公開研究会のご案内です。講師は稲正樹先生。期日は2025年6月7日土曜日午後2時から質問時間を含めて2時間です。時間は質疑の関係で少し延長されることがあります。
論題は「平和憲法の現在と将来」です。Peatixで受け付けを開始しましたのでぜひご参加ください。
現地で対面参加か、あるいはzoom参加か、選択する形になります。場所は地図上、東京大空襲・戦災資料センターと表示されるところになります(江東区北砂1-5-4)。センターの映像講話室を使って実施します。
お忙しい方や現地へのアクセスに不安がある方には、Zoomでの参加をお勧めしています。主催は公益財団法人政治経済研究所です。
稲先生のご紹介
稲正樹(いなまさき)
元国際基督教大学教授、現在は国際基督教大学平和研究所顧問。
1949年静岡県駿東郡小山町生まれ。北海道大学法学部卒業・北海道大学大学院法学研究科博士課程中退、1994年に博士(法学)(北海道大学)。
1978〜2016年に北海道教育大学、岩手大学、亜細亜大学、大宮法科大学院大学、国際基督教大学において憲法を担当。
最近著:石村修=稲正樹=植野妙実子=永山茂樹(編著)『世界と日本のCOVID–19対応−立憲主義の視点から考える−』(敬文堂)2023年7月。
近刊:憲法ネット103(編)『混迷する憲法政治を問う』(有信堂)2025年8月刊行予定。
論題は「平和憲法の現在と将来」です。Peatixで受け付けを開始しましたのでぜひご参加ください。
現地で対面参加か、あるいはzoom参加か、選択する形になります。場所は地図上、東京大空襲・戦災資料センターと表示されるところになります(江東区北砂1-5-4)。センターの映像講話室を使って実施します。
お忙しい方や現地へのアクセスに不安がある方には、Zoomでの参加をお勧めしています。主催は公益財団法人政治経済研究所です。
稲先生のご紹介
稲正樹(いなまさき)
元国際基督教大学教授、現在は国際基督教大学平和研究所顧問。
1949年静岡県駿東郡小山町生まれ。北海道大学法学部卒業・北海道大学大学院法学研究科博士課程中退、1994年に博士(法学)(北海道大学)。
1978〜2016年に北海道教育大学、岩手大学、亜細亜大学、大宮法科大学院大学、国際基督教大学において憲法を担当。
最近著:石村修=稲正樹=植野妙実子=永山茂樹(編著)『世界と日本のCOVID–19対応−立憲主義の視点から考える−』(敬文堂)2023年7月。
近刊:憲法ネット103(編)『混迷する憲法政治を問う』(有信堂)2025年8月刊行予定。
ご報告要旨
2015年の安保法制の制定、2022年12月の安保3文書(国家安全保障戦略、国家防衛戦略、防衛力整備計画)の閣議決定以来、日本国憲法が定める平和主義を根底から覆し、戦争をする国家への準備が急速に進められています。
本報告では、最初に近年の安全保障政策の大転換と安保関連法の概略を明らかにします。次に、内外の研究者の注目すべきいくつかの見解(2つの法体系論、武装国家と非武装国家の比較論、「日本に対するアジアの安全」保障としての日本国憲法、市民的防衛論)を整理して論じます。それらを踏まえて、平和憲法の確保と発展の方向は、①協調的安全保障体制の構築(Pax AmericanaからPax Asiaへの転換)、②軍縮平和主義の推進(東北アジア非核兵器地帯条約の締結など)、③平和的生存権(全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利)の保障の3点にあることを、明らかにします。
2015年の安保法制の制定、2022年12月の安保3文書(国家安全保障戦略、国家防衛戦略、防衛力整備計画)の閣議決定以来、日本国憲法が定める平和主義を根底から覆し、戦争をする国家への準備が急速に進められています。
本報告では、最初に近年の安全保障政策の大転換と安保関連法の概略を明らかにします。次に、内外の研究者の注目すべきいくつかの見解(2つの法体系論、武装国家と非武装国家の比較論、「日本に対するアジアの安全」保障としての日本国憲法、市民的防衛論)を整理して論じます。それらを踏まえて、平和憲法の確保と発展の方向は、①協調的安全保障体制の構築(Pax AmericanaからPax Asiaへの転換)、②軍縮平和主義の推進(東北アジア非核兵器地帯条約の締結など)、③平和的生存権(全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利)の保障の3点にあることを、明らかにします。
