田中広江FP事務所

FP・ネットワーク・オフィス
(FPはファイナンシャルプランナー)

緊張の中締め

2008年01月04日 22時54分50秒 | Weblog
毎年正月の4日は、日蓮宗法華寺さんで世話人さん方を中心に全員集まって新年の
ご祈願と新年会を開いていて参加しておりましたが、アイドカになってから最近は
同じ日時で、大昭運輸さんの新年交賀会に呼ばれてそちらを優先させて頂いており
ました。お昼からの開会ですが遅くても30分位前には行く様にと時間等の約束に
とても厳しい社長さんだけにいつも身を引き締めて姿勢を正して参加しております。

取引業者さん始め社員さん方を含めると、ざっと200名近い人数でしょうか!?
厳しい経済環境の中、創業以来今でも毎年人数を増やしながら、拡大し業績も2割
近く伸ばし続けている凄さは尋常の事ではありません。創業時9名で新年祈願を
されてから24年目の今年は、約180名以上の社員さんがいらっしゃるというから
正にその飛躍振りには感心させられます。

開会後に勤続10年表彰と新成人のお祝いの後、トラック技能大会の表彰もあり、
会社の歴史と実力が付いて来たことが如実に理解出来ました。トラック運転手さん
のイメージも10年以上前とは大分違って来ている気がしました。時代の流れと共に
変わらざるを得ない状況下にあるのが現代社会で、変化に対応していかないと生き
残れないのが現状なのかもしれません。

会場内は家族を連れた社員さん方で楽しそうですし、我々業者同士も大親会ゴルフ
コンペでいつも顔を合わせている仲間同士ですから、酒を注ぎ合いながら飲み話し
て行くうちに久々の本格的なお酒ですっかり酔いが回って大変でした。

日本酒ラッシュで注ぎ合っていく内に、返杯返杯の嵐で今日は特に役割もないもの
ですから安心して飲み過ぎた感がありました。思い出してみると開会して乾杯前の
目出度い鏡開きに、黒澤信専務と同じ樽に呼ばれて正直驚いておりましたが、光栄
なことと勇んで叩いたら、ゴルフのテイーショットの様にナイスショットして板が全て下に
落込んでしまうほどで大笑いしてしまいました。

ビンゴゲームや歌などが続いて盛り上っていると、黒澤専務と話し込んでいる所に
黒澤社長さんが現れ”中締め誰にする?”の一言に”広江ちゃんで良いじゃない”
”ちょっと待ったー!!”こんなに何もないと安心して飲んでいる私に突然の指名は
あまりにも行き成り過ぎませんか!?オロオロうろたえる私の話には2人とも全く
耳を貸さずに”そうだね”とすれ違い様に話しただけで決まってしまいました。

酔っているせいでしょうか、会場内一杯の人数のせいでしょうか、新年早々の緩ん
だ意識が急な指名で緊張感が溢れドキドキして来ました。何時も思うのは主催者側
や司会されている方々の大変さを理解し、立場も考えて行き成りの指名でとか変な
言い訳だけは絶対しまいと誓っておりますから、落ち着いて爽やかに粛々と済ませ
ようと登壇して話し始めたら会場の後方が騒がしくて落ち着きません。

話の内容で注目されて集中して頂こうと努力しましたが一向に収まりません。私も
少々イラっと来ていたら間髪入れず黒澤社長さんから劇が飛びました!!
煩い!!静かに他人の話を聞けー!!
当然ながら社長の逆鱗に触れ、日頃の厳しさを良く知る人ばかりの集まりですから
会場内は一転水を打ったようにシーンと静まり返りました。気持ちが良いくらいに
活が入り、素直にいつもの意識で話しが出来ました。昔飲み屋時代から様々な修羅
場を経験してきている分、緊迫した状況下の方が素直に心の底から対処できる面が
あります。

創業の黒澤社長さんを龍に例え、息子の黒澤専務さんを虎に例えて会社の良さ隆盛
振りを称えて盛岡岩手を牽引する会社として業界や我々を導いて欲しいと話ました。
これからを背負う黒澤専務さんにはライオンのような”たてがみ”は無いけれど、
中国や日本で強い動物として恐れ崇められている虎として会社を引っ張って行って
欲しいと、髪を丸めている専務に対して話したところで妙に内輪受けしていました。
結びに子年の今年に掛けて、龍虎が引っ張る大昭運輸さんでも、最も一番大切なの
はネズミの様に末端で働く社員さん一人一人だと話しました。石油一滴も無駄にし
ない精神が会社を救い伸ばすと話しました。最終的に三本締めで目出度く締めさせ
て頂きましたが、久し振りに緊張感がある唇が乾く思いをしました。

自分の中では年始の仕事始めが大昭運輸さんの新年交賀会です。今の厳しい時代に
自信を持って叱ってくれる社長さんやリーダーがいる会社は希少価値があり羨ましい
限りです。見習わせて頂いて共に伸びて行ける様に、気迫と緊張感のある経営をし
て行こうと強く感じた良き体験をした交賀会でした。頑張るぞ~っと!!