1/10に発売されたサッカー批評66号、いつものように購入して読んだのですが、『高校サッカーの深層 悲劇はなぜ起こったのか』については、読んでいて悲しさ・怒り・苦しさの感情が出てしまう話でした。
Jリーグジュニアユースチーム出身でサッカー名門校に入った選手が脱臼骨折をしてしまい、そのリハビリを受けられないまま猛練習・試合で酷使された挙句、寝たきりに近い状態まで体を悪化させてしまい高校中退することになってしまったことについての記事です。
読んでいて、一番感じたことは『問題の高校サッカー部監督に対して、学校側関係者が誰も意見をしない(言えない)状態に陥っていて、監督の古い考えのもと生徒が犠牲になっているのかな』ということでした。
この監督についても、取材において『好成績残すためなら生徒を顧みない』ともとれる発言をしている部分がありました。(発言内容についてはここでは書きませんが、量ばかり追い求めていて練習の質が下がっている面もありそうです)また、中退した生徒に対しても不適切な発言をしており、指導者の資質としてどうなのかという思いにもかられました。
記事のケースはケガした後のリハビリ、練習参加免除の対策がしっかり取れていれば防げた『悲劇』であることは確かですが、実際のところ、リハビリが必要との指示があってもこの監督が練習休ませたりしていたのか?という疑問もあります。
学校側も指導者の資質について競技成績良し悪しとは別に評価していく必要があります。