イタリア代表主将のカンナバーロ、自国メディアの批判に不満爆発
現在、南アフリカで開催中のコンフェデレーションズカップ(コンフェデ杯)に
参加していたイタリア代表は、21日のブラジル戦で完敗し、
早々にグループリーグ敗退が決まった。
“アズーリ”(イタリア代表の愛称)はここ数日、自国メディアから“老いぼれ軍団”、
さらには“ミイラ”とまで揶揄(やゆ)されるなど、激しい非難を浴びている。
こうした一連の報道に対し、
主将のカンナバーロは「その話はもういい加減うんざりだ」と、怒りを爆発させた。
9月で36歳になるカンナバーロは伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』電子版で、
現在イタリア代表に寄せらている批判を「インフルエンザのようなものだ」と語り、
時間の経過とともに沈静化するとの考えを示した。
と同時に、優勝した2006年ワールドカップ(W杯)・ドイツ大会のころに比べて
自身のプレーにキレがなくなっていることを認めたものの、
今回の報道に極めて不愉快な思いを抱いているとの心情を明かした。
「今回の批判は、正直言って耳障りだ。僕がセンターバックというポジションに
不適切かどうかは、代表を指揮するリッピ監督が判断することだ。
僕は、“ドイツW杯の優勝メンバー”という肩書きのおかげで
代表に選ばれている訳じゃない」
またカンナバーロは、「トッティ、バッジョ、デルピエロのような
存在がいない状況では、チームの再構築は当然必要だ」と述べつつも、
コンフェデ杯を戦ったイタリア代表が「現時点におけるベストメンバーだ」
と擁護したリッピ監督に同意した。
さらに同選手は、「代表のレベルアップは国内クラブの基盤強化から始まる」
という自身の見解を述べるとともに、
「もし気に入らないのなら、これまで活躍してきた
ベテラン選手を全員家に送り返せばいい。
とはいえ、その後にやってくる世代についてもしっかり目を凝らしてほしい」
とコメント。イタリアの若い世代にとって、
DFというポジションがあまりもてはやされていいない現状に警鐘を鳴らした。