○△□ ∞ 鶴千亀万 人間百年

『鶴は千年、亀は万年、人間は百年へ』

memo ∞「(上方落語の舞台 十選)耳鳥斎「天狗寿老鼻頭くらべ」/上方演芸研究家 古川綾子」

2017-03-30 | 雑記

こんな話、ご存知ですか?

(上方落語の舞台 十選)(7)耳鳥斎「天狗寿老鼻頭くらべ」  上方演芸研究家 古川綾子 :日本経済新聞

 上方落語に登場する天狗(てんぐ)は全然怖くない。「天狗刺し」では、鳥刺しのようにトリモチで捕獲できると思われたり、「天狗裁き」の場合も、威厳があるのは最初だけで、人間っぽく描かれている。「天狗刺し」「天狗裁き」ともに桂米朝が復活させた演目だ。

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 寝言を言ったり表情を変えたりしながら眠っていた男が女房に起こされる。一体どんな夢を見ていたのかと訊(き)かれるが、男は何も覚えておらず、夢など見ていないと正直に答える。信じてもらえず夫婦喧嘩(げんか)になるが、友人が仲裁してくれ、ほっとしたのもつかの間、友人もまた夢の話を聴きたがる。次は友人と喧嘩になり、大家がとりなしてくれるが、大家も同じく聴きたがり、遂(つい)には奉行所へ訴えられる始末。

 名奉行かと思いきや、奉行までもが聴きたがる。遂(つい)には男を縛り上げ、木にぶら下げて、話すまで許さないと厳しいお達し。意識もうろうとしたところで、救世主の天狗が登場する。目が覚めたら鞍馬山。天狗の労わりに満ちた言葉にやれ助かったと安堵するが、そこでもまた、というところで「回りオチ」というサゲになる。

 耳鳥斎(にちょうさい)は鳥羽絵を洗練させた絵師で、多芸多才の大坂商人だったと伝わる。洒脱(しゃだつ)な肉筆画と滑稽な画風で多くの絵本を残した。(江戸後期、紙本墨画、87×26.5センチ、京都文化博物館蔵)

 

 

 

「耳鳥斎(にちょうさい)」の画像検索結果   『関羽図』(耳鳥斎 画) 六歌仙(耳鳥斎 画)

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