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ベトナム在住日誌(Hanoi編)

2004年9月末、日本からホーチミンへ。2006年1月末ハノイへ。2007年8月シンガポールへ。2008年6月ハノイへ。

荷造り

2004年09月22日 | 渡航前準備
ようやと荷造りが終わった。
重い。荷物の3/4は本だ。数えると40冊以上あった。広辞苑や英語・ベトナム語の辞書の他、経済、歴史、観光などベトナム関連の本を詰め込んだ。衣類やPC機器などは現地で購入できるが、日本語の本は入手不可だと思ったのだ。ホテルにたどり着くまでにぎっくり腰にでもなりそうだ。

持って行く本の中に「ベトナムの昔話」(加茂徳治・深見久美子 著)がある。斜め読みしただけだが面白かった。日本の昔話に似ているものがいくつかあった。

たとえば「浦島太郎」に似た昔話がベトナムにもある。ベトナムの場合、主人公が助けるのは亀ではなく、海蛇である。海蛇だけでなく、犬と猫も助ける。主人公は海蛇に連れられ、海の底の竜宮城へ行き、もてなされる。そしておみやげをたくさんもらって帰ってくる。
日本の場合、玉手箱を開けると白い煙が出て青年はおじいさんになってしまう。
ベトナムの場合、白い煙は出てこず、おじいさんにもならない。代わりにその高価なおみやげを盗まれてしまう。しかし以前助けた犬と猫が協力しておみやげを取り返し、めでたしめでたしとなる。

勝手な想像だが、この話は元々中国の昔話ではないだろうか。中国から日本へ、あるいは中国からベトナムへ伝わる過程で各国独自のアレンジが施されたのではないかと思う。

時間があれば中国の昔話から浦島太郎のオリジナルを探したい。

荷造りを終えて一息ついていると親から「気持ち悪いからベトナムへ行く前にあれを処分してくれ」と言われた。あれとは、クチトンネルで購入して部屋に飾ってある蛇の酒である。透明な酒瓶の中に一匹の蛇がとぐろを巻いている代物だ。そういわれても、どう処分すればいいのだろう。

写真:処分に困っている蛇の酒

国民年金、海外保険

2004年09月21日 | 渡航前準備
国民年金の加入手続きを行うことにした。
まずは会社へ行き「離職票」を受け取る。「離職票」は会社によっては退職日から1週間ほど経ってからでないと交付してくれないので注意が必要だ。ぼくの場合以前から総務部の同期にお願いしていたので、退職日の翌日に受取ることができた。
これを持って区役所へ行く。手続きは簡単だった。3分ほどで国民年金加入の手続きは終わった。

問題は毎月どうやって保険料を支払うかだ。
迷った挙句、区役所のおじさんの言うとおり(社)日本国民年金協会へ電話した。今週末に渡航するのであれば、すぐこちらへ来て書類に書き込んでください、と言われた。(社)日本国民年金協会は営団地下鉄「永田町駅」5番出口から歩いて4分の全国旅館会館ビル3階にあった。
そこで書類を書くよう言われた。5枚くらいの別々の書類にそれぞれ渡航先の住所(あるいは会社住所)を書かなくてはならない。かなり面倒だ。そして「東京三菱銀行」か「三井住友銀行」に新たな口座を設ける。ここから自動的に引き落とされることになる。ATMを利用できるのは東京三菱だけだというので、東京三菱に口座を作ることにする。ただ虎ノ門支店でなくてはならない。明日また虎ノ門へ行き、今日作った書類を渡し、口座を開設しなくてはならない。うーん面倒だ。
また、住民票を海外に移しておくことが条件なので近所の区役所の出張所で手続きをしなくてはならない。これまた面倒だ。


海外傷害保険に加入した。
JI(JTB)、AIU、東京海上などが保険商品を揃えている。ポイントは項目ごとにバラで掛ける(フリープラン)ことだ。例えば傷害治療500万円、疾病治療500万円、携行品損害20万円など。保険会社が用意したパッケージプランはなぜか掛金が高く設定されているのだ。


会社を退職して新しい会社に入るまでの猶予期間をブラブラして無為に過ごそうと思っていたのだが、なにかと忙しい。荷造りもまだなのだ。

写真:ヴィンロン市場の香辛料屋。左上に味の素が束になって吊るされている。

予防接種2

2004年09月18日 | 渡航前準備
2回目の予防接種を受けに行った。前回も気になったのだが、この医院はいつも患者が一人もいない。医者一人に受付一人。患者が誰もいないので待たずに入り、即座に注射をすることになる。そういえば通りに面した看板もない。近所の人でもここに予防接種の専門医院があることに気づかないだろう。東京検疫所に紹介された医院なので怪しくはないと思うのだが。医者は詳しい知識を持っているので信頼できるように思う。

以前の「予防接種」では各病気の感染経路と症状を書かなかったので補填しておこう。

A型肝炎:水や氷、貝などを食べたり飲んだりして感染する。日本でもたまにあるらしい。症状は発熱、だるさ、吐き気など。聞いた話ではだるいという症状が重く、数ヶ月間仕事どころではなくなるらしい。

B型肝炎:輸血や針治療、性交渉など血液・粘膜から感染する。症状はA型肝炎と同じく発熱、だるさ、吐き気など。

破傷風:土の中に広く分布している破傷風菌が手足の傷口などから侵入し感染する。症状は舌のもつれ、けいれんなど。致死率が高い。

日本脳炎:蚊に刺されて感染する。症状は発熱、けいれん、呼吸障害など。1/3の死亡率だと言われる。

狂犬病:犬、狐、コウモリなどに咬まれて感染する。(狐やコウモリに咬まれることってあるのか?って思いますよね。でも以前こんなことがあった。会社から帰宅して部屋に入ると天井からコウモリがぶら下がっていた。ちなみにぼくの家は東京。ビニール袋に入れて捕まえた。近くで顔を見ると子豚みたいで怖いようなカワイイような微妙な感じ。コウモリは夜に飛んでいるので目立たないけど、東京にも多く生息すると思う。)症状は不安、水が怖くなる、精神錯乱。ほぼ100%が呼吸困難で死亡。

医者が言うにはA型肝炎・B型肝炎・狂犬病は6ヶ月ごとに、日本脳炎・破傷風は12ヵ月ごとに予防接種を行った方が良いとのこと。予防効果は無くなるわけではないが、時が経つにつれて弱くなるそうだ。

ホーチミンやハノイは大都会(?)なのでこのような感染症になることは少ないだろう。たぶん。そう願う。

写真:ヴィンロン市場で売られていた豚足

銀行口座

2004年08月30日 | 渡航前準備
現地で銀行口座を開くにはパスポートがあれば良いらしい(本当かな?)現地へ行き口座を開くまで数日間だと思う。けれど、その間もあまり現金を持ち歩きたくない。
ぼくはUFJ銀行のオールワンというキャッシュカードを持っていて、右上にInternationalと書いてある。これは海外でも使えるかもしれない。ベトナムにUFJ銀行は無いのだが、とりあえず電話してみた。すると、PLUSマークのある銀行のATMで引き落としできますよ、との返答。PLUSマークってなに?確かにオールワンカードの裏にPLUSのロゴマークがある。WEBで調べてみると、PLUSとはVISAカードのATMネットワークに加盟していることを示すマークだそうだ。ちなみにCirrusマークはMasterカードのATMネットワークに加盟していることを示している。
VISAカードのホームページで調べてみた。ベトナムにはPLUSマークに加盟した銀行が複数あった。例えばBank of foreign trade of VIETNAM、HSBC、SACOM BANK など。PLUSマークに加盟しているATMは150ヶ所くらいある。安心した。
オールワンカードを持って行けば、引き落としだけは150ものATMで可能なのだ。今のところぼくの口座には1,000円しか入っていないけれど。
銀行はベトナム語でンガン ハン(ngân hàng)という。
追記:最近ホーチミン市にUFJ銀行が支店を開設したそうだ。日本で作ったカードで現地のATMから引き落としできるかどうかは不明。

写真:カオダイ教の礼拝

予防接種

2004年08月25日 | 渡航前準備
東京検疫所に電話するとぞんざいな調子で秋葉原にあるクリニックへ行けと言う。FAXで送ってもらった地図を頼りに探すと小さな雑居ビルに着いた。当初は3種受ければいいと思っていたのだが、医者は専門家らしく5種類勧めてくる。A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病、日本脳炎だ。説得力があったので同意した。右腕に2本、左腕に3本。一度に5本注射を打ったのは初めて。だるくなることがあります、と医者が言う途端にだるくなった。
その医者から有益な情報(だと思う)を聞いた。熱帯に住む人々にとって蚊を媒介して感染するマラリアやデング熱といった病は、ワクチンが開発されていないためとても怖い病気だ。しかし絶対に蚊に刺されない塗り薬があると言う。その名はUltrathon(ウルトラソン)。蚊が多い地域に行く場合これさえ塗っておけばよい。米軍も使っているそうだ。日本では認可されていないので買えないが、アメリカのネット通販等で入手できるそうだ。

写真:ミトーのメコン川