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Duke MBA 日本人ブログ

Duke University - Fuqua School of Business(非公式)

インタビューに関する考察 その2

2007-01-27 10:15:36 | MBA受験
Renoです。一人受験反省会シリーズ、4回目となる今回は、前回に引き続きインタビューについて考えてみたいと思います。今回のテーマは「電話不利説」(電話は避けたほうが良い?)です。

一般に電話面接は敬遠される傾向にあるように思いますが、私は幸いにして対アドミション、対アラムナイ、対現役生の3パターン全勝しました。その要因を考えますと、まず、レジュメや想定問答集を手元において、家でリラックスして話せる、という気楽さが良かったと思います。また、インタビュアーも、電話の音が悪く、意思疎通が通常よりも難しいことは十分理解しており、その分ゆっくり、はっきりした発音で喋ってくれますし、質問が聞き取れない場合も、音が悪いから申し訳ないねー、みたいな感じで快くゆっくりと反復してくれたように思います。

一つだけ、電話面接で必ず気を配る必要があるのは、絶対に邪魔の入らない静かな環境を確保する、ということです。電話面接は大抵の場合、日本時間の22:00以降にセットされると思いますが、私の場合、子供が小さく夜泣きすることも多かったため、実家まで帰って面接を受けるようにしていました。

なお、この体験談も合格者によるもので、前回(現地有利説)の事例と同じく「電話で面接した。受かった。これはお薦め」的なバイアスがかかっていますから、その分は割り引いて読んでいただく必要がありますが、想定問答集を準備し、会話学校などでしっかり鍛えておけば、電話面接も悪くないと思います。

最後に、Dukeのインタビューについても少し書きたいと思います。
アプライ時に日本での面接を希望しておいたので、アプライ後しばらくしてアドミションが日本人アラムナイとのセッションをアレンジしてくれました。インタビューはすべて英語で行われましたが、インタビュアーがこちらをリラックスさせ、打ち解けた会話ができるように気を遣ってくださる方だったため、非常に和やかで楽しいセッションとなりました。なお、少し話がそれますが、こうした「楽しめるかどうか」という感覚は、最終進学先を決めるうえで大変重要な要素の一つになると思います。MBAの受験活動は就職活動に似ているといわれることがありますが、私はこの見解に賛成で、会社選びと同様、その学校が自分に合うかどうか、楽しく満足感をもって過ごせるかどうか、といった質問に対して「何とかいけるんじゃないか」と思えるだけの自信や納得感が重要だと思います。私の場合、その納得感の主な源泉は、お話した方たちの印象とそこから得た情報でした。インタビューをきっちりとこなすことがまずは重要ですが、それだけで終わらせるのではなく、自分のベストスクールを見つける場としてインタビューを活用することをお薦めします。ぜひインタビューを楽しんでください。

Reno

インタビューに関する考察 その1

2007-01-21 13:59:52 | MBA受験
Reno@Class of 2008です。少しご無沙汰しておりました。

一人受験反省会シリーズも今回で3回目を数えますが、今後2回に分け、インタビューについてツラツラ書いてみようと思います。なお、ここではDukeに限定せず、MBA受験における一般的なインタビューに関するお話とご理解いただければと思います。

ご存知のとおり、インタビューと一口に言ってもいろいろなやり方があります。ロケーションは現地か日本(学校によってはアドミションが滞在している中国や韓国まで行かされるケースもあるようですが・・・)、面談形式は対面か電話、インタビュアーはアドミションかアラムナイか現役生、といった感じでしょうか。現地で電話インタビューというのはなかなか無いと思いますので、これを除いてパターン分けすると、9つほどバリエーションがあることになります。ちなみに私はそのうち8パターンを経験しました(経験していないのは現地-対面-アラムナイのパターンです)。そこで、この私自身の経験とMBA受験を経験した友人たちのコメントなどを総合して、以下、2点について考察してみたいと思います。

「現地有利説」(現地に出向くと有利?)
「電話不利説」(電話は避けたほうが良い?)

今回は、「現地有利説」について書きたいと思います。
熱意が伝わるから現地まで行ったほうが良い、といった合格体験記を参考に、私自身、日本でも面接可能なのにわざわざ大枚はたいて現地に出向いたりもしましたが、実際、私を含め、現地まで出向いて落ちた人もたくさんいますので、本当に出向くのが有利といえるかどうかは甚だ疑問です。そもそも合格体験記は合格者が書くものなので、「現地に出向いた。受かった。これはお薦め。」ということになるのでしょうが、これは情報としてかなりバイアスがかかっています。また、熱意の伝わり具合も学校により、また出会った人によりかなり差があるのではないかと思います。さらに、私のような純ドメの場合、現地に出向くと下手クソな英語をグローバルに比較されてしまうため、日本人同士の比較に留まる日本での面談よりもかえって不利に働く可能性さえあるように思います。

私が受験した中には、現地での面談しか受け付けない、という高飛車な学校もありましたので、このような場合は現地まで行かざるを得ないと思いますが、日本での面接を選択可能でかつ面接場所・形式による差異がないことをアドミションが明言しているならば、仕事や金銭の面で無理をしてまで現地に赴く必要はないのではないかというのが率直な感想です。ちなみに2回経験した現地面接での戦績は1敗1分(途中辞退)でした。

最後になりますが、現地まで行って熱意を示したいと思われる受験生の方は、ぜひ出向いてください。上記の結論と矛盾するようですが、MBA受験プロセスで最も大事なのは自分自身の納得感なので、行って落ちたとしてもそれに納得できるなら行ったほうが良いからです。私自身、1年前に上記のような体験記を眼にしていたとしても、渡米を思いとどまったかどうかはわかりません。所詮「今思えば・・・」というお話に過ぎません。上記は、「現地に出向けば有利」との思い込みから、上司や同僚に迷惑をかけ、かなりの無理をして現地まで出向いて失敗した経験を踏まえ、「現地有利説」が絶対ではないこと、また相応のリスクもあることをお伝えする目的で書いたものです。様々な情報を集め、ご自分の納得のゆくプランを組み立ててみてください。

MBA受験も佳境かと思いますが、健康にはくれぐれも留意され、ぜひ最後まで頑張ってください。

Reno

派遣留学生のよくある悩みについて

2006-12-19 09:03:57 | MBA受験
Mustangです。

バブル期より減ったとはいえ、相変わらずMBAプログラムへの企業派遣というのは行われており、Duke MBAでも現在在学中の日本人のうち半分以上が企業派遣です。

一方で、受験中からずっと「派遣でMBAを卒業しても会社が活用してくれるとは思えない」という話をよく聞きます。自分自身、よく同じことを言っていたのですが、1年ほど前から「では会社にどうしてもらったら、活用してくれた、と思えるのだろうか」と考えています。

いまだに明確な答えは出ていないのですが、アメリカ企業によるMBA向けの説明会や、人の話を聞く中で少しずつ見えてきた気がします。

企業派遣で悩んでいる方は考えてみてはいかがでしょうか。

MBA社内選考

2006-10-01 13:36:38 | MBA受験
Renoさんの受験反省会をマネして、M&M'sも少し過去を振り返ってみたいと思います。

当社の社内派遣選抜はTOEFLのスコア、小論文、面接の3要素ミックスで行われるのですが、小職はTOEFLのスコアにはさっぱり自信がありませんでした。後で聞いた話しだと、まぁビリに近かったらしいです。やっぱりといえばやっぱりですが。

さらに小論文ですが、周囲はMBAホルダーや先輩・上司に相談しながら慎重に作成し何度も推敲していたようなのですが、M&M'sはとりあえず自分の勢いのみで書き上げ、読み返し、満足、ということでそのまま上司に内緒で人事に送付してしまいました。
アメリカ赴任から戻ってきたばかりの上司は小論文が応募に必要と知らなかったため、それを良いことに「どりゃどりゃどりゃ~こんな事がしたいんだよ~将来は。」という感じの熱い気持ちを小論文にぶつけるだけぶつけて、(上司に見せるがの恥ずかしかったため)こっそり出してしまったわけです。
これは後でしっかりバレまして、「今すぐに持ってきて、一応見せなさい」となり、きっちりチェックされたのは言うまでもありません。

最後の面接ですが、人事部役員、人事部マネージャー(MBAホルダー含む)複数との、多人数対1人面接が待っていました。そこでは、「○○して○○して○○します。」と起承転結的にああしてこうする将来の図を明確に説明し、○○だから○○が必要で、だから○○なんです、とMBAの必要性をギラギラと説いたわけです。
M&M'sは面接は嫌いじゃなくて、いろんな人と話せるのは楽しい事ですから、この課程が一番ワクワクしてました。面接でもこの部分は、自分で言うのも何ですが上出来だったんじゃないかなと思います。

が、面接も進むにつれて、「M&M'sは英語はどう?社内応募書類のチェック欄では『日常会話未満』になってるけど・・」「その通りです。日常会話にも事欠くって感じです。」「M&M'sはメンタルの強さはどう?海外の独り暮らしはキツイし・・。」「自分はめちゃくちゃ打たれ弱いです!が、孤独耐性だけは異常に高いです。」などなど、正直度満点の返答と、かみ合って居るんだか居ないんだか分からない会話が続いてしまい、はてこれで受かるのかな?などとこっそり心の中でクビをひねりながら面接会場を出ました。

とにもかくにも、結果は見事合格で、その後の激しくも思い出したくない受験課程を経てこうしてFuquaブログに参加することが出来ているわけです。よく「社内選考に通るには何がポイントか?」と聞かれることがあるのですが、上記のようにあまりよい応募者ではなかったということもあって上手いアドバイスは出来ないのですが、自分なりに申しますと、会社の今後10年の方向性を考えて、よりよいと思われるビジネスモデルor戦略提案を行い、それに自分のMBAを絡めつつ熱く語るというのがよいのではないかと思います。それがピンぼけだったり、イマイチだったりしても「こうやって自分もこの会社をよくしようと思っているんだよ~!!」という熱い気持ちが伝われば、かなり良い結果が得られるのではないかと思います。

やはり、社内の選考は熱意勝負って感じがします。MBAのアドミッションは熱意だけは動きませんが・・・。

ところで、確かにMBA受験は大変でしたし、点数では決まらない要素が満載のアメリカ大学院挑戦というものの本質を最後まで上手くつかむことが出来ませんでしたが、日本の大学受験を考えれば遙かに簡単で楽ちんだったことも事実です(まあ留学生という括りに入っているから楽ちんなのでしょうが)。

楽ちんだけど大変、結局何がもっとも大事な要素なのか?といえば、これはもう英語英語英語の一言に尽きます。

M&M'sは英語が非常に苦手で、いつもいつも外国出張を避け、海外からの来客には近付かないようにし、出来るだけ英語を必要としない方へ方へと動いていました。その普段の悪しき心がけがこのMBA受験の大変さに繋がった訳です。

今から過去を悔やんでも始まりませんが、もう少し積極的に外国語を学んでいればなぁ~という思いで一杯です。今から少しでも取り戻すべく、毎日努力していこうと思っています。

GMATは独学可能?

2006-09-30 11:20:07 | MBA受験
Class of 2008のRenoです。

一人受験反省会シリーズ第二弾となる今回は、大半の受験生の方にとってエッセイと同じぐらい関心が高いと思われるGMATについて、「GMATは独学可能?」というテーマで臨んでみたいと思います。

私がGMATの学習に取り掛かったのは昨年の8月頃のことです。MBAの合格体験記を読めば読むほどGMATとは独学不可能な恐ろしい試験という印象を持ってしまい、何はともあれ予備校から、ということでOfficial Guideを買うのと同時ぐらいのタイミングで某予備校のビデオ講座に申し込みました。その後、毎晩、帰宅後にビデオを見ようと決心したのですが、会社から帰ったらまずビールという、これだけはどうあってもやめることのできない習慣(病気)があることを忘れていました。ビール+GMATというのはこれ以上ないほど気持ちよく眠れる取り合わせで、仕事が忙しく疲れていたこともあり、ビデオをつけて気づいたら朝、ということが何度かあって戦略の見直しを迫られました。

数年前から、朝5時に起きて通勤電車1時間+始業までの2時間ほどを読書や学習に費やすという生活パターンで過ごしてきたため、この朝の時間帯をGMATの学習にあてることにしました。まずはOfficial Guideからということで、電車の中でVerbalをひたすら解き(電車の中で数式や図形を書いていると奇異のまなざしで見られ集中できないため)、会社では人の来ない会議室などを見つけて、始業時間までQuantを解くようにしました。

GMATの初受験は2005年9月で(もう1年過ぎてしまいました!)、事前にやったのはOfficial Guide (10th edition)のみです。680が出たら足抜けしようと当初から決めていたのですが、もしかしたら一発でOKかも、などと甘い気持ちで望んだ初回は640と遥かに目標には届きませんでした。初回を終えた感想は、①Verbalをじっくり全問読んで解くのはまず無理、②QuantはOfficial Guideより遥かに難しい、でした。Verbalのスコアを飛躍的に伸ばすのは困難と感じたため、まずはQuantの演習を数多くこなし満点を取ることに専念し、VerbalはOfficial Guideを繰り返し解いて速読力を上げるとともにSentence Correctionを取りこぼさないように、といった戦略を立てました。

Quant満点が至上命題となり、取りあえず数をこなすため、MBA.comで売られている過去問題やマスアカ教材など、利用可能なものはすべて手を出しました。とりわけマスアカはレベルの高い良問揃いで大変役に立ったように思います。

そうこうするうちに10月の試験日が到来し、もう最後にしたい、という強い思いで試験会場へ向かいました。全く準備せずに臨んだAWAが明らかに今イチでその後のモチベーションを維持するのに苦労しましたが、Quantを迷うことなく全問こなし、Verbalも最後の数問こそランダム・クリックでしたが何とか初回よりは手応えを感じて試験終了。画面に700と出たときは思わずガッツポーズがでました。案の定AWAが低くもう一度受けようか随分悩みましたが、劇的にモチベーションが落ちていたため、ここはエッセイに集中したほうが得策と判断。都合2回でGMATを切り上げました。

さて、「本題のGMATは独学可能か?」という点についてですが、上記からおわかりのとおり、私の経験に基づく見解は「Yes」です。私自身、不安に駆られて予備校講座に申し込みましたので、決して偉そうなことは言えませんが、結局その講座は上記のとおり志半ばで断念してしまいました。何が一番良かったかといえば、やはり数多くの良問を入手し、これらを集中的に繰り返しこなし、完全に理解するまで解説をじっくり読み込んだことだと思います。

資金繰りに余裕のある方は、情報源の一つとして、また一種の保険として予備校講座を利用したほうが無難といえるのかもしれませんが、そこまでの余裕がない方にとっては上記が少しご参考になるかもしれません。受験生の皆さん、ぜひ様々な体験談を参考にご自身に合った戦略を立ててみてください。ご健闘をお祈りしております。

Reno

エッセイ・カウンセラー

2006-09-08 00:35:13 | MBA受験
Class of 2008のRenoです。初投稿です。

現在はすっかり学生生活を満喫しまくっていますが、昨年の今頃は、仕事に家庭にTOEFLにGMATにEssayに推薦状と、そのうち死んでしまうのではないかしらん、などと思いながら、必死にやっていたことを思い出します。MBA受験生の皆さん、仕事と家庭と受験の掛け持ちは本当に大変だと思いますが、これを乗り切ればご自身にとってもご家族にとっても生涯忘れられない素晴らしい日々が待っています。ぜひ最後まで頑張ってください。

ということで、受験生の皆さんに少しでもご参考になればと思い、1年前を振り返って一人受験反省会みたいなものを何回かに分けてやってみたいと思います。今回はエッセイ・カウンセラーについてです。

昨年の8月頃、ある有名なエッセイ・カウンセリングの門を叩きました。非常に高額な料金に一瞬たじろぎましたが、まあ、一生に一回のことだし実績もあるし、ということでそこにお願いすることにしました。

その後、アサインされたカウンセラーとともに、まずは、その時点で公開されていた某スクールのエッセイ課題から取り掛かることにしました。自分なりにまずはイチから書いてみて、カウンセラーからコメントを受ける、という形で進めていたのですが、しばらくするうちに、そのカウンセラーのコメントが言い回しや文法上の誤りなど表面的なものばかりで、内容について鋭く突っ込んでくるということがなかったため、本当にこのままでよいのだろうか、という疑念が持ち上がってきました。

今、思えば、もっと早く切り換えるべきだったのですが、そのまましばらくズルズルと行ってしまいました。なかなかトップ校からの合格が出ず、このままではマズイと思い悩んだ末、ある有名なオンライン・カウンセリングを試しに使って見ることにしました。ここで初っ端から非常によいカウンセラーを引き当てることができたのがラッキーでした。そのカウンセラーは、私のエッセイを厳しく批判する一方、建設的提案や受験上のアドバイスなど、非常に価値の高いサービスを提供してくれました。このカウンセラーのアドバイスを受けてエッセイをリバイズして以降、不思議なほど順調に合格が出るようになりました。

当たり前のことかもしれませんが、エッセイを書くのはあくまで自分自身でカウンセラーではありません。また、書きたいと思うネタを効果的にエッセイに落とし込み、アドミションにインパクトを与える戦略が重要だと思いますが、この戦略も自分自身で考えるものです。ただ、私が出会った上記のカウンセラーは、私の戦略の詰めの甘さを指摘し、軌道修正をする手助けをしてくれました。本当にそのカウンセラーと出会えてよかったと思います。

カウンセラーの存在意義については様々なご意見があるでしょうし、一度雇ったカウンセラーを変えることについても賛否両論あろうかと思います。ただ、カウンセラーに支払う金額は決してバカにならないことや、気付かないまま突き進んでしまうと取り返しのつかないことにもなりかねないことから、もしカウンセラーのコメントにエッセイを見つめ直すきっかけとなるような示唆がないと感じるような場合は、思い切ってカウンセラーを切り替える(または、お金に余裕があれば少しの間二股をかけてみる)、という選択も一考に価するかもしれません。少なくとも私はそれを選択して正解でした。

最後に、MBA受験の進め方は人それぞれです。エッセイひとつ取っても、カウンセラーを使わない方、一人のカウンセラーとじっくり付き合う方、ひとつのエッセイを並行して何人ものカウンセラーに見せる方、など、受験活動を通じて知り合った受験生、現役生、アラムナイの方達の体験談も実に様々でした。従いまして、私の上記経験も「こういう話もある」といった程度のご紹介に過ぎませんが、正解や王道のない受験プロセスの中で苦しみもがいた者として、上記が受験生の皆さんにとって少しでもご参考となればこれ以上の喜びはありません。ご健闘をお祈りしております。

Reno

もし自分が一年前に戻れるとしたら

2006-04-07 10:29:48 | MBA受験
Nickです。

早いものでもう四月ですか。
今月末でTerm4の授業が終わることを考えると、1年なんかあっと言う間ですね。
結構、今年度の合格者の方もこのページを見ておられるということですので、今回は、もし自分が一年前に戻れるとしたら、どんな準備をして留学に備えただろうかという観点から書いてみたいと思います。

やっぱ、ドメドメ人の私としては、留学前に、もっと英語を勉強しとくべきだった。 特にスピーキング! 今だにチームミーティングとかで英語で苦労すること多々!!
去年の今頃は、それなりに忙しかった仕事をこなしつつ、仕事の引継書を作り始めたところで結構忙しかったんですが、暇をみつけては「壮行会求む」と友達にメールして飲みに行ってました。で空いた時間に、やっぱ留学の準備もしなくちゃ と思って、経営書とか経済学とか統計学の本とかもがんばって読んでたんですが、今になって思えば、はっきり言って無駄でした。いわゆる「お勉強の本」は、こっちに来てから授業の流れの中で勉強していっても充分間に合うと思います。結局のところ、「お勉強の本」を読んでても、ケースの議論をするのに、そんなに役に立つような気はしません。議論で使えるのは、万人受けする単純なロジック(e.g.「価格を上げると需要は普通減る」)とか、その人の信念(e.g.「お客様は神様です!」)とか、その人の業務経験とかであって、なかなか本とかで読んだものは使えないものです。(少なくとも私の場合は。。)

というわけで、留学前にもっと英語勉強しとくべきだった。特にアクセントをつけて話す練習。
こっちに来て分かったのは、当たり前のことなのですが、英語は書き言葉と読み言葉(音)が違うということです。書き言葉から英語を勉強した英語を第二外国語とするインターナショナルの学生に対しては、アクセントなしの発音でかつ綴りどおりの英語でしゃべっても、コミュニケーションにそんなに問題はないのですが、音から英語に入ったネイティブの学生に対しては、アクセントなしの発音で話すと、本当に分かってくれない。綴り通りもなかなか分かってくれないことあり。特に、私の経験上、カリフォルニア出身の学生は、アクセントがいまいちでも分かってくれるような気がするのですが、南部の方の出身者とか、本当に分かってくれない。「なんで分かんないの!」ってことが多々ありました。

というわけで、もし自分が一年前に戻れるとしたら、行ったであろう英語のスピーキングの勉強方法は以下の通り。
・中学・高校レベルの単語集とかで、英単語のアクセントと発音記号をもう一回勉強しなおす。アホくさいと思われるかもしれないけど、筆記試験でアクセントの位置をあてる問題は出来ても、ちゃんとアクセントのついた発音ができるかどうかは別。また、細かい発音についていうならば、単語にaが含まれる単語を[ae]と発音するか[a]か[^]かとか、oが含まれる単語の発音は[a]なのか[ou]なのか[o:]なのかとか、[v]と[b]の区別をしてちゃんと発音できているかとか、[f]と[h]の区別とか、[r]と[l]の区別とか、theをカタカナの[ザ]と発音してしまっているとか、mで始まる単語の前には口を閉じてンーと少し踏ん張ってから話すとか、追求し出すと奥は深いですよ。私の場合、全くなってませんでした。(いまだに治らない単語も多いですが。。)
・上記のような英語の発音とかアクセントとかに加えて、英語を話すリズムの勉強とかもするなら、「American Accent Training」by Ann Cook  という本がお薦め。恥ずかしい話、こっちに来てからいろいろな英語の本を買って発音の勉強をしました。その中で、これが一番良かったです。
・あとは、まー世の中で一般に言われているような、シャドーイングとか録音しながら朗読とか、まーそういうヤツですね。

とここまで書いてきましたが、私の場合は、もしかしたら極端に英語がダメな例で普通の方はあまり鵜呑みにして頂くのは危険かもしれないとは思うのですが、まーこういうことで1年目苦労した人もいるんだなーぐらいに思って流して頂ければ幸いです。

では。では。

Nick

徒然なるままにターム4

2006-04-03 11:29:17 | MBA受験
ども、Che-Hatt@久方ぶり、です。ぼちぼち書かないとHPリーダーからスタメン落ちを宣告されそうなので、Blue Devil Weekend(以下BDW)の事も書かれてしまい若干ネタ切れですが、ストラテジーも早く終わらせねばなりませんが、書かせていただきたく。

BDWは昨年私も合格後にお邪魔しましてDUKE MBAの良さを実感しました。その時もBBQ(この時は日本人のみ)、ソフトボール大会とお邪魔し、結局今はBBQが実施されたアパートメントに住んでおります。

学校選びの方法については色々とありますね。
①HPにての調査
②書籍にての調査
③MBAツアー・フェアへの参加
④学校が単独、または予備校開催などで複数で開催しているレセプション
⑤卒業生へのアクセス
⑥在校生へのアクセス
⑦キャンパスビジット
といった所でしょうか?

私自身は某都銀を辞め、家業をしながらの受験でしたので全く近くにMBA関係者はおりませんでした。ので、予備校で知り合った人間(というか今は心友)とネットワークを作り、交流の輪を広げていきました。今その会は会員80人を越えて、日本の西の方の恵まれないアプリカントの役にたっているとかいないとか。

学校選びについては、
自分がどういうふうに生きたいのか考えて、
自分でキャリアの展望を描き、
何が勉強したいのか、何を得たいのかを考え、
潜在的にターゲットとなる学校を抽出し、
アクセスできるリソースにアクセスして仮説を検証
の繰り返しです。

仮説の検証においては自分の実体験に勝るものはありません。ぜひ色んな学校をビジットされて自分の目で見て、耳で聞いて、判断されることをお薦めします。ぜひうちにも来てくださいね。

ビジット

2005-11-12 23:47:04 | MBA受験
Riosです。

今週は日本から知り合いの人がキャンパス・ビジットに来ており、話をしたり一緒にご飯を食べる機会がありました。そして、昨日はその知り合いの人と、別にビジットしてきた方、Fuquaの1・2年生を交えてメキシコ料理を食べながら色々お話しました。わざわざビジットしてきて頂いているので、こちらとしてもFuquaの良さを知ってもらおうと校風、授業、クラブ等お伝えしたしたつもりです。その点は満足してもらってのではないかなあと思っています。

また、アプリカントの方と話をするなかで、改めて外部から見るFuquaについて話を聞き、非常に在校生としても参考になりました。ビジネス・スクールの大きな課題はランキングの向上、ブランドの確立というものがありますが、やはりFuquaはまだまだやらなければいけないことが多いと感じました。例えば、日本人のアプリカントに学校をアピールする絶好の機会としては学校主宰の説明会がありますが、プレゼンのやり方や、アラムナイとの効果的な連携の点でさらなるまだ課題を抱えているようです。こうした説明会だけではなく、MBAツアーといったアプリカントとの接点に関して、質・量ともにさらに改善の余地があるという説明を受けました。こうした情報は実際にアプリカントの方から話を聞いてみないと得られない情報です。意見交換という意味でとても貴重な機会でした。こうした改善点は、アドミとも連携をとりつつできるだけ早期に改善していきたいと思いました。

キャンパスビジット

2005-10-05 23:19:56 | MBA受験
昨日は、私の大学時代の友人がキャンパスビジットに来てくれました。最近は、毎日数人がキャンパスビジットしていますが、おそらく、日本人では今年初めてだと思います。

キャンパスビジットとは、受験生が、行きたいと思っている大学を良く知るために、直接その学校に行って、大学の施設を見たり、学生と会ったり、さらには実際のクラスに出たり(クラスビジット)することです。大学側も、自分の大学をよく知ってもらってから受験・入学してもらいたいと思っているので、キャンパスビジットを強く奨励しています。
もちろん、FUQUAは、Student Drivenな学校なので、このキャンパスビジットに関しても、誰がどのように対応するかなど、ボランティアの学生達が中心になって企画運営しています。

私は、仕事の都合などもあって、自分の受験の際はキャンパスビジットをしませんでしたが、やっておいた方が良いのは間違いないでしょう。でも、今回、受け入れ側としての立場になって気づいたのは以下のようなことです。

○クラスビジットをするのであれば、2つ以上のクラスに出た方が良いかな、と思いました。クラスの形式(ディスカッションorレクチャーなど)や雰囲気(真面目?元気?先生が面白い?など)は、その科目やその日によってかなり異なるので、ひとつの授業だけを見て、その学校は「ディスカッション中心だ」とか、「先生が面白くない」とかって判断するのは、かなり危険だと思います。

○一方で、科目に関係なく、クラス全体に共通するポイントをチェックする事は重要だと思います。例えば、Fuquaでは、クラスへの参加を重視するため、原則として授業中にPCを使用することを認めていません。もちろん、授業の一環として、PCを利用して簡単な経営戦略ゲームなどをすることはありますが、それ以外で、授業中にPCを開いている学生はいません。

○受験生の場合、「キャンパスビジットでの印象が受験の合否に左右するのではないか?」なんて考えがちだと思うのですが、ハッキリ言って、全く関係ありません(少なくともFuquaの場合は)。理由は2つ。①キャンパスビジットする学生をそういった観点で見ていない(インタビュー以外)。②何人も来ている中で逐一チェックしているわけではない。もちろん、アドミッションに対して、すごいアプローチをして、プラスの印象を与えることは不可能ではないと思いますが...逆に、マイナスの印象を与えるチャンスはほとんど無いでしょう。

○「アドミッションはもちろん、在校生や教授にも何でも質問してください。」とかって、よくHPなどに書いてあって、私は、「ほんとに何でも聞いていいのかよ?」と思っていた派なんですが、何でも聞いてください。個人的には、言える範囲で何でも答えますし、適当に学校内を歩いている学生を摑まえても99%は親切に答えてくれるでしょう。私もこっちに来て気づきましたが、MBA(Fuquaだからかな?)って、何故か、そういうのをするのが当たり前の雰囲気なんですよね。でも、質問の時に、例えば、「ウォートンでは、こうだったけど、Fuquaでは、どうなの?」という風に聞くと、その学校の特徴が聞き出せるかもしれません。一旦、入学してしまうと、Fuquaが標準になってしまうので、「実は他の大学ではやっていない」「他の大学と違うやり方でやっている」ってなことが、自分達では分からないので。

これから、統計学のレポートを書いて、経営学のレポートのためのチームミーティング...か。 by F150