さっそくいくつかのコメントやトラックバックをいただき、どうもありがとうございます。おおむかいもアダチも個人的なブログは別に持っていますが、そちらは友人や知り合いに向けて書いている感じで、Semantic High!のようにメディアであることを意識してものを書くことはあまりなかったので、別の緊張感がありますね。これからもコメント・トラックバックともどもいただけるとうれしいです。
さて、そのいただいたコメント・トラックバックでも「goo RSSリーダー」がよく落ちる、不安定だという記述があり、これについては大変申し訳なく思っています。問題は原因が特定され次第随時アップデートに反映させていきますので、お手数でなければgooの「お問い合わせ」ページからご報告いただければと思います。このブログに直接物申したい!という方もおられるとは思いますが、サポートの経路を混乱させないためにも、ご協力をお願いいたします。
話は変わって、今回は昨今のソフトウェア開発事情について触れてみたいと思います。これは一般ユーザー向けのソフトの話ですが、数年前と比べて決定的に様子が違うのは、ユーザーさんの生の意見が届きやすくなったなあというところです。とくにトラブルや不具合についての意見が。理由はたぶん、というかほぼ間違いなくブログの存在です。
これまでは、あるソフトを使っていて何かトラブルがあった場合に取りうる行動は、サポートに連絡すること、そして単純に使うのをやめることの2つぐらいしかありませんでした。ここがよくない、ここを改善すべきだという話を、わざわざHTMLを書いてWebにアップするのはとても面倒で、よっぽどそのソフトに思い入れがないとやりません。いや思い入れがあったらやっぱりサポートに連絡するので、こういう選択肢はそもそも存在しなかったといっていいかもしれません。
ところが、ブログの登場で、メモ代わりに気軽にWebに情報が載せられるようになると、なかったはずの選択肢が急浮上してきて、あるソフトウェアに関するよい評価・悪い評価がそこらじゅうに出回ることになります。このことは「glucose」(グルコース社のRSSリーダー)を世に出した瞬間に痛感しました。幸いなことに、「glucose」はRSSリーダーなのでブログのユーザーの意見はすぐに収集できます。そこでぼくたちは「glucose」を使って「glucose」の評判を知り、「glucose」を改良する、というちょっとおかしなサイクルに突入することになりました。なので「glucose」には「glucose」の評判を知るための機能(RSS検索エンジンとの連携など)が満載されていたりします・・・。
それはともかく、ブログによってユーザーのみなさんの忌憚のない意見が得られやすくなったということは、2つの大きな影響をソフトウェア開発の現場に与えていると思います。1つはもちろんフィードバックの質・量の向上。以前ならば黙って使うのをやめていたはずの人からの意見は本当に貴重で、これによってソフトウェアの質が飛躍的に上がった例も多いはずです。
そしてもう1つの影響は、意見がWebで公開されているため、それに対処しなかった時の「信頼」の失い方が半端ではないということです。評判はそれがよいものであれ悪いものであれ、あっという間に伝わっていきます。その伝わり方が加速し続けているこの昨今、1つミスをしてしまったら・・・と思うと背筋に冷たいものが流れるわけです。もちろん「ピンチはチャンス」なので、それをきっかけに信頼を得ることもできるはずなのですが、なんにせよすごい時代になったなあと思います。開発者のみなさん、がんばっていきましょう!
おおむかい拝
さて、そのいただいたコメント・トラックバックでも「goo RSSリーダー」がよく落ちる、不安定だという記述があり、これについては大変申し訳なく思っています。問題は原因が特定され次第随時アップデートに反映させていきますので、お手数でなければgooの「お問い合わせ」ページからご報告いただければと思います。このブログに直接物申したい!という方もおられるとは思いますが、サポートの経路を混乱させないためにも、ご協力をお願いいたします。
話は変わって、今回は昨今のソフトウェア開発事情について触れてみたいと思います。これは一般ユーザー向けのソフトの話ですが、数年前と比べて決定的に様子が違うのは、ユーザーさんの生の意見が届きやすくなったなあというところです。とくにトラブルや不具合についての意見が。理由はたぶん、というかほぼ間違いなくブログの存在です。
これまでは、あるソフトを使っていて何かトラブルがあった場合に取りうる行動は、サポートに連絡すること、そして単純に使うのをやめることの2つぐらいしかありませんでした。ここがよくない、ここを改善すべきだという話を、わざわざHTMLを書いてWebにアップするのはとても面倒で、よっぽどそのソフトに思い入れがないとやりません。いや思い入れがあったらやっぱりサポートに連絡するので、こういう選択肢はそもそも存在しなかったといっていいかもしれません。
ところが、ブログの登場で、メモ代わりに気軽にWebに情報が載せられるようになると、なかったはずの選択肢が急浮上してきて、あるソフトウェアに関するよい評価・悪い評価がそこらじゅうに出回ることになります。このことは「glucose」(グルコース社のRSSリーダー)を世に出した瞬間に痛感しました。幸いなことに、「glucose」はRSSリーダーなのでブログのユーザーの意見はすぐに収集できます。そこでぼくたちは「glucose」を使って「glucose」の評判を知り、「glucose」を改良する、というちょっとおかしなサイクルに突入することになりました。なので「glucose」には「glucose」の評判を知るための機能(RSS検索エンジンとの連携など)が満載されていたりします・・・。
それはともかく、ブログによってユーザーのみなさんの忌憚のない意見が得られやすくなったということは、2つの大きな影響をソフトウェア開発の現場に与えていると思います。1つはもちろんフィードバックの質・量の向上。以前ならば黙って使うのをやめていたはずの人からの意見は本当に貴重で、これによってソフトウェアの質が飛躍的に上がった例も多いはずです。
そしてもう1つの影響は、意見がWebで公開されているため、それに対処しなかった時の「信頼」の失い方が半端ではないということです。評判はそれがよいものであれ悪いものであれ、あっという間に伝わっていきます。その伝わり方が加速し続けているこの昨今、1つミスをしてしまったら・・・と思うと背筋に冷たいものが流れるわけです。もちろん「ピンチはチャンス」なので、それをきっかけに信頼を得ることもできるはずなのですが、なんにせよすごい時代になったなあと思います。開発者のみなさん、がんばっていきましょう!
おおむかい拝