余暇Hike気分

「起きチョッた~?」退職後の生活を楽しんでる私は娘からの電話に応えます。「起きチョるよ~!」

東山魁夷展へ・・・

2016-08-01 | 美術館
自然と人、そして町
特別展 東山魁夷 2016/07/16 ~ 08/28
九州国立博物館

初日の16日、絵画教室10人強のメンバーと共に鑑賞ツアーに参加しました

10:30 ツアーバスで予定通り 九州国立博物館 に着きました

中に入るとこんな空間 エントラスホール が広がっており


長~いエスカレーターの下には
「MUSEUM SHOP」  があり、 左に目を移すと 木造!! 屋根や外壁の金属?っぽさの  中のこの「木」っぽさが目を引きます。
7年前の「阿修羅展」以来の博物館、懐かしく見上げました(^^。


.  パンフレット      と       本の表紙 (「道」)
 

残照」                    「行く秋


  今回初めて、いつも利用しているという Nさんに倣って「音声ガイド」を利用してみました。  絵画の横にある説明文が声で聞ける程度だろうと思っていたのですがそうではありませんでした。

  その年に描く何点かの作品の構想を漠然と考えていると、ふと、モーツアルトのピアノ協奏曲イ長調の旋律が聞こえてきた。   ・・・すると、
思いがけなく一頭の白い馬が、針葉樹の繁り合う青緑色の湖畔の風景のなかに小さく姿を現し、右から左へと、その画面を横切って姿を消した。  (・・・イヤホーンからこんな感じで続きます)

  イヤホーンからモーツアルトの曲も流れてきて、描こうとしたときの魁夷の心情が語られ、貧弱な私の想像力を大いに膨らませてもらえました。
今まで 東山魁夷 と言えば、あああの蒼っぽい色の森林の・・・と上辺でしか線を結びつけていなかったと気付く。 これからは 「絵」 だけではなく 「人」 も少し感じながら鑑賞することができるかも・・・・・。 
作者の気持を少しでも多く汲み取れるようになりたいものですが・・・・

そうか! しっかり自然に対峙している作者の耳に
ふと音楽が聞こえてくるんですね そしてイメージが湧いてきて
突き動かされるように描きすすめていく・・・・!

緑響く




唐招提寺御影堂の全障壁画
日本の海 静と動 「《濤声》とうせい(部分)」 (パンフレット内側)


  唐招提寺御影堂に奉納されている東山魁夷の襖絵全68画と床の間の絵が、 今回、御影堂内部のほぼそのままに再現されていて、
 これは大変な見ごたえでした。
ふすまの奥からは波の音が聴こえてくるようだし、  唐招提寺の開祖となった鑑真の故郷、唐の国を想って墨一色で描かれた柳は、風に揺れてほおに触れてきそうに見えました。 

《揚州薫風》ようしゅうくんぷう(部分)」

(HPより)
唐招提寺でも公開されるのは年に数日ということなので、
これは間近に見ることができるいい機会でした。


唐招提寺御影堂の全障壁画 濤声 ほか




特別展『東山魁夷 自然と人、そして町』展示紹介



ちょっと見下ろせる水色の不思議な空間



エスカレーターで降りながら外を覗く ツアーバスはまだ2台


会場へ上がるときには人が溢れすぎないようにエスカレーター手前で少し待たされましたが、初日だったせいか、あとはまあまあの込み具合で済みました。
(太宰府天満宮はこちら←)
 博物館の裏から見ると、長方形の蒲鉾型の建物なのがわかります。  160m × 80m あるそうです。
裏に出てすぐのところにある    長い長いエスカレーターは大宰府天満宮に運んでくれます。  歴史を見ると、博物館建設用地約17万㎡のうち14万㎡が、太宰府天満宮の寄贈だったのですね。

博物館のレストランに昼食の予約を入れ、その間に太宰府天満宮の本殿にお参りするというみなさんと一緒に下りました。
 そんなに急いで行ってくるのはやめようと友達と二人、池の傍で写真を2、3枚撮ってるうちに皆さんの姿がすぐ戻ってきました。




神の塵みな美しき初箒  威雨

天満宮菖蒲池そばで見かけたこの句碑は 外園威雨 の句のようで、
ほかに 高浜虚子芭蕉、夏目漱石など 全部で12の句碑があるそうです。 

わいわいがやがや余韻に浸りつつ 16:55関門橋を渡り帰ってきました


**********

07/23 宇部市の花火大会 (4、5キロ先を二階から)

遠花火一枚だけでも撮りましょか ・・・不精がらずに二階にあがり

音は音ひかりはひかり遠花火  ふじ
遠花火連れは二階の通り風   ふじ

いけないいけない・・・どーん と花火の音が聞こえてきたら
 せめて二階に上がってみるぐらいの元気はほしいですよね・・・
俳句はずっと前の手帳から引っ張り出して打ち上げました~^


究極のモネ展

2016-02-28 | 美術館

マルモッタン・モネ美術館所蔵モネ展


究極のモネ展の最終日、H.28/02/21(日)にバスツアーで行ってきました。
最終日ということで混雑は覚悟していましたので、人の頭越しの鑑賞に落ち着かないなりにもそれほど気にすることなく観て歩くことが出来ました。
「さあ福岡の街だ」とカメラを取りだし車窓から証拠写真を・・・と、あれ! チカチカチカ?

車窓から                    福岡市美術館


  あれれれれ~~? やってしまった、電池切れだーー;;
車窓からの一枚と、辛うじて会場の福岡市美術館を撮っただけで写真は終了・・・ 福岡市美術館は初めてでしたが、大濠公園のすぐそばでした。
どうせ会場内は撮れないんだけれど、駐車場に入りきれずにズラ~っと並んでいる車の列とか、博多シティで見つけたロボットとか、・・・・・ そんな写真はいらないか 

ということで以下は、パンフレットの写真などです。

入口で全員に配られた クロード・モネのパレット・・・ を印刷したカード


入ってすぐのところに、このパレットの実物、
油絵の具のこてこてについたままのものが、その横の丸い眼鏡と共に
展示されていました。

(表表紙?)          パンフレット          (裏表紙?)


  今回の展示は、モネが、最後まで手元に残していた晩年のものを中心にした作品の遺贈を受けたという「マルモッタン・モネ美術館所蔵」の作品。  なので、こんなのもあったの?  と思える晩年の「睡蓮」や「日本の橋」を見ることが出来たのではないかと思います。

後に「印象派」と名付けられることとなった今回のメイン作品、
 ぜひ見たかった 《 印象、日の出 》 1872年

まだ決まっていなかったタイトルを聞かれ、
その場で「『印象』と名付けてほしい」と言ったという作品。
その空気感に少しは触れることが出来た・・・かな

ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅 》 1877年

こちらは、前期のみの展示で見ることはできませんでした。


《 小舟 》 1887年  ふっと気になった一枚


  この「小舟」の絵の中に、季語が隠れているとすればなんだろう? とふと考えた。 「青葉」「新緑」「緑陰」・・・うーーん思いつかない、、、「舟遊び?」「納涼?」・・・?  それとも春? いや「水ぬるむ」という感じではない。 舟には「日傘の女」のような女性がさっきまで乗っていたかもしれない。 下りて行ってどのくらい経つのか、、清らかな流れ、川の底で大きく揺れている水草・・・じっと待つ小舟・・・・ そしてナンと言ってもその小舟にやさしくかかる青葉、俯瞰するこの優しさに惹きつけられる。
あーーこのスキャンした写真では、実物の雰囲気が全然分かりませんね 

 プレバトではみなさん、こんな写真一枚を見て句を作ってるようだけど・・・ぜんぜん浮かばなーーい 


《 睡蓮 》 1917-19年 パンフレットのヘッド部分に使われてる

晩年、白内障を患ったことからタッチの変化とともに作品も大きくなっている

  モネは、1883年(43歳)にセーヌ川を下ったジヴェルニーに移り住み、「花の庭」を造り、1893年には「水の庭」をと、絵を描いていくように庭を育てていったということです。
そこからはじまった「睡蓮」の連作は死を迎えるまで続き、その数は200点以上にも上ったそうです。

晩年の作品は、白内障によってタッチが荒くなり形が変わってきただけでなく、色も黄色や赤が強調され、まるで抽象画のような「日本の橋」が何枚もありました。
白内障の手術は3度されたようですが、手術後は濁りがとれて今度は青い色が強調されるようで、青っぽく塗られたものもありました。

日本の橋 》 1918-19年        《 日本の橋 》 1918-24年


最晩年の作品には、見えづらくなった目で最後まで何かをとらえ、五体で感じた印象をどうしても表現したいという気持がほとばしり出てるようで力強く、感じるものがありました。

ファイル(A4)


 ファイル(A5)     .
             

yoshiへのお土産は、キッチンペーパー  とA5のファイル 


  

  絵画教室のほかに、一応(^^?)もうひとつ「ビデオ教室」にも席を置いているのですが、こちらの方は市の社会福祉協議会が管理・運営する「宇部ふるさと学園ふれあい塾」のうちの一つ。  毎年一区切りの年度末3月に全体の発表会があります。
二年目の今年もまたこれといって新しく作品にするほど録っていないので、以前に録っていた ときわ公園の白鳥 をまとめてみました。
5年前に発生した高病原性鳥インフルエンザのため、ときわ湖に今は白鳥はいません。 さびしい限りです。

白鳥のいたあのころ(宇部市ときわ公園)・2016/02編集 (4:02)

最初と最後のワイド映像以外は、ミニテープやコンデジで録ったものなので
画質はじらじら、 見づらいかもしれませんが・・・・今年の作品ということで。

BGMは、(テレマン室内管弦楽団) による
「哀愁のアンダンテ~ヴィオラ協奏曲ト長調より」を使わせてもらっています。

・ 元映像は 「Adobe Premiere Pro CS6」で作成、
  pm4で書き出し(1440×1080 ・ 692MB)
  このままYouTubeにアップすると重すぎてときどき映像が止まる。
・ そこで YouTubeの 
  ⇒編集 ⇒動画加工ツール ⇒自動修正をクリック
  ⇒新しい動画として保存
 それを公開してみました。
  (ダウンロードしてみると 1920×1080 ・ 149MB)
 私からはスムーズに流れて見えてますが皆さんからはどうでしょう?



『御所の花』安野光雅

2015-09-26 | 美術館
2015年9月17日、第三木曜日は絵画教室の「スケッチ」の日
ということを利用して、今回は今開催中の 安野光雅さんの絵 を見に行こう
ということになって行ってきました。


(あれ? この縦縞はなんだ?? スキャナーの加減でしょうか・・)

両陛下のお庭を彩る四季の草花を描く
御所の花
安野光雅
2015年9月4日(金) ~ 10月18日(日)
下関市立美術館
(嬉しいことにここは、70歳以上の観覧料が無料   詳しくは こちら )

スケッチは希望者だけの参加で大抵先生を入れて5人。 5人以上でないときには5人乗れる私の車一台で動く。 運転はするけれども遠出の時の道順はほとんど頭にないので、助手席にナビゲーターに座ってもらわないと落ち着かない 
下関市立美術館の駐車場の奥の方に車を止め、裏の方から  石段を上がり、横をぐるっと回って  入館。
来るたびにこのアプローチ(前庭?)  の模様にそそられます 

今回の作品は、天皇皇后両陛下の本を装丁したご縁で、皇居吹上御所の庭の草花を写生する機会に恵まれ、その時の写生がもとの水彩作品130点だとか。 津和野の安野光雅美術館には何度か行ったことがあり、優しい筆遣いで表現される作品を今までもかなり見せてもらっています。 一枚一枚に自然を見る優しいまなざしが感じられて、好きな画家のひとりです。

皇居吹上御所の庭には、四季を通じてどんな草花が咲いているのでしょう・・・興味津々!!

(裏)       チラシ       (表)

(表)の絵は 「ツリフネソウ

作品は 「春」「夏」「秋」「冬」の 四つの部屋に分けられて展示されていましたが、
チラシの裏の4枚の作品は、 春 から「レンゲソウ」、 夏 の「コオニユリ」、 秋 「リンドウ」、 冬 「サネカズラとムラサキシキブ」。  写真がないのでこのチラシの写真でご紹介しておきましょう 

御所の庭には 菜の花 や 蓮華草 土筆 のような何気ない花もあるんですね!
カラスノエンドウ や 露草 など、当然と言えば当然でしょうか。
ほかには 貝母(バイモ) 片栗 野蒜 夕菅 や、 聞いたこともないような アマナ オオアラセイトウ 花忍(ハナシノブ)、 何種類かの  はもちろんですが、 白樺 ミヤマガマズミ 白山吹 三葉躑躅(ミツバツツジ) などの木々も描かれていました。


今回展示された作品が収められている作品集「御所の花」と 一筆箋を買いました。

題字:安野光雅    
表紙・カバー : 「ラッキョウ

(よこ25cm × たて24cm)

―― 「御所の花」巻頭の「自然はすべて美しい」より抜粋 ――
  わたしは、浜野栄次(昆虫写真家、国分寺在住)の家を訪ねたとき、暮れていく空を背景にして、葉が散って裸になったサクラの木を見て、「自然はすべて美しい」という啓示を得た。
  自然は美しいなどと卑小なわたしが言うのは尊大に過ぎるが、わたしたちはその自然から、美しいと感じる感性を培ってきたのだった。
  ・・・・・・
「御所には武蔵野の自然が残されている」とだれもがおもうし言いもする。 しかしあれは、担当庭園課と専門の庭師のたゆまぬ努力の成果だった。 それはよくあるように、木をまるく剪定して、人間の思わくにしたがえるようにすることではない。
  自然は弱肉強食の世界で、そのままにしておけば、たちまちジャングルになってしまうにちがいない。
  御所には栽培種の植物はごく少ない。 自然の植物が自然のままに生きていくために、人が手を添えるというたゆまぬ努力がなくてはならぬことをしった。
――――――――――――――――――――――――

大扉 : 「ヒヨドリジョウゴ



『  草花を 「春夏秋冬」 に分けてみても、実際には分けられないものを分けている気がする。 だからここでは 「春霞舟到」 と、昔こしらえた私製熟語に頼ることにした。 』
ということで、作品集の方は「春夏秋冬」ではなく「春霞舟到」に分けられています。
  63点 アカバナマンサク アカメヤナギ ~ ヒオウギアヤメ カシワバアジサイ など
  23点 クワ ノアザミ ~ ギンナン ヤブラン など
  27点 ワレモコウ アサマフウロ ~ リュウノウギク リンドウ など
  17点 キリ サネカズラとムラサキシキブ ~ リュウキュウカンヒザクラ フキノトウ など

どれもとても自然な形で描かれていて、手入れの行き届いた豊かなお庭の自然をうかがい知ることができます。
  安野光雅さんには 「旅の絵本」 や 「ふしぎな絵」 など いろんなシリーズがありますが、今回はただひたすら自然の美しさを描き写されていて、その写生の素直さになんとも言えない安らぎをおぼえ、何度も開いてみたくなります。

一筆箋


表紙は「せいようさんざし」、 中の挿絵に描かれているのは
「せいようさんざし」 のほか 「さわひよどり」 「ばいかうつぎ」 「われもこう」
横書きなのが気に入って買いました



美術館のあとは、さあ昼食! 「あそこのホットサンドがおいしいよ」
というYさんおすすめの 美術館から西へさほど遠くない
9号線沿いのお店  コーヒーハウス「ブリッジ」 へ!


目の前に広がってるのは関門海峡


初めてのホットサンドは 「おいしいよ!」と言われるだけあって、
ぶち 美味しかった!~~!

この後言われるままに、方向感覚まるでないまま「下関大丸」へと車を走らせ
ついつい買い物をして歩き見て歩き、尽きぬ話に座り込んで休憩もし、
帰り道のよく分からないまま、 ナビゲーターのおしゃべりを小耳に挟みつつ、
190号線で帰るところを、間違えて大回りの2号線で帰ったとさ・・・(><。。オシマイ




写真力!篠山紀信展

2015-06-05 | 美術館

2015年4月25日(土)- 6月14日(日) 山口県立美術館


5月13日、fujipaのビデオ仲間さんに誘われて「篠山紀信展写真力」を見に行きました

そして、縦3.4mに引き伸ばされて壁一杯に貼られている、プロ の 写真 に圧倒されました!!   絞りがどうの、シャッタースピードがこうのというような、そんなことは問題ではない、みじんも気にさせない写真・・・・、 はじめて本物の 「写真」 を見せてもらったような感動を覚えました。

せめてパンフレットで紹介をと思ったのですが、  コンデジで撮ったパンフレットの写真では、 本物と違ってあまりにもしょぼく見えるので;;  全然写真の紹介にはなりません。
ポートレート約110点の作品を、「GOD」(鬼籍に入られた人々)、「STAR」(すべての人々に知られる有名人)、「SPECTACLE」(私たちを異次元に連れ出す夢の世界)、「BODY」(裸の肉体―美とエロスと闘い)、「ACCIDENTS」(2011年3月11日―東日本大震災で被災された人々の肖像)の5つのセクションで紹介されています。
大きい文字だけでも拾い読みしてくださいね


「写真力」が本当に込められた写真は、
大きくすればするほど
.     力が出てくるものなんですね
。 (「パンフレット」の言葉より)


これらの写真が 縦3.4mの大きさに引き伸ばされているというのに
微塵も呆けていないピント! きめのこまやかさ!!
どう言えばいいのか言葉が見つかりませんが、 「バシッと見せてくれてる」としか言いようのない気持、 見せてもらえてるのは被写体だけではなく、写される人と写す人の息遣いまでビンビン感じる・・・・・・
ポートレートも然ることながら、「大相撲1995」と題した日本国技館一杯に並んだ貴乃花や曙をはじめとする力士、ディズニーランドを埋める大勢の人、が、こちらを見つめる “気迫!” はなんといっても圧巻!! です。
プロの人の写真というのはこんな写真をいうのですね。
篠山紀信展 写真力THE PEOPLE by KISHIN のサイト で垣間見ることができるかもしれませんが、この気迫!は会場で実際に体感する以外にはないでしょう。

    

美術館を出てそのまま帰ってしまうのは惜しい気持の私たちは、
余韻を楽しみながら雪舟等楊の作と伝えられる
「雪舟の庭」のある 常栄寺 に行きました。

史跡名勝常栄寺山門


入口山門の左側にある 石碑 と 画聖雪舟の像(1420~1506)

.      石碑:石庭の最も月に濡れ易し 転石

山門をくぐると広い広い 常栄寺前庭(無穏)


受付で 入場料(300円)を支払って中へ
前庭の右の方に見えている立派な 鐘楼門 をくぐり本堂へと向かいます


鐘楼門をくぐる手前右側の石碑  には、
十人の子を養う親はあれども 一人の親を養う子はまれなり 佛典」
と書いてあります。

本堂へ上がる階段のところまで来て、
前にも一度来ていたことをはっきり思い出しました ;;

本堂  と  たくましい縁の下


常栄寺 雪舟庭 の 境内案内図から


常栄寺庭園」(雪舟庭) は 本堂北面にあり、禅味あふれる
日本庭園の代表作として国の史跡・名勝に指定されているそうです。

緑に囲まれて落ち着いた景観 雪舟も何度となく眺めたことでしょう
拝観ポイント①から) 枯山水を手前に 本堂から見る庭




枯山水と言っても水を表すのは砂ではなく芝生で、
とても親しみやすい景色です

雪舟庭はぐるりと周りを回遊できる遊歩道のある 池泉廻遊(ちせんかいゆう)式庭園、五月の爽やかな風が吹き渡り、遊歩道のみずみずしい若葉を揺らしています。
「新緑」「若葉風」「青葉」「若楓」「緑陰」「時折降るこの時期の落ち葉はなんというのか・・・・・」

拝観ポイント②から) 西側の遊歩道から池泉を見たところ


同じところから、振り返って青楓越しに見える 本堂


大内政弘公母君妙喜寺殿の墓  と  画聖雪舟の筆塚     .


菩提を弔うために別邸を「妙喜寺(みょうきじ)」としたという政弘公の母君 と
画聖雪舟の筆 が北側のここに眠ってるんですね。

拝観ポイント③から) 遊歩道をぐるりと回り 東側から 


庭の石材は近くの山のものと言われる輝岩だそうで、
池泉は無染池(心字池)らしい・・・のですが?

東側には 「聴松軒」 と称するわらぶきの休憩所があります


本堂の 南面にある 南溟庭


『南溟庭は、常栄寺二十世 安田天山(やすだてんざん)老師が、「雪舟より良い庭を作られては困る。  恥をかくような下手な庭を作ってもらいたい」と依頼。  古典造園の復元・修復や創作の大家 重森三玲(しげもりみれい)は固辞したが、 「上手に下手な庭を作ってもらいたい」 と重ねて依頼。 昭和43年、重森 72歳のとき築庭したものです。』 (常栄寺 雪舟庭のホームページより)
というお話があるのも面白いではないですか。 なるほど・・・・・





(箱根空木の花)

               箱根卯の花七十路未だ落ち着かず  ふじ
               走り梅雨すぐに音絶ゆ逆噴射    ふじ
               サングラス掛けて一くちカプチーノ  ふじ


    

5月21日(木) 5月のスケッチも山口の「維新公園」でした


スケッチの後は、矢原駅の少し先、橋を渡ってすぐの「アキラ」というレストラン(パスタ)でランチ、 そのあとみなさん、ここまで来たら「篠山紀信展」に行きたいという話になり、私は二度目の鑑賞・・・。

実は当初のビデオ仲間さんと、 「写真家のFさんと一緒にもう一度見に行こう」 という話になっており、 昨日6月4日、無事に決行!! ハイわたくし目は計3回、堪能させてもらったわけでありました!





広島の美術館へ!

2014-10-02 | 美術館
  毎回同じ書き出しになりそうですが、もう前の記事から一か月(><!
元気にはしているのですが、私のブログ生活は毎日皆さんの記事を読むだけで結構満足してしまって、なかなか自分の記事になりません(^^ゞ

  この9月だって、市の生涯学習関係の2教室のほかに「絵画教室」「スケッチ」「山下清展」「広島県立美術館バスツアー」「裸婦デッサン研修会」「秋季彼岸永代経法要」プラス 墓参が今月はお彼岸もあったので2回、病院2か所。
ブログを書いてる時間なんてないですよね・・・・ ><ってそんなことはないか 

まぁ、何もなかったらウチに籠ってしまいそうなので、このところ、「これも何かの縁・来るモノは拒まず?・何にでも乗る?」 ということでこのくらい予定があっていいんですけどね。


  9月14日(日)広島県立美術館の [ポーラ美術館コレクション] へのバスツアーに、絵画教室の15、6人で参加しました。
  直前まで股関節の調子があまり良くなかったので行けるかどうか心配だったのですが、気を付けて使いすぎないようにしていたお蔭か、無事に行くことができてよかった 


広島県立美術館 ⇒ リーガロイヤルホテルで昼食 ⇒ 「ひろしま美術館」へ


  バスで広島の街を走ったのは初めてな気がする。 娘の運転する車で走ったことはあるけれども、その時には走り慣れない片側3車線の道路にドキドキで、周りの景色なんてあまり目に入っていないし、バスの中からとは目線が違います。 

↓ これは何を? えーっとあれに見えるは広島城のはず・・・(><; 


  緑の多さに感激しました。 街がもりもり緑に埋まってるように感じました。
夾竹桃が咲いていました。  ・・・原爆が落とされて「70年間は草も木も生えないだろう」と言われていたのに、真っ先に咲いたのがこの夾竹桃だったそうです・・・
というガイドさんの案内に、あらためて緑の街を眺め、胸がいっぱいになりました。
 美術館で絵画を鑑賞したことよりも、こういう思いで広島の街に身を置くという経験ができたことをよかったと思わずにはおれません。 広島に来たのは初めてではありません。 原爆ドームの近くにも確か学校から行っていますが、それ以来なんとなく「もう見たくない」と遠ざけていた感があります。
「広島県立美術館」ロビー

(ガラス越しに見えてる庭が「縮景園」!? らしい!)

   

  「ポーラ美術館コレクション」は、モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、マティス、ピカソといった、ポーラ美術館きっての珠玉の名画72点が出品されてるようでした。
・・・同じ印象派で似てると思っていても、実際に並べてみると少し違うねぇ・・・などという程度ゞ の素人目で見て歩きました。  名画を少し離れて見たときの、ガラッと違った印象には驚かされます!! 近くで筆跡を見るのとは違って急に生き生きと、生を得て見えます。

門構え?を撮るだけに終わってしまった 「縮景園」


  昼食後の自由行動では お向かいの ひろしま美術館の「ぐりとぐら展」
「ぐりとぐら」の名は聞いたことはあるけれども、内容はほとんど知らなかったけれど、yoshiに言わせると、絵本を持っていたらしい。 ちょし なら大喜びだったはず、 らしい。



   

ひろしま美術館の中庭

↑ ブールデル『果物を持つ裸婦』 と エミリオ・グレコ『ラウラ』に見入る子供

  ドームやそばを流れる川も、お昼を食べたリーガロイヤルホテルからそんなに遠くでもなさそうとは思ったけれど、ひろしま美術館で「ぐりとぐら展」を見ただけでくたびれてしまって、そのまま集合場所でもあるホテルに戻り、所場代・・・チガッタ(^^コーヒー代700円で1時間あまり、友達3人で座り込んでしまった >
ほかの皆さんは、「そごう」にいったり「広島城」に行ったり、自由時間を有効に過ごされたらしい、、、皆さん元気がいい!! ってこらこらこっちが元気なさすぎ?



ここで私は、こんなことは人生最初で最後! だろうという経験をしました
待ち伏せですよ待ち伏せ! な~んちゃって
ブロ友に待ち伏せ?されたのです。
私のために? わざわざ会いに来てくださるなんて、有難いことです。


絶好の 待ち合わせ日和!^^?

1時チョイ前にひろしま美術館に来てみると、 どうしよう・・・
木陰に座ってる人、車の陰、美術館を出入りしている人、
みんな あ・や・し・い!^^

友待ちて木陰にしばし秋の風   ふじ キミキミ、秋の風がしばし木陰に?
広島のみどり爽やか立ち話    ふじ みどり爽やか はないかぁーー;?

右手の黄色っぽい葉っぱの下辺りで立ち話をする人影が見えると・・・・・
え? 見えない?
しまった! せっかく来てくださったのに、
帰られる後姿でも撮れたはずなのに・・・ 
無事にお会いすることが出来て、なにはともあれよかったアリガトウ!

  さっき、 「私の代わりに、目印の杖を持ってここに立っててくれる?」 なんて冗談を友達と話してる時に、ゆっくりした歩幅で美術館に向かう、がっしりした体格の人が、またゆっくり出てこられるのをチラッと見ながら、目の前の石碑?の写真でも撮ろうとカメラを取り出そうとしたときに、その人がなんとなく、つっと寄ってこられたような気がした。
  あれ? ひょっとして?? ・・・・・


 さてさて 最後に 
いただきものもあり昨日からケーキ攻め~~fufu
☆誕生日おめでとう☆

マロンケーキも 塩キャラメルケーキ も美味しかった~!!~


放浪の天才画家 山下清 展

2014-09-01 | 美術館
「放浪の天才画家 山下清 展」
山口県立美術館
2014/07/26(土)~09/07(日)


  8月28日(木) この日は月一回のスケッチの日。 あわせて、山口県立美術館の「放浪の天才画家 山下 清展」に行くということになっていましたが、あいにく出かけるころにはぴらぴらと雨が降り始め、スケッチはなしとなり、直接県立美術館に向かいました。
「裸の大将」とか「日本のゴッホ」「放浪の画家」としての、山下清さんの名前や画風は知っていましたが、実際の作品に出会うことができたのは今回が初めてでした。

  幼いときには、病気による後遺症で言語障害が少しあるということでいじめを受け、ひとり昆虫を相手に絵を描いたりしていたようですが、福祉施設に入ってからは、習った貼り絵をはじめます。
そのうち、施設の中だけでは飽き足らず、どうしても外の世界が見たくなり、放浪の旅が始まるわけですが・・・。



  ところどころに日記の断片がパネルにしてありました。
美しいところを探すけど、どこも美しいのでどこを描くか迷った。」 というようなことが何度も出てきて、一番美しいところを作品にしたい、という素朴な思いがひしひしと伝わってきます。
そして、ここにしようと思ったら、何時間でもじっと見続けていたそうです。
見続けて脳に刻み付け、戻ってきてそれを貼り絵にしたそうで、
 物の配置や構成もほとんど間違いなく再現されてるそうです。
放浪の旅に出て、行った先で描いていたわけではなかったのです!! 日記もそうです。 何日分もの日記を戻ってきてから書き綴られたのだそうです。

  俳句は写生です、と言われます。 頭で作るのではなく、目の前に、行ってみて、感じ取って詠め、と言われます。 山下清さんも、それと全く同じことを真剣にされてる!! という思いに胸を打たれながら作品を見ていきました。

パリのエッフェル塔(水彩画)

お土産に買った マイクロファイバークロス です。

  日記には、「仙台の七夕はとてもにぎやかたったが、なぜ星まつりをするのか不思議だ。 星を祀るとお天気がよくなったりお米がたくさん獲れる様になるのだろうか。 そうすると、田舎の、お金がなくてほしまつりができないようなところは、お米はあんまりできないのだろうか。」  
「富士山は、最初に見た時にはきれいだと思ったのに、ずっと見てるとだんだんそうでもなくなった。人間欲深になつてはいけないなと思った。」 などというようなことが書かれていて、素直な気持ちが手に取るようにわかりました。

長岡の花火(貼絵) 1950年


  放浪日記の実物も陳列してありましたが、朴訥とした語り口そのままに、手書きの野太い丁寧な文字で、ページ全体がびっしりと埋め尽くされていました。
ご自分の人生もこのように、ひとつひとつ、一日一日、しっかりと歩んで行かれたんだなと、まるで山下清さんの人生そのものを見てるようでした。

  緻密な作品を作られる山下清さんなら知ってる~、と、なんとなく思っていたのがとんでもない勘違いだったことに気付かされました。 その一枚一枚を目の前にすると、山下清さんの素直なものの見方、真剣さを、感じることができました。
  1958年に小林桂樹さん、1980年には芦屋雁之助さんが山下清を演じたことで、その名前は全国の老若男女の知るところとなったのですが、反面、本当の「山下清」がどこかに置き去りにされてしまうことになったようなのです。 「本当の山下清を知ってほしい!」とパネルで訴えられていました。 ちなみに、ランニングに短パンという姿になったことはないそうです。^

  興味がおありの方はぜひご覧になって・・・・と、大急ぎで記事にしてはみましたが、もうすぐ終わってしまいますね。



こんな機会に恵まれたことが素直にうれしい、そんな心に残る作品展でした。




 芸術の秋は始まってる!? 

ADESSO! スペインの実力ある若手テノール歌手が来日公演!
と言われてもどこ吹く風の私だったのですが、
絵画教室の仲好しさんたちが 「行く」 というので、
これも何かの縁、とばかりに ADESSO! 公演に行ってきました!



  会場は宇部市文化会館(渡邊翁記念会館の隣り)文化ホールの500席、ざっといっぱいでした。
テノール歌手の歌をナマで聞くのははじめてでしたが、その声量は素晴らしい!@@!
マイクを使っての歌でしたが、このホールではマイクなしでよかったのでは? と思えるほどの声量で、マイクを使ったばっかりに、「ゼッタイに声がもったい!!」と思いました。

  チラシにプログラムが載っていたのですが、そのとおりではありませんでしたが、知ってる曲? 聞いたことのある曲がほとんどでした。



「女心の歌」では歌わされました。
声が小さいものだからピアノさんが飛び出してきて、
そんなんじゃだめだと身振り手振り(^^
2、3回繰り返すうちに、やっと ラララ ラッララ~!! と張り上げ 拍手・・・
というような場面もありました。

ポケットに手を突っ込んでるだけなのに、
どうしてこんなにカッコいいんだろう・・・
素晴らしい声と、日本人では真似のできないカッコよさに
心置きなく見とれたひとときでした ^


CLOUD FOREST(雲霧林)

2010-10-13 | 美術館
CLOUD FOREST
Fujiko Nakaya + Shiro Takatani  new installation

参考サイト

10月10日(日) 子供に誘われて行ってきました。
・・霧、光線、サウンドによって表現される、インターフェースとしての「環境」・・
という不思議な体験・・・というより、貴重な体験をしました。
17日までとなってるようですので、取り急ぎ記事にしました。
興味のある方はぜひ体験してみてください。

      

建物に入るとそこは 左右の中庭から自然光が取り込まれた
ホワイエ(フランス語でロビーのこと?)

足を踏み入れたとたんに、何かどこかで音がする・・・
ピチッ! パチッ! とはじける音だったり人の囁き声だったり
電子音だったり、・・・・ それが遠く近く立体的に聞こえる。

えっ? なに? きょろきょろと異次元に迷い込んだような感じ・・・

(1)天井の映った鏡面の床、スピーカーのついた四角柱が並んでいます(2)


  ディヴィット・チュードアが開拓した 環境の反射によるサウンドスケープの発想をもとに、これまで経験したことのない新しい音の世界がつくり出されていました。
  約10m四方のガラス張りの床面に、超指向性のスピーカー4台が組み込まれた回転式の2m高の四角柱(×9基)が、グリッド状に設置されていて、山口をはじめとする世界中で収録された(例えば秋吉台で拾った音もあるらしい)フィールド音やノイズがランダムに出力され、それがまた廻りの壁によって反響し変化しているのです。

鏡面の床

普通、音はだんだん広がってほかの音と交わった状態で聞こえてきます。
それがここでは、超指向性スピーカーのため、
真っ直ぐ自分に向いた音だけしか聞こえてこないのです

計36個のスピーカーが組み込まれた9本の四角柱が回転しているので
いろんな種類の音がゆるやかな規則で入れ替わって聞こえる・・
細切れに切断された幾多の音が遠く近く、交わらない状態で聞こえてくる
音の遠近感? それが不思議な感覚として感じられます。



ホワイエの左右にあるガラス壁で囲まれた中庭は、
吹き抜け構造によって、太陽の位置、霧の形態、太陽光の反射、気象状態で、
光学的効果が常に変化して、異なった情景へと移り変わっていきます。

(3)霧の中に入ってみる?      (4)早く閉めてー 霧がでてしまう! 
 

ここでは、視界1m未満の霧の中を体験できます。
何も見えずに重い霧の中に一人になってしまったような感覚・・・

その中で、「見え~~ん!」という子供の声だけが^^。

(5)光の差し込む中庭Aの天上を見上げて (6)StudioBから見た霧の中庭B



(7)中庭Aが霧に包まれてきました


濃霧となって風の動きに見とれていると次第に晴れてくる・・・

(8)霧が晴れてきた中庭B


14:00~15:00には、スタッフによる「ギャラリーツアー」があり、
制御装置も見せてもらいました。
(9)コンピュータで制御         (10)天井にセットされたマイク
 
天上に設置されたマイクからのリアルタイムのノイズ音も用いてるらしい。


(11)YCAM建物正面の中央公園


(12)大人も子供も飛び込んでみる霧の中      (13)霧が終っちゃったね
 

この作品は、
『アートとしての環境圏、霧、光、サウンドがもたらす、
環境創造への新たな展望』
と言うことで創られているようですが、それについて語ることは私には
できませんので体験できたことだけを書いてみました。


四国の美術館めぐり

2010-08-16 | 美術館
  もうひと月も前の話になりますが、絵画教室のメンバーに誘われて、四国の美術館を巡ると言うバスツアーに参加しました。 3ヶ所も美術館を廻ったので、ソウトウ教養が身に付いたことでしょう 

◇ 香川県立 東山魁夷せとうち美術館 (香川県坂出市)

  「東山魁夷せとうち美術館」は、眼の前に瀬戸大橋と瀬戸内海を見渡すことのできる、美しい自然に囲まれた美術館です。
  瀬戸大橋のふもとには「瀬戸大橋記念公園」が広がっていて、大勢の市民がスポーツに興じている姿が見られました。

  その公園の「西駐車場」でバスを降り、美術館へは5分ぐらいでしょうか、歩いて行きます。 ちょうど梅雨明けが発表された日の炎天下で、少々堪えましたーー。
 美術館の庭から見える塔は→
展望台のようです。 あの丸い展望室そのものが上下していました。

 

  この美術館ではちょうどこの日から、千住 博の「青の世界 -東山魁夷からの響き-」が夏の特別展として開催中でした。
  展示室に入ると全体がとたんに涼やかな青の世界に迷い込んだ感じとなり、自分たちの持ってるカバンまでが怪しく光ったのは、きっと蛍光塗料の仕業でしょう。  鳥の子紙(和紙の一種?)・アクリルに、蛍光塗料で滝が描かれていて、暗い展示室が青い世界となっているのです。

-ラウンジからのながめ-  瀬戸大橋と瀬戸内海の眺めは

やはりあなたとお茶を飲みながら・・・がいい('-^*)☆ですね。


「描くこと」は、「祈ること」であるというのが信条だという、東山魁夷画伯の絵画ははじめて見ました。  霧に包まれた湖の大作「静唱」はどこか素晴らしい写真を思わせ、風景画家と言われる東山魁夷を堪能させてくれました。 


◇ イサムノグチ庭園美術館 (香川県高松市)


  まずまず、なんと言っても暑かった記憶が!! 庭園美術館ですからね、日傘を差しての見学でした。 見学は往復はがきで申し込みが必要で、開館日時もいろいろ決まりがあるようなので、確認が必要です。
  まず上の建物で説明があり、続いて庭園や作業場の様子を見学しました。 見学時間はキッチリ1時間、すべて撮影禁止です。
  彫刻だと思うのですが、これらは見る人が感じるもの、ということで、作品には名前が付けられていません。 アンバランスの美とでも言うのでしょうか、上下の僅かなねじれ、均等でない左右に、作者の意図が見えるような作品が多い気がしました。

  バスを降りて、5、6分歩いて美術館に向かう途中、電信柱のわきに咲いていた花   →
たぶんセンニチソウと、奥に見えるピンク一輪がヒャクニチソウ。



◇ 大塚国際美術館 (徳島県鳴門市)


バスを降りたここは地下1Fです。
山をくりぬいて建設されているので、この階は入口しか見えていません。
この美術館は地下3Fから地上2Fまでの、5F建ての建物で、
地下3Fから上へと観て行くことになります。
名画MAP  ①  と  ②_

  入館した地下1Fから、すぐに長いエスカレーターで地下3Fへ
  ・地下3F (古代~中世)
  ・地下2F (ルネサンスからバロック)
  ・地下1F (バロックから近代)
  ・1F・2F (現代テーマ展示・ピカソ、ミロ、ダリなど)

  「大塚国際美術館」は、大手製薬グループ創設75周年記念事業として設立された世界初の陶板名画美術館。 古代壁画から現代絵画まで、至宝の西洋名画1,000余点が、原寸大で複製、陶板として焼き付けられています。
  これらの特殊技術は、原画が持つ本来の美術的価値を真に味わうことが出来るとされています。

~陶板なので触っても、写真撮影(フラッシュ禁止)もOKの美術館です~

システィーナ・ホール ミケランジェロの「最後の審判」
(右の写真は、左の写真のアップです) ↓
 
写真の向かって左側半分は、天上に引き揚げられる人々が描かれ
右側は地獄へ落とされる人々が描かれているのだそうです。
その落とされる中の中央辺り、皮をはがれて吊るされているのが
ミケランジェロ本人の姿だとか・・・・
原寸大なので、スケールの大きさを感じることができます!

このシスティーナ・ホールでは ときどき
クラシックなどのコンサートも開催されてるようです。

さすがのモナリザも カメラマンのほほえみには負けたと見える
アチャチャぼけ><;      モネの「日傘の女」
 
「モナリザ」の前で記念撮影しよう! の声に慌ててしまった

モネの「大睡蓮」を囲む睡蓮の池

次回行くことがあれば、こんなところでゆっくりできるような
スケジュールで行きたい!

モネの「大睡蓮」の実物は、部屋の四方に睡蓮が描かれた
↓こんな部屋(屋外ではない)が、二部屋あるそうです。

しばらく腰掛けてモネの世界に浸ってみたかったのですが、
時間もないし、なにしろ一歩も出たくない猛暑!
次回は? もう少し気候もいいときに・・・・
ひょっとしたらこの人は  モデルさんかも・・・・・
まるで絵画から抜け出してきたような、
貴婦人の格好をした二人の幼児も館内に居たのを思い出しました!

  ツアーの中に、何週間か前にフランス絵画鑑賞旅行から帰ってきたばかりの人がいて、その人の言われることには、「本物と変わっては見えない!」そうです。  うーん、そうなってくると、ここに居ながらにして世界の名画を鑑賞し、モネや・ダ・ヴィンチを讃えるべきか、陶板焼き付けに関わった技術者を誉め讃えるべきか・・・・

レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」
  この「最後の晩餐」は修復されてるそうで、前壁に修復後、後の壁に修復前が複製されていました。 写真で大きさは分るでしょうか。

  ↓ 修復後          修復前↓(ISOを極端に上げてみた!)
 
B3FからB2Fの、この「最後の晩餐」のある部屋までは、
ガイドさんの説明を聞きながら進みました。
団体ではない人も、美術ボランティアさんによる定時ガイドがあるようです。

全部は見ておれないよ、ぞろぞろ・・・・
 

1Fの庭園に出て、本館1・2と、右側日よけ傘の向こうは別館
 

1F庭園から、鳴門の渦は・・・見えないーー。
 
右の写真、B3Fからエスカレーターで バスの待つB1Fへ

ということで、予定の3時間はあっという間に過ぎました。
全てを見ると10キロ近く歩くことになるらしいし、
絵画の知識もないので説明もできません。
気になる方はぜひ行って見てください、見ごたえはあります。

暗い展示室が多くてうまく撮れていませんが、
何枚かをフォトチャンネルに置きました。

大塚国際美術館(徳島県鳴門市)

(一番右のマークで大画面になり、次の砂時計で写真の表示秒数が替えられます)


◇ 高松中央商店街 と 車窓からの景色 

夕食に出かけた高松中央商店街


最後は車窓からの景色を・・・
 

車窓からの景色




NHK山口局テレビ放送開始50周年らしい

2009-07-03 | 美術館
  今年は、NHK山口放送局が、34年6月15日に防府の大平山にテレビ放送を開始して以来、50年という節目の年だそうです。
  それを記念して 「放送のあゆみ」展 をやってるというので、yoshi と行ってみました。  NHK山口放送局は山口市の中央公園のところに、情報技術センターと並んであります。
  テレビ6時ダイの「ゆうゆうワイド」で時々放映される、公園の横を車が流れているお別れの画面は、この塔から撮ってるのにチガイナイ。 ⇒
(奥に見える塔はNTT)


エントランス

入ってすぐの左側に開局当時のカメラやポスターが展示してありました。

防府放送局開局ポスター
開局20周年ポスター
東京オリンピックポスター
放送開始当初は、山口市ではなく防府市の大平山だったんですねぇ。
 山口放送局沿革 

当初のカメラ  RCAテレビカメラ 

アメリカ・RCA社製 1951(昭和26年)
  1953年2月の国内テレビ放送開始にそなえて、アメリカから輸入された高感度カメラだそうで、NHK放送技術研究所で研究が積み重ねられ国産カメラのモデルとなったんだそうです。
  

カラーテレビカメラ (210-1型カラーカメラ)

東京オリンピック開会式カラー放送に活躍したカメラだそうですよ。

エントランスの右奥に進むと左手に見えてきた
 6面マルチ画面 

高画質なハイビジョン映像と音声が楽しめます。
マルチ画面の左に見えているのが「放送のあゆみ展」の入口です。



「放送のあゆみ展」



当時のテレビ (左:昭和40年当時  右:昭和34年当時)


「のど自慢素人演芸会」台本

最後に(拍手)まで入れてあるよ(^^)

  「テレビ放送のはじまり」コーナーの次には 「テレビの未来を体験しよう」コーナーがあり、 NHK放送技術研究所で開発中の新しい技術を、体験することができるようになっていました。

~トリミングテレビ~ と ~バーチャルパペット~


  ~トリミングテレビ~は、リモコンを上下・左右に振ることでチャンネルを変えたり、好きな場面でズームイン(トリミング)したりすることができます。
  指の不自由な人たちにも楽しんでもらえるように、 研究開発が進められているんだそうです。

  ~バーチャルパペット~では、「?」マークが書いてあるカードを持ってモニターの前に立つと、 3次元キャラクターの 「どーもくん」 や 「ななみちゃん」 がカードから飛び出してきて、 動きながら口々にしゃべる、というものでした。



このほかには、
~音声認識装置~、~話速変換装置~、~ヘッドホンで聴くサラウンド~
などがありました。



  「放送のあゆみ展」を出て、先ほどの6面マルチ画面の奥にあるのが 「公開スタジオ」、 お昼前のローカル番組 「とくもり情報ランチ」 のスタジオだそうです。
  その右に並んであるのが 「放送体験スタジオ」 で、ニュースキャスターを体験することが出来るようでした。  いえいえ私は近寄りませんでしたよ^^。


公開スタジオ


放送体験スタジオ



  このほかには、「番組公開ライブラリー(NHKアーカイブス)」というのがあり、
これまでにNHKが制作した、約6000本の番組と、山口放送局が制作した番組を視聴することができるようです。
  「秋吉台の四季」というのがあったので、試しに見て、放送局を後にしました。

  帰る途中、「ねむ」という軽食喫茶で、半熟卵のハヤシ味ソースオムライス(だったかな?)というのを食べました。 美味しかった!けれども量が多くて・・・ もうナニもイランになりました^^。





~・,。☆。,・~~・,。☆。,・~~・,。☆。,・~~・,。☆。,・~~・,。☆。,・~


懐かしくなって何を思い出したかと言うと、その昔、
たしか四つ切か六つ切りに伸ばした白黒写真があったなぁ・・・と

探し出してスキャンしてみました・・・^^あはは
昭和50年以前の写真ですねぇ
自分たちで作った写真クラブらしきものに入ってた頃のもの
これ以後はずうっと空白で
伸ばしたりするような写真は撮っていませんですねぇ



(1) 何を見ているのか・・・分りませんよね^^



(2) 貨車1


石炭産業によって、村から一気に市に躍進している宇部市
宇部港の近くには石炭がうず高く山にされていて
こんな貨車が活躍していました

(3) 貨車2
 
軍港へ貨車の影ゆく犬ふぐり    秋元不死男
ブログ友達の記事の中にこの句を見た時には
見たことあるようなそんな情景を容易に思い浮かべることが出来ました



(4) 知らないお姉ちゃんに抱かれて(平尾台バス旅行で)


これらの写真が私の写真の始まりと言えます
風景を撮るのは難しいけど、人間生活の断片なら
センスの無さを人の表情でカバーしてもらえると思っていました^^ゞ

でもだんだん人にカメラを向けにくくなり
いきおい無難な記念撮影となって今に到ってるというわけですネェ

オマケ(5) 十種ヶ峰スキー場で (by fujipa)


カメラはオリンパスとかペンSとか、そんなんだったでしょうか
その頃のビデオはネジを巻いては写すダブルの時代
子供たちの幼い間はこのダブルビデオが多いに活躍したものです

最近新しいカメラを手にすることになったこともあって
昔を、初心を、懐かしく思い出してみました。


~・,。☆。,・~~・,。☆。,・~~・,。☆。,・~~・,。☆。,・~~・,。☆。,・~


最後は最新の・・・でもないかぁ^^; ビデオカメラで
ダンスの舞台を撮った時の写真で終わります



左側のあのひとと                  右側のこの人と
 
中央の私の3人が組んで撮りました

中央から撮るのが一番簡単なんです
扱いはどれも同じようなものとはいえ始めてのビデオカメラ
特に暗闇での手探り操作はいつも・キンチョウ・です。


事前にざっと取り扱いを教えてもらい
当日はセッティングもしてもらって至れり尽くせり (^^ゞ
fujipaの仲間に負んぶしてもらっての撮影でした
「よう撮れチョッタよ」の電話に
とりあえずは写ってたんだー、あんどあんど・・・




ときわミュージアム(5月)

2008-05-18 | 美術館
サボテンの花が最盛期を迎えているというニュースに、
14日、ときわミュージアムに行ってきました。

入ってすぐに迎えてくれたのはこの爽やかな青いケシ!
この色は「おそらく世界でもっとも青い花」と言われているそうですよ。


ヒマラヤの青いケシ(Himalayan blue poppy)
(ケシ科メコノプシス属)

(写真にカーソルON!)
メコノプシス・ベトニキフォリア Meconopsis betonicifolia(中国西南部原産)

<
(↑ アップは、by fujipa)

メコノプシス・グランディス Meconopsis grandis(ヒマラヤ原産)

この花は市内在住の方(宇部市緑化推進委員)のものだそうです。



サボテン室(Cactuses room)

250種1800本のサボテンがあるというサボテン室は花ざかり
咲いた花は2、3日で萎むそうですが
つぎつぎに咲くので今は当分楽しめるようです。


紅花団扇 Benibanautiwa

(写真にカーソルON!)
<
(サボテン科オプンチア属)


↓1金鯱(kinshachi)は、30~40年たたないと花をつけないそうです。
黄色の小さな花をつけていましたが、そこにピントが合わせられない><;

  (小さい写真に、カーソル ON!  1金鯱と8常陽丸は、by fujipa )
1 金鯱
黄色い花が><

<黄色い花、分かります?(D300)
2 文鳥丸

<文鳥丸(D70)
3 黄彩玉

<黄彩玉(D70)
4 王冠竜

<王冠竜
5 サボテン室
小花をたくさん

<サボテン室
<サボテン室
6 紅花団扇<紅花団扇
7 巨麗丸<巨麗丸
8 常陽丸<常陽丸(D300)
9 東風丸<東風丸
10 花キリン<花キリン(D70)




熱帯植物室(Tropical plant room)

熱帯植物室入口にあったランタナです。 少し終わりかけていましたが、
今まで見たことのあるのとは違ってピンク一色です。


種類が違うのかと思って撮ったのですが、
花の終わり頃には中心も変化してピンク一色になるんだそうですね。



パッションフルーツ(Passion Fruit)

名札にはパッションフルーツとありましたが、検索してみますと
クダモノトケイ、英名:パッションフルーツ」としているものが多いようです。
トケイソウに似た花ですが、長いヒゲの様なものがたくさん出ていて、
よく見ると、スッキリしているトケイソウとは少し感じが違います。

花は高いところに咲いていて、横からしか撮れませんでした。

(花と実の2枚は by fujipa)
トケイソウ科トケイソウ属
(トケイソウ科トケイソウ属)


↓12のフィジーフトエクマデヤシの団扇状の葉は見上げるほどの大きさ、
13のメディニラマグニフィカの花は一抱えもあります。
ピンクの花びらに見えるのは花庖で、その中の球が花だそうです。

  (小さい写真に、カーソル ON!)
11
クンシラン

<君子蘭(ヒガンバナ科クリビア属)
12 フィジーフトエ
クマデヤシ

<(ヤシ科フトエクマデヤシ属)葉からウチワを作る
13 メディニラ
マグニフィカ

<フィリピン・大場宿野牡丹(ノボタン科ヤドリノボタン属)
14
 ブーゲンビリア

<(オシロイバナ科ブーゲンビリア属)
15
熱帯植物室

<熱帯植物室
<熱帯植物室
いつまで眺めていても飽きませ~ん
(gifアニメ15枚)


え~、尻切れトンボのようですがこれで終わります。
花盛りを片っ端から撮りましたコーナーでした。  あとまだ野草が、、、