goo blog サービス終了のお知らせ 

Duke MBA 日本人ブログ

Duke University - Fuqua School of Business(非公式)

エッセイ・カウンセラー

2006-09-08 00:35:13 | MBA受験
Class of 2008のRenoです。初投稿です。

現在はすっかり学生生活を満喫しまくっていますが、昨年の今頃は、仕事に家庭にTOEFLにGMATにEssayに推薦状と、そのうち死んでしまうのではないかしらん、などと思いながら、必死にやっていたことを思い出します。MBA受験生の皆さん、仕事と家庭と受験の掛け持ちは本当に大変だと思いますが、これを乗り切ればご自身にとってもご家族にとっても生涯忘れられない素晴らしい日々が待っています。ぜひ最後まで頑張ってください。

ということで、受験生の皆さんに少しでもご参考になればと思い、1年前を振り返って一人受験反省会みたいなものを何回かに分けてやってみたいと思います。今回はエッセイ・カウンセラーについてです。

昨年の8月頃、ある有名なエッセイ・カウンセリングの門を叩きました。非常に高額な料金に一瞬たじろぎましたが、まあ、一生に一回のことだし実績もあるし、ということでそこにお願いすることにしました。

その後、アサインされたカウンセラーとともに、まずは、その時点で公開されていた某スクールのエッセイ課題から取り掛かることにしました。自分なりにまずはイチから書いてみて、カウンセラーからコメントを受ける、という形で進めていたのですが、しばらくするうちに、そのカウンセラーのコメントが言い回しや文法上の誤りなど表面的なものばかりで、内容について鋭く突っ込んでくるということがなかったため、本当にこのままでよいのだろうか、という疑念が持ち上がってきました。

今、思えば、もっと早く切り換えるべきだったのですが、そのまましばらくズルズルと行ってしまいました。なかなかトップ校からの合格が出ず、このままではマズイと思い悩んだ末、ある有名なオンライン・カウンセリングを試しに使って見ることにしました。ここで初っ端から非常によいカウンセラーを引き当てることができたのがラッキーでした。そのカウンセラーは、私のエッセイを厳しく批判する一方、建設的提案や受験上のアドバイスなど、非常に価値の高いサービスを提供してくれました。このカウンセラーのアドバイスを受けてエッセイをリバイズして以降、不思議なほど順調に合格が出るようになりました。

当たり前のことかもしれませんが、エッセイを書くのはあくまで自分自身でカウンセラーではありません。また、書きたいと思うネタを効果的にエッセイに落とし込み、アドミションにインパクトを与える戦略が重要だと思いますが、この戦略も自分自身で考えるものです。ただ、私が出会った上記のカウンセラーは、私の戦略の詰めの甘さを指摘し、軌道修正をする手助けをしてくれました。本当にそのカウンセラーと出会えてよかったと思います。

カウンセラーの存在意義については様々なご意見があるでしょうし、一度雇ったカウンセラーを変えることについても賛否両論あろうかと思います。ただ、カウンセラーに支払う金額は決してバカにならないことや、気付かないまま突き進んでしまうと取り返しのつかないことにもなりかねないことから、もしカウンセラーのコメントにエッセイを見つめ直すきっかけとなるような示唆がないと感じるような場合は、思い切ってカウンセラーを切り替える(または、お金に余裕があれば少しの間二股をかけてみる)、という選択も一考に価するかもしれません。少なくとも私はそれを選択して正解でした。

最後に、MBA受験の進め方は人それぞれです。エッセイひとつ取っても、カウンセラーを使わない方、一人のカウンセラーとじっくり付き合う方、ひとつのエッセイを並行して何人ものカウンセラーに見せる方、など、受験活動を通じて知り合った受験生、現役生、アラムナイの方達の体験談も実に様々でした。従いまして、私の上記経験も「こういう話もある」といった程度のご紹介に過ぎませんが、正解や王道のない受験プロセスの中で苦しみもがいた者として、上記が受験生の皆さんにとって少しでもご参考となればこれ以上の喜びはありません。ご健闘をお祈りしております。

Reno