ベトナム在住日誌(Hanoi編)

2004年9月末、日本からホーチミンへ。2006年1月末ハノイへ。2007年8月シンガポールへ。2008年6月ハノイへ。

日本食

2004年10月31日 | Weblog
先週末に日本から初めて、友人が来た。
彼は仕事で年に数回ベトナムに来るので、これからもベトナムで会う機会があるだろう。
彼の奥さんは良く出来た人で、カップラーメンやカステラ、柿ピーナッツ、カルピスなど日本の食べ物をたくさん彼に持たせてくれた。日本食はご無沙汰だったのでうれしい。この場を借りてお礼申し上げます。

翌日、その友人と一緒に会ったフリーの記者と、偶然ファングーラオで会った。夕食をご一緒することになり、日本食料理屋へ行った。親子丼と豆腐と味噌汁を頼んだ。当然ながら、ベトナムで味噌や醤油を使う習慣は無いのだが、この店の日本食はどれもは旨かった。フリーの記者さん、どうもありがとう。

床屋へ行きたい。ベトナムには路上床屋がたくさんある。マッサージもしてくれるので行きたいのだが、勇気が出ない。丸刈りにするのなら問題ないが、ある程度ファッショナブルな感じにしてほしい僕としては怖いのである。
今住んでいるホテルの屋台村の従業員で、髪にメッシュを入れている子がいる。どこで染めたのか聞いてみると、歩いて3分くらいのところに美容室があるそうだ。試しに歩いて行って覗いてみると、ベトナム人の美容師しかいないが、従業員も髪を染めていてなんとなくお洒落である。来週にでもそこでヘアカットしてみよう。

ベトナム語学校が見つかった。とりあえず土曜の午後に授業を受けることが出来る。日曜日も可能かどうかは、先生と交渉中とのこと。せっかくベトナムに住んでいるのだから、言葉はマスターしたい。

写真 ベトナムのスナック菓子「oishi」。かっぱえびせんのパクリのような気がする。

いろいろな人々

2004年10月30日 | Weblog
ベトナムにはいろんな人がいる。適当な形容詞が見つからないがホーチミン市中心部で生活しているだけなのに、様々な種類の人に出会う。順に紹介してみよう。

まずはミニホテルや屋台村の従業員。彼らは地方出身者だ。南部のメコンデルタ出身者が多いが、中部や遠くハノイ近郊の村から来ている人もいる。もちろん裕福ではない。ホーチミン市の最低賃金は月40ドルだから、そのくらいの月給で働いている。たいてい住み込みで、食事はホテル側が出すことが多いと思う。食費を給料から引かれているかどうかはわからない。

次はもう少し裕福な層だ。屋台村で食事していると、学生たちの集団に遭遇することがある。日本でも学生が合コンや飲み会をやるが、それに似ている。彼らは携帯電話を持ち、髪を染め、高級バイクに乗っている。ホーチミン市生まれで、そこそこ裕福な家庭の子息令嬢であろう。雰囲気的には日本の学生たちのノリとそっくりだ。

もっとも貧しい層だと思われるのは、屋台村のテーブルに宝くじを売りに来る人たちだ。本物かどうかわからないし、いつ発行されたかもわからないので、あまり売れないようだ。足の悪い人や、手が不自由な人、幼子を抱えたお母さん、5才くらいの子供までが売りに来る。彼らと会うと心が痛くなる。
他にも物売りはいて、飴やキャンディ、直径15cmくらいのせんべい、野菜や果物などを売り歩く人がいる。

以前泊まっていたホテルには、客として越僑が来ていた。つまりフランスやイギリス、カナダなどで働き生活しているベトナム人で、休暇で里帰りしているのだ。彼らはもちろん裕福だ。このような越僑の親類から送金を受けて、何もせずにホテルに滞在しているベトナム人もいる。

朝バイク出勤する途中、露店でミネラルウォーターやコーラを買うのだが、露店商はなんとなく儲かっている感じがする。コーラ一缶の値段が店によって違うのは困るのだが。

ビジネス街の中心に近づくにつれ、少し風景が変わってくる。交通量が増え、道路はきれいに舗装され、高いビルが多くなる。街は気の早いクリスマスの飾り付けを準備している。

ぼくの勤務する会社は最近25階くらいのオフィスビルに引っ越した。香港資本のビルで中国人、白人も多いが、大半はベトナム人である。彼らは日本のビジネスマンと変わらない。1階に洒落たカフェがあるが、コーヒー1杯が街中の露店の3倍以上するので、ぼくは利用しない。しかしガラス張りになっているのでどんな人が利用しているか目に入る。半数以上はベトナム人のビジネスマン、若者 である。中国人、韓国人、西欧人もいる。

仕事が終わり、外へ出るとビルの周囲はオープンレストランになっている。ここに座っているのはバッチリ化粧した水商売風のお姉さんだったり、青年実業家っぽい人だったりする。もちろんベトナム人である。外人もいるが、大半はベトナム人なのだ。

ベトナムは9割弱がキン族で日本と同じく単一民族国家と言えるが、様々な生活をしている人がいる。


写真 ホーチミン市1区のオフィスビル

やさぐれ男

2004年10月24日 | Weblog
毎晩8時半ごろホテルに帰るのだが、屋台村はすでに賑わっている。従業員とは顔見知りなので挨拶すると相手も返事をする。従業員の中に、いつも不機嫌そうな顔で働いているやつがいる。たまにぼくが疲れた顔でシンチャオと言うと、こっちも疲れているんだ、こんな仕事やってらんないよ、というような顔で肩をすくめる。写真の男である。ぼくは密かにやさぐれ男というニックネームを付けている。

7、8人働いている従業員の中でお勘定をするのは彼の役目だ。たぶんメニューの値段すべてを暗記しているのは、このやさぐれ男だけなのだろう。お金を払い、お釣りは5,000ドンだよね、と聞くと、そばにいる女を指して、この女も5,000ドンだよと下世話な冗談を言う。

話は逸れるが、その女は昨日のブログに掲載した写真にかすかに写っている。実は料理人の彼女である。料理人がご飯を食べるときにいつも一緒なので、結婚してるのと聞くとガールフレンドだと答えた。その時料理人が食べていたものを注文したら今までで最も旨かった。鳥肉のチャーハンに塩と胡椒をかけただけのシンプルなものだ。メニューにはその料理を載せていないようだ。もちろん頼めば普通に作ってくれる。

やさぐれ男に話を戻そう。本名を聞いたのだが、よく聞き取れなかった。ヅンかジンかジウだと思う。ベトナム人はほとんど相手を名前を呼ばない。男性ならアンチャイanh trai、若い女性ならエムガイem gái、同じか上であればチーオイchị ấyと呼ぶ。屋台村はanh traiだらけである。呼ばれたほうも振り返って相手を見て、自分が呼ばれているか確認する感じである。何回も顔を合わせている人でも、名前はよくわからない。

やさぐれ男の年齢は22才。ホーチミン近郊の田舎から働きに出てきた。田舎でも結婚していたが、ホーチミンでも結婚したいと、本気か冗談かわからないことを言う。もちろんベトナムは一夫多妻制ではない。少し仲良くなって安心していたら、先日お勘定の値段を高く言っていることに気づいた。その場で指摘するとまったく悪びれずに返す。油断大敵だ。

月瓶餅

2004年10月23日 | Weblog

某先輩からベトナムのお菓子を紹介してくれとのリクエストがあったので以前、撮った写真を掲載しようと思う。
ベトナムは中国の影響が強く、中国ぽいお菓子が売っている。その一つが月瓶餅である。しかし日本の月瓶餅に比べ大きく、2倍くらいある。種類もたくさんある。ココナッツ味や、ゆでた卵の黄身が入っているものもある。
入れも物の箱に一つづつ、何味か書いてあるのだが、ベトナム語なのでよくわからない。中国語も記載されていてこっちの方がなんとなくわかる。
椰子の味のものを食べたらそれだけで満腹になった。



スーパーの駐車場

2004年10月17日 | Weblog
会社帰りにCO-OPマートというスーパーへ行った。
バイクを路上駐車すると100%盗まれるらしいので、必ず駐車場に入れなくてはならない。しかし入り口への道が混んでいる。ぼくが並んだ時、その道(幅3M×長さ6Mくらい)は、バイクと自転車でぎゅうぎゅう詰めだった。もう一度言おう、バイクがぎゅうぎゅう詰めなのである。

こんな狭い場所にエンジンをかけたままのバイクと人が詰め込まれるというのは、日本では考えられない。要するに、日本で言えば朝の通勤電車内である。それが皆バイクにまたがり、エンジンをふかしているのである。

排気ガスが充満して息苦しくなり、引き返したくなったが、後ろを振り向くとすでに2人乗り、3人乗りのバイクがぎっしり鮨詰め状態である。皆早く前へ進みたいと思っているらしく、少しでも隙間があると、前へ進んでくる。

一番前の駐車場の受付で何をしているのかというと、各バイクのホイールに駐車券をホッチキス留めしているのだ。その作業は二人だけでやっているので、数百台のバイクが待たされることになる。排気ガスを多量に吸いぼうっとしていると、後ろのバイクが横入りしてくる。ぼくも負けじと隙間がある場所に前輪を突っ込む。それでも一分間に数センチしか進んでいない。やっとのことで駐車場までたどり着いてみると、タイヤカバーの先端が欠けていた。

話は変わるが、ベトナム人はサッカーが好きだ。夜、街を歩いているとスポーツバーならぬスポーツ屋台に出会うことがある。普通の屋台なのだが、机とイスが同じ方向に向けられあり、皆の視線の先には1台テレビが置いてある。大抵はセリエAかプレミアリーグのサッカー中継だ。ベトナム人に聞くとやはりNAKATAの名前は知っていた。


写真;屋台の料理人。ぼくが滞在しているホテルの屋台ではコックは彼一人だ。いつもビールとタバコを片手に腕を振るっている。実は、他の屋台に比べ客の入りが悪いのは、彼の腕がちょっと良くないのかも。でも冗談が好きで、サッカー中継の時はTVに夢中になる面白い人だ。

ベトナム語学校探し

2004年10月16日 | Weblog
ベトナム語学校に通いたい。
現地で生活することに決めたのは、ベトナム語をマスターするためなのだ。しかし、いくつかの学校に行ってみたが、どこも土日は授業が無いという。なんでだ?仕事の都合で平日通うのは無理がある。夜9時くらいから始まるクラスがあればいいけど、そういうのも無さそうだ。困った。

家庭教師を雇うのも一つの手であるが、噂によると、日本語を勉強したい人がやってきて日本語ばかり話して帰っていくらしい。なかなかうまくいかないものだ。

今日は土曜日だが会社の引越があり夕方6時頃バイクで帰宅した。途中で交通事故を見た。バイクが車に接触し、バイクのドライバーは倒れて意識を失っていた。しかし死んではいないようだ。ベトナムでは皆ヘルメットを被らないので危ない。今のバイクは110CCなのであまりスピードは出ないが、これからも安全運転をしよう。



写真:うなぎのカレー風とニンニクの芽を炒めたものがトッピングされた弁当

屋台村

2004年10月10日 | Weblog
現在滞在しているホテルの宿泊客はぼくだけである。
2部屋×5階で10部屋もあるのに勿体無い話である。内装が未完成の部屋も多い。働いているおばさんに聞いたところ、オーナーはハノイに行っていて、従業員だけで切り盛りしているそうだ。

従業員の数は若者からおばさんまで10人くらいいる。なぜこんなに多いかというと、ホテルで働くというより、ホテル前の屋台で働いているのである。ホテルの前には5つくらいの屋台がひしめき合っている。ぼくは義理立てしていつも、滞在しているホテルの従業員が働いている屋台で食べる。

屋台といってもメニューは50種類以上あり、毎日食べても飽きない。最近のお気に入りはビフテキ、ポテトフライ、ダーチャンである。ダーチャンというのは氷水にライムを搾り、砂糖を混ぜたものである。以前は氷はお腹に悪いと思い敬遠していたのだが、おいしさには勝てない。


写真 ベトナムのビフテキ

バイク購入

2004年10月09日 | Weblog
バイクを買った。
バイク屋では手頃なものが見つからなかったので、以前住んでいたホテルのお手伝いさんに頼んでみた。すると一台紹介してくれると言う。ホテル前の通りを500Mほど歩いたところにバイクオーナーの家があった。出てきたのは太り気味で、成金息子といった感じの20歳位の若者だ。上半身裸で短パンを履いている。頭にビニール袋を被っているので、何かと聞くと髪を青く染めているのだそうだ。最近ベトナムでも金髪や茶髪が流行っている。見た目は変だが愛想はいい。

バイクはホンダのWAVE Sで、110CCだ。タイから輸入したもので、ベトナム産のWAVE αと同じものだ。試しに乗ってみるとすぐにエンストする。長く運転しているとエンストしなくなるようだ。

あまり良い代物ではなかったので、お手伝いさん達に他のバイクをあたるよう頼んだ。しかし一週間経っても他のバイクは見つからなかった。毎朝出勤するのにバイクタクシーをピックアップするのも面倒なので、WAVEαを買うことにした。値段は900ドル。日本では10万円でもっと良いものが買えるだろう。

バイクで初出勤した日はかなり緊張した。信号はあってもみんな無視するし、朝はバイクラッシュなのだ。しかしトロトロ走っている分には問題ない。何回かエンストしながらも会社にたどり着いた。通勤時間は10分ほど。会社があるビルの駐車場に停めると、一日2,000ドン(約15円)だった。このあたりの物価は衝撃的だ。
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写真 近所のお寺の前で撮ったWAVE S

放浪歌手

2004年10月03日 | Weblog
9/30引越し先のホテルに初めて泊まった。
翌朝は6時過ぎに起きて初出勤しなくてはならない。10時ごろベッドに入った。うとうとしかけたころ、ホテル前の屋台からマイクでなにやらアナウンスしている声が聞こえた。なんだろうと思っていると、大音量でカラオケが始まった。これでは、眠れないじゃないかぁ。
バルコニーに出て見ると、大きなスピーカーを積んだリヤカーの横でGパン姿の女性がマイクを握っている。派手な振り付けをするでもなく淡々と歌っている。観客はほとんどいない。マイクはワイヤレスで、時々右へ左へ歩いたりする。夜も遅いので屋台の客もまばらだし、これで商売になるのだろうか。5曲くらい歌うと彼女はリヤカーを引き帰っていった。まあ歌はうまかったけど。

10/2は夜6時頃から雨が降り始め、4時間以上降り続いていた。ベトナムでは15分くらいのスコールだけだと思っていたので驚いた。合羽を着てバイクに乗り、ホテル前の屋台に来る人たちがいた。

箸đũa  皿 đĩa メニュー thực dơn 水 nước ご飯 cơm 朝食 bữa ăn sáng 昼食 bữa ăn trưa 夕食 bữa cơm tối


写真;バルコニーから撮ったホテル前の屋台広場