兵庫県知事選、前尼崎市長の稲村氏が立候補へ 政治団体から要請受け 10月上旬にも正式表明

2024年09月29日 17時14分41秒 | Weblog

兵庫県議会から不信任決議を受けた斎藤元彦氏(46)が30日付で県知事を失職するのに伴う次期知事選に、前尼崎市長の稲村和美氏(51)が立候補する意向を固め、関係者に伝えたことが29日、分かった。支援する市民らでつくる政治団体が立ち上がり、立候補の要請を受けた。次期知事選は11月に実施される見通しで、稲村氏は最終調整を続けており、10月上旬にも正式表明するとみられる。

 稲村氏は奈良市出身。神戸大学在学中に阪神・淡路大震災が発生し、ボランティア活動を原点に、証券会社勤務を経て、2003年に兵庫県議に初当選。県議を2期経験した後、2010年12月~22年12月、尼崎市長を3期務め、財政再建や市役所改革、自治のまちづくりなどに取り組んだ。

 湯川代表世話人は「今の県政は県民不在。首長としての実績やリーダーシップを考えても、私たち県民とともに県政を進めてくれるのは稲村さんしかいない」と話した。

 一方、稲村氏は神戸新聞の取材に「いろんな関係の人と意見交換をしている。現在は、いただいている仕事の調整をしている段階」としている。

 斎藤氏は自らのパワハラ疑惑などが記された告発文書を巡り、県として作成者の元西播磨県民局長の男性を保護せずに懲戒処分を実施。男性が7月に死亡したことなどから、県議会が19日に全会一致で不信任決議案を可決していた。告発文書に記された疑惑を巡っては、県議会調査特別委員会(百条委員会)や第三者調査委員会で調査が進んでいる。

 次期知事選は11月10日(10月24日告示)か11月17日(10月31日告示)となる公算が大きく、既に斎藤氏が出直し選への出馬を表明。共産党県委員会などでつくる政治団体も、尼崎医療生協病院長で医師の大沢芳清氏(61)=西宮市=を擁立する方針を発表している。

 一方、自民党は独自候補の擁立を模索しているが、意見がまとまっていない。日本維新の会も独自候補を擁立する方針を決定。公明党は自民と協調する方針で、立憲民主党は同党の県議らでつくる県議会会派「ひょうご県民連合」と協議を続けている。(前川茂之)

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