ジョージのインドネシア体験記

パダン(Padang)という、インドネシア、西スマトラの地方都市での生活体験記。

No.20 ネズミ捕り(09.09.19)

2009-09-25 21:23:51 | No.11~No.20
 今の家に入居して間もなく、ときどき屋根裏で物音がするようになりました。ネズミが入ってきているのです。でも、下に降りてくることはないようだし、1匹ぐらいいても害はなさそうなので、そのまま放っておくことにしました。屋根裏にいる限り、こちらから手出しもできませんし。
 けれども、いつ頃からか、物音のする頻度は高くなるし、どうも2匹以上になってる様子。こっちから手出しはできないけれど、もし雄と雌がそろっているなら、子供を産んで増えていく可能性があります。「ネズミ算式に」とまではいかなくても、あんまり増えられるのも気持ち悪いし、なんとかして追い出せないかな、なんて考えていると、ついに実害が出始めました。

 台所の流しに置いてあった石鹸が、ガスコンロの下に落ちていました。かじられた跡がたくさんあります。カラスが石鹸を好んで食べるということは聞いたことがありますが、ネズミも食べるんですね。石鹸だけではありません。停電の時なんかに使うのに置いているろうそくが、無残な姿になって床に落ちてます。インスタントラーメンの袋が食い破られていたこともあります。
 それまでは気付いてなかっただけで、おそらくずっと以前から降りてきていたのでしょう。そのころから、「実物」を見かけることも多くなりました。浴室や台所横のスペースの上には天井板を張っていないので、屋根が直接見えます。そこで徘徊しているのをしょっちゅう見ます。
 日本でネズミを見ることなんて、ほとんどありませんでしたけど、どうも日本のネズミより大型のよう。初めて見た時は、予想外に大きそうに見えて、ちょっとびっくりでした。
 さらに、ちっこいのを連れて歩いているのも見ました。ついに繁殖してしまったよう。

 とにかく、下に降りてきていろいろ食い荒らしたり、子作りするのなら、我が家から退去願いたい。見つけた時に追いかけたって、捕まりっこありませんから、罠を仕掛けることにしました。それで、家にあるものを使って、もっとも原始的な罠から初めて、何度か試したのですが、それがことごとく失敗。
 どうも、たかがネズミと侮っていましたが、私の思っていたよりもずっとネズミの能力は高いようです。おまえがバカなだけだという声も聞こえてきそうですが。

 私の間抜けっぷりを見かねたのか、デキが「ネズミ捕りの接着剤を使え」とのアドバイス。そんなものがあるんですねえ、知りませんでした。さっそく買ってきて、試してみました。
 どういうものかというと、早い話がゴキブリホイホイのネズミ版。ただし、粘着剤だけなので、自分で板などに塗らないといけません。
 市販品の効果はどんなものかと期待していると、間違いなく上を踏んでいるのに、逃げられてしまってます。ネズミの脚力よりも粘着力が弱くて、捕まらない。なんという期待外れ!

 市販品でもダメとなると、どうしたものかなと思っていたのですが、3日目についに捕まえました。まだ体毛も薄い子供です。子供はまだ力が弱くて逃げられなかったのでしょう。
 ネズミがくっついた板をそのまま家の中に置いておくわけにいかないので、棒で首を押えて窒息死させ、板ごと捨てました。デキに、「やっと1匹捕まえた。子供だ」と言うと、「板はどうした?繰り返し使えるから、捨てちゃだめだ」。
 一回成功すると、うまくいくようになるものなのか、その後続けてさらに2匹の子供が捕まりました。デキはペンチで首を折ってそのまま板からはがし、袋に入れて捨てます。私はNo.19で書いたような鶏のとか、平気なはずだったけど、ペンチで…かあ。

 子供ばかりですが3匹捕まえて、なんとなく要領がわかってきたので、接着剤を買い足して、新しい罠を作ったところ、これが成功。ついに大人のネズミを捕えました。しっぽを除いた体長は約16cm。思っていたよりも小さいので、雌かもしれません。確認しなかったのでわかりませんが。どっちにしろ、つがいの片割れがまだ残ってますし、他にもまだ残っている可能性はあります。

 ネズミ捕りの過程でわかったことなのですが、今までヤモリの糞だと思っていたものは、実はネズミのものでした。落ちている場所や性状でヤモリのだと思っていたのです。
 最近は無くても、以前に落ちていたことのある場所を思い出してみると、えーっ、こんなところにもうろついてたのか、というのが何か所も。知らない間は幸せでした。

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