囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

“神様”の指は語りき

2020年10月31日 | 雑観の森/芸術・スポーツ

 

碁の本を「積読(つんどく)」こと

 ~ 買ったら、読みましょう!? 

 ~ やらなかったら、できません 

 ~ 人間、死ぬまでは、生きている。 の巻】

 


アメリカ人ギブソンは

カナダ州メリース村の貧家に生まれ

水車場の小僧から身を起こして

一代の間に巨万の富を得た。

広大な森林と鉄道網を手にし

米国屈指の大富豪となった。


ある人が金儲けの秘訣を尋ねたところ

彼は

「第一に酒を飲まないこと。

第二に苦労をいとわずに働くこと。

第三は神を信じて万事を疑わぬことです」

と答えた。


すると、その人は

「そんなことは誰でも言う。ありふれたこと。

三つの子供でも よく知っていますよ」

と、あきれ顔で言った。


ギブソンはにっこり笑って、穏やかに、

「いかにも。

幼児でも知っていることです。

しかし六十、七十の老人になっても

なおこれを行うことができないと、

何にもなりませんよ」

 


         ◇

 


何年何十年やっても上達しない方。

5級のままで止まっている方。

上級(1~3級)までたどり着いた方。

初二段には なんとかいった方。

「もうこれくらいで、十分」とは、

まさか、本音ではありますまい。

やりようによっては三段、五段はいけます。

人間、死ぬまでは、生きている。

 

手始めに、文字の大きい、分かりやすい

そう、やさしい囲碁本を買いましょう。

さて、その後は、どこまで活用するか。

階段を再び上る人あり、なお足踏みする人あり。

 

 

 

呉清源の来日は昭和3年の14歳の頃だが
独学で既にプロ中堅の棋力を持っていた
呉少年はずっしりと重い古碁の棋譜集を
幼い手で持ち続け、盤面に向かってきた
忘餐忘睡の毎日は左手の指を変形させた
彼は全ての高手をことごとく打ち込んだ
引退後、100歳で亡くなるまでの30年間
研究・指導・執筆を、絶え間なく続けた
幼少の頃、絶対王者の頃、余生を送る頃
本因坊秀策の譜を片手にする時はいつも
忘我・愉悦の時間だったに違いないーー

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 命運のレシピ/別稿㊦ | トップ | 第2回「級位者の集い」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

雑観の森/芸術・スポーツ」カテゴリの最新記事