マンガは五官をだめにする! (東海戯言)

気ままに読んだマンガのことを。タイトルは『チョコレート工場の秘密』の「テレビは五官をダメにする」から

松井優征 『魔人探偵 脳噛ネウロ』

2007年03月08日 | おもしろいよ
推理ファンでない人のほとんどは、犯人をカンで当てようとするそうです。
……………僕もそうします。
どうぞ、本作を読む時も、思う存分に犯人をカンで当てたり、
事件の説明を飛ばしながらお読み下さい。
……実はこれ………推理物の皮をかぶった、単純娯楽漫画です。

(コミックス1巻カバー折り返しの著者コメントより)

作者コメントにありますように、これは推理ものではない。じゃあ何なの? と聞かれると分類に困ってしまう。松井さんは「単純娯楽漫画です」と答えていますけどね。確かに娯楽ではありますが、他のどの漫画とも違う、独特なテイストの作品です。

主人公脳噛ネウロは人間でなく、魔物。謎を食べ生きる魔界の住人。謎を解くと犯人の心から放たれる、負のオーラがエネルギー源らしいです。人間の格好をしていますけれど、これは変身した姿。
一人称は「我輩」。そして
「魔界の謎を喰いつくした」
と豪語するほどの頭脳の持ち主。この台詞に従えば、彼は名探偵神津恭介以上の探偵なのです。
*神津さんを引き合いに出したのは、私の趣味です。名探偵の代表が彼だと思っているからです。

そんな彼、魔界にはもう食料となる謎がないのですから、地上にやってきました。ある殺人事件をきっかけに高校生桂木弥子を奴隷……ではなく、協力者にし、彼女を探偵と仕立て、自分はその助手を振る舞いながら、各種事件を解決、いや「喰って」ゆきます。

この作品の魅力はなんと言っても犯人たちにあるでしょう。みなどこかサイコで、招待が暴かれるや、ものすごいデフォルメされた姿になります。私も二話目の犯人の、まるで頭から足が生えているようなそのお姿を見てこの漫画の虜となりました。
ネットでの評判は知らなかったのですが(私は自分の読む作品の評判は気にしないし、評判がよいからといって読む作品を選んだりしない)、なんとヒロインの弥子は「漫画最萌トーナメント」とやらで準優勝するほどすごいらしいです。さらに三番目の事件の犯人は、彼の作ったドーピングコンソメスープとともに絶大な人気を誇っているそうです。たしかにマニア受けする漫画ではあります。

他に類を見ない設定とキャラクタ、それにストーリー。
コミック派の私は、これでまたもやジャンプを立ち読みできなくなりました。


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2 コメント

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Unknown (マッチ)
2007-10-13 17:04:52
この前久しぶりにヒグチを出してくれて
うれしかったです!
よければもっと。。。
それはうれしかったけど アニメ!
なんで豊中は放送してないんですか!
とても観たいんですよぉ!
できれば大阪の豊中市にも
放送してほしいです・・・
返信する
Unknown (マッチ)
2007-10-13 17:06:35
この前久しぶりにヒグチを出してくれて
うれしかったです!
よければもっと。。。
それはうれしかったけど アニメ!
なんで豊中は放送してないんですか!
とても観たいんですよぉ!
できれば大阪の豊中市にも
放送してほしいです・・・
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