囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

元気な高齢者を活用すべし

2022年10月04日 | 雑観の森/事件・事故・災害

 

【現役世代は忙しい

~ みなさんは、まだまだ頑張れる! ますます元気体操を活かそう!】

 

10月4日14時~15 時半、

自治会館でシニアクラブ主催「防災出張講座」がありました。

 

15人が参加。高槻市危機管理室の職員2人がスライドで講義。

「2018年6月の大阪北部地震、7月豪雨などの概要」

「南海トラフ地震の被害想定」

「地域防災のあり方」などについて、

小一時間、説明がありました。

 

市内の北部住宅地は、ほぼ津波や水害の心配はなく、

地震災害のみ注意が必要、とのこと。

 

質疑応答では

「災害が起きた際に、避難路がどうなるか?」

「食糧の配布は?」などいくつかのやり取りがありました。

 

そのあと、シニアクラブと市職員が防災備蓄倉庫のなかを見たい、

とのことでしたので、見てもらいました。

 

自治会防災担当のわたしから

「1年任期の自治会役員・班長会が

自主防災会を兼務している現状では

実効性のある対応が難しい。

元気なシニアクラブにも大いに頑張ってもらい、

地域防災のあるべき姿を模索したい」などと、

個人的考えをお伝えしました。

 

自治会館へのAED設置などについても

最も必要とする世代にささやいてみましたが

さて、どうなることやら。

 

 

 

 

 

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君の名は。~ 疫病バージョン

2020年11月24日 | 雑観の森/事件・事故・災害

 

はやりやまいのネーミングの変遷

 ~ 風邪か、流行性感冒か、それが問題か? の巻】

 

 


お江戸の人たちは、風邪のことを

疫病(はやりやまい)に入れ

流行するたびに呼び名を付けたものである。

 

 


江戸中期の1766年春に流行した風邪については

「半日閑話」に、こうある。

「道中雲助ならびに火消、

屋敷抱えの鳶(とび)、

ことごとく死す、

名づけて雲助風といふ」

 

         ◇

 

1776年には お駒風邪というのが流行った。

これは何でも、お駒という女のことを

義太夫節にしたのが流行した時だったので、

このように名付けたものだった。

         

         ◇


1781年には谷風邪というのが流行した。

超有名人、谷風梶之助が豪語して

「俺を土俵の上で倒すことは誰にも出来ない。

俺の臥(ね)たのを見たければ、

風邪でもひいて寝ている時に来るがよい」

と、えらい自慢をしていた。

その本人が風邪をひいて寝込んでしまった。

人々は面白がって早速付けたのが

このダジャレであった。

 

蜀山人・太田南畝は

「風神を送る」という狂詩をものにして

「ひくならく此の風は谷風と号す。

関々たる痰咳は西東に響く、

悪寒発熱して人に色無く、

煎様は常の如くなれども藪に功あり、

一片の生姜を酒に和して飲み

半丁の豆腐は湯に入りて空し、

君を送らん四里四方の外、

千寿品川問屋の中」

と詠じた。

 

寝床の英雄も、苦笑していたのだろうか。

 

         ◇

 

寛政年間(1789~1801年)には

お世話風邪が大流行した。

当時のはやりことばに

「これは大きなお世話、茶でもあがれ」

というのがあったためである

 

         ◇

 

1904年ごろには、

八百屋お七の歌が流行した時に、

お七風邪というのがあり、

その後に「ねんねんころころねんねんよ」

の子守歌が流行り、

ネンコロ風邪が全国に広がった。

 

         ◇


そうこうするうち明治の第一次大戦の頃、

あのスペイン風邪が世界を震撼させた。

これを最後に「〇〇風邪」とは呼ばなくなり、

「流行性感冒」と言い換えられるようになった。

 

         ◇


2020年の新型コロナウイルスの場合—―。

「新型」という文言が

恐怖を駆り立て、警戒が過熱し、

また一方で「強がりの楽観論」も起きた。

 

大波小波を繰り返しているが、

願いはひとつ、早期収束である。

歩の如くに確かな前進を、と祈りたい。

狩りへの道、一筋の光明が差す日を

地に足を付けて待ちたいものである。

 

 

 

谷風梶之助 (1750~95年) 大相撲屈指の伝説的強豪で、力量・人格・人気と三拍子そろった横綱のなかの横綱。陸奥国宮城郡霞目村(現在の仙台市若林区)出身。推定身長190㌢、体重160㌔。伊勢ノ海部屋。258勝14敗16分。江戸全域で猛威を奮ったインフルエンザによって、35連勝で現役のまま没した。享年44。

 

       

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地域独占会社は不滅です

2020年10月15日 | 雑観の森/事件・事故・災害

 

 

 

 

 

 

 

 

通勤のJR京都線で、またも人と電車の接触事故。

JR吹田駅ホームで、列車内で缶詰にーー。

まもなく振替輸送の調整が済んだ旨のアナウンス。

阪急吹田駅まで、ぞろぞろと歩きました。

駅には、案内の駅員の姿はなく!

「どうやって入場するんだ」との声が飛び交う始末。

改札でタッチして入る人も、大勢いたっけ。

仕方ないよね、入場できないんだから。

二重の儲けですか? よかったね。

 

地域独占会社の浮世離れ、相変わらずです。

いつまでも“被害者”くらいに思っているのでしょうか。

 

 

 

 

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地域独占会社の運命

2020/10/05 投稿

 

 

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地域独占会社の運命

2020年10月05日 | 雑観の森/事件・事故・災害

 

 


学習を深化させるには、完全完璧なる意識改革しかない 

 ~ 「万年5級」からの脱却も同様であろう の巻】

 


本日朝、JR事故により、振替輸送の阪急で出社した。

JR駅→阪急駅→阪急下車→会社の行程は1時間半ほど掛かり、

」なる阪急電車は、東京・東西線の通勤生活を想い出した。

京都在住の同僚には「新幹線を使いました」

というマジメさんもいて、これには感心また感心。

 


ところでJR駅や阪急駅の大混乱は、

毎度毎度のおなじみである。

どうしてだろうかーー。

いま電車はどうなっている?(→全部止まっているのか、見通しはどうなのか)

振替輸送の乗り方は?(→専用改札をスルーできるというアナウンスもなし)

大阪行きはどれに乗ればいい?(→アナウンス全くなし、駅員に個別聴くのみ)

――などなど、事故対応はマニュアルがあるはずだが、

何十年も、ほぼほぼ進化していない。

 


鉄道は「地域独占会社」だから、競争意識は低い。

新型コロナの影響はあるが、廃業の危険はない。

だから、いつまでも「甘い」業界である。

 

学習に本腰が入っていないのだ。

根本解決には外部の介入なしにあり得ないと思う。

わたしは「万年5級」と評価している。

 

 

▲▼「こうなっては遅い」「こうはなりたくない」 ―― 後悔先に立たず、ですぞ

 

 

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ウソつきの名人

2020年06月18日 | 雑観の森/事件・事故・災害

 

あまりにベタな事件 ~ 初当選も初入閣も1年経っていない…… の巻】

 

 

江戸時代の初め、ウソつきの名人があった。

 

徳川家康も興味を持ち、

その男を呼び寄せていうには

「お前はウソを言うのが上手いと聞くが、

どうじゃ、一つワシをダマしてみよ」。

 

すると男は

「はい、承知いたしました。

しかしながら、少々準備がいります。

恐れ入りますが、百金ばかりくださいませんか?」

とお願いした。

家康はよろしい、とばかりに早速、百金を与えた。

 

ところが一年経っても、何の音沙汰もない。

たまりかねた家康が、男を呼び付け

「例のことは、どうした」と問えば、

その男、すました顔で

「はい、あの時の事は、ウソでございます」

 

         ◇

 

本日中にも、センセイお二人は逮捕されるそうです。

初入閣とはいえ、前の法務大臣。

党が選挙資金に1億5000万円を渡して初当選させた妻。

そのJ党の“大物”幹事長いわく

「党や政権に影響を及ぼすほどの大物議員じゃない」

「そんなに大騒ぎするような立場の人の行動でもない」

 

ああ、ウソつきの名人は、いつの世にも。

 

 

         ◇

 

 

この投稿直後に逮捕されました!

「前法務大臣がタイホされるという前例のない事件」

と国有放送は繰り返し報道していますが、それはどうでしょうか

「順法精神欠如の輩を法務大臣に据え、怪しくなったら離党させた」

という実相に目を向けるべきでありませんか? 忖度ですか?

 

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ベルサイユのばら

2019年04月04日 | 雑観の森/事件・事故・災害

フランスの「街の声」を今一度聴きたい の巻】

■現在最も注目されている刑事事件で、保釈中の被告が3日にツイッターを始め「11日に記者会見を開く」と投稿した直後、4日早朝に再逮捕された。TVが無罪請負人と持ち上げる敏腕?弁護人が「身柄を取るのはやりすぎだ」と抵抗しているが、自ら形勢を損なった「大悪手」としかいいようがない。

■大辞林などによると、ノブレス・オブリージュは「身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという欧米社会における基本的な道徳観」とある。元はフランスのことわざで「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞いをしなければならぬ」の意味だった。法律に抵触しなければ無罪、と被告側が踏んでいるとしたら、全くの「読み違え」である。仮に記者会見をしたとしても、事態を悪化させただろう。(見たかった気もするが) 日本の世論は、かつての経団連会長の食卓にメザシがあったという逸話に弱い。

■この会社は、日本人経営者ができなかった大量解雇によって、かろうじて存続した。この歴史的背景が厳然として存在する。かつて解雇をこうむった現場の声なき声を想像すれば、被告の度を越した金銭欲こそがポイントだと容易に分かるはずだ。過去の経営者犯罪とは異質。企業を守るためではなく企業を食いものにした疑いだ。

■日本の司法制度や捜査手法が欧米スタンダードと異なるとしても、あの革命で再出発したフランス社会が分からないはずがない。むしろ同国庶民から「(日本の捜査機関は)よくやった」との声が上がらないのが不思議なくらいである。

■そもそも被告は争う構えである。最後までいくだろうから、審理は10年を超えるだろう。そこでしっかり向き合って無罪を目指さないで、いまさらジタバタしてどうする、なのである。

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誘惑のスマホ

2019年03月23日 | 雑観の森/事件・事故・災害
 
カンニング疑惑の激震の巻】
 
■3年前、将棋界を激震が襲った。「スマホ将棋ソフトのカンニング疑惑」である。

■高額賞金棋戦の挑戦者が疑惑の主。騒動の末、真相うやむやのまま挑戦権を奪われる事態になった。しかし不手際の責任を取らされる形で、興行主(将棋連盟)幹部数人の辞任・解任に発展。後始末で和解が成立した。だが和解内容を明らかにしなかったことから「(タイトル獲得賞金相当の)巨額な和解金が疑惑の主に支払われたのではないか」との新たな疑惑が浮上。疑惑の連鎖が延々と続く、後味の悪さが残った。

■当然、囲碁界でも対応を迫られることになり「電子機器はロッカー等に保管する」「対局中に使った場合は即反則負け。あわせて除名を含む厳罰を科す」となった。それまではケータイの電源を切ることを義務付ける規定(1回は警告、2回目で失格)があったが、今度ばかりは「勝負の本質」にかかわる問題である。

■昔の碁に「打ち掛け」という習慣があった。白番(上手)がその権利を持ち、苦しくなった局面を止めて、持ち帰って同門総力で検討し、対局を再開する。上位者だけに許された特権だが、これは「ズル」である。江戸時代から続いてきたが、ようやく改まったのは昭和の初め。世襲制本因坊の仕組みが崩壊し、名人最後の対局においてだった。長年続いた因習は「制度・組織のズル」だったが、今回は「私的なズル(だったかもしれない)」。後者は文化文明の進化が根本にある。

          ◇

■同好会でも、スマホ等を使った採譜や盤面撮影が増えた。わたしは棋譜を採る時は手書きにしているが、ブログのために盤面撮影も時々やっている。むろん囲碁ソフトを使ったカンニング、囲碁本を持ち込んだカンニングなど、親睦の集まりではあり得ないだろう。だが大会賞金の金一封とはいえ「賭け事」。額が大きくなれば「いかさま」まがいのことが起きないとは限らない。

リアル碁が先細りになり、ネット碁が幅を利かす時代である。匂いも音も空気感もない無機質な世界。顔が見えないのでマナー違反も多い。性に合わないので今はやめているが、これはこれで別の楽しみができたのだと思えばいい。「想定外」はこれからも起きる。部分的な対応が迫られるだろうが、その際は大局的判断がなければとても治まらない。
 
 
カンニング [cunning=ずるい、の日本的用法]
学生が試験の際に教え合ったり、本やノートなどを見たりする不正行為
(新明解国語辞典 第七版)
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めまいシンドローム

2019年03月22日 | 雑観の森/事件・事故・災害

▲安全安心を前提に鉄道を利用する皆さま=春うららのJR大阪駅構内で

 

意地悪ニュース深掘りの巻】

■2017年末に新幹線台車で破断寸前の亀裂が見つかった問題を巡り、JR西日本の「新幹線重大インシデントに係る有識者会議」メンバーが21日、同社防止対策状況の評価を発表しました。

■会見で、座長の学者が「(JR西日本は)ぶれの大きい会社。新幹線の重大インシデントが起きると新幹線に注意・関心がいく。じゃあ在来線はどうなのか?と。両方バランスよく見ながら安全対策を進めていく必要がある」(安部誠治・関西大社会安全学部教授)と、強烈にかまします。現場以前に法人組織が信頼できませんか。道理で。

          ◇

■国有放送の世論調査で、内閣を支持しない理由に「人柄が信頼できないから」という問いがあります。この問いは、いつから設定しているのでしょうか。「内閣の人柄」って一体? 個人のことか? 内閣全員のことか? そんな無粋なこと、聞かなくとも分かっていますが、原稿の「書き方の妙」ですね。妙に笑える悪文の名文。

■ネット配信原稿を転載するので、注意深く読んでください。「安倍内閣を支持する理由は『他の内閣より良さそうだから』が47%、『支持する政党の内閣だから』が19%。支持しない理由では『人柄が信頼できないから』が44%、『政策に期待が持てないから』が28%だった」。繰り返しますが、主語はあくまでも「安倍内閣」ですか。道理で。

          ◇

■信頼できない会社が走らせる「信頼できない」電車?を、毎日利用しなければならないこの身をどうしてくれようか。「信頼できない」船長?の船(国家)に乗せられている国民はどうでしょうか。これまた恐ろしや。近年、日本各地も大きく揺れます。電車も船も地面もゆらゆら――めまいを覚えても不思議ありませんが、気をしっかり持って生きていきましょう!


3月度世論調査 3月8日から3日間、全国18歳以上の男女を対象にコンピューターで無作為抽出した固定電話と携帯電話に架けるRDD法で実施。対象2094人のうち54%の1132人が回答した。安倍内閣を「支持する」と答えた人は、先月調査より2ポイント下がって42%。「支持しない」は1ポイント下がって36%。

ひとりごと よくもまあ、係の人に(業者に?)見知らぬ人の携帯電話に架けさせますね。電話を受けて962人(46%)は何故回答しなかったのでしょうか? あなたなら、どうする? 調査は世論を反映していますか? 統計不具合ではありませんか? 

 

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悪い夢を見る

2019年03月17日 | 雑観の森/事件・事故・災害
 
 
鏡のなかのわたしの巻】
 
■このところ悪い夢を見る。真夜中に目が覚める。きょうは午前2時過ぎに目が覚めた。もう一度寝ても同じ夢を見るかもしれないから、そのまま朝まで起きている。キーボードに向かうか、碁盤に向かうか、本棚に手を伸ばすか、ラジオを聴くか、ペットを愛でるか。そのあたりである。子どもの頃からよろしくない腎臓のせいではなさそうだ。病院で定期的に診てもらっているが、まずまずである。では、なぜ?
 
■ヒトは誰にも話すことのできない秘密を一つや二つは抱えている(はずだ)。バレると、このままの状態で組織や家庭にいられなくなることだってある。分かっていて止められない。清く正しく生きている(と思い込んでいる)ヒトも、自分と世間に折り合いをつけて生きているだけだ。
 
■違法なものに手を染めているなら、バレるか、バレないかは深刻だ。バレたら、観念するしかない。バレたものが新聞の社会面に載る。大きな事件は一面に載る。この世では、最初の裁きだ。裁判がその次の裁き。その先も長い社会の裁きが待っている。
 
■だったら、思い当たることがないのに、悪い夢を頻繁に見るのは酷ではないか。いや、思い当たることがないこと自体が問題なのか。この頃のわたしの悪い夢は、今となってはたわいのないものだ。希望の学校に入れなかったとか、思いがけない部署への異動があったとか、なかったとか。すべて過去の話である。学生時代に考えていたことも、やっていたことも、やれなかったことも「みんな夢でありました」。浄玻璃鏡の前に立つのも遠い先ではなくなってきたのに、いまだ自分と向き合うことを恐れているわたし。
 

じょうはりのかがみ 閻魔王庁にあり亡者の生前の行いを映し出すという鏡。転じて、相手にごまかされない見識。(岩波国語辞典 第五版)
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