2ヶ月ほど前、宮崎沖の日向灘震源の大きな地震が発生した。いわゆる日向灘地震である。今回はマグニチュード 7.1 と比較的大きな地震であったが、過去 100 年の間に日向灘沖で M 7.0 ~ 7.5 の地震は平均 20 年に1 回の頻度で起こると推定されていた。しかし、今回は 40 年振りの発生で、推定された 20 年の 2 倍に値する。太平洋沖で陸のプレートとフィリピン海プレートの衝突(海プレートの沈み込み)からくるエネルギーの発散が地震となって現れるのであるが、地震を気にする一部の地元の人は、20年前から、『 日向灘地震がもう来る、もう来る 』と不安がって 20 年が経過したのである。全く、地震の予告など非科学的で当たらない。同じようなことが、南海トラフ(水深 4,000 M程度の海盆地)大地震にも言えるのではと思える。100 ~ 150 年周期で起こる南海トラフの地震も直近では終戦前後の 1944 年に東南海地震、1946 年に南海地震(M 8.0)が起こっている。さらに遡ると、600 年代から信憑性の低いデーターを基に、100 ~ 150 年周期で起こっていると言われている。そして、次回訪れるであろう大地震は南海トラフの広範囲(東海、東南海、南海)で連動して起こり、巨大地震が来るであろうと専門家??が推定し、世間を騒がせているのである。科学的根拠は少なく、過去の非常に少ないデーターと主観をもった推定で振り回されていると思わざるを得ない。2050 年までに発生する確率が 70 ~ 80 %と地震委員会の予想である。南海トラフ地震も何回も来る来ると言ってればそのうち当たりますよ。まさに何回トラフ地震です。これまで、大地震の予測すらできていない地震学者のいうことを真に受けて慌てて水を買ったり、非常食を買ったり、旅行を中止したりと、相変わらず大騒ぎする一部の国民に首をかしげたくなる。もし、推定されるような東海、東南海、南海連動大地震が起こるなら、もはやもがいても助かる確率は低く、家は潰され、買った水や非常食は家の下敷き、津波に流されます。備えあれば患いなしですが、本当にこれら 3 地域の連動した大地震が起こるのなら、準備は無意味に等しいのかもしれません。 死者は 32 万人以上、建物の全壊は 238 万棟余りと推計されている。ちなみに東日本大震災(死者 15,735 名、行方不明者 4,467 名)の 20 倍の被害を受ける地震と推定されているようである。東海? 東南海? 南海? のどれかは近い将来くるのでしょうが、連動するという可能性の根拠とその確率はどうなのか説明を受けたいところである。そもそも、もっともらしい説明を受けても当たるとは思えないが。