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Duke MBA 日本人ブログ

Duke University - Fuqua School of Business(非公式)

コア授業紹介#06(Global Financial Management)

2013-12-20 01:22:07 | 授業紹介

こんにちは、Class of 2015のpannです。

前回の Foundation of Strategy に続き、Fall2のコア科目の紹介です。
今回は、Financeの基礎編にあたる「Global Financial Management」をご紹介します。

【Global Financial Management】

この授業は、ファイナンスの基本的なコンセプトを理解し、投資やファイナンスの意思決定をするための分析手法をマスターすることが狙いとなっています。私はファイナンスのバックグラウンドが全くなかったので、Fall1のAccounting同様に、FinanceはMBAで基礎作りをしたいと思って楽しみにしていました。

この授業で効果的だなと思った点が3点あります。

1.定期的な理解度チェック

週に2コマの授業があったのですが、週に1回オンラインでの理解度チェックのクイズが課題としてアサインされていました。中間や期末だけでなく、毎週こうしたチェックがあったため、バックグラウンドのない私でもキャッチアップすることができました。

2.チームでのケース

Fall2の必修で学んだ他のStrategyやMarketingなどと比べて、チームアサインの比率は低いものの、いくつかチームでのケースのアサインがありました。 「従来のビジネスとは異なる新規事業への進出を検討している企業を題材に、その新規ビジネスがもたらす効果やリスクをファイナンス視点で評価し、意思決定に役立てる」というもので、コースの後半に出されたこの課題は、それまで学んだコンセプトやツールを総合的に活用する良い機会となりました。また、チームで課題に取り組むことで、違った視点での分析方法に気づかされることもあり、理解が深まりました。

3.他の授業とのつながり

 Fuquaで学んでいて「教授が良く学生のことを理解しているな」と感じることがあります。そのひとつが他の授業とのつながりです。例えば、FinanceではAccountingの知識が必要なテーマや、StatisticsやEconomicsの知識を前提としたテーマも多くあり、これらはFall1で学んだ科目です。Financeの教授にとっては、「前提知識」として学生が理解しているものだと漠然と整理することもできると思います。しかし、私が受けた授業の担当教授は「君たちは前期でEconのXXX先生から、このテーマについてこんな風に習ったでしょ。それがここでこのように活かせます。」と一歩踏み込んで他の授業とのつながりを意識して授業を進めてくれます。

 

中間試験、期末試験とかなりハードで苦労しましたが、ひととおり終えてFinanceが少し面白く感じてきました。選択科目でもFinance関連の授業を継続して受講してみたいと思います。

 


コア授業紹介#05(Foundations of Strategy)

2013-12-17 23:34:13 | 授業紹介

Class of 2015のCHOPです。

あっという間に年の瀬を迎えてしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。こちらでは、10月28日(月)から12月14日(土)にかけて、2ターム目であるFall2を駆け抜けたところです。MBA生活の4分の1が終わったことになり、月並みではありますが、時間が過ぎるのは早いとまざまざと感じております。それでは今回も、Fall2の様子を在校生のリレー形式でお伝えします!

【Foundations of Strategy】

Fall2も必修科目(Core)を4科目履修しました。そのうちの1つが、このFoundations of Strategyです。企業が採るべきStrategy(戦略)について、Case MethodによるDiscussionによって知見を広げた後に、教授によるLectureによって更に理解を深めるというスタイルでした。クラスメートのバックグラウンドは十人十色であり、Discussionを通じて「そういう考え方もあるのか」と驚かされることもたびたびありました。Fall1までの定量的な科目と異なり、「正解」がないStrategyは「何を」学ぶかもさることながら、「誰と」学ぶかという「学びの環境」の重要性が特に大きいと感じました。


「自慢のクラスメートたち」

「学びの環境」として教授の質が重要であることは言うまでもありません。Discussionの手綱捌きを誤れば、70名の個性豊かなクラスメートの議論は発散してカオスに陥ってしまいます(笑)私のStrategyのクラスを担当したProfessor Aaron Chatterji は現在 34歳ながら、投資銀行での実務経験だけでなく、オバマ政権に2年間Senior Economistとして仕えた実績もあり、世界のビジネススクールの若手教授の中で注目されている実力者です。自身の経験+学生の職歴を鑑み、誰から意見を引き出し、どのように議論をリードすればクラス全体の学びに資することを熟知しており、ついついRonnie(教授の愛称です)のペースに引き込まれてしまいました。

日本企業を取扱うケースの回ではRonnieが発言する機会をガンガン振ってくれたので、Discussionを活性化させてクラスに貢献することができました。こういう時、教室内に日本人が1名しかいないという環境は非常に「おいしい」です(笑)全12回のクラスの締めくくりとして、チームで作成したコンサルティングレポート(A4で15枚!!)を要約した5分間のプレゼンテーションを、チームを代表して教授とクラスメートの前で発表しました。気概は一人前のコンサルタントで、ハードスキル・ソフトスキルがバランスよく鍛えられた6週間でした。


Concentrations(専攻)とElectives(選択科目)

2013-11-17 09:53:00 | 授業紹介

2年生(Class of 2014)のBlue Angelです。
早いもので、私のMBAの旅ももう折り返し地点となり、来年5月の卒業式まで残すところあと半年となりました。

Fuquaでの授業と言えば、大半のAssignmentをTeam で行うTeamworkの文化や海外のビジネスケースを多く扱うGlobal Focusのプログラムということで知られていますが、豊富な専攻(Concentrations)と選択科目(Electives)の充実も特徴として挙げられます。

Fuquaでは、概ね始めの半年(Fall 1とFall 2)でビジネスリーダーとして必要なハードスキルをCore Courses(必修科目)を通じて、幅広く学びます。

  • Fall 1
    • 統計学(Probability and Statistics)
    • 経済学(Managerial Economics)
    • 会計学(Financial Accounting)
    • コミュニケーション 1(Leadership Communication I)
  • Fall 2
    • ファイナンス(Global Financial Management)
    • マーケティング(Marketing Management)
    • ストラテジー(Foundations of Strategy)
    • コミュニケーション2(Leadership Communication II)
  • Spring 1
    • オペレーション(Operations Management)

そして、1年目の後半からは、より深く学びたい分野と自分のConcentrationsに応じて、Electivesを履修していきます。つまり、Core Coursesで横に広く学び、Electivesで縦に深く学んでいくというイメージです。

なお、基本的にはConcentrationsは任意です。特定の分野を深堀りしたい生徒はConcentrationsを選びますし、とにかくいろいろな分野を広く学びたい生徒はConcentrationsを選ばない場合もあります。その点でも、Fuquaはフレキシブルなプログラムと言えます。

Fuquaでは、以下の通り、実に12分野ものConcentrationsを提供しており、2つまで専攻することが可能です。

【Concentrations】

  • Decision Sciences
  • Energy & Environment
  • Energy Finance
  • Entrepreneurship & Innovation
  • Finance
  • Financial Analysis
  • Leadership & Ethics
  • Management
  • Marketing
  • Operations Management
  • Social Entrepreneurship
  • Strategy

Concentrationsに加え、FuquaではHealth Sector Management (HSM)とAcademic Excellence in Financeの2つのCertificate Programsを設けています。 このプログラムでは、ヘルスケアとファイナンスの分野について、より深く学ぶことができます。このチャレンジングなプログラムを無事に修了すると、卒業式と同じ時期に行われるCertificateの授賞式に参加し、Certificateの授与と記念品の贈呈を受けることができます。

私は、ヘルスケア分野においてはトップビジネススクールでNo.1の定評のあるHealth Sector Management (HSM)のCertificate Programに加えて、MarketingとEntrepreneurship & Innovation を専攻しています。元々ヘルスケアのバックグランドがなかったため、成長産業であるヘルスケア分野に関してトップクラスの授業を受けることができ、就職活動でも非常に役に立っています。

Fall 1(9月上旬から10月中旬までの6週間)では、私は4つの選択科目を履修しました。Biotech and Pharmaceutical Strategy、Marketing of Innovations、Ethics in Management、Managerial Writingです。今回は、ビジネス倫理について学んだ、Ted Ryan教授のEthics in Managementについて、簡単に紹介します。

企業行動は、当然ながら、投資家や消費者、また社会や環境に影響を与えるものですので、企業は常に高い倫理性を持つ必要があります。自分では、倫理や道徳があると思っていたとしても、体系的に授業で学ぶと本当にいろいろなケースがあることに気が付きます。企業活動に伴う環境の問題、ジャンクフードの子供への宣伝活動、アメリカ国外で蔓延する賄賂や汚職、セクハラやパワハラ、など。

私は、この授業を通じて、白黒はっきりしないグレイな状況に直面した時、自分がどのように対処するか真剣に考える機会を与えられました。社会人としてまた成長できたと感じますし、ビジネスリーダーとして必要な倫理観も養われたような気がします。授業は、教授の講義とディスカッションの組み合わせで、私も前職で直面した問題を授業でシェアしたり、教授やクラスメートからフィードバックをもらったり、非常に有意義でした。

手前味噌ですが、Fuquaの質の高い授業に本当に驚きです。来期以降、何を取ろうか本当に迷ってしまいますが、どの選択科目を履修しても、教授と生徒のInteractionsがたくさんあり、すごくエンジョイできそうです。


コア授業紹介#04(Probability & Statistics)

2013-11-01 00:07:07 | 授業紹介

FYのtarezoです。前回に引き続き、Fall 1のコア授業のラスト、Probability & Statisticsについてご紹介します。

この授業は、これまたタイトルのとおり、確率と統計について学ぶもので、主として、(i)確率(特に条件付確率)、(ii)標本、正規分布、分散、標準偏差、信頼区間等、及び(iii)回帰分析について学習しました。

私のクラスを担当したAlessandro Arlotto教授は、(私が言うのもおこがましいですが)授業の進め方が抜群に素晴らしく、クラスにおける議論の仕切りや、絶妙なユーモアのセンスに毎回感心してしまいました。ある日の授業では、クラス全員にM&Mの袋が配られ、皆で赤いM&Mの個数を数えて標本と正規分布について学ぶといった面白いイベントもありました。

この授業の集大成である回帰分析のモデリングでは、与えられたデータの性質、分析の目的に応じて、どのようなモデルを使ってデータ分析を行うのが適切なのか、ということをじっくり時間をかけて学びました。個人的には、統計とは、与えられたデータを、あたかも方程式を解くかの如く、絶対的に正しい手法で淡々と「処理する」ものだと思っていたのですが、実際はそうではなく、与えられたデータの性質、分析の目的に応じて、「適切」な分析モデルは異なり、そこに唯一絶対の正解があるわけではない、というのが新たない発見でした。

さらに、この授業では、ケースを用いた学習に重点が置かれていたのが印象的でした。単に「回帰分析はこうやるんですよ。」ということを学ぶだけではなく、それをどのようにビジネスの現場で使うのか、すなわち、統計的手法をどのように経営的意思決定の場面で生かすのか、という点を勉強することに重点が置かれており、ビジネススクールである以上、机上の空論では終わらせないぞ、というFuquaの意気込みを感じました。

そして最後にやってきたfinal exam。難しいな~とうんうん唸りながら問題を解いていると、教授がそそくさと教室に入ってきて、「みんなにお土産があるので、テスト終了後に1つずつ持っていくように。」と言って出ていきました。試験終了後に受けとってみると、”I love stats!”と書かれた、思い出の赤いM&Mではありませんか!最後までユーモアを絶やさない素敵な教授陣のおかげで、楽しくProbability & Statisticsを学ぶことができました。


コア授業紹介#03(Managerial Economics)

2013-10-28 11:30:26 | 授業紹介

FYのtarezoです。
今回は、Fall 1におけるコア授業のうち、Managerial Economicsについてご紹介します。

この授業のテーマは(タイトルのとおり)経済学です。需要曲線の話に始まり、利益が最大化される価格・需要量の求め方等を学び、さらには需要と供給の関係や、ゲーム理論についても学びました。これまで何となく耳にしたことのあった、アダム・スミスの「見えざる手」の話や、ゲーム理論における「囚人のジレンマ」の話も出てきて、なるほどそういうことだったのか~という発見の連続でした。

また、この授業では、チーム対抗でのエクササイズが多く行われました。需要データや他のプレイヤーの動きを分析して、自分がどのような価格戦略に打って出るか等、授業で学んだ原理を実体験する工夫が随所に施されていました。

コア授業ということもあり、この授業で扱ったテーマは比較的基礎的なものであったようですが、electiveでは、これを活かしてより発展的なテーマについて学ぶ機会も充実しているようなので、それも楽しみです。


コア授業紹介#02(Management Communication)

2013-10-26 17:24:05 | 授業紹介

こんにちは、Class of 2015のPannです。
前回の「コア授業紹介#01(Financial Accounting)」に続き、今回はFall1の必修科目(Core)の1つ、「Management Communication」について紹介します。文末に、関連記事として東洋経済ONLINEの記事「超一流MBA校で戦う日本人」のリンクがあるので、あわせてご覧いただければ幸いです。

私が個人的にFall1で一番面白かったのはこの授業です。

Fuquaは、リーダー(Leaders of Consequence)の育成に力を注いでいます。リーダーにとって、人に想いを伝える・人を動かすことができる、コミュニケーション能力は欠かせないと言えるのではないでしょうか。この授業は、経営者として・リーダーとしてのコミュニケーション能力を獲得するための核となる授業で、Fall2も続編の授業が用意されています。名物教授のひとりMark Brownを筆頭に、経験豊富な教授陣が、チームでのコミュニケーションの仕方やプレゼンテーションの仕方を情熱的に指導してくれます。

この授業のポイントは、プレゼンスキルを高めるために「体系的な知識の獲得」「様々な実践機会」「徹底的なフィードバック」の3要素が絶妙に構成されていることだと思います。

【体系的な知識の獲得】
Contents、Organization、Deliveryの3つの観点で、優れたプレゼンテーションとはどのようなモノかを実例を分析しながら学びます。1つの例として、クラスではSteve Jobs氏が2010年に行ったiPadの発表プレゼンがなぜ強力なのかを体系的に分析しました。製品そのもの魅力もさることながら、Stickyなメッセージ、シンプルかつ強力なビジュアル、絶妙な間の取り方、声のトーンの使い方が緻密に盛り込まれていることに気づかされ、プレゼンテーションに活かせる引き出しを増やすことができました。

【豊富な実践機会】
上記の知識のインプットだけでなく、実際にアウトプットする機会が毎回のようにあり、英語でのプレゼンテーション機会があまりなかった私にとっては、とても良い訓練になりました。

  • 自己紹介ピッチ
    • 初回の授業では自分自身をピッチすることから始まる
  • Company Research Presentation
    • 自ら企業を選んでリサーチし、その企業の特徴を相手に伝えるプレゼンテーション
  • Selling Your Core Message
    • 「FuquaはCampoutを廃止してバスケットボールのチケットをくじ引きで提供すべきだ。Yes or No」と即興でお題を与えられて自分のポジションをシンプルかつ強力に説明する訓練
  • Advocacy Presentation
    • ある企業のインターナルコンサルタントになったと想定して、2チームに分かれて解決策のプレゼンテーションをし、いかに自分たちの解決策が優位であるかを説得し、相手チームからの厳しい指摘に反論する訓練 など

最初は緊張してビクビクしていた私ですが、週に2回もこうした機会があるので、後半は恐れることなくチャレンジすることができました。

(写真:Advocacy Presentationの様子。オーディエンスからのフィードバックを受けています。)

【徹底的なフィードバック】

3つ目に書きましたが、一番価値があったと思うのがこのフィードバックです。プレゼンテーションはビデオで録画され、教授やチームメイトがContents、Organization、Deliveryについてフィードバックしてくれます。

教授やチームメイトから「コンテンツの冒頭のメッセージはStickyで武器になる。良い工夫だね!」や「声のボリュームやトーンの工夫が良かった、すごく進歩しているよ」などと褒めてもらえると、純ドメの私にはそれだけで自信になります。

一方で、Fuquaでは個々の成長をサポートしようという文化が根付いているので、改善のための指摘もズバズバ言ってくれます。

「ハンドジェスチャーに動きがあったのは良いけど、腕の角度がやや急だからもう少しこうしたほうが良いね」、「アイコンタクトが弱い。2-3秒は視線を止めるようにしたほうがいい」、「キーワードの前に、もっと強くタメを作ったらメッセージが強くなる」などなど

(写真:オーディエンスからのフィードバック。貴重な財産です)

 これまで、前職でもプレゼンテーションの機会は多々ありましたが、ここまで細かくチェックされる経験なかったので、多くの気づきがある授業でした。この学びを活かして、Fall2も頑張っていきたいと思います!

 

■参考記事:「アップルCEOの母校の、超プレゼン特訓法」

Class of 2013の大橋さんの「Management Communication」での経験が東洋経済ONLINEの記事「超一流MBA校で戦う日本人」にされています。ぜひご覧ください!

http://toyokeizai.net/articles/-/12899?page=2

 


コア授業紹介#01(Financial Accounting)

2013-10-19 21:45:19 | 授業紹介

Class of 2015のCHOPです。

Dukeでは6週間を1タームとして、年間4ターム制を採っています。8月の短期集中講座であるGlobal Instituteから1週間のBreakを挟んだ後、最初のタームであるFall 1を9月5日(木)から10月19日(土)にかけて受講しました。そう、今日が最後の期末テストの日だった訳ですね(笑)本格的に始まったMBA生活を駆け抜けて人心地ついた高揚感に浸りたいところではありますが、せっかくなのでFall 1の様子を在校生のリレー形式でお伝えします!

Accounting教材
Accounting教材

【Financial Accounting】
Fall1は必修科目(Core)を4科目履修しました。そのうちの1つが、このAccountingです。必修科目だけあって基礎的な仕訳についても学ぶのですが、Managerはどのように“判断”して決算報告書を作成しているのか、学生に常に考えさせる仕組みになっています。

チームディスカッションの様子
チームディスカッションの様子

その仕組みの一つが、定量的な学びが多いAccountingであっても、Team Assignmentが課されることです。全12回の講義中、事前のCase Studyが10本課されました(笑)決算報告書を読み解き、自分自身がManagerだったらどのように投資家に説明しようとするのかにまで想像を巡らせ、チームメートと議論を重ねました。日本人は他の学生よりも相対的に年齢が高いですが、ビジネスの実務経験が長いこともあり、実体験に基づき得た知見をフィードバックすることにより、ディスカッションに深みをもたせることができました。

講義は黙って座って聞いているのではなく、学生もどんどん意見を述べて教授と一緒に作り上げていくものです。誰からどのような意見を吸い上げるのかが、教授の腕の見せ所だったりもします。講義の最終回で「江南スタイル」を流して教授が躍り出した時はどうしようかと思いましたが…

【Financial Accountingを担当する個性的な教授陣】

Fall 1で定量的思考力の土台を作り、Fall 2ではManagerとしての定性的思考力を鍛える科目が待っています。今から楽しみにしていますが、その前に1週間、しばし骨休みでFall Breakを楽しみたいと思います。


Language Institute

2013-08-11 12:35:15 | 授業紹介

Class of 2015のCHOPです。 

と書いて気付いたのですが、このClass ofという言い方は日本では馴染みがないですよね。○○年入学という言い方が一般的でしょうか。入口と出口、どちらを重視するかという文化的な違いが現われているのかもしれませんね。また、Fuquaでは1年生のことをFY(First Year)と略します。ブログ上では略語がバンバン飛び交うかもしれませんが、なるべく分かりやすくしていきたいと思います。

さて、7月8日(月)~7月19日(金)の10日間で、いわゆるサマースクールにあたる【Language Institute】というプログラムに参加してきました。英語を母国語としないInternational Studentは必修となっており、82名の留学生が参加しました。英語圏(インドとか)出身者、米国の大学を卒業している人、英語圏での職歴が長い人等は参加が免除されているので、日中韓台に代表される東アジアと南米からの学生が多数を占める構成になりました。

なお、Fuquaは1学年全体で約430名、International Student比率は約40%に上り、トップスクールの中では最もInternational Student比率の高い学校の一つといわれています。Diversityを重視するFuquaのスタンスが現われているのではないでしょうか。


基本的に、留学生の中では日本人が一番英語に苦労しているように感じます(笑)。南米勢はスペイン語・ポルトガル語が母国語ですが、言語学的にいえば英語との距離は日本語よりは遥かに近く、英語だけでなく、イタリア語やフランス語も話せるという学生も珍しくありません。同じアジア圏でも、中国人は強烈なアクセントを持っている人もいますが、みな堂々と話しますね。

某予備校のCMで「英語なんて所詮言葉なんだ、やれば誰でもできる」というのがありますが、ちょっと違うと思います(笑)。大切なのは、「英語はツールであり、それを使って誰に何を伝えるのか」、ということが大切なのだと思います。私たちは、将来のビジネスシーンで通用するコミュニケーションツールとしての英語を身に着けたいのであり、一番英語に苦労しているということは、一番伸びしろがあるということであり、これは最高の学習環境だと思います。

Language Instituteは、いきなり全員の前でスピーチ(しかも他己紹介)をするところから始まり、講義(ケーススタディ)やグループワーク、プレゼンテーションなど、ビジネススクールでの生活の基礎を学び、8月から始まる本プログラム(Global Institute)への滑らかなイントロダクションになるように設計されています。先ほど、日本人が英語に苦労していると書きましたが、他の留学生もツールとしての英語の運用が上手な人ばかりではありません。ステージの上でアップアップしている人もたくさんいました。

ちょっとホッとしますし、たとえばプレゼン能力であれば、訓練次第で後付けで向上させることができることの現われだと思います。わずか10日間ではありますが、非常に内容が濃く、留学生同士という親近感・連帯感も生まれ、本プログラムが始まる前に約80名の仲間ができるというのはとても心強いです。

Fuquaの学生のほとんどはキャンパス周辺に住んでいるので、放課後や週末は何かにつけて集まって交流を深めました。南米勢はお祭り好き(笑)で、パーティーやバーベキューをどんどんホストしてくれましたし、勢いに負けないように私たち日本人も積極的に参加しました。いずれ、Japan Nightのようなイベントを開催せねば、と皆で話しているところです。

Fuquaには、飲み食いだけでなく、運動好きが集まっていて、定期的にサッカーもしています。ラウルとかセバスチャンとか、名前だけで上手そうに聞こえませんか(笑)。「キャプテン翼」の知名度は驚くほど高いですね。

と、徒然と書いてみました。今後も、プログラムの進行に合わせて、随時様子をお伝えしていきたいと思います。MBA受験を検討されている方は、有志で運用しているFuqua非公式日本語サイトも合わせてご覧ください!


Spring 2の授業

2011-03-27 23:23:03 | 授業紹介

一年のJimmyです。

 

今学期は4つの授業を選んだので、ちょっと重いです。決まった単位より多くなったので、オーバーロードを申請しました。

 

Decision Model:数学を使って科学的な意思決定プロセスです。宿題が若干多いですが、授業の内容も先生も非常に面白いので楽しんでいます。

 

Product Management:以前PMの仕事をしましたが、国や業界によってPMのやり方は全然違うということが分かりました。Marketingの授業でちょっと”ソフト”ですが、P&Gなどの大企業のディレクターゲストやVPを含めたゲスト講演者のレベルは非常に高いです。

 

Emerging Market:授業より、二人の教授と学生たちの雑談みたいです。雑談と言いますが、明確な目的と論題があります。”雑”というのは情報量の多さです。先生たちは学生の発言を突っ込んだり、二人の間でお互いに突っ込んだりして、非常にダイナミック且インテリジェントな授業です。

 

Behavior Economics:Dan Arielyという非常に有名な教授の授業です。200人も超えたので、授業はFuquaの一番大きいGeneen教室で行われます。ビジネスの世界で数字重視と言う雰囲気がありますが、数字だけでは世界中の現象、ビジネスの問題を解けないと言うことも念頭に置けなければならないことを理解してきました。数字化できない人の心理や非理性的な行動などの要素をどうやって分析するのかはとても面白い課題だと思います。

 

これは僕のSpring 2です。


Fuquaの授業

2010-11-17 02:09:50 | 授業紹介

お久しぶりです、SYYosshaです。 

皆様もお気づきの通り、先日発表されたBusiness WeekMBAランキングで、Fuquaは先回(2年前)の8位から6位に上がりました。

さてこのランキングを(美点凝視で)見てみると、”Intellect. Capital”という部分で、Fuqua1位となっています。これをもってFuquaの教授は素晴らしい、というのは余りにも乱暴な話かもしれませんが、私がFuquaの授業が好きな理由、私のお気に入りの教授・授業について、2つの観点から書いてみたいと思います。

1、教授のコミットメント

Fuquaの教授は、授業に対して強くコミットメントしてくれていると思います。教授が生徒の理解具合に気を配り、また生徒に物理的に時間を割いてくれます。生徒の理解具合が低いと、感じると教授自らが補講を行ってくれます。

 

CoreAccountingの期末前の補講では、一滴の水も飲まず4時間熱く話し続けるBill Mayewの情熱に感動しました。彼は本当にエネルギッシュで、一般に「単調」と言われがちなコアのアカウンティングを、本当にエキサイティングなものにしてくれました。http://www.fuqua.duke.edu/faculty_research/faculty_directory/mayew/

 

また、同じくAccountingShane S. Dikolliもしびれる教授の一人です。彼は、授業開始前にすべての生徒の顔と名前を一致させており、一人ひとりに本当に気を配ります。彼の教えるManagerial AccountingFuquaを代表する授業の一つです。なおFuquaでは期末に教授へのFBを書くのですが、前年度の彼の授業に対する337人の生徒からのアベレージスコアーは6.92/7のようです。。。

2、直感に響く授業

私にとってSimon GervaisCorporate Financeの授業は衝撃的でした。私のバックグランドは機関投資家向け株の販売で、ファイナンスに対してのある程度の知識・経験がありました。しかしそれは、実務で場当たり的に覚えたもので、その本質を全く理解していませんでした。彼の授業は将にそのギャップを埋めてくれるもので、思わず「あぁ、なるほど。そういうことだったのかぁ」と何度思わされたことか。Corporate Financeで習う内容自体は、どこのMBAでも一緒のはずです。しかし、彼から習ったことで私の理解は本当に深くなったと感じます。

http://www.fuqua.duke.edu/faculty_research/faculty_directory/gervais/

 一般にFuquaMarketingManagementが強いなどと言われていた気がしますが、AccountingFinanceも十分に強いと思います。自身がFinance 出身なので、少しバイアスの掛かった見方なのかもしれませんが、皆様の参考になれば幸いです。

 

Yossha 


Duke Program on Global Policy and Governance

2010-09-05 12:31:05 | 授業紹介
ご無沙汰しています。新二年生、Blanket Girlです

3ヶ月のインターンが先月、終了しました!

私は多くのFuquanと異なり、完全無給&自腹で、Public Private Partnership(インダストリーでも政府でもないNPO)で夏を過ごしました。(働いたのはGAVI Allianceといって、発展途上国の子ども達が新しいワクチンを接種できるようにいろんな試みを行っている機関。もとはUNICEFの一部だったけど、現在はいくつかの国やGates Foundationからの寄付で運営されている。)

インターンの後半はすべての時間を研究につぎ込み、まるでPhDな気分でした。知的財産保護が、重要なワクチンの普及にどう影響するかという問題について沢山の資料を読んだり、インタビューをしたり。。。

研究の成果は最後に本文15ページほどのレポートにまとめたのですが、その過程で、FuquaのFirst Year中に学んだ多くのことを活用できて嬉しかったです。
「この授業、受けておいてよかった!」って思ったものがいくつもあって、具体的には Foundations of Strategy, Managerial Accounting, Information Management, Managerial Writing, Health Systems in Developing Countries, Health Care Economics and Strategy, Corporate Financeなど。

ワクチン製造メーカーのビジネスモデルについて考え、他人に分かる形で分析のアウトプットをするっていう上でMBAでの勉強が実際にとても役立ってちょっと感動しました。



さて、今回のインターンは、Duke Sanford School of Public Policyの一環でゲットしたのですが、そのプログラムの宣伝を少々:

Duke Program on Global Policy and Governance & Global Health Fellows Program というプログラム(通称"(Sanford) Geneva Program")で、1週間のコースウィーク(=授業)と関連のインターンをすることがセットになっています。開催場所はスイス、ジュネーブ。

4つのトラック(Global Health Policy, Environment and Sustainable Development、Economic Governance and Trade, Humanitarian Assistance and Human Rights)があって、それぞれコースウィーク終了後にCertificateをもらいます。
授業(Course Week)はジュネーブならではのスピーカー(色んな国際機関、政府機関、NGOなど)を迎えたり、施設を訪問したりと、けっこう濃いです。インターン先は、WHOやILO、UNCTAD、UNEP、IOMなどのほか、International Aids Societyや国境なき医師団、環境関連のNGOなどなどと多彩です。

Geneva Programに参加するためには、3ページくらいのエッセイと、推薦文2通などが必要です。Programにacceptされたら、今度はレジュメやwriting sampleを整えて、希望するインターン先(もちろん@ジュネーブ)に応募します。Geneva Programは、「この団体がこんなインターンを募集してるよ」っていう情報をくれたり、応募先の団体に対しては「この学生、きっとぴったりだから是非採用して」ってプッシュしたりしてくれます。この手のインターンはネットワーキング(ようはコネクション)が大事だからかな。ちなみに、インターンは基本的に無給ですが、ものによっては旅費やちょっとした給料をくれる団体もあります。


グローバルな政策管理に関心がある方に超おすすめのプログラムです。
このアリーナがどんなかんじなのかっていうのが垣間見れるし、その後役立つであろうネットワークも築けるし、その後、private industryに進むにしろ貴重な経験ができると思います。

Duke インフォセッション in Tokyo

2010-08-24 20:54:51 | 授業紹介
Class of 2010のTKです。
ひさびさ投稿です。

このたび、Duke MBAのインフォメーションセッションが東京で開かれる
事となりましたので、ご紹介させてください!

このセッションには、入学審査担当者がDurhamから来日します。
アドミッションと直接話ができるまたとないチャンスですので、
少しでもお時間のあるアプリカントの方は、ぜひご参加ください!

もちろん、様々な年代の卒業生も参加します!

■日時:8月31日(火) 午後7時30分より
■場所:アゴスジャパン(渋谷)

ご予約は、こちらのURLから
https://access.fuqua.duke.edu/pws/plcontroller?event=INFO_SESSION_DETAIL&id=7558

セッションで皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!

 TK

E-FIT

2010-05-26 12:35:18 | 授業紹介
summer breakに突入したものの体調を崩し寝込んでいるHです。

今年からGCPとGATEに加えて、
新たに始まったglobal opportunitiesについて紹介します。
Energy Focused Industry Topics 略してE-FIT。
特定の業界に特化したGATEのようなものです。

今年はEnergy Industry in Europeと題したテーマのもと
spring2にカリキュラムが組まれました。
週1回2時間半、合計6回のlectureと5/8から20のEurope Tripから構成されます。
このtrip終了後に、教授と個別に相談して設定した、
energyに関するテーマについて本文10ページ以上のreportを作成し、提出します。

lecture前半の約1時間は、訪問予定企業の方によるプレゼン+質疑応答。
後半は、Energyをテーマにしたハーバードケースについてのdiscussionと、
授業毎に設定されたテーマに関するdiscussionです。
例えばEU's Climate Policy and the Emissions Trading Scheme (ETS)や
France and Nuclear Powerなど。
毎授業、テーマに沿った質問を各自1問ずつ割り当てられるので、
その質問に対するリサーチ結果と
ケースに対する自分の考えを事前に準備してlectureに望みます。
14名という少人数クラスだったので、
毎授業必ず発言機会があり気が抜けませんでした。
14名の内訳はfuqua生、NicholasとのDual Degrees生、Nicholas生(1名)でした。
意外に前職がenergyの人は少なく、energyに興味のあるfinaiceガイもいました。
energyにfamiliarな人のみを対象としたクラスではありませんので、
prerequirementもなく誰でも履修可能です。

tripの目的地と訪問先企業について
①デンマーク、コペンハーゲン
 バイオマス発電関連会社2社、風力発電会社、風力発電に関する政府系機関
②ドイツ、ベルリン
 energyに関するEUの機関複数、太陽光発電会社
 スチームタービンなどを設計施工するプラント会社とその下請部品会社
③ドイツ、フライベルク
 太陽光発電会社、renewable energyに関する研究機関
④フランス、マルセイユ
 マルセイユ港(LNGの一次受入基地などあり)、原子力に関する研究機関
⑤フランス、パリ
 電気を含めたエネルギー全般に関する電子取引を行う会社
以上です。
全日程13日間のうち8日間を企業訪問に使い、
残りは移動日、観光、自由行動でした。

約5000ドルの旅費は決して安くはありませんが、
個人旅行ではいけない場所へ行き、
訪問先企業でexcellentなプレゼン(注:全てのプレゼンではありません)
を聞くことができて、期待以上のトリップでした。

更には、
クラスメートとより深い人間関係を築くことができるのもtrip付授業の長所です。
個人的には、trip中に体調を崩してしまい、
マルセイユでのチームディナーやパーティーに出席できなったのが悔やまれます。
十分に自分のキャラクターを立てることができませんでした。

最後に、
指導教授のBobはとても穏やかでイイ人です。
MBA期間中に個人的に考察しようと思っていたテーマについて
final reportのテーマとして快く採用してくれ、
かつその解決のアプローチ用法や問題点の本質について
親身になってアドバイスをくれました。

お勧めの授業のひとつです。


【授業紹介】Valuation and Fundamental Analysis

2010-05-12 07:49:20 | 授業紹介
あっという間にFYが終わってしまい時の流れの速さを感じているNobuです。

本日は選択科目のValuationのご紹介をしようと思います。
このコースは企業価値評価について学ぶ、Accountingの応用コースで、基本的には卒業間近の2年生を対象としています。ただし、サマーインターンをI-Bankでする一年生も積極的に履修していることから、問題意識の高い質疑応答が飛び交うActiveな授業でした。

講義内容もAcademicとPracticalのバランスが非常によく取れた構成となっています。

1.CAPMの3-fatcor model (Fama, Frenchが提唱したモデル。通常のCAPMが用いる「β」というfactorに、「企業のサイズ」、「株式の簿価と時価の差」という2つのファクターを加えることでモデルの説明能力をあげたもの)に始まり、

2.数多あるMultiple(PER、PBR、Price to Sale、Price to EBITDA等)の中でどの指標を、どのようなケースで用いるのが有効なのか、ということを学術論文、ケーススタディを通じて学習します。

3.実際にFundamentalにうつってからは、Pro-formasを実際に作る作業から始まり、これを基に複数のValuation Modelを用いて理論株価を求めるという作業をします。具体的にはUnlevered Free Cash Flowを求めてWACCを使うFCFUモデル、Free Cash Flow for Common Equity holderを求めてrEを使うFCFCEモデルをOperating Asset ViewおよびNet Debt Viewの2パターンで分析します。

4.これに加えて投下資本(Invested Capital)に対する超過リターンを求めるEVAモデル、株主資本に対する超過リターンを求めるAbnormal Earningsモデルをまなび、上記の3のモデルを含めて、各モデルのメリット・デメリットを踏まえて、ケースに応じて使い分ける訓練をします。

5.またリース、ストックオプション、研究開発費用の扱いなど技術的ではあるものの企業価値に影響を与える項目についての取り扱い方法も習得できます。

6.以上習ったことを踏まえて、最終課題としてある企業(僕達のお題はOracleでした)のValuationを行い、30ページのレポートにまとめるというチーム課題がまっており、手ごたえ十分です。

本講義を通じて、前職で身につけた企業価値評価の基本を大きくBrush Upできたと感じおり、ようやく(僕が思うところの)MBAらしい=体系的かつ最先端の授業をEnjoyできました。

また、本クラスではI-Bankでサマーインターンをするメンバーのみでチームアップをしたので、チームの議論がより深くなり、チームメイトから学ぶ機会も増えました。さらに時間をかけて予習を行い、課題の準備を行い、積極的に発言を行うことで最終的にはチームメイトからの信頼を得て、チームをリードできるようになったプロセスも個人的には実りの大きいものでした。

余談ですが、この授業を担当するFrank教授はCold Callを頻発します。「難しいことを聞くなあ」と思いながらヒヤヒヤしていた僕ですが、結果として一度もあてられることはありませんでした。授業後やメールで頻繁に質問をしていたおかげかな、と振り返っているところです。Accountingの最上位科目を1年生の段階で取り終えたので、一年後にはCorporate FinanceおよびInvestmentの最上位科目をとろうと計画しています。

Global Consulting Practicum Trip

2010-04-21 14:02:47 | 授業紹介
こんにちは。FYのKUです。

今回は、今学期の一番思い出に残る、Global Consulting Practicum(GCP)という授業で、
インドのジャイプールという都市を訪問してきた体験について書きたいと思います。
以前、同級生のBlanket Girlさんが投稿した内容と重複する部分もありますが、
自分の視点で振り返ってみたいと思うので、どうぞご了承下さい。

GCPは、発展途上国のNGOに対してコンサルティングを行う授業です。
現地調査を行う為、二週間の間、NGOが活動する現地訪問も行います。
(より詳しい説明は、Blanket Girlさんの4月13日の投稿(“Global
Consulting Practicum”)を読んで頂ければと思います。)

私のグループが担当したクライアントは、マイクロファイナンス事業に、トレーニング、
リサーチ等を提供するCenter for microFinance(“CmF”)というNGOでした。
プロジェクトとしては、ドナーに頼りがちなCmFの財源を、
どう多角化するかを提案する内容でした。
出発前は単純なプロジェクトだと甘くみていましたが、
現地に着いてからCmFが利益を追求することにより、最終受益者である
貧困層の間接的な搾取にも繋がりかねない事に気付き、
BoP(“Bottom of the Pyramid”)層に届くサービスから収益を生む難しさを実感しました。
そのような結果、納得する最終提案は出来なかったと思っているので、
その具体的な内容はここでは触れません。。。

しかし、物乞いで生計を立てる女性達で結成される融資グループ
などを訪ねたりすることで、小額でも彼女達にとっては
凄く価値があることを本当に理解できた気がします。

精神的には疲れましたが、今までの発展途上国での旅では
得られなかった体験が出来たと思います。
NGOとしてのミッションと収入確保をどう両立するか。
この事は、この夏に行うNGOでのインターンでも考えることになると思います。