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米英の親密なる関係

2011年05月25日 | オバマ大統領について

今、オバマ大統領はイギリスを訪問しています。
昨日はアイルランドでした。
オバマ大統領の母方のグランドグランドグランドおじいちゃんがアイルランド出身であると
いうことで、Moneygallという小さな村(300人)も訪問しました。
まだ一族が住んでおり、そのうちも訪問しました。

つい1週間前にエリザベス女王がアイルランドを訪問したところです。
イギリスとアイルランドは独立をめぐって長い流血の争いがありましたので、
その締めくくりのようなものです。
成功したようです。
4日間の最初と最後の日には、女王はアイルランドのカラーであるグリーンの衣装でした。
こういうところにも気配りが必要です。

その後のオバマ大統領のアイルランド訪問で、自分以上にアイルランド人らしい
アイルランド人はいないとか、Moneygallのパブでギネスを飲むなど、
ここでも気遣いです。

ですが、立て続けに世界一の王室の女王と世界一の国の大統領の訪問しかも、いずれとも
緊密な関係があり、アイルランドが注目されました。
イギリスとアイルランドは難しい関係ですので、
何か、英米で連携しているような感じさえありました。

そして、今度のオバマ大統領の訪問はSTATE VISIT ということで、バッキンガム宮殿に
宿泊が認められるという名誉なものです。
アメリカの大統領でも、このSTATE VISIT が認められたのはこの100年で3人目ということです。
オバマ大統領はイギリスとの関係を特別な関係というより、それをこえ、
双方及び世界のためにエッセンシャルな関係だと、キャメロンと共同でタイムズに述べました。

バッキンガム宮殿では、女王・フィリップ殿下、チャールズ、カメラ夫妻、ウイリアム・ケイト夫妻の
王室一家をあげての歓迎です。
英国の王室が政治的にも重要な役割を果たしていることがよくわかります。

それと同時に歓迎行事をみていると英王室はいまだに大英帝国の王室だとわかります。

オバマ大統領のルーツがアイルランドにもあるように、アイルランドにルーツのあるアメリカ人は
多いですし、そもそもアメリカは信教の自由を求めるイギリス人が移住して始まった国です。
そのアメリカは、現実の政治の世界では、世界のアメリカです。

アラブの世界が大きく動いております。
そういう激動の時代に、イギリスとアメリカがこういう形で親密な関係を世界に誇示することは
大変意味のあることだと思います。

そして、オバマ大統領とキャメロン首相は、二人とも若いですし、実務家ということで
気が合いそうです。
オバマ大統領はオサマ・ビン・ラディンの殺害で強いリーダーであることを示しました。
キャメロンもリビアのNATO襲撃等で自分の立場を鮮明にし、リーダーシップを発揮しています。
責任逃ればかりしているどこかの首相とは大違いです。

アメリカとイギリスを見ていると、歴史とか血の繋がりとか文化などが、
いかに重要なものか、わかります。

世界の政治はこういう説明のつかないようなものが決定的なのではないかと思います。

やはり、日本などは傍流です。

改めて、イギリスの底力、アメリカの魅力を感じました。

それぞれの時代には時代の顔になる人物が出てくるものです。
エリザベス女王とオバマ大統領は間違いなくそういう人です。

英王室のオバマ歓迎ぶりを見てください。ここをクリックしてください。
(これはまだまだ一端ですが)


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