「後のことは子供たちに任せて、僕たちは天国で楽しくやりましょうか」
「それがいい。そう考えていたら万事うまくいくよ。これは、僕の持論だ」
「その持論とやらを聞いておきたいけれど、話してくださいな、治兄さん」
「僕はね、死んでも死にはしないと思っているのさ。
だってそうでしょう。地球に命が誕生して40億年もたつじゃないですか。
その間、ひと時も命の空間はなかった。
僕らの先祖は延々と命を繋いできた。そして今の僕らがある。
あのな、これはただ事の事ではないと思うぞ。
奇蹟を生み出す途方もないお化けみたいな力があるからだと、僕は思っている。
第一、地球の誕生自体が奇跡と思わないかね。
もっと凄いことに宇宙の誕生こそが奇蹟中のきせきなんだ。
謎は全部そこに端を発している。
謎を創りだした張本人がきっとどこかにいると思うんだ。
ひょっとしたら宇宙の空間の、其処にいるかもしれない。
或は宇宙の隣側にいるかもしれない。
そこだよきっと、張本人は絶対に居る。
僕はね、死んだら平等に、みんな其処へ行けると思っているのさ。
死んでもそれはこの世とおさらばするだけの事。
命を与えた張本人も、命を貰った本人も実際には一緒に其処に居るんだ。
だからね、実際には死んでも死にはしないのさ。
この世とそこのあの世は壁一枚で隔てられているけれど、
この世の先の、その壁を突き破ったら即あの世だ。
この世とさよならだ、それだけの事よ。
どんな厄介な事でも、この世のことはこの世で始末できる。
どんなに苦しくても辛くてもあの世へ一歩足を踏み入れたら、
生まれたての赤ん坊ののように純粋無垢で、平和で平等な世界に入れる。
しかしね、
残念ながら、逝ったら最後、絶対に此処へは帰ってこれない。
だからさ、今際の際までとことん生きて行かなきゃと思っているんだ。
だってさ、勿体ないもの」
「それがいい。そう考えていたら万事うまくいくよ。これは、僕の持論だ」
「その持論とやらを聞いておきたいけれど、話してくださいな、治兄さん」
「僕はね、死んでも死にはしないと思っているのさ。
だってそうでしょう。地球に命が誕生して40億年もたつじゃないですか。
その間、ひと時も命の空間はなかった。
僕らの先祖は延々と命を繋いできた。そして今の僕らがある。
あのな、これはただ事の事ではないと思うぞ。
奇蹟を生み出す途方もないお化けみたいな力があるからだと、僕は思っている。
第一、地球の誕生自体が奇跡と思わないかね。
もっと凄いことに宇宙の誕生こそが奇蹟中のきせきなんだ。
謎は全部そこに端を発している。
謎を創りだした張本人がきっとどこかにいると思うんだ。
ひょっとしたら宇宙の空間の、其処にいるかもしれない。
或は宇宙の隣側にいるかもしれない。
そこだよきっと、張本人は絶対に居る。
僕はね、死んだら平等に、みんな其処へ行けると思っているのさ。
死んでもそれはこの世とおさらばするだけの事。
命を与えた張本人も、命を貰った本人も実際には一緒に其処に居るんだ。
だからね、実際には死んでも死にはしないのさ。
この世とそこのあの世は壁一枚で隔てられているけれど、
この世の先の、その壁を突き破ったら即あの世だ。
この世とさよならだ、それだけの事よ。
どんな厄介な事でも、この世のことはこの世で始末できる。
どんなに苦しくても辛くてもあの世へ一歩足を踏み入れたら、
生まれたての赤ん坊ののように純粋無垢で、平和で平等な世界に入れる。
しかしね、
残念ながら、逝ったら最後、絶対に此処へは帰ってこれない。
だからさ、今際の際までとことん生きて行かなきゃと思っているんだ。
だってさ、勿体ないもの」