発見が常識を覆す、覆った常識が時代を変える、変わった時代が人間と政治を変える

政治は知恵を出せ
政治家よ常識を変える発見をしろ
政治家よ時代と人間を変えろ
政治は誰にでも出来る物ではない

第22話 姉と弟

2007年11月01日 | Weblog
奈良の都を後に、大阪から船に乗って一路九州へ船出した。
海の風が、塩の匂い含んで、卑弥呼の髪と頬を優しくなでた。
突然、「フフフ~」 卑弥呼は思い出し笑いで、思わず声が出た
その声を聞いて、弟の難升米(ナシメ)が声をかけた。
「姉さん!何かいいことがあったみたいだね、教えてよ!」
卑弥呼
「あのね~、天子様が私にプロポーズしてくれたの」
それを聞いて難升米はうろたえた。姉が結婚でもしたら
俺はどうして生きていこうか?当てが無い。
「それで、どうなった?」
卑弥呼は面白そうに答えた
「もちろん!断ったわよ!でもね!」
難升米
「でも”それから!早く話せよ!」
卑弥呼
「天子様は、こうおっしゃたの」
天子
「この子は、もう育たぬものだと、半分は覚悟していた。
それが、こんなに元気になった。これは、お前のおかげだ、
もっと、ず~と、都に残ってくれ”そして、わしの妃になってくれ」
「こう言ったの、でも断ったわ」
「断ったら、天子様はこう言ったの」
「わしの求婚を断られては、メンツが立たん
国中の笑いものになる。だから、
もうお前はわしの妃だ。あの子を産んで育ててくれたに等しい。
したがって、お前は、神功皇后だ」
「こうおっしゃたの」
難升米
「神功皇后!”だって、すごい!」
卑弥呼
「何が?すごいの」
難升米
「天子様ね!困ったときに力になると言ってるんだよ。
姉さんが、たのべば、千や二千の軍勢を送ってやる。
そういう意味なんだよ」
卑弥呼
「そうか~~でも軍勢なんかいらないよ」
難升米は姉の無邪気な少女のような心が大好きだった



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