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死して屍拾うものなし

日々の記録。

岸田森が好きだ その31

2009-12-09 14:53:46 | 岸田森
斜陽のおもかげ (1967年 監督:斎藤光正)

ちょいと前になってしまいましたが、神保町シアターにて鑑賞。
主演は吉永小百合。

太宰治の「斜陽」のモデルになった母と生活する太宰治の遺児のお話。
「斜陽の子(太宰の愛人の子)」と言われてしまう宿命を背負った町子
(吉永小百合)の青春物語、といったところでしょうか。

やー、この日の映画館は満員御礼。
男女比は8:2。サユリストと見受けられるおじちゃんが沢山いました。
吉永小百合ってやっぱり男性の永遠の憧れなんですかね。。
私は、お母さん役の新珠三千代さんの方がキレイだな、と思うけどそういう
ことじゃないんだろうな。

森サマの役は、太宰治ファンの大学生役。
太宰の話が聞きたくて、最初は吉永小百合を強引に喫茶店に誘い話を聞いたり
するんですが、そのうち恋人に・・という、なんとまぁ美味しい役どころ(笑)
森サマ、役得だと思ったんでしょうか?(笑)

お話は、まぁ太宰の子といわれることで複雑な思いをする吉永小百合ですが、
最後はハッピーエンドで終了。父の故郷・青森を訪ねるシーンは凄くよかった。
お話的にはまぁ…こんなもんなのかな?という感じでした。

1960年代の森サマは、爽やかな青年というイメージがあります。
私の勝手なアレですが、ドラマ「怪奇大作戦」を境に大きく変わった印象があります。
爽やかだけでなく、怪しいオーラも出てきたような(笑)
怪しいのに、品があり、更にドラキュラ顔(笑)な1970年代前半の森サマが私は
一番好きなので、この時代の森さまはなんとなーく物足りない印象。
爽やかな青年で、それはそれでとても素敵なんですけども。

途中、吉永小百合と多摩川べりを歩くシーン、話し込む二人がアップになるんですが
森サマのポロシャツの肩あたりからアリがツツツと反対側に移動してんですよ。
それがやたら目立つんです。薄い黄色っぽいポロシャツのせいもあって。
なーんで、これ、このままOKフィルムにしちゃったんだろうな、と思いました。

斜陽のおもかげ オープニング

後半に森サマ登場します。爽やか青年♪

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岸田森が好きだ その30

2009-11-06 14:37:30 | 岸田森
30作目ですって。早いw

御用牙 かみそり半蔵地獄責め(1973年 監督:増村保造)
2009年上半期、ぶっちぎりで面白かった映画「御用牙」シリーズの第2弾です。
ちなみに、第3弾はこちら
成田三樹夫氏が最後まで出演してるし、勝新のイチモツトレーニングシーンは
インパクトあるしで、個人的に2009年上半期ベスト1でしたw

で、第2弾。
おなじみ、かみそり半蔵(勝新太郎)とその子分まむし(草野大悟)と鬼火(蟹江敬三)が
なにやら怪しい二人を追っかけています。
しかし、怪しい二人の逃げる先には、身分の高いお侍様の行列が。
怪しい二人連れは「仕方ねぇ、逃げろ!」ってな感じで行列をすり抜けようとします。
かまわず追っかける勝新。
…と、御一行様のお供の侍が「無礼者!下がれ!」と刀を抜きました。
その刀に、間髪いれず勝新の鎖がからみつきます。
「御用のジャマだ!どけぃ!芋侍」(イモって・・笑)
で、小競り合いになったところで、身分の高いお侍様の用心(岸田森サマ)登場。
「何ゆえ、そなたはご勘定奉行様のお供先を乱すのか」と。
非常に丁寧な物言いでしたが、手にはよくわからん鳥の羽をもってらっさいますw

で、勝新も「捕り物のジャマなんでい!勘定奉行だとか知ったこっちゃねぇ!」
などとタンカを切ったもんだから勘定奉行様(小松方正)も黙っちゃおれんと、
凄腕(らしい)用心棒・黒澤年男と勝新で決着をつけろ、と。
で、勝新vs黒澤年男になるんですけど、いつまで経っても決着がつかず。

で、結局、勝新に「追って沙汰があるだろう。首を洗ってまっておれ」と言うことで
その場はおさまりました。
正直、勝新にクビらしきもんはなかったんですけど(笑)顔の下はすぐに肩でしたからww
で、森サマの出番もこれで終了…
この後にタイトルロール、そして勝新のイチモツトレーニングシーンなどになるんですが
タイトルロール前に森サマの出演終了って…
こういう映画だと物凄い魅力(?)を発揮すると思うんですけどねぇ。
忙しくて、チョイとしか出演できなかったのかなぁ。むぅ。
意味不明の手に持っていた鳥の羽はせめてものインパクト残しだったんでしょうか?
映画はめっぽう面白かったのですが、森サマ的(?)には残念でした。

【お話の続き・佐藤慶サマ素敵編】

で、結局冒頭のコソ泥は女の着物を盗んでいまして、それを「死体からはぎとった」
って言い張るので、勝新は、その死体の場所に乗り込むんですよ。
したら、コソ泥の言うとおり、女の死体が。
「この女、男をよーく知ってるな、見ろよこの黒ずんだ乳首」などととんでもない事を言う勝新(笑)
で、この女の死体から調査を続け、とある尼寺で売春が行われていることをつきとめます。
ちなみに黒幕が冒頭の勘定奉行だったりするんですが、さすが勝新。これも突き止めました。

で「追って沙汰」の方なんですが、
勝新、お上から「この度の無礼に対する処罰、日本一の残虐な盗賊を捕まえたらチャラにしてやる」
と言われます。
この日本一の残虐な盗賊が佐藤慶サマ。
い~いお声でした。が、やってることは酷すぎ(笑)
お侍の格好に変装している慶さんは非常にかっこよかった!
しかし、盗賊になるとちょっとなぁ(苦笑)

ま、なんだかんだで勝新は盗賊も捕まえ、売春の件もあばき、めでたしめでたし(笑)
嗚呼、しかしもうちょっと森サマの出番を~!!!
そして、どこかで「御用牙1」を上映してください!お願いします!

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岸田森が好きだ その29

2009-10-29 13:00:01 | 岸田森
「モーニングムーンは粗雑に」(1981年 監督:渡辺正憲)

アミューズ制作。音楽監督をサザンの桑田さんが担当。
…と聞くと、森サマってつい最近までご存命だったんだなぁ、なんて思って
しまいますが、この映画28年前なんですねぇ(苦笑)
サザンが好きな方には、映画バージョンになっているサザンの曲などがあり
必見っぽいですが、映画的には正直カスです。
お話は、色々あって偶然出会った男女(もちろんヤる)の1日を描いたもの。
高樹澪のデビュー作(しかも脱ぐ)らしいんですが、こんな映画で、しかも
脱いじゃって、本人は納得してんのかな?なんて思ったり。。
只今、GYAOで配信中なんで、よっぽどヒマな方は見てみてもいいんじゃないかとw

ちなみに、森サマは主人公の男子(童貞)の知り合いの音楽プロデューサー役で
怪しさ満開でしたw

そのリンゴのブローチみたいのは・・


でも、何気にこのヘアスタイルは好きですw


寝っころがる森サマ。もう意味不明すぎw
コメント (4)
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岸田森が好きだ その28

2009-10-20 14:53:07 | 岸田森
前に見たシリーズが続いてますが、これは最近見たやつw

「鬼輪番」(1974年 監督:坪島孝)

修羅雪姫、子連れ狼、そして御用牙(笑)などの原作者、小池一雄の劇画を映画化したもの。
ま、そんなわけで(?)手足が飛び、血が噴き出し、オッパイポローンがあります(笑)
でも、この「鬼輪番」は小池一雄モノにしちゃ地味な印象が。
やっぱり勝新だったり、お兄ちゃんの若山富三郎だったり、花形役者が出てないと地味に
なっちゃうんだろうか?
御用牙は、大笑いしまくりの作品でしたし、子連れ狼も「ぷぷぷぷぷ」と笑えるシーンが
結構あったんですけどね、どうもこの作品は見ている間、笑うことが出来ませんでした。
思い出すと色々おかしい作品なんだけどね(笑)こう、葬式の最中におかしな事を
みつけたけど笑っちゃいけない!的な何かがありました。

あらすじを一度書いてみたのですが、どうにもこうにも長くなってしまったので
省略(笑)ここのサイトに素晴らしい説明がありました。
気になる方はここを参照してください。

まぁ、何せコトのおこりは幕府のお庭番(鬼輪番)になる為に、厳しい修行を積んできた
若者5人(男4人、女1人)に、教育係の鬼(親鬼といいます)が性教育、いや、セッ○ス
の指導をするところから始まります。
お手本になる半裸の男女がようわからん舞いを狂ったように舞った後、うぉぉぉぉ、うぉぉぉぉ
と交わるのです(笑)
女の方はオカメのお面、で男の方は思いっきり鼻の長い天狗面でしたww
そいで、オパーイをポロリンさせつつ、絶叫しながらまぐわう姿は、正直、みうらじゅん先生の
ライフワーク、とんまつりにしか見えませんでした。が、スクリーンの中の皆があまりにも
真剣な顔(いやお面)つきだったので、何故かこちらも笑えない雰囲気(汗)
まぁ、それがきっかけで5人の面が取れるんですが、その5人はこんな顔ぶれでした。

渦彦(近藤正臣)   一応、主人公。
(荒巻啓子)  顔の幼さの割には乳首が黒かった人w
地虫(峰岸隆之介)  峰岸徹さん。若いころ、いい男だったのねー。
吹豆(水谷豊)    ア~ニキィ!の直前位か?現・右京さん。
六地蔵(高峰圭二)  ウルトラマンエースの人

正直、若者はの女の子と水谷豊だけでした。
あとはどう見てもまぐわり方を教わるような童貞には見えませんww
この後の親鬼の自決シーンがエググてねぇ。自分の顔を面ごとそぎ落として
切腹ですよ。もう、見ているほうも「うえぇぇぇぇ」と嫌な汗をかきました。
くわしくは、上記のサイトをご覧下さい。

で、この5人にさっそく幕府より任務が言い渡されます。
紀伊藩が、外国から新兵器を買い付けて、謀反を起こそうとしているらしい。
武器庫のありかを探り、謀反を防げ!そして武器を爆破せよ!と。
で、さっそく5人は二手に分かれ、紀伊藩に潜り込もうとするのですが・・
鬼輪番のメンバーは裏の裏をかく作戦にでます。
しかし、紀伊藩もその辺はぬかりなく、鬼輪番の進入を阻止するために、裏の裏の裏を
かく作戦をとったりしてなんとか藩への進入を拒みます。
このお互いの裏の裏の裏のウララ作戦がわからなすぎてねぇ、途中こんがらがりました(汗)
もう表からでいいじゃん、って思ったりw

で、森サマの役どころは、先に紀伊藩の武器についてずっと調べているお坊さん、
玄海という役どころでした。
坊さんなのに、編み笠を取ったらどういうわけか7:3分けっぽいヘアスタイル。
なんで7:3ヘアなんだ・・(笑)
ここだけ一瞬ぷっ、と噴出しそうになりましたが、水谷豊らの目が真剣すぎて、
笑っちゃいかんよな、と笑えませんでした。別にスクリーンの中だから笑っていいんだけどw

森坊さん、何年もかかって武器庫のありかを調べているのに全くわからず、あろうことか
鬼輪番をワナにかけ、武器庫を探す作戦に出ます。この作戦であっさりウルトラマンエース
の人が死亡。どういう作戦なんだよ(汗)
しかし、森坊が何年か買ってもわからなかった武器庫のありかを(女子)がアッサリ
と発見(笑)森サマの立場って一体…
その後、は、武器蔵のありかを森坊に伝えるんですが、森坊はタイミング良く
紀伊藩の侍に斬られ橋から落っこちて死亡。…したかと思ったら瀕死の状態で生きて
ました(笑)で、村のすみっこの小さな小屋で待機している鬼・近藤正臣に、息も絶え絶えで
武器蔵の場所を伝え、その途端にあっさり死亡(え?)
死に顔は近藤正臣の背中で見えませんでした。。残念w
ひっぱった割には、そして他の映画と比べてあっさりした引き際でした(笑)

で、紀伊藩側もお庭番殺しの凄腕、これを佐藤慶サマがやってらっしゃいましてw
冷酷非道な役をやらせると慶サマの右に出るものはいないんじゃないか、って位の
Sっぷりで、いやぁ、ホレボレしましたよ。

話的になんだかなぁ…って感じだったし(だって裏の裏作戦が多すぎだし)
今思い出すと、おかしくて笑っちゃいますが、どうも見ているときは笑えなくて
ストレスたまったし、ホントなーんだかなぁ、という作品ではあったんですけど
森サマと慶サマが出ていらっしゃったんでヨシとします(え?)

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岸田森が好きだ その27

2009-10-19 11:32:56 | 岸田森
だいぶ前に見たんだけどシリーズ、その2(え?w)

「いのち ぼうにふろう」(1971年 監督:小林正樹)

山本周五郎原作、脚本は仲代達矢の奥さんとの事で、仲代達矢が主人公。

簡単なあらすじ
深川ら辺にある川の中州に「安楽亭」という一膳飯屋があります。
親父と一人娘が切り盛りしているこの飯屋、飯屋とはいってもゴロつきどもの
たまり場で、普通の人は近寄りません。でもって、絶対怪しいことをしている、と
深川の同心に目をつけられていたりします。
ま、実際密輸の手伝いなんかをゴロツキどもがしていたりするわけですが(笑)

ある日、ここに居ついている与兵衛(佐藤慶)が、町で無銭飲食をしようとして
フルボッコにされた富次郎(山本圭)を拾ってきます。この富次郎には将来を誓
った娘・おきわ(酒井和歌子)がおり、彼女が女郎に売られてしまってヤケになり
飲み逃げしようとし、フルボッコにされた、と。
この身の上を聞き、安楽亭のゴロつきどもは「命を棒にふってやろうじゃないか」
と、危ない仕事を引き受け、おきわの身受け金を稼ごうとします。
この危ない仕事、実は深川の同心らが仕掛けたおとり捜査、つか罠だったのでした。 -完-

ま、そんな話です(笑)
役者陣はすごいよかったんですけどね、何かもうイライライライラする話でした。
森サマの役どころは、由之介というゴロツキどもの1人。
このゴロツキどもも、ざっと2パターンに分かれてて、平たく言えば、頭が悪い派(笑)
と、頭脳派みたいなw
頭が悪い派というか、本能のままに生きている野獣派のNo.1が仲代達矢。
いやいやギラついていました。
で、頭脳派のNo.1は佐藤慶サマ 声が渋くて素敵すぎです。
森サマにゃ悪いが、佐藤慶に見惚れてしまいましたw
森サマは頭脳派のNO.2ってとこでしたが、何せ(いつものw)体が弱い青白キャラで
(…白黒映画でしたが)始終、ゴホゴホケホケホやっててキャラが弱かったってのもあります。
登場時のインパクトもなかったし。
何せ、上の写真の中にいないでしょ、探しても(苦笑)
ただ、映画途中で同心の罠にかかった佐藤慶が死亡してからは活躍するんですけど。
青白い顔で(笑)

しかしこの映画、先ほども書きましたがイライラしっぱなしでした。
なんかもう、山本圭演じる富次郎がウジウジしっぱなしだわ、要領悪いわ、周りが見えて
いないわ、なのにビクビク&オドオドしているわ、で、見ている間中、こちらもイライラしっぱなし。
途中、仲代達矢が山本圭にブチ切れるシーンがあるのですが、見ているこちらも同時にブチ切れ。
思い出した今もイライラしてきた(笑)

ラストの同心大勢vsゴロツキども(森サマ・仲代達矢)の対決シーンは絵が素晴らしく綺麗でした。
白黒映画の良さが生かされて。アントンコービンの映像みたいな感じで。
でも、山本圭へのムカムカは収まらないんですが(笑)

で、この映画、勝新太郎も出演しているんですよ。
安楽亭にやってくる唯一の部外者的な役で。
常にグダグダに酔っぱらっているくせに、ゴロツキどもの話もよく聞いていて、
実は同心のスパイ?なんて思ってみていたのですが、本当にただの酔っぱらいの
オッチャンで終了~。拍子抜けでしたw

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岸田森が好きだ その26

2009-10-18 16:24:17 | 岸田森
だいーぶ前に見たんですけど(笑)

「子連れ狼 三途の川の乳母車」(1972年 監督:三隅研次)

子連れ狼シリーズといえば、橋幸夫の「しとしとぴっちゃん♪」がすぐに
頭に浮かぶんですが、あれはTVシリーズの萬屋錦之介版なのです。

こちらはそれよりも前に製作された若山富三郎版の2作目。
全く未見のときには、これは父と子の人情ものなんかいな?と思ってたんですが
手足が空を飛び、脳天がぶち割られる、かな~りエグい映像が満載。しかも息子
の大五郎は目が据わってて、父ちゃん以上になんかこうアレ(?)なのが予想外
すぎでびっくり。
まぁ、リアルな映像じゃないし、血とか吹き出すと笑っちゃうんですけどねw、
しかし映画館で見たときには、変な汗をかいてしまいました。
いやいやww

お話ですが、
主人公、拝一刀(若山富三郎)は阿波藩から脱走した藍染職人のリーダーを斬るよう
阿波藩のお偉方から仕事を請け負います。
幕府が、この藍染の技術を盗もうとするのを何としても阿波藩としては止めたい訳で。
資金源が減ってしまいますからね。
まぁ、幕府の方も職人が殺されては困るってんで、江戸に無事に藍染職人が来られる
様に、「弁天来三兄弟」という凄腕三兄弟を用心棒につけるとです。
弁天来三兄弟とはこんな感じ。刀でなく、オリジナル(?)の武器で戦います。

弁馬:手に装着するくまでみたいなもので戦う
天馬:武器はトゲトゲ付きのこん棒
来馬:武器はなんかこうメリケンサックの鋭い版のような(笑)

で、森サマはこの三兄弟の来馬役。
名前から行くと三男ですが、映画の中じゃ次男っぽかったなぁ。
そんなんどうでもいいんだがw

この3兄弟、別に凶悪な人間たちというわけではなく、己の仕事に忠実な凄腕
というキャラで、悪役っぽくなく非常にかっこいい。
森サマは相変わらず青白~い細い顔で(笑)パっと見、弱そうながら非常に強い
という役どころで素敵度3割増しでした。
他の兄弟は結構ガッチリ体系&男度高め&目パッチリだったから、なおさら森サマ
の青白キャラが立っていたと思います。
森サマは4作目だったかな?にも出演しているんで、見る機会があったら今度は
すぐに感想書かねば、と(笑)

予告動画らしきものを発見。しょっぱなの脳天ぶち割れ映像が映画の冒頭シーンで
いやいや、わかっているものの、変な汗が出ちゃったよww

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岸田森全仕事 第二弾に行って来ました

2009-09-08 10:26:29 | 岸田森
日曜日の話になりますが、阿佐ヶ谷ロフトで開催された
『岸田森全仕事』ライブ版!異能の俳優を語りつくす夜第二弾 風雲篇
というイベントに行ってきました。
初回は2007年位だったのかな?まだ知らなかった頃だったので、そういう
イベントがあったらしい、と後で知って「うわ、行きたかった…」と思ってた
とこだったので、今回は非常に楽しみでした。

第2弾ということで、前回の続きから(笑)
1975年~1978年の森サマ出演のドラマ・映画をもれなくダイジェズト上映(!)
そして、声の仕事編、趣味だった蝶の収集&NHKのドキュメンタリーダイジェスト
死に際ばかりを集めてまとめて上映した「岸田森退場編」(←面白かった)
「太陽戦隊サンバルカン」の裏話、などなど盛りだくさんの内容で楽しめました。
ゲストはお兄さんの岸田蕃氏、太陽戦隊サンバルカンで森サマの娘役だった根本
由美さん(←キレイな方でした)
やー、もうおなかいっぱいというほどの森サマづくしでした。
終電の関係で、終わり間際に帰ってきてしまったのですが、まさかの森さんの蝶の
標本を間近で見られることが出来、満足です。
気前のいいお兄さんに感謝。というか、お兄様の蕃さんが非常に面白い方でした。
ゲスト紹介の後「僕も後期高齢者になりましてねw」とにこやかにおっしゃってw
坊主役の森サマを見て「僕と一緒じゃないか!」とつぶやき(笑)別のドラマを
見て「これは地毛でやってますねー」と言い、森サマの功績を司会者の方が讃える
と「僕の弟ですから!」と(笑)結構舞台上で飲んでらして、最後はいい感じに
なっていましたw
いやいや、非常にはっきり喋るステキなおじいちゃんでしたw
横からみた頭の形が森サマとそっくりだったな。

仕事編ダイジェストは、丁度時代劇が多く放映され始めた頃だったのか、ほとんど
が時代劇。そして仕事の8割がドラマ。邦画が衰退してた時期だったんでしょうな。
ただ「黒薔薇昇天」では何故か拍手が起きちょりましたw
主役だもんね。名作映画だよw 未だにちょこちょこ見直すもの。
DVD化されてないドラマのものなども結構あり、いやいや貴重ないいものを
沢山見ることが出来ました。

で、個人的に興奮度MAXだったドラマの1シーンはというと
成田三樹夫氏が出てきた瞬間でした。。
思わず「ひゃぁぁぁ、ミッキーー」と声が出ちゃいました。。
お前は何を見に来たんだ、って話ですがw
司会者の方も「夢の共演」って言ってたけど、同じ映画に出ているものが結構ある
割には、共演してる場面ってほとんど見たことがないんだよなー。
映画の「夢と知りせば」位しか知らない。
探偵物語にゲストで森サマが出た時も共演シーンなかったし。
あまりに興奮しまくってしまい、何のドラマだったかすっかりチェックしてなかった
んですが、帰宅後ちょっと調べたら
・江戸を斬るⅢ
・桃太郎侍
このどちらかっぽい。桃太郎侍じゃなさそうなんで、江戸を斬るⅢかな。
森氏は悪い侍役、ミッキーはお代官役的な感じでした。
で、ミッキーが「ここで切腹せ~い!」と森さまに怒鳴りつけるのよ。
いやぁぁぁぁ、ミッキーのかっこよかったこと。。。
…。

他に印象に残ったものといえば、森サマがサーファー役(ぷぷっ)だった
「セックス解放の海!真夏の殺人」というタイトルが凄すぎなドラマ。
タイトルわからないんですが、桜田淳子のストーカー役で美容師役のドラマ。
これがもう変態ストーカーっぷりがすごくて。
淳子の背後でハァハァ言ってる声だけでもう怖すぎ(笑)
しかもヘンな花柄のシャツ着てるし。あれの続きみたいなぁ。

それから、出演シーンが5分にも満たないドラマで菅原文太さんと共演したもの。
ドアから森サマがのぞいて「あ、じゃぁ出直してきます」と。
その後、ナイフで刺され、天井から吊るされた状態を文太さんに発見される、って
やつは妙に頭に残りました。
あと、目をあけたまま死亡するんですが、その後46秒目をあけっぱなしの死体役
のやつとか。いやぁ、役者根性を見た、って感じです。

サンバルカン撮影時の裏話も大変楽しかったんですが、非常に長い日記になって
しまったので、この位で終わりにしまふ。。
やー、楽しかった。第三弾も是非開催してほしいです。

追記
桜田淳子主演の映画は「愛の嵐の中で(1978)」というタイトルでした。
森サマの役以外でも、淳子に迫るレズ女の泉ピン子、キチ○イ役の田中邦衛など
が見られるそうです。
…何、そのカルトっぷりww
この映画相当見たいぞ~~!!
シネマヴェーラさん、是非お願いします(笑)
コメント (8)
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岸田森が好きだ その25

2009-07-27 13:02:06 | 岸田森
また、何日もあけてしまった(汗)
ちょっと前になりますが、銭ゲバを渋谷シネマヴェーラで見てきました。

「銭ゲバ」(1970年 監督:和田嘉訓)

最近、松山ケンイチ主演でドラマの「銭ゲバ」をやっていましたね。
その影響か、お客さんはかなり若い人が多かったです。
私もドラマは見てたけど、主人公が松山ケンイチじゃかっこよすぎだろ。
スーツきてもビシッときまるし、顔の傷もたいしてコンプレックスになってないw

さて、映画版の銭ゲバですが、最初っからインパクトありすぎでした。
何せ唐十郎の蒲生風太郎が原作に近い(笑)
今じゃいい感じの枯れた親父な唐十郎ですが、この当時は結構プリップリだったのね。
最初、「え?これが唐十郎?」って思いましたもん。
というわけで、これが唐版の風太郎です!

ジャーン!
風太郎はこうじゃなくちゃ。
絶対モテなさそうな風貌じゃなきゃ。
唐十郎の風太郎に軍配アリ!

そして、いきなりオープニングからブっ飛んだ主題歌にびっくり
いきなり
♪銭ゲバ!ゲバ!銭ゲバ!!♪って始まったズラよ。

途中「徳の高い坊さんもお経を上げればゼニを取る♪」的な歌詞がやたら印象に
残ったんですが、ちょっと調べたら歌詞があったズラ。
こんなスラよ。

♪聖徳太子の昔から銭の嫌いな奴はない
そんならおいらも銭ゲバだ銭だい 銭だい 銭ゲバだい

(サビ)
銭ゲバ 銭ゲバ
銭銭銭銭銭銭ゲバ
銭ゲバ 銭ゲバ

♪偉いお寺の坊主でも経を上げれば銭を取る
そんならおいらも銭ゲバだい 銭だい 銭だい 銭ゲバだい!

銭ゲバ 銭ゲバ
銭銭銭銭銭銭ゲバ
銭ゲバ 銭ゲバ

このオープニングですっかりもっていかれたズラ。
お話はドラマを見た方もいるでしょうから割愛w
最後は風太郎vsお金持ちのお嬢様になっていきますが、これが
唐十郎vs緑魔子という、アングラ全開状態(笑)
緑魔子が物凄くキレイだったなぁ。
そしてバンバン脱ぎまくってたなぁ。。

ラスト近くで挿入歌が流れるのですが、これがまた凄いズラ。
♪地獄 極楽 ド畜生~♪って出だしズラよ。

あまりの歌詞にポカーン。
そして、今、お風呂での鼻歌ランキング第一位を突っ走ってます。
これも歌詞があったので載せるズラ。

♪地獄極楽、ど畜生
南無阿弥陀仏の人生さ
真実一路の道なれど
ままよ人生、銭ズラよ

どうよ?(笑)

ちなみに当時の銭ゲバのポスターがこれ
                ↓ここ、森サマ    


ちなみに、森サマはというと、お金持ちの兄丸家のおかかえ運転手。
設定からいってすぐに殺されるな、とは思ってたんですが、ホントに始まって
15分位で、唐十郎、いや風太郎に灰皿で殴り殺され終了(涙)
いや、まぁそんなもんだぁね。。

とはいえ、唐十郎に殴りかかられた瞬間、飲んでいたビールをブッ!と吐き出し
ぴよよよよ~んと飛び上がったのには爆笑。
というか、館内大爆笑でした。やはりタダでは死なない森サマでした(笑)
ちなみにポスターの森サマは、絶命5秒前といったところでしょうか。
パジャマもシュッと着こなしてて素敵でしたw
DVD化希望します。友達と見たい作品です。

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岸田森が好きだ その24

2009-06-23 16:15:19 | 岸田森
櫛の火(1975年 監督:神代辰巳)

渋谷シネマヴェーラにて鑑賞。

以前、神代監督のロマンポルノで「四畳半襖の裏張り しのび肌」ってのを見たんですが
最後の最後で芹明香さんという女優さんが「男と女はアレしかないんよ」と言うんです。
これがエラく印象に残ったんですが、まさにこの「櫛の火」はそんな映画でした。
アレしかない映画。

お話は、学生時代に病気で彼女(桃井かおり)を失った主人公・広部(草刈正雄)が
年上の、なかなか離婚できない女性、柾子(ジャネット八田)に出会って、で…なんか
もう、会うたびずーっとヤってる、と。いやホントそれだけ(笑)
で、年上女性の柾子もダンナとうまくいかず、離婚したいのになかなか踏ん切りが
つかない状態。グダグダグダグダしてるんですよ。で、なんか弁護士(?)さん
相手に根回し的な事はするわけです。ついでに寝ちゃったり(笑)
で、広部と会うと「ナントカと寝たわ・・」みたいな事を言っちゃうんです。
「嫉妬しないの?」みたいな事言って。
で、大喧嘩・・には発展せずなんか広部も「仕方ないじゃないか」とか抑揚のない
声でボソボソ。で、ヤるみたいな(笑)

…そのついでに寝てる中の一人が森サマの役柄でした。
まぁしかし、ヤる気がさっぱりないっぽくてマグロ状態な上、柾子に
「明日早いからもう帰ったら?」的な事を言ってました。。
いやいや(笑)

でも、この映画嫌いじゃないです。
なんか全体に流れるねっと~りした神代テイストが私には合うみたい。
芹明香さんも看護婦役で出ていました。
ちょっとだけだけど印象に残りました。この人好きだ~。

ちょっと「櫛の火」で検索したら、こことかここに非常にうまい具合に
映画を説明しているブログがありました。読んでみてください。

まだまだシネマヴェーラで神代映画特集は続いているのであと何本か見に行く
つもりです。
コメント (4)
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岸田森が好きだ その23

2009-06-14 20:17:00 | 岸田森
おんな極悪帖(1970 監督:池広一夫)

なんというか、森サマの魅力(魔力?)爆発!という作品でした。
出てくる人は皆最悪、つか性格が悪いという凄い映画。
どこかのサイトで目にしましたが「おんな極悪帖」より「みんな極悪帖」
といった感じです(笑)

森サマの役どころは、キチガイのお殿様w
これ以上はない、という位ハマり役です。なんというか岸田森オーラが最大に
マズい方向に輝いています。素敵です。
あ、バカ殿みたいなバカではありません。見た目は上の写真の様に普通です。
普通だけど青白い。
でもって、目がイッちゃってるという、なんか凄い怖い人になってました。
アップになるともう、直視できねぇ!位のイキっぷりでしたw

しょっぱなのシーンから森殿様は「ギャーッハッハッハッ!」と高笑い。
高笑いしながら家臣の首をはねてます。異様なシチュエーションです。
しかし森さまはなんてことない顔(いや、狂い笑いしとるが)
なんといえばいいんだろうか、

朝のレクリエーション「首チョンパ」

みたいな(笑)もちろん他の家臣は真っ青でプルップルと震えています。
しかし、家臣よりも青白い森殿様。目はイッちゃってるし、もうインパクト
ありすぎです。
で、そのまま、側室のお部屋様ことお銀(安田道代)と寝室にこもるんだけど
そこでも「ギャーッハッハッハッ!ギャーッ!ガハハハハ!」と笑いながら
お銀に噛みついているというw
なんかこう、見ててもちっとも羨ましくもなんともないフ○ックシーン場面でしたw
そういや「黒薔薇昇天」もローラースケートしながらヤってたな。。
なんか森サマって、アクロバットだわ・・

さて、そんなこんなでコトにふけっていると、家来が
「殿様、大変です。奥方様が暗殺されかかりました!」とやってきます。
森殿様は、「何だと?!」(ここだけ結構まともw)といそいそと奥方のいる
上屋敷へ戻って行ったのでした。

ちなみに、お銀は奥方ではなく、愛人。下屋敷に住んでいます。
上屋敷が表なら下屋敷は裏、って感じですかね。
でもって、奥方への刺客を送ったのもこのお銀。
もともと娼婦上がりのお銀は、虎視眈々と奥方への座を狙っている…というのが
おおすじです。
「殺せなかったか、チッ!」と忌々しそうなお銀。
じゃ、次は毒薬を盛るか・・と昔の客だった医者を呼びだします。

ま、こんな風に手を変え品を変え奥方暗殺を試みるお銀。
腰元のやたら武芸に秀でた梅野(小川知子)と悪だくみをあれこれ。
で、この梅野には10歳も年下の彼氏がおりまして、これが磯貝伊織という
役者か?という位のイイ男って役柄で、これを若い頃の田村正和がやっています。
しゃべり方が今と全く一緒ww

いかにも色男ですな

まぁこいつも悪いやつで、出世のためなら何でもします的なところがあります。
ある日、森殿様の命令で真剣での試合を下屋敷のお庭で行うのですが、これに
伊織(正和)が出場。やたら強いので勝ちまくるのですが、これを嬉しそうに
眺める年上彼女の梅野。
これを見てすぐに状況を把握した森殿様は「梅野は武芸に秀でてるそうじゃのう。
伊織と立ち会ってみよ」とまぁとんでもなく意地悪い事を言い出します。
意外とこういう状況をパっと見抜くあたり、森殿様はただのバカではなさそうな
雰囲気ですw
で、しぶしぶ立ち会った梅野は、今までの悪事を森サマにすべてぶちまけようと
しますが、伊織に切り殺されるのでした。
で、お銀さんはシラーっとそれを見ているし。
実は、お銀と伊織はとっくにデキていた、という(汗)

ま、その後もなんやかんやあって、お銀と伊織がデキてた、という事実をしった
森殿様、怒り狂って二人を殺そうとしますが、逆に伊織に切り殺されるという、
トホホな結末を迎えるのです。
しかし、斬っても斬ってもなかなか死なずにギャーギャーと苦しむ森殿様。
さすが森サマ、すぐには死なない(笑)
廊下を転げまわってやっと絶命したときは、拍手を送りたい気分でしたw

それから、伊織とは別にお銀の昔の客で、彼女を森殿様の愛人に仕立て上げた
ご家老役の佐藤慶が、すさまじいエロオーラ爆発しておりました。
なんでこの人ってなにもしてないのにエロっぽいんだろうなぁ
声も低くて素敵すぎだし。
ちょっと得した気分ですw
              
まぁ、レッドゾーンに振りきれた森サマのキチガイっぷり魅力が
たっぷりの映画でありましたわ

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