少し間隔が空いてしまいました。最近ずっとおおむかいは博士論文の執筆をしていて、現実逃避?としてこれまでの長い長いエントリーを書き綴っていたわけですが、大仕事が終わって気が抜けるとつい更新を忘れてしまいます…。「メディアであることを意識して」などと前のエントリーで書いていたというのに。今後は短くとも着実に更新していきますね。
さて今回は前々回に引き続き、トラックバックについてもう少し考えてみます。goo RSSリーダーで大量のトラックバックを扱うのは大変だ、という話をしましたが、その際に「最新の○件に区切ってはどうか」「トラックバックした記事にさらにトラックバックされた記事を読みたい」という意見をいただきました。まったくもってその通りで、こういった機能を実装しようかどうしようかと検討したこともありますが、現状では保留ということにしています。なぜ実装しないのか、その理由はやっぱり「きまりごと=規格」にあります。
トラックバックってなに?ということについてここで説明することはしませんが(gooブログのヘルプなどを参照してください)、こういった便利な機能を実現するためには、裏ではけっこうややこしい手順を踏む必要があります。その手間はブログツールがある程度吸収してくれるのであまり気にはなりませんが、それでもTrackback Ping-URL(トラックバックするのに必要なアドレス)をコピーして貼りつけて…という作業を日常的にされている方なら面倒さの一端を理解していただけるのではないでしょうか。そして、RSSリーダーでトラックバックを読み出す場合も同じような作業が必要になるのですが、これがまた面倒というかトリッキーなことをしないといけません。
goo RSSリーダーでのトラックバック表示は以下のような流れで処理されています。
1. 右上の記事リストがクリックされると、アクセスしてページを取りにいく。
2. 取ってきたページの中に埋め込まれているトラックバック取得用のアドレスを抜き出す。
3. 抜き出したアドレスにアクセスして、トラックバック一覧表をもらってくる。
4. トラックバック一覧表を解析して、右上の記事リストに反映させる。
これらの作業はすべて自動的に行われるので、ユーザーからすると何も気にしなくてもいいのですが、問題はRSSリーダーを使って記事を読もうとすると、アクセスが2回発生してしまうというところにあります※。とくに、2回目のアクセスは相手先のトラックバックの件数によって負荷が大きく変動してしまうので、その影響をあらかじめ予想しにくいという問題もあります。もちろん、それらの1回1回のアクセスがものすごい負荷になっているということはありません(さすがにそんな機能はつけられません…)が、ちりも積もれば何とやら、というように、たくさんの方に使っていただいているgoo RSSリーダーでどこまでやってよいかという点については、ユーザーのみなさんからのフィードバックなどの情報をもとに、いまでもバランス取りを続けています。ちなみに手順4の一覧表の解析では、1件ごとに文字コードが違う、などの問題もあったりしてこれまた大変です。
そんなわけで、「きまりごと」があるからこそ新しい機能が実現できるのですが、それと同時に「きまりごと」をどう運用していくかという問題については、誰もが許容できる一般的な答がなかなか見つからず、そこにたどり着くまでの試行錯誤のプロセスが続くということが往々にしてあります。もしかすると誰かに迷惑をかけているかもしれない、もしかすると誰かに不便をかけているかもしれない、そういった想像力をつねに働かせながら開発を続けていきたいと思います。
おおむかい拝
※多くのRSSリーダーでは初期設定でRSSの中身だけを読むようになっているので、最初のアクセスも発生しないと考えれば、goo RSSリーダーのトラックバック表示は1記事につきプラス2回のアクセスが必要だと言えます。この話はまた別のエントリーで書きます。
さて今回は前々回に引き続き、トラックバックについてもう少し考えてみます。goo RSSリーダーで大量のトラックバックを扱うのは大変だ、という話をしましたが、その際に「最新の○件に区切ってはどうか」「トラックバックした記事にさらにトラックバックされた記事を読みたい」という意見をいただきました。まったくもってその通りで、こういった機能を実装しようかどうしようかと検討したこともありますが、現状では保留ということにしています。なぜ実装しないのか、その理由はやっぱり「きまりごと=規格」にあります。
トラックバックってなに?ということについてここで説明することはしませんが(gooブログのヘルプなどを参照してください)、こういった便利な機能を実現するためには、裏ではけっこうややこしい手順を踏む必要があります。その手間はブログツールがある程度吸収してくれるのであまり気にはなりませんが、それでもTrackback Ping-URL(トラックバックするのに必要なアドレス)をコピーして貼りつけて…という作業を日常的にされている方なら面倒さの一端を理解していただけるのではないでしょうか。そして、RSSリーダーでトラックバックを読み出す場合も同じような作業が必要になるのですが、これがまた面倒というかトリッキーなことをしないといけません。
goo RSSリーダーでのトラックバック表示は以下のような流れで処理されています。
1. 右上の記事リストがクリックされると、アクセスしてページを取りにいく。
2. 取ってきたページの中に埋め込まれているトラックバック取得用のアドレスを抜き出す。
3. 抜き出したアドレスにアクセスして、トラックバック一覧表をもらってくる。
4. トラックバック一覧表を解析して、右上の記事リストに反映させる。
これらの作業はすべて自動的に行われるので、ユーザーからすると何も気にしなくてもいいのですが、問題はRSSリーダーを使って記事を読もうとすると、アクセスが2回発生してしまうというところにあります※。とくに、2回目のアクセスは相手先のトラックバックの件数によって負荷が大きく変動してしまうので、その影響をあらかじめ予想しにくいという問題もあります。もちろん、それらの1回1回のアクセスがものすごい負荷になっているということはありません(さすがにそんな機能はつけられません…)が、ちりも積もれば何とやら、というように、たくさんの方に使っていただいているgoo RSSリーダーでどこまでやってよいかという点については、ユーザーのみなさんからのフィードバックなどの情報をもとに、いまでもバランス取りを続けています。ちなみに手順4の一覧表の解析では、1件ごとに文字コードが違う、などの問題もあったりしてこれまた大変です。
そんなわけで、「きまりごと」があるからこそ新しい機能が実現できるのですが、それと同時に「きまりごと」をどう運用していくかという問題については、誰もが許容できる一般的な答がなかなか見つからず、そこにたどり着くまでの試行錯誤のプロセスが続くということが往々にしてあります。もしかすると誰かに迷惑をかけているかもしれない、もしかすると誰かに不便をかけているかもしれない、そういった想像力をつねに働かせながら開発を続けていきたいと思います。
おおむかい拝
※多くのRSSリーダーでは初期設定でRSSの中身だけを読むようになっているので、最初のアクセスも発生しないと考えれば、goo RSSリーダーのトラックバック表示は1記事につきプラス2回のアクセスが必要だと言えます。この話はまた別のエントリーで書きます。