作品301 夕焼日記より
何だろうと思ったら、
高速道路を作っているのであった。
広大な田んぼの真ん中に、
見事に支柱が並んでいる。
まるでじゅうたんの上に積み木を並べたようだ。
だが、いかにも不恰好。
白骨化した骸骨が並んでいるようで気味が悪い。
折角の田地がお化け野原に変わっていく。
今に田園の美しい景観が消えてしまうだろう。
こうして地球が少しずつ壊れていくのかと思う。
こうまでしなければならないのかと思う。
一方ではトンネルや橋、埋められたガス配管等の
設備が老朽化して最早限界に来ているという。
津波や地震災害の対策も急がれる。
分かっていながらなかなか進まない。
安心でぬくもりに溢れた社会、
誰もがそれを望んでいると思うけれど、
人という生き物、本当に難しい。
進化の果てが怖くもなる。