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今度は黒のインク

2022-12-17 | 文房具関係

先日は万年筆のカラーインク24色の試し書きをしましたが、今度は黒のインクです。
はっきり言って、ビジュアル的にはまったく面白くありません。何せ基本的に白黒ですから・・・。

黒インクはたくさんありますが、気になっているもの8種類を比較してみました。

【染料インク】
パイロット 黒インキ
パイロット 色彩雫(いろしずく) 竹炭
ナガサワ Kobe INK物語 新港ジェットブラック
TAG STATIONERY 京の音 濡羽色(ぬればいろ)
Nakabayashi TACCIA 涅(くろ)

【顔料インク】
セーラー 極黒(きわぐろ)
プラチナ カーボンインク 黒
パイロット 強色(つわいろ) 黒

紙は、再生紙,上質紙(普通紙?),グラフィーロの3種類です。



まずは再生紙。
染料インクはどれもにじんでいますし、裏抜けも激しくします。
顔料インクはにじみが抑えられていますが、プラチナカーボンインクは少しにじんでいます。パイロット強色とセーラー極黒はにじみは殆どありませんが、どちらかというとセーラー極黒の方がにじみが少ないみたいです。裏抜けもセーラー極黒はほとんどしていません。
色味はともかく、この再生紙ではセーラー極黒が圧勝というところでしょうか。

再生紙 表面


再生紙 裏面(位置と文字が逆になっています。)




次は、上質紙?再生紙?(上質紙と再生紙の違いがよくわかりませんので、?を付けておきます。)
再生紙よりも大きなにじみはありませんが、よく見ると染料・顔料ともに細い線(糸)状ににじみが見られます。
裏抜けはTACCIA 涅が染料としては少ないようですが、やはり顔料のセーラー極黒が最も少ないようです。
従って、ここでもセーラー極黒が一歩リードというところです。

上質紙?再生紙? 表面


上質紙?再生紙? 裏面(位置と文字が逆になっています。)




最後はグラフィーロ。
全てのインクで綺麗に書けています。なので、好きなの使ったらいいんじゃないの?という結果です。

下の写真では全く分かりませんので、グラフィーロに書いた場合のそれぞれの特徴を少し書いておきます。
パイロット黒インキは無難な黒です。上の再生紙とか上質紙の裏の色を見たら、少し茶色寄りの黒なのかもしれません。私の目にはあまり判別できませんが。
パイロット色彩雫竹炭は、青寄りの黒のようです。
ナガサワのジェットブラックは、少し青緑を感じます。初老の目ですから見間違いかもしれません。
京の音濡羽色は、乾くと艶が出ます。これも少し青を感じます。
TACCIA涅も乾くと艶が出ますが、こちらは黒以外の色をあまり感じません(あえて言えば茶色寄り?)。
セーラー極黒も少し光沢が出ますが、控えめです。
プラチナカーボンブラックは、この3種類の顔料インクの中では最も黒が濃く出るようです。
パイロット強色は、この3種の顔料インクの中では最も濃淡が出やすいようです。また、最もマットなブラックです。

グラフィーロ 表面


グラフィーロ 裏面(位置と文字が逆になっています。ほとんど見えませんが・・・)




今回は黒インクばかりを比較してみました。

結果は、グラフィーロに書くなら何でも好きなものを使ったら良し(たぶんトモエリバーとかMDペーパーもほぼ同じなんじゃないかと)。色味やツヤが違うので、好みで選択の余地ありです。あと、粘度とかでインクフローが違ってくるので、万年筆によって書き味や線の雰囲気が違ってくると思われます。好みのものや自分に合ったものを見つけるのは並大抵ではないかもしれません・・・。

上質紙や普通紙,再生紙に書くなら、セーラー極黒が良さそう。

ということで、ちょっとセーラー極黒を使ってみようかと思います(仕事でも使えそうですし)。

う~む、なんか変な方向に行ってるような・・・。


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