色々と情報の取捨選択が世に溢れている時代、得た情報の信頼度が問題となってきます。
とりあえず、小生が情報の信頼度についてとっている基準をば。
・意見見解の部分はどれも評価外
情報が欲しいのであれば、単純な解説の部分はともかく、かくあるべきである・かくなすべきであるといった意見の部分はカットします。
無論、その方向で情報を加工してあるだろうことは留意します。
・一次ソースかどうか
中々当事者からの情報は得難いのですが、とりあえずは当事者からの情報は事件発生時点に近ければ近いほど確度が高くなります。
逆に、例えば90歳の老人が10代後半の頃の回想を語った場合には裏取り必須だと思った方が良いです。
50年前(第二次世界大戦終結後25年)ですら、戦時中の体験談で直属上官の名前を間違えることなど日常茶飯事、部隊の展開など信頼してはいけないレベルでしたから、ましてや現在においておや。
・複数ソースに当たる
国内配信の大手ニュースサイト(新聞社、ポータルサイトなど)だと、特に海外ニュースの場合共同通信配信が元のニュースで、結局情報の出どころが1箇所じゃないか、ということもままありますが、とりあえずは複数の情報源に当たるよう心がけています。
・情報源そのものの評価
西側諸国の公的機関が出している情報については、基本的に嘘はないです。万が一虚偽の情報を流した場合、いずれ必ず発覚します。むしろ、これらの機関は情報を「トリミングする」「出さない」ことでコントロールしようとする傾向があります。例えば、製薬会社の利益を〜とか、医療保険業界の〜と言ったスタイルの言説は、むしろ何らかの(多くは邪な)意図を以て発信者を信じさせようとする人々が多用します。
東側諸国、特にロシア・北京政権・平壌政権の出している情報は数字レベルから再検証が必要です。これらの国々は、何が正しい情報なのかを政府が決定する権限があると信じているようです。西側諸国の公的機関との間に情報の相違がある場合、特に注意深い検証が必要です。
各国の通信社については、公的機関と同様の傾向があります。また、いわゆるリベラル側に立つ記者が多いと考えられており、保守的性向の方々からすると若干の偏りを感じることがあるようです。
新聞社については、各新聞社の論調と得意分野をよく把握しておくことが重要だと考えます。例えば、一部では蛇蝎の如く忌み嫌われているA新聞社ですが、文化記事・科学記事はきちんと勉強した記者が書いている印象があります。
テレビ局は最早終わっているレベルですね(日本で言えば、特に地上波キー局)。見て良いことはほとんどありません。正直、個人的にはCS放送だけで十分、あえて残すならNHK各波だけでも問題ないです(情報を得るだけなら、要はコメンテーターのないニュース番組だけでOKなので、NHKに特に拘っているわけではありませんが)。
個人発信の情報の場合は、情報を扱うための訓練を受けているかどうかがポイントだと考えています。例外は多々ありますが、学位を持っている人の発言はさまざまなポイントを押さえていて情報を得やすいと思います。