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倶楽部 月世界

わたくし月世(げっせい)の短歌と句(俳句&川柳)、ブックレビュー、育児、グルメなどを綴ります・・・

朝は来る

2009-07-10 00:37:14 | 川柳


  歯車の壊れる音はうつくしい



  書けずとも読める「慟哭」という文字



  朝は来るこんな君にもわたしにも        



  抜け殻を抱いてもらいに帰宅する           月世





コヒ歌やら句やらが続いており。

リアルなのだか、それともフィクションなのか、と

思われる向きもあるかもしれない。

そうでもあるとも、そうでないとも・・・

句や歌はワタクシとは独立したものであり、

また分身でもあり。

句は句として、歌は歌として、

(稚拙な)ひとつの作品として

眺めていただければ幸いである。










喰いしん坊川柳 ~その2~

2006-08-10 23:40:20 | 川柳


 偽善者がくれたやらかいわらび餅

 弱音吐くホットカルピス出されたら

 アッサムを飲んで問題先送り

 ソーセージになりたい魚だっている

 穢れてるわたくしも飲む牛乳の白

 ビスケットの匂いの指で眠りおり

 ズタズタのキャベツ正直すぎるから

 アボカドの緑ぐらいの誠実さ

 レモネードじゃ育児疲れは取れませぬ

 手強いぞすっと濃茶出しておく

 想い出は麻婆茄子の染みひとつ

 誤解だとみたらし団子のタレ絡め 
        月世

 

 

 


「1000字の発言」

2006-05-09 23:14:58 | 川柳
所属している川柳の結社(「川柳展望社」という柳社)から、
いきなり原稿の依頼あり。
季刊誌に「1000字の発言」というコーナーがあり、
そこに書け、との依頼が主宰の先生よりきたる。

以前に一度「多忙につき、お断り」申し上げたので
今度は断れぬ・・・
それも締切りは5/15。って依頼来たの5月アタマじゃあないのっ。
いくらなんでもタイト過ぎる。

モノ書くのはこんな趣味やってる手前、苦ではないし、
昔はカキコする仕事もしていたし、(コピーなんぞも書いており)
いいんだけど。

余裕がありませぬ。締切り延長を申し出ることに。

内容は自由。とりあえず、1000字。
当分ブログも封印か!?



「川柳展望」 2006春号

2006-04-28 23:47:07 | 川柳

この春発行の季刊「川柳展望」No.125が先日届いた。
久方ぶりの出句で、私の句は「自由吟」に10句掲載されている。

思えば川柳を始めて早、10年というところか。
かつては句会に出ても、教室に居ても、
「えっ。若いのに、あんた川柳するんかいな・・・」と思われていたが。
今ならどうだろ? 
さして若くないが、80歳を超える人がバンバンいるギョウカイ、
まだ青いわね


 足の爪靴に向かって伸びている

 除湿加湿 ヒトは傲慢ではないか

 混ぜられて親密な仲納豆粒

 体温を与え合いつつ子と昼寝

 子と食べるたまごのボーロ午後ゆるり

 二歳半いったいこの世どう見てる

 
<夫の入院>

 幼な子に「パパにゅういん」と伝えおり

 好き好んで夫の肺に開いた穴

 ありふれた幸がいいから豆をまく 
        月世


 *前号秀吟より 印象に残った一句

 読まなくてもいい人が書く説明書         田鎖晴天