gacco放送部長の伊能です。
2月も明日で終わりですね。
2月4日は、実母の祥月命日でした。
その日から、gaccoで、東北大学の『memento mori -死を想え-』を学習中です。
私はすでに両親を亡くしています。
それぞれの亡くなり方はまったく違いましたが、いずれも死にゆく場面に立ち会いました。
「死」に対して、忌むべきもの、できれば見ないに越したことはないこと、と思って来ましたが、足かけ17年介護した母の最期に立ち会い、手をつないで看取ってからは、そうした感覚は少し薄れました。
以前、「おくりびと」という映画を観て、納棺師の仕事を知りました。
最近では、女優の壇蜜さんが納棺師をやっていたということが知られていますよね。
母は、10年に渡る我が家での自宅介護を、病状悪化で断念せざるを得なくなってから、病院や介護施設を転々としていました。
だからこそ、せめてお葬式だけは自宅で行い、自宅から送ってあげたかったのです。
そこで、亡くなった後、納棺師を自宅に呼び、まだ小学校に上がるか上がらないかの姪たちにも参加してもらい、皆で死化粧を施し、死装束をまとわせて、お棺に納めた後、大好きだった花をいっぱいに飾った部屋で、ささやかに家族葬を執り行いました。
それから、昨年には、もう1つ身近な「死」がありました。
だいぶ前に、むりやりに捕まえて避妊手術を受けさせた外猫が10年越しで、朝な夕なにご飯をおねだりしに来ていたのですが、寒さに耐えかねてか、冬になると家に上がりこみ、泊まっていくようにようになったことから、意を決し家猫として我が家に迎えて4年。
「小梅」という名前をつけてかわいがっていましたが、体調を崩し、みるみるうちに弱って、逝ってしまいました。
ちょうど梅が散った頃のことでした・・・。
在りし日の小梅。こんな顔してご飯をねだりに来てました・・・涙
少し前に、日本では、子どものいる家庭の数を、ペットを飼育する家庭の数が上回ったとニュースになりました。
もはやペットは、 家族であり、パートナーです。だからこそ、その大切な家族を亡くしてペットロスに陥る人も多いのです。
私自身も未だに、つい「小梅・・・」と空に向かって呼びかけてしまうことがあるほどです。
このようなタイミングで、『memento mori -死を想え-』を受講し、「死」について、それを取り巻く環境について、改めて考えています。
命あるもの、必ず死にます。
今話題になっている「終活」でも、「死」を考えることで、「生」を見つめ直す人が増えているのではないでしょうか。
この講座の受講後、以前読んだ、ジャーナリストの千葉敦子さんの『よく死ぬことは、よく生きることだ』という本をもう一度読もうかな、と思っています。
gacco講座の『memento mori -死を想え-』ですが、4週分のクイズの締め切りがすべて3月7日です。
修了証を取りたい方もまだ間に合います。
もちろん修了証を取る取らないに関わらず、自分を見つめ直したい方にお勧めしたいと思います。