昨日の続きです。
結局、証人として、妻、両親、そして宣誓供述書の署名人の
一人の捜査官です。
そして驚いたことに本人自身が証言台に立ったことです。
アメリカでは被告人は必ずしも証言するとは限らないと聞いていましたし、
ましてや保釈申請の段階です。
ただ、第一声を聞いて、真意がわかりましたが・・・
傍聴に来ていた被害者の親に謝罪したのです。
これで心証をよくする狙いがあったと思います。
正当防衛による無罪の主張ですから、結果として起こった死亡について
申し訳ないと謝罪することはとても簡単なことです。
本物の保釈審理をみるのは初めてですので、本当のことは私自身わかりません。
ただ、判事によると、第二級殺人でも、保釈審理は珍しいことではないということです。
しかし、このケースの場合は、いろいろと複雑な事情があります。
なお、結論をいうと、保釈は認められました。保釈金は15万ドル(検察の希望は
100万ドル)、居場所を知らせるGPSの足かせや、定期的な警察に出頭、門限など
の条件は当然ありますが、所在については秘密にするということで、おそらく
州外ではないかということです。
こういう、細かな取り決めが必要と言うことで、即、釈放というわけではありませんでした。
このような障害にもかかわらず、弁護人が保釈申請をしたのは、実際の
裁判のことも考えたのかもしれないと思います。
また、保釈が認められたのも、あるいは、この地域の特殊事情があるのかもしれない
などと考えました。
いずれにしても、アメリカは人種問題に敏感ですし、銃で自らを守るという自衛の
考えなど、我々日本人にはわからないことがあります。
ただ、事件としては、法律問題など難しいことはないので、こういうアメリカに
独特のことについて知るチャンスにはなりますし、
また、こうして、手続きの一切がTVで公開されているので、
いい勉強にはなります。
今回、わかったことですが、被告人の両親及び妻の証言は、電話(PHONE LINK)
のよるものでした。
ビデオ・リンクというのは、珍しいことではありませんが、
電話では顔もみえないし、そばに誰かがいてもわからないので、
ちょっと意外でした。
時間が許せば、フォローしていきたいと思います。
それにしても、今、ノルウエーでは昨年の夏、ウトヤ島で合宿研修中の約70人の
子供を集団銃殺した事件の裁判が進行中です。
争点は、INSANE かどうかです。
ある種確信犯なのですが、あまりにも異常な行動ですから、精神的に問題があるのでは
ということです。
このフロリダ・ガンマンも怪しいといういうだけで後を付けて行って
結局殺すことになったのですが、自衛のためとはいうものの、ちょっと理解しがたい
ところがあります。
インターネットを通して世界中が繋がり、映像を通して、同時進行的に出来事を
みることができるようになりました。世界は混とんとしていて、
一部の国や人間が到底コントロールなどできそうもありません。
それでも、この地球上で人類が共存していくためには、知恵を働かせ、
常に、生存するための道を模索していくしかないのかもしれません。
人間は生きるために生きている、生きているから生きている動物なんだと実感します。
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今日はシャクナゲです。
日比谷公園外の街路です。
私は、一時期、狭い庭ですが、自宅に好きな庭木を植えて楽しんでいました。
その一つはシャクナゲです。
なんということもない色合いですが、それほど野暮ったくもなく、とても
ナチュラルな感じが気にいっていました。
ちょっと昔を懐かしく思い出しました。