志賀高原 たかまがはら温泉 白樺林の温泉露天風呂の宿

記事並びに写真は著作権法に基づき保護されております。転用や引用は固くお断り致します。

11月2日

2011年11月02日 08時30分33秒 | Weblog
天気 快晴 気温2度
今朝も霜がびっしりと降りています。
本日、西日本では最高気温25度の予報が出ていますが同じ日本とは思えません。

昨日の続きになりますが高速自動循環リフト導入後、新たな問題が2つ発生しました。
1つは、スキー場内にお客様が停滞する事態になりました。
リフトの輸送力が低かった頃は、リフト待ちの行列の方に人が多く
スキー場内はそんなに混雑していなかったのですが、輸送力が飛躍的に上がり
リフト待ちが少なくなった分、逆にスキー場内が混雑して立ち止る人が多くなり
接触事故等が増えました。
たとえばジャイアントの場合、中間位にタナ(出っ張り)があり上からは見えないので
皆さん立ち止って下を覗き込みます。ダンゴ状態いや行列が出来ていました。
上から下までイッキに滑れません。

高天ヶ原も現在のスキー場真ん中、上部もやはり出っ張りがあり上はなだらかで
下は急という感じで急斜面の手前で皆さん立ち止っていました。
そこで、スキー場にカンナ(夏にブルドーザーで急なところを削り)を掛けフラットな一枚バーンのスキー場にしました。
全体が均一で緩やかなスキー場にして、とにかく上から下までスムーズに
降りれる、面白みの無いスキー場になりました。

高速自動循環リフトを導入したスキー場のほとんどがコースを均しました。
冬でもジャイアントや一ノ瀬ファミリー上部を見れば山の地形とコースの
高さが違うことが判ります。昔はもっと起伏にとんだコースでした。

国立公園内なので環境省の厳しい制約はありましたが、その話は機会を改めて書きます。

2つめは、ここからが一番お客様に関わる部分です。
建設費と整備費用が掛かりすぎる事です。
建設の場合、固定リフトの3、4倍掛かると言われています。
整備費用は、固定リフトの10倍と言う索道関係者がおります。

私共旅館側は、お客様の為にリフト料金値下げをお願いしているのですが
整備費用がバカにならないので値下げは無理との回答をいつも頂いております。

リフト料金値下げと言うと中には「リフト料金半額にして、倍!!お客が来ても売り上げは一緒だ!!」
と極論を吐いた索道経営者も過去!!には居りましたが!!

高速自動循環リフトの整備費が工面できなくて、高速自動循環リフトだけ
営業を止めたスキー場もあります。

今回のジャイアントの高速固定リフトでお客様が納得すれば
今後そう言う流れに変わって行きますし
苦情が殺到するようならリフト料金値上で、再び高速自動循環リフトにと
日本のスキー場の将来を左右させる社会実験的な要素が今回あります。

苦情はこちらでなく直接索道事業者の方にお願い致します。

現在志賀高原山内にある高速自動循環リフト、大部分が90年代に作られたものです
高速自動循環リフトの寿命は2.30年と言われていますので
これから寿命を迎え架け替えを余儀なくされます。

今シーズン、ジャイアントのリフトをご利用になられたお客様の意見が
スキー業界の将来を決めると言っても言い過ぎてはないと思います。
よろしくお願い致します。
しつこいようですが苦情はこちらでは受け付けておりません。