マンガは五官をだめにする! (東海戯言)

気ままに読んだマンガのことを。タイトルは『チョコレート工場の秘密』の「テレビは五官をダメにする」から

寺嶋裕二 『ダイヤのA(エース)』

2007年02月19日 | おもしろいよ
ショー☆バンに引き続いての野球漫画。私はウンチ(運動神経ゼロの、運動音痴)で、特に球技が駄目。できるといったら剣道とスキーくらい。ともに団体競技ではない(団体を組むことは歩けど、その場合でも個人が基本)。だから球技の中でも野球漫画はわかりやすかったなあ。投手対打者の一対一に還元できるので。逆にサッカーはわかりにくいな。常に全体を見て、選手の動きを追っていかなきゃならない。本当は野球もチームプレイで、野手は有機的な動きのつながりが必要なんだけど、漫画などでは投手と打者、この二者の対決が多いんですよね。 この漫画は本格的な野球漫画だと思う。主人公は田舎の中学生で、その潜在的な素質をスカウトに見出されて、東京の野球名門校に越境入学。部員百名以上を擁する名門校で、エースを目指してゆく。ともかく主人公沢村英純はまっすぐな少年。悪く言えばバカ。実績もなく、開発途上の才能で、エースを目指すのだと公言してはばからず、そのための努力は惜しまない。越境入学や二軍三軍まであるマンモス部という、漫画ではともすればダークに見られがちな環境を、肯定的に描いて、その中での激しいライバル争いを描いています。発展途上の栄純君の才能が開花するのも、そういった周囲の環境があればこそ。そしてそれを100%受け止め、吸収してゆく彼のまっすぐな気持ちがあればこそ。 ショー☆バンとは異なり、女子マネ出てきます。そりゃ名門高校ですからね。5~6人います。でも今のところほとんどストーリーに絡んでいません。栄純君も、他の部員たちもひたむきに野球に取り組んでまして、まっすぐに野球を見つめているからでしょう。


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