却下ですね@goo

旧名「バグですよ!@goo」、これは、日々クライアントの「却下ですね」と戦うデザイナーのブログである。

スキーというスポーツ-2

2004-05-05 23:41:25 | スポーツ
春スキーに行って参りました。ゴールデンウィークが最後、というスキー場は意外と多いもので、人工雪を利用して滑走部分を維持しているのが泣けますね。でも解けだしちゃってシャーベットです。逆に言えば、スピードは出にくいですから、初級の私でも、中級者向けの斜面をそれなりに滑れたりしました。

日本人全体で、スキー、スノーボードをしたことがある人というのは、だいたい3~4割ぐらいでしょうか? もっと少ないかもしれません。若い人ならさらに少なそうです。10年ぐらい前にスキーブームがあって、たくさんのスキー場ができましたが、今は全盛期の4分の1ぐらいしかゲレンデに来る人はいないでしょうか。緯度と平均年収を考えても、スキーブームの頃のスキー人口というのは異常でした。世界で売れていたスキー板の30%以上が日本で売れていた、という数字から見てもその異常さが分かります。すごいですね。

スキーというスポーツ-1で書いたように、日本では「基礎スキー」というカテゴリが独自の発展をしました。全世界で、3割も消費する市場の独自のカテゴリがあるということは、スキーメーカーもそこにあわせて独自のモデルを出してくるわけです。「デモ板」と呼ばれるスキー板がそれです。日本でしか売らない、そんなスキー板があるわけです。とてもハードな使い方をして、多彩な表現力に対応する、そんなスキー板を一般人が使うわけですから他の国に売っているわけがありません。

もちろん、そんなにすごい板が安いわけがありません。高いです。でもみんな買っていました。バブルですね。そのころのイメージがあるのか、「スキー板は高い」というイメージが浸透していると思います。もちろん安い板もたくさんありますよ。


ヨーロッパで人気のスキー競技があります。それは、「ノルディック」と「アルペン」です。日本人になじみが深いのは、「ノルディック」の方だと思います。ノルディックは北欧で生まれたスキーで、「ジャンプ」とか「クロスカントリー」とか、それを複合した競技とかで日本人選手が活躍しています。

ワールドカップでジャンプとクロスカントリーを複合した「ノルディック複合」を制覇した人は、敬意を持って「キング・オブ・スキー(KOS)」と呼ばれます。ヨーロッパ人がKOSに長い間なっていましたが、日本人の荻原健司選手が東洋人としてKOSになりました。このことは多くの人がご存じだと思います。しかし、あまりにも強すぎてルールを3回も変えて萩原選手が勝てないようにされたというのは、あまり知られていないかもしれません。

こちらのスポーツdeダンギにも書かれているように、日本人の体格には不向きなルールに変えられてしまっているのです。しかしポーランドでは、このルールにも負けない選手が出てきており、それをヒントに2006年のトリノオリンピックには若い日本人選手の活躍も期待できそうです。あと2年でどれだけ若手が成長するか、非常に楽しみです。

あの感動をもう一度・・・