みなさま
はじめまして。
gacco長の伊能 美和子(いよくみわこ)です。
このたび、ドコモgacco社のスタートに際し、代表取締役社長になりました。
どうぞよろしくお願いいたします。
gaccoは、講義の配信をするサービスではありません。
コミュニティ・ビルディングのお手伝いをする仕事だと思っています。
日本はコミュニティが地域、世代、性別、職業などなどで、コミュニティが分断されてしまいがちです。
それらを「知」を媒介としてつなぐ、いわば触媒となる、そんなサービスだと思っています。
そのことを実感したのが、gaccoで実施した初めての「反転授業」でした。
日本史の講義を聞いてきた方々が東大に集まり、普段属するコミュニティを超え、gaccoで学んできた、という共通項のみを持って、活発に議論し、人の考えに耳を傾ける。
そんな光景を目の当たりにして、本当に胸が熱くなりました。
そんなリアルなやりとりだけでなく、gaccoのディスカッションボードでは、極めて真剣な知の交換が繰り広げられています。
「好き!」
「興味ある!」
「知りたい!」
「伝えたい!」
というポジティブなパワーががたくさん集まるところ、それがgaccoです。
子供の頃から私はおしゃべりでした。
そんな私が小学校に上がったときに最初に教わったな、と今思い出すのは、教室とは黙って座って人の話を聞くところ、ということでした。
そして、疑問に思っていたことは、
たくさんの人がいるのに、いろんなことを知っていたり考えたりしているはずなのに、なぜ黙って先生の話を聞くだけなんだろう、ということでした。
そんな疑問をずーっといだいたまま大人になった私は、会議でしゃべらない人がいることがあまり好きではなく、できるだけ発言しやすい雰囲気を作りたいと思っています。
そんな私が、小刻みに自分のペースで学べるMOOC、反転学習、という学習形態に触れたときに、積年のモヤモヤが晴れ、「これだ!」という感覚になったことを今でも覚えています。
このMOOCのスタイルと反転学習を掛け合わせたハイブリッドな学び方を「gacco Style」と呼びたいと思います。
inputは、自分のペースでオンライン、デジタルで、outputは、他者とのインタラクティブなやりとりをオンラインだけではなく、リアル、フィジカルに。この「gacco Style」をあらゆる学びの領域に広めて行きたいと思っています。
・gaccoのさらなる拡大
・MOOCなどのオンライン学習×リアルの対面学習というハイブリッドな学習スタイル、言わば「gacco Style」のさまざまな分野への展開
それと、どうしても実現したかった、
・遠隔地であってもリアルでの対面学習を受けているような学習効果が期待できる、ワークショップ形式の学びをオンライン上で行うgaccatz(ガッカツ)の提供
など、新たな価値を提供することにより、パートナーの皆様とともに学びの世界にイノベーションを起こし、ビジネスを発展させていきたいと思います。