診察室でのひとり言

日常の診察室で遭遇する疑問、難問、奇問を思いつくままに書き記したひとり言

4回目ワクチン接種? まだ感染者数、数えてますか?!

2022年05月29日 | 新型コロナウィルス

モデルナワクチンを購入し過ぎた政府が、有効期限が近づき廃棄処分するワクチンの量が莫大であることを踏まえ、テレビCM を含め、躍起になって国民に接種を勧めている。4 回目の接種も悪くはないが、他国のデータではあまり効果がないといった内容である。感染予防効果は決して大きくはないが、重症化予防効果は大きいと謳っている。しかし、これまでも記してきたが、オミクロン株になってからは肺炎を起こすことはまず無く、そういう意味でも重症化しない。普通の風邪とどこが違うのかといったところであり、未だに連日感染者の数を数えたり、マスク着用の討論を行ったり、まさにマスコミや専門家と言われた人たちが、世間から見放されたくないといった感覚で、無理矢理これらの話題にしがみ付いているとしか見えない。オミクロン株もマイナーチェンジは繰り返しているようだが、イギリス株がインド株、そしてオミクロン株に変わってきたようなメジャーチェンジをする株が今後入ってくること、そしてその株が再度肺炎を起こすようなものなのか否かということには非常に興味深いが、今は風邪にかかることに恐れるのに等しいこの国民感覚をどうにかしてあげないといつになってもマスクをし続け、委縮した生活を続けることであろう。『 風邪が流行っている時に、マスクをしてましたか? 風邪に罹ることがそんなに怖かったですか?』 である。そういう意味でも 5 ヶ月でワクチンの抗体価が下がるので再接種を勧めるのであれば、肺炎を来さないこのオミクロン株が続く間は、敢えて接種する必要はないと考えられる。当然、肺炎を来す変異株が国内に入ってきて、皆が一斉に再接種をしだしては混乱が生じることも考えられるが、この辺をよく考えて4回目の接種時期を考えられては如何であろうか。私も 60 歳以上になっているので 4 回目の接種券が今週にでも届くようだが、今は接種は見合わせようと考えている。コロナが落ち着いたあと、莫大な税金が何年にもわたって徴収されると考えると、経済の活性化を早急に行うべきである。外国人観光客によるインバウンド効果を期待するのもよいが、自国民が委縮し続けていてはなんにもならない。なんだか、アメリカ任せの防衛も自分たちではなにもせず、他力本願の感覚とよく似ていますね。