囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

〝この味がなどと上手の口を真似〟

2023年06月09日 | 雑観の森/芸術・スポーツ

 

【ザル碁ヘボ碁あるある / いにしえの川柳、狂歌から】

 

綜合囲碁講座別巻の囲碁百科辞典を

京都の古書店で見つけたのは3年前

菊版で約四百㌻の大著である

 

林裕著、昭和40年8月金園社発行

定価1,300円――などとあるが

新品同様で数百円だったと記憶している

むろん、発見⇒即ゲットである

 

囲碁用語・述語・俗語がどれ位あるか

ざっと数えたところ三千五百語ほどが

収録され、執筆・編集の労に頭が下がる

暇にまかせパラパラめくるのが楽しい

それでは味わい切れぬ、モッタイナイと

鈍らブログで今般のシリーズとした

 

     ◇

 

【味】の項には、こうある

 

「この味がと、ヘタがジョウズの口を真似」

という川柳があるとおり、このことばが理解

されるようになれば一人前である。あと(後)

という字をつけて あと味といえばよくわかる

かもしれない。要するに直接〝手〟はならな

いにしても、多分に可能性のある形。従って

攻める側からいえば楽しみであり、守る側か

らは非常に薄気味悪い状態をいう。直接〝手〟

になるならその段階をこえているから あじと

はいわない」

 

なるほど、

「碁は脅して打つべし」というが

語釈もなかなかの妙味といえよう

碁は、打つばかり、勝ち負けばかり

が楽しみではない、と声を大にしたい

 

 

 

 

 



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