そいつらは、夜の10時頃にやってきた。3台のダンプカーだ。通常のダンプカーの砂利を運ぶ仕事は、こんな夜遅くに給油に来ないから、まともな連中じゃないだろう。そしてダンプから降りて給油を始めるのだが、なんといきなりエラー発生。それは、一つのクレジットカードで複数同時使用のエラーだ。つまり3台同時に一枚のカードで給油しようとしたようだ。私は監視室から外へ出て行き、その給油機のエラー解除した。そして戻ると再びエラー。やつらはわかっていてやっている。しかし、どう見てもまともな相手ではなさそうなので、ここはひたすら謝るしかない。こういう連中は、こちらが低姿勢でいると優越感を感じるのか、意外とご機嫌になってきた。ガソリンスタンド稼業は、こういうところが肝心だ。
ガソリンスタンドのトイレ。特に古いガソリンスタンドの場合。近頃ではガソリンスタンドも全盛期の半分以下に激減しているが、そのトイレも当然古いままだ。だから、金隠し付きの便器がほとんどで、温水洗浄付きなど夢のまた夢だ。そして、その掃除についても問題が多い。つまり古いスタンドの古いトイレは、清掃道具を洗う設備も当然無いので、タイル張りの床の掃除はデッキブラシなどは使えない。モップを洗う場所もないので、掃除方法はもっぱらトイレットペーパーを丸めて「トントン」と床を叩くように汚れを落とす方法しかないのだ。トイレットペーパーで床をこすると、紙の「カス」が床に残り、それが乾燥すると翌日大変なことになる。これは、やってみないと理解不可能なのだが、とにかく古いガソリンスタンドのトイレは、掃除することを全く考えていないような作りなのだ。
トイレットペーパーを三角に折ってあるのを見かける。紙の切れ目を探さなくてもよく取り出しやすいので、次の人のために、ついつい真似しがちだが、これを真似すると、とんでもないことになるのだ。これは、このトイレを掃除しました。というサインで、掃除係がやる事なのだ。だから、一般の使用者がこれをやってしまうと、掃除する人が勘違いして、やるべき掃除をしない場合が発生してしまうのだ。だいいち、トイレットペーパーの先端を折る段階で、汚い手で触るわけだから、不衛生極まりない。そんなことは、しないほうが、まだましなのだ。今まで真似していた人は、すぐにやめたほうが良い。
ラジオで「コドモ・ドコモ」だと言っている。大手携帯電話の話ではない。どうも子供に関する情報らしい。しかし「コドモ」と「ドコモ」は文字の順番が変わっただけで、ふざけているのか?・・・と思っていたら、「子供」の「ロコモ」のことらしい。つまり「子供のロコモティブシンドローム」=筋力低下などのことだ。しかし、ややこしいので、もう少し別の言い方にできないものだろうか?
それにしても、最近は少子化で、子供はどこも、あまり見かけなくなったなあ。
その客は、ガソリンを給油し終わってトイレに行ってきた。車の近くまで来たとき、なんということか、その客はおもむろにタバコを取り出し、あろうことかライターで火をつけたのだ。ガソリンスタンドの給油機のすぐ近くでだ。だいたいが、給油し終えた段階で、車をすぐに移動もしないで悠長にトイレに行ってくること自体、まったくマナー違反なのだが、さらに火気厳禁のエリア内で、堂々とタバコに火をつけるとは、いったい何事か!? 私は怒り心頭になり、怒鳴りつけてしまった。 このことは、すべて録音録画されているので、あとで、会社から注意を受けるかもしれない。それでも構わない。だいたいがガソリンスタンドは客に低姿勢になり過ぎているので、なめられているのだ。それにしてもタバコに火をつけるとは驚いた。