てのひらの中の偶然

携帯iphone12、そしてOLYMPUS OM-Dが切り撮った日常の風景

こころの玉手箱

2008-11-29 | 太陽・雨
日経 こころの玉手箱 歌手 沢田研二パート4-end
「たたずまいの温かさ ほっとする」~横浜のマリンタワー~


「コンサートツアーで何日かぶりに帰って来た時など、このマリンタワーが見えてくると
『あー帰ってきたなぁ』と思う。そのたたずまいが何とも温かい感じがするのだ。」


ジュリー・沢田研二が横浜に居を構えて20年以上になるという、
若い人に人気のランドマークタワーあたりよりも、
昔からあるマリンタワー、山下公園に係留されている氷川丸に想い出もあり
お気に入りのスポットでもあるらしい。


「マリンタワーも氷川丸もスクラップ化の話が出ては消えつつ、頑張っている。」


「僕ら歌手もコンサートにお客さんが入らない、CDが売れないと言って歌をやめた人は
数知れない。そこであきらめずに、もうちょっと続けてみよう、自分の身の丈に合った
ところで頑張ってみようとやってきた積み重ねで、今の僕がある。」


横浜の古いスポットに自分を重ね合わせる視線に、少しホロリとしてしまいました。
始まりは「なんとなく」だった歌手人生も60歳まで続けてこれたのは、
「どうしようもなくやってしまう」自分がいたからなのでしょう。

沢田研二は「頑張って!」と言われるのが嫌いだ、と言います。
「頑張ってる僕に頑張れというのは老人虐待でしょ」と冗談めかして笑いにしてしまうけど、
ひとつひとつの仕事を手抜きすることなく、頑張った積み重ねが
今も現役で多くの人を楽しませる歌手でいることにつながっているのだと思う。

「体はずいぶんと丸くなったが、気持ちはまだまだ尖ってる。もう、少しロックできそうだ。」

まだまだ続くよ「ジュリーな楽しみ」は♪

本日の日経夕刊、ジュリーの記事と並んでザ・ローリング・ストーンズの映画
「シャイン・ア・ライト」(監督:マーティン・スコセッシ)のレビューが載ってました。

その中の一文
「ギターのキースとドラムのチャーリーの演奏はまだまだいけるが、姿や動きにくっきりと
老いが刻まれて、むしろ感動を誘う。この年でこんなに好き勝手に演奏できるなんて!
自然体でほんとにカッコいい。一方、ミックは60代に入っても、40年前のパフォーマンスに
執着する。それを成し遂げてしまうところは凄いが、顔の筋肉から何から全てが緊張しっぱ
なしで、「常にローリングストーンズであり続ける義務感」に呪縛されて痛々しい。ここに
LIVEに生きる音楽家のつらいところがある。」

ジュリーはどう考えてもキース・リチャード、チャーリー・ワッツタイプですよね。
寄る年波に逆らわず、ヨレヨレで動けなくなってもロックしてる喜寿・米寿のジュリーが観たい!
と還暦ライブを翌日にして思ってしまいました。


日経新聞の「こころの玉手箱」よい記事でした。
ジュリーの玉手箱の中身を少しおすそ分けいただいた気分で嬉しかった。
わたしの戯言にお付き合いしてくださったみなさま、ありがとうございました。



























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コメント (6)