、魔法使いは3000人くらいかしら。 他にも、マジカルな動物たちを隠さなければならないし、そっちのほうがよっぽど大変だと思うわ。

☆Q: 6巻でロマンスを書いてて、楽しかったですか?
JKR: セオリーがあるのを知ってる? 探偵小説におけるロマンスはみんな偽物だっていうセオリー。探偵小説では、ロマンスの入り込む隙間はないわ。ロマンスに見えるものはカモフラージュだったり策略だったりする。 そのセオリーを以前、私はパーシーに生かしたし、今回は、ある程度、トンクスに使ったのよ。注意をそらす目的でね。

☆Q: 6巻では、ハリー&ジニー、ロン&ハーマイオニーなんだっていう事が、前よりもずっと明確になったと思いますが?
JKR: 私もそう思うわ。 ロンに関していえば・・・・ ロンとラベンダーの関係について書くのは凄く楽しかったわ。 なぜそんなに楽しかったかっていうと、ロンは、他の2人と比べて、この時点ですごく未熟なところがあるから。 彼は情緒的な部分において成長する必要があったの。そして彼は大きな一歩を踏み出したと思うわ。 意味のないフィジカルな体験を踏んで学んだはずなの。彼の感情は一度もラベンダーと深く結びついていたわけではなかったでしょう? そして彼は、本当に彼が欲しているのはこれじゃないんだ、と気づいたのよ。それによって大きく情緒的な発展を遂げることが出来るのよね。

☆Q: この本のドラコは、完全にグイグイ引きつけらるかんじでした。
JKR: ドラコはこの本で本当によく成長しました。マルフォイはOcclumencyすら会得してます。ハリーが苦手にしていた分野です。私の考えではドラコにはOcclumencyの才能がとてもあるのよ。ハリーの問題は彼の感情がいつも表面近くまで出すぎてしまう事だった。彼は正直で、感情を抑えるのも苦手。 それに対して、ドラコの場合は、彼の人生と感情をきっぱりと分離して切り離す事が出来るのよ。 彼は、自分自身のみじめさを殺してしまい、外では威張り散らしている事ができる。 彼自身の良いところを全て抑え込んでしまう事ができる。 そして今、少し彼の手にはあまる大人たちと一緒にやらなければならなくなって、はじめて色々と指示を受けて、本当に怖い思いをしただろうと思う。私は彼を気の毒に思ったわ。いつかドラコがこうなるのを知っていたから。 それから、ハリーが思っていたとおり、ドラコはダンブルドアに危害を及ぼすことは出来なかったでしょうね。

☆Q: ダンブルドアはああいう終わり方をする計画を立てていたんですか? セオリーとしては人気があると思います。 スネイプが、ダブル-ダブル-ダブル-トリプル・スパイだとか・・・
JKR: そういうセオリーを否定する気はないわ。人々には希望を与えておかないとね。ダブル-ダブル-ダブル-・・・・ね。

☆Q: 計画があったにせよ、無かったにせよ、ドラコが何を企んでいるのかダンブルドアは1年中知っていたわけだし、そうすると、「ドラコの死や、Unbreakable Vowでの死を防ぐためにも・・」っていう申し合わせがあったとか?
JKR: わかるわ。そういう風に考えたのね。でも、答えられるわけがないじゃない?その疑問を完全否定してしまうわけにはいかないわ。 私が完全否定するような疑問点は、時間の無駄になるものだけよ。完全に変なセオリーが出てきた時だけよ。スネイプがヴァンパイアだとか、そういう疑問点は否定するわ。だって、ちゃんとした根拠は何もないんですもの。

☆Q: R.A.B.がRegulusならばですが、ヴォルデモートに直接殺されたわけではないですよね? でも、R.A.B.が直接ヴォルデモート宛てに手紙を書くのも変な気がしますが?
JKR: シリウスは、Regulusはそんな重要メンバーじゃなかったから、直接殺されたんじゃないだろうと言ってたのよね? でも、手紙が直接ヴォルデモート宛だったからといって、直接その手で殺されたとは限らないわ。シリウスとしては、Regulusはちょっとばかり深入りをしすぎたと思っているのよ。彼はひき付けられていったのだけれど、リアリティーは手に余ってしまったの。

☆Q: ルーピンとトンクスには凄く驚きました。
JKR: それはそれは、とても良かったわ。


ああ、まじで長かったです。疲れました。後編に続きます。
実際は、一度全部書いたのを、セーブしそこねて、書き直したんですよ・・・
とほほ・・・・
誤訳やら間違いが沢山あるだろうと思うんですが、とりあえずご容赦くださいね。実際にはずっともっと長い対談なので、全部読みたい方は、インタビュー1インタビュー2、及びインタビュー3を御覧下さい。

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