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Performance Engineering

Audi V6エンジン分解 Part1

2016-03-18 22:32:21 | ECUセッティング
先日少し紹介したアウディーのV6エンジン、型式はASN。


5バルブの直打式のため、リフター直径が制限され、カムはこの尖りっぷり。何のための5バルブなのか…。


嫌な予感がするのもありバルブタイミングを確認してから分解。左右で5度以上のばらつきがありました。


VVT用のオイルラインにはシールリングが。ポルシェ等でもよくやる手法ですが、国産でここまでやってあるのは見たこと無い。
ドイツ人の質実剛健な気風によるものなのか。



オイルポンプはチェーン駆動で油面に沈むような配置。これもこだわりを感じるポイント。



ピストントップ、



シリンダーの様子


ベルト周りがオイルでべとべとだった原因が判明。フロントオイルシール、抜けてたw


クランクキャップはスタッドボルトに加え、横からも固定しキャップの倒れこみを防止。


5バルブの燃焼室。

続く

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5 コメント

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Unknown (ep91乗り)
2016-03-19 20:20:41
こんばんは。
おお~、こうなってるんですね。
こいつのタイベル交換非常に嫌いでした(笑)

初めてやった時はカムスプロケフリーにしてベルト張ってからスプロケ締めてクランク回してカムホールドのSSTが装着出来ればバルタイOKとか恐怖でしか無かったですね。
しかも左右でSSTのかかり具合が微妙に違って納得出来ずに何度かやり直したり(笑)
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Re: (fujii)
2016-03-19 21:17:44
より高精度にバルブタイミングを合わせる為の設計なのでしょうが、正直あまり意味が無いという気がしますねw。

SSTで位置を決める車両は他にもありますが、どれも正直あてにならず、普通にバルタイ調整して組む事が大半です。
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Unknown (niibe)
2016-11-16 13:33:54
ひさしぶりです。活躍なによりです。
左右ブロックでの5度のタイミングずれは、設計からそうなっていると思います。引っ張られる側が遅れるので、多くのロングチェーン方式のv型はこのようになってます。
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Re: (fujii)
2016-11-17 19:20:27
お久しぶりです。
排気側は逆にずれてたりするので、今回の誤差は冶具による組み付け時のバックラッシュ分+ベルトの伸び等の影響だと考えています。メーカー毎に設計思想や製造技術に差があり面白いです。

エンジン作動時はVVTで合わせちゃうので問題無いのでしょうが、気になりますね。
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ecu (石村)
2018-02-07 21:26:50
すごいです。私はアウディA4に乗っています。燃調が狂いセッティングに悩んでいます。
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