Best of George Worst (仮)

レッズサポーターで亜弥マニア。うだつの上がらぬ中年男の特に面白味のない日常を適当に晒す。のか?

矢野顕子リサイタル2006 at ミューザ川崎シンフォニーホール。

2006-02-15 23:47:17 | Weblog
ミューザ川崎。音楽のまち・かわさき」なんてフレーズは、川崎市民の俺にもピンと来ないのだが、そんなものを目指し始めたこの土地の旗艦を担っているのが数年前に開業した「ミューザ川崎」。その中の「ミューザ川崎シンフォニーフォール」が今日見るLIVEの会場。

なぜか、東京交響楽団のフランチャイズとして定期公演も開かれているこの場所だが、今日ここで見るコンサートはクラッシックではなく矢野顕子。チケットには「リサイタル」なんて書かれている。

矢野顕子のライブは、毎年末にある「里がえるコンサート」でCLUB Quattroの公演を毎年のように見ていた。
ここ2年、ツアーはあったようだが、Quattroの公演がなく見ていない。
2004年12月のAct Against AIDSのコンサートでゲスト出演だったのを見て以来。
ピアノ一台での弾き語りソロとなると、91年に今は無き渋谷ジャンジャンで見て以来となる。

パイプオルガンが後方にあるステージの真ん中にピアノが一台。俺の席は、前から4列目のど真ん中で、昨日までの疲れに任せて居眠りしないようにしないといけない。

開演予定19:00。19:05にリンゴンと教会の鐘の音がスピーカーから流れて間もなく開演の合図。
ステージ左手から矢野顕子登場。

オープニングは「The Girl of Integritiy」。
さすが、クラッシック演奏に特化して作られた会場だけで、音がすごくいい。

続いて「丘を越えて」。
ジャンジャンで見たときもそうだったのだが、ソロのライブでは、その時の気分で演奏曲を決めていくようだ。
あれこれ言いながら、ピアノの上に置かれた譜面の束をめくる。

くるりのカバー「Baby I Love You」とか、Doorsのカバー「People Are Strange」など、矢野顕子ならではの選曲でコンサートは続く。
「クリームシチュー」に続いて、やはり「搾詞」糸井重里、「咲曲」矢野顕子の新曲「(仮)Snakes Beeping」を初披露。

もうすぐ出るアルバムに収録される井上陽水とのコラボ曲「架空の星座」。
難しくて今日は演奏するつもりがなかったらしい上原ひろみのリアレンジによる「そこのアイロンに告ぐ」などはものすごくスリリングで楽しかった。

「新曲」中心で「あまりみんなの聴きたいと思っている曲はやらない」と言っていたのだが、本編ラストは「リハーサル中にやりたいと思った」という「Home Sweet Home」。アンコールは「春咲小紅」に「ごはんができたよ」とお馴染みの曲で終了。

濃密な音空間でのライブは本当に感動的だった。