太った婦人とカドガン卿との雑談

ハリーポッターをこよなく愛する「いい大人なはず」の人間が雑談してます。カドガン卿ですから、多少のことには目をつぶって。

6巻完全ネタバレ・・・Horcruxの数え方・・・

2005-12-29 01:44:33 | 姐式!
昨日のブログ記事に追加して、Horcrux考です。 6巻バレしていますのでご注意くださいね。
初めていらした方はまずこちらへ 自己紹介etc.

はてさて、昨日UPしたブログ記事のおしまいのほうで、Horcruxについて書いたのですが、あれから少しおさらいをしてみました。
Lexiconのエッセイを御覧下さい。 数字7の重要性についての記載がまとめてあります。 色々な箇所で7が重要視されている中で、6巻のダンブルドアのセリフも抽出されていましたので、引用します。

◎23章の記憶の中で出てくる学生時代のヴォルのセリフ。
"What I don't understand, though … just out of curiosity … I mean, would one Horcrux be much use? Can you only split your soul once? Wouldn't it be better, make you stronger, to have your soul in more pieces, I mean, for instance, isn't seven the most powerfully magical number, wouldn't seven … ?"
↑ヴォルもハッキリと「魂を多くわけたほうが良く、最も強力な魔法のナンバーである7個に分けるのが良い。」という事柄を理解して喋っています。

◎23章の記憶の中で出てくるSlughornのセリフ。
"Seven! Isn't it bad enough to think of killing one person? And in any case … bad enough to divide the soul … but to rip it into seven pieces …"
↑スラグホーンも、ヴォルの言いたいことを理解してます。「魂を7つに引き裂く」という言い方をしてます。

◎23章の記憶を解説したダンブルドアの説明。
"Isn't seven the most powerfully magical number. Yes, I think the idea of a seven-part soul would greatly appeal to Lord Voldemort."
↑7は強力な魔法の番号だという事で、ヴォルデモートは「7つに分けた魂」というアイディアを大変に気に入ったわけです。(少なくともダンブルドアの説では。)

◎23章でのハリーxダンブルドアの会話。その①
"He made seven Horcruxes?" said Harry ・・・中略・・・
"no, Harry, not seven Horcruxes: six. The seventh part of his soul, however maimed, resides inside his regenerated body. That was the part of him that lived a spectral existence for so many years during his exile; without that, he has no self at all. That seventh piece of soul will be the last that anybody wishing to kill Voldemort must attack … the piece that lives in his body."
↑ハリーが「彼はHorcruxを7個作ったのか?」という質問はノー。
(ここから先が面白いです。意訳していい? 笑)
-7個のHorcruxではなく6個
-彼の魂のうち7分割目の魂は、手足を失ったような状態であっても、再生した彼自身の身体の中。 
-彼が敗北して逃亡にあった長い年月を幽霊のように生き延びた彼の部分がそれに相当する。 
-それなしでは彼自身が無くなってしまう。 
-誰かヴォルデモートを殺そうという者がいたならば、7個目の魂は最後の1個となるだろう。ヴォルデモート自身の身体の中にある魂を攻撃しなければならないのだから。
-(以上の勘定は、あくまで7個に魂が分けられていたならば、の話。)
-(このあとで書かれている、ダンブルドア説によれば、ハリー攻撃時には、ヴォルの魂は6個に分割されていた。7個にはまだなっていなかった。)
 

◎23章でのハリーxダンブルドアの会話。その②
"...... However, we should not congratulate ourselves too heartily. You destroyed the diary and I the ring, but if we are right in our theory of a seven-part soul, four Horcruxes remain."
↑「6個をどうやって探すのか?」(この時点でまだ7分割のセオリーで喋っています。)の問いに、ダンブルドアは日記と指輪の例を挙げて2つは破壊されている事を告げています。そしてあと4個残ることになると告げています。

◎23章でのハリーxダンブルドアの会話。その③
".....but I will hazard a guess that, having secured objects from Hufflepuff and Slytherin, he set out to track down objects owned by Gryffindor or Ravenclaw. Four objects from the four founders would, I am sure, have exerted a powerful pull over Voldemort's imagination. I cannot answer for whether he ever managed to find anything of Ravenclaw's. I am confident, however, that the only known relic of Gryffindor remains safe."
↑これも面白いです。
-4人の創始者から4つのHorcruxという考えはヴォル好みだっただろう。
-レイヴンゆかりの物を見つける事が出来たかどうかはわからない。
-しかし、知られている唯一のグリフィンドールゆかりの品は安全だと言える。

・・・という事は、おそらくダンブルドアの言っているのはグリフィンドールの剣の事で、あれはHorcruxなんかじゃないって事ですね。

◎23章でのハリーxダンブルドアの会話。その④
"I think I know what the sixth Horcrux is. ・・・中略・・・
"The snake?" said Harry, startled. "You can use animals as Horcruxes?"
・・・中略・・・ "However, if my calculations are correct, Voldemort was still at least one Horcrux short of his goal of six when he entered your parents' house with the intention of killing you. He seems to have reserved the process of making Horcruxes for particularly significant deaths. You would certainly have been that. He believed that in killing you, he was destroying the danger the prophecy had outlined. He believed he was making himself invincible. I am sure that he was intending to make his final Horcrux with your death. As we know, he failed. After an interval of some years, however, he used Nagini to kill an old Muggle man, and it might then have occurred to him to turn her into his last Horcrux. She underlines the Slytherin connection, which enhances Lord Voldemorts mystique; I think he is perhaps as fond of her as he can be of anything; he certainly likes to keep her close, and he seems to have an unusual amount of control over her, even for a Parselmouth."
↑ちょっと長いですが・・・・興味深いです。
6個目がナギニ説と、ハリーを殺そうとした時のHorcruxの数についてです。
-6個目に作られたHorcruxはNagini(動物をHorcruxにするのは困難・・なぜなら魂の欠片を入れるのに意志のある動物と一緒にするのは良くないらしい。)
-ヴォルがハリーの両親の家に押入ったとき、Horcruxの数は総数で目標の6個に足りていなかったはず。 彼は特に重要な「死」を、Horcruxを作るために残しておいたふしがある。 ハリーの死で自分が予言によって滅ぼされる危険を消し去れる。 ハリーの死で最後の(6個目の)Horcruxを作るつもりだったはず。
-しかしながらハリー殺害は失敗してしまい、その後何年か経過後に、マグル(an old Muggle manという記載から、4巻のフランク・ブライスのことだと思われます)の死を利用してナギニをHorcruxにした。 ナギニはスリザリン的なシンボル。 あの蛇をいつも近くに置いており、ヴォルは普通以上に蛇をコントロール出来るように思える。 パーセルマウスにしても普通ではない。

↑という事は、ダンブルドアの観察ではナギニは十分に怪しいとの事。 しかし、2つの事実が相反していますね。 ブランド志向のヴォルは「死」のブランドも選んでいたわけで、その為に、ハリーを6回目のHorcrux作成に選んだわけでしたが、ハリー殺害に失敗したヴォルは簡単に「マグルの男の死」をナギニに使ったという事になります。 本当にそうなのかなあ 笑 

◎23章でのハリーxダンブルドアの会話。その⑤
"So," said Harry, "the diary's gone, the ring's gone. The cup, the locket, and the snake are still intact, and you think there might be a Horcrux that was once Ravenclaw's or Gryffindor's?"
"An admirably succinct and accurate summary, yes," said Dumbledore, bowing his head.
↑ ハリーの勘定では、以下の通りです。ダンブルドアも賛成してます。
-1.日記(破壊済み)
-2.指輪(破壊済み)
-3.ロケット
-4.Hufflepuffのカップ
-5.過去にレイヴンクロー或いはグリフィンドールの持ち物だった物品
-6.ナギニ
-7.「ご本人」


さて・・・・それでもイマイチ分からないんですが、ハリーを殺す目的で放たれたAvada Kedavraが破壊した「過去のヴォルデモート」の中にあった魂はどうなったの????
ハリー殺害に失敗したあとの(4巻で身体を取り戻した)「現在のヴォルデモート」に魂があるのなら、それはどこから来たの?
Avada Kedavraは肉体しか殺さなかったはずはないと思うわ。 いつだって肉体は全く無傷で死んでいるっていうのが、Avada Kedavraの特徴です。 だったらハリーを襲って跳ね返ったAvada Kedavraでヴォルデモートの魂が死ななかったのは変だわ。 もともと、Horcruxを作る理由は、1つ死んでもスペアがあるからでしょう?
ハリーも言っています。
"He made a Horcrux? And that's why he didn't die when he attacked me? He had a Horcrux hidden somewhere? A bit of his soul was safe?"
「彼はHorcruxを作ったんですか? それが理由で僕を攻撃した後に彼が死ななかったんですか? どこかにHorcruxが隠してあって、彼の魂の一部が安全だったから?」
↑普通・・・ふつうに考えたらこうですよね。
6個も7個もいらないから、以前には誰もHorcruxを複数作った人はいなかったんですよね。 どこかに魂の一部が保管されていれば安全なんですよね。
それなら、上で数えたHorcruxのうち1個は「現在利用中」ではないですか?
それとも、魂の一部がどこかに安全に保管されてさえいれば、ぶっちゃけ、現在使用中のも併せて「安全」なんですか? 例えば、Horcruxがあれば、肉体は滅んでも、その肉体内に宿っていた魂は安全なんですか? それじゃ奇妙な気がします。 やっぱり死んだら1個減ると考えるのがまともでしょう。 それでないと、Horcrux内の魂を殺す(2巻)のような展開にならないと思うんです。

「魂をHorcruxに"encase"(封じ込める)ためには呪文がいる」と、Slughornは説明してます。↓23章の記憶より。
"Encase? But how … ?"(ヴォル青年)
"There is a spell, do not ask me, I don't know!"(Slughorn)
すると、殺した時にその力で魂を分割することができ、そして、何か入れ物にそれを封じ込める時に「呪文」を使うようですね。
⇒ということは、魂を入れたり出したり呪文でできるのでは?

-仮1.日記(破壊済み)
-仮2.指輪(破壊済み)
-仮3.Hufflepuffのカップ(=取り出して現在の身体で利用中?)
-仮4.ロケット(=取り出して現在の身体で利用中?)
-仮5.過去にレイヴンクロー或いはグリフィンドールの持ち物だった物品(=取り出して現在の身体で利用中?)
-仮6.「過去のご本人の魂」(Avada Kedavraで死んで⇒仮3~5のうち何れかのHorcruxが取り出され⇒その魂にヴォルの意識が宿った)
-仮7.ナギニ
-仮8.「現在のご本人の魂」(4巻で肉体を取り戻すまでは、上記「仮3~5」のうち何れかのHorcruxの中にあった魂にヴォルの意識が宿っていた? Horcruxの中から魂が取り出されて使われた? Horcrux内の魂が死亡時における「スペア」ならば、肉体内の魂が滅んだ後には自動的にHorcrux内の魂が使われるのだろうか????)
現在、カラになっているHorcruxがあるという事はありえませんか?  逆に、そうでないとすると、ヴォルがハリーへ放ったAvada Kedavraで死ななかった理由が説明つきません。 魂の一部が死んでも他の一部があったから無事だったのでしょう???? 

ダンブルドアやハリーの計算だと、まだあと4個のHorcruxが残っていることになります。 でも・・・ なぜ、肉体の中にあった魂が死んだのに、総数が減らないの~?
おかしいと思うんです。
 
ダンブルドア自身も言っていたではないですか。「ヴォルデモートを殺そうと思ったら、最終的にはヴォルデモートの身体の中にある魂を滅ぼさなければならない。」 もしそうなら、Avada Kedavraが跳ね返った時、ヴォルデモートの過去の身体にあった魂及び彼のHorcruxesのうち、少なくとも1個は減っているはずだと思うんです。

少し考えてみたのですが・・・
ダンブルドアの説明をよく「文字通り」考えてみると、ひょっとしてHorcruxを1つ以上作った段階で、その人間は不死になるのかもしれません。
Horcruxは入れ物に過ぎません。 魂とは、もともと数えられるようなものではなく、総数が少ない(七分の一以下)な魂なんてないのかもしれません。 魂はエネルギーのような物で、器である「6個のHorcruxesと1個の肉体」を満たしているわけです。 魂を引き裂いて分割するたびに、ヴォルデモートの肉体にある魂は非人間的魂と化していったのかもしれませんが、それでもヴォルデモートの魂は入れ物が分かれているだけです。 ハリーを襲った時にヴォルの魂は、5個のHorcruxesと1個の肉体に分かれていました。 それは空気が6個の部屋の中を満たしているようなものなのかもしれません。 そうしたなら、肉体が1個滅んでしまったとしても、総数で水や空気やエネルギーのような「魂」は減るわけではなく、ほんの少し「希薄になった」程度だったのかもしれません。
それならば、ヴォルの「肉体」という器がなくなっても(魂の一部がどこかで安全に保たれている限り)ヴォル自身の意識は無事で、幽霊のように肉体を失っても意識だけは消えてなくならなかったと考えられます。
それなら、不自然ではありません。 そんな風に考えると、ダンブルドアが「ヴォルデモートはHorcruxが壊されても気づかないだろう」と言っていたのが分かる気がします。 
・・・こういう風に考えれば、Horcruxesはやはり、ハリーが数えたように、1.日記(破壊済み)、2.指輪(破壊済み)、3.ロケット、4.Hufflepuffのカップ、5.過去にレイヴンクロー或いはグリフィンドールの持ち物だった物品、6.ナギニ
・・・という事になると思うんですよね。 それならば、残るHorcruxはやはり4個です。 ロケットは見つかりそうな予感がありますが、あとはどうなるでしょうか? 7巻は2007年に執筆されるそうですね。 きっと、もうすぐ読めますよ~

どなたか、Lexiconとかで此の辺を詳しく説明したものをご存知ないですか?
是非みなさんの御意見も伺いたいです。笑 

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